寒天が固まる時間はどれくらい?固まらないときの原因と対処法も

寒天が固まる時間について解説します。寒天が固まる時間はどのくらいかかるのか、「常温」「冷蔵庫」「氷水」の3つのケースに分けてまとめました。ゼラチンとの違いや固まらない原因、固まらなかったときの対処法についても詳しく説明します。

寒天が固まる時間はどれくらい?固まらないときの原因と対処法ものイメージ

目次

  1. 1寒天が固まる時間はどれくらいなのか知りたい!
  2. 2寒天が固まる時間の一覧
  3. 3寒天の固まる時間を早くする裏技
  4. 4寒天が固まらないときの原因と対処法
  5. 5寒天は固まる時間を見極めて美味しく食べよう!

寒天が固まる時間はどれくらいなのか知りたい!

角切りにした寒天

寒天は常温でも固まる便利な食材ですが、固まる時間はどのくらいかかるのか知っていますか?固まる時間を把握しておくと、料理の段取りもしやすくなって便利です。

本記事では、寒天の固まる時間を条件ごとに詳しく説明します。固まらないときの原因や対処法についても紹介しているので、上手に固まらないときの参考にしてください。

寒天が固まる時間の一覧

固まる時間①常温

温度計

寒天はゼラチンと違い、常温に置いておいても自然に固まります。固まる時間は容量によっても異なり、容量が少なければ少ないほど短時間ですみます。目安としては350ccでだいたい1時間、半量の150ccで30分程度です

ただ、固まる時間はその日の気温や器の大きさ、厚さなどによっても変動します。気温が寒ければそれだけ固まる時間も早まりますが、暑い日では目安よりも長くかかることがあります。

寒天が固まる温度は28℃前後ですので、30℃を超えるような真夏日には固まらないこともあるので注意が必要です。ゼラチンの場合は常温では固まらないだけでなく溶けてしまうこともあるので、寒天と間違えて放置しないように気をつけましょう。

固まる時間②冷蔵庫

扉が開いた冷蔵庫

ゼラチンの場合は固めるために冷蔵庫を使いますが、寒天を冷蔵庫に入れるのは固めるためではなく冷やして美味しく食べるためです。冷蔵庫に入れる前に粗熱を取る必要がありますが、寒天はゼラチンと違ってこの間にだいたい固まっています。

そのため、冷蔵庫に入れたからといって固まる時間を早めることにはなりません。ひんやりと冷えて美味しく感じるまでにかかる時間は、冷蔵庫に入れてからだいたい1時間程度です。

固まる時間③氷水

キューブ型の氷

固める時間を常温よりも早めたいときは、氷水を使うのがおすすめです。氷水を使うと、350ccの寒天であれば30分ほどで固めることができます。1

50ccであれば20分、80ccだと10分という短時間ですみます。氷水が時間とともにぬるくなってしまったときは、途中で氷を追加しましょう。

寒天の固まる時間を早くする裏技

裏技①氷水に塩を入れてみる

塩と木のスプーン

氷水で冷やすと固まる時間が早まりますが、氷水に塩を入れることでさらに時間を短縮することができます。塩には氷を速く溶かす性質があり、氷は溶けるときに周りの温度を下げるという性質があります。

これらの性質のおかげで塩を入れた氷水の氷は素早く溶け、それと同時に水の温度がどんどん下がり0℃よりも低い氷水を作ることができるのです。ただの氷水だと300ccでも30分ほどかかっていた固まる時間も、塩を入れるだけで15分程度に短縮できます

裏技②別の鍋で寒天液を作る

コンロの上の小鍋

一度に大量の寒天液を沸騰させてしまうと、冷めるまでに時間がかかってしまいます。その分固まる時間も長くなるので、少量の寒天液だけを別の鍋で作るのがおすすめです

まずは寒天と少量の水を鍋に入れて煮溶かし、砂糖を入れる場合はここで加えて溶かします。そこへ常温の水や牛乳、ジュースなどの残りの液体を加え、鍋底に水を当てながら5〜6分混ぜ続ければOKです。

だんだんとろみがついてくるので、あとは器に移して常温や氷水で固めましょう。寒天と水の量の目安は、最終的な作りたい量によっても変わってきます。最終的に500cc作りたい場合は、4gの寒天に150ccの水を使いましょう。

600ccのときは寒天5gに対して水が200cc、800ccであれば寒天6gに対して水400ccが目安です。少し柔らかめに仕上げたいときは、寒天の量を1gずつ減らしてみてください。

寒天が固まらないときの原因と対処法

原因①分量が間違っている

スプーンと粉寒天

寒天が固まらないときは、そもそもの分量が間違っていることがあります。寒天にはいろいろな種類の商品がありますが、種類によっても固まる時間は異なります。

商品のパッケージには固まるのに最適な寒天の量と水分量が記載されているので、この量をしっかりと守ることが大事です

柔らかめの食感にしたいときは水分量を増やす必要がありますが、増やしすぎるとゆるいゼリー状になってしまいます。寒天と水分の量はしっかりと計測して、目分量で作らないように気をつけましょう。

原因②酸っぱい食材などを使用している

レモンの断面

寒天を使ったお菓子を作るとき、オレンジジュースやレモン果汁などを使うことはありませんか?実は、これらの酸味の強い果汁を加えると寒天の繊維が破壊されてしまい、しっかりと固まらなくなってしまいます

酸味の強い食材を使いたいときは、あらかじめ寒天液だけを別で作って粗熱がとれてから混ぜるようにしましょう。固まりやすくするために、普段よりも寒天の量を少し多めにするのがおすすめです。

原因③寒天が溶けていない

器に入った糸寒天

寒天は溶けてから凝固作用を発揮するので、完全に溶けていないと固まらなくなってしまいます。しっかりと溶かすためには、完全に沸騰させたお湯で2分くらいは加熱しないとなりません。加熱するときは弱火にして、ムラが出ないようにしっかりと混ぜましょう。

原因④沸騰させすぎてしまった

鍋の中で沸騰したお湯

寒天を溶かすにはしっかりと煮立たせる必要がありますが、沸騰させすぎても失敗の原因となります。特に牛乳や豆乳などを沸騰させすぎるとタンパク質が分離してしまい、寒天が固まりづらくなります

牛や豆乳などを使うときは水よりも火加減に注意し、沸騰直前くらいの状態のまま溶かすようにしましょう。

対処法①サラサラ・ドロドロのとき

カップに入った寒天

分量が間違っていないのにサラサラやドロドロの状態になってしまったときは、加熱不足が原因だと考えられます。その場合は、鍋に移して再加熱することで固めることができます。

しかし、はじめから分量が間違っていた場合は、どれだけ加熱しても固まりません。完全に溶け切っているのにも関わらず固まらないときは、寒天を追加して作り直しましょう。

対処法②表面に膜が張っているとき

タッパーに入った寒天

表面に膜が張っているときは、温度が下がるスピードが遅くなって固まる時間が長くかかっている可能性があります。

熱い状態のまま器に移したり、寒天液の量が多いときに起こりがちな現象です。冷やせば固まることが多いので、塩を入れた氷水などで温度を下げるスピードを早めてあげましょう

寒天は固まる時間を見極めて美味しく食べよう!

皿に乗った牛乳とみかんの寒天ゼリー

寒天の固まる時間を一覧にしてまとめました。寒天は常温で放っておいても固まりますが、固まる時間はそれなりにかかります。固まる時間を短縮させたい場合は、氷水などで冷やすのがおすすめです。

また、分量を守ったりしっかりと溶かすなどの基本作業を怠らなければ、失敗する確率もぐんと減ります。固まる時間の目安を覚えておいて、寒天を美味しく食べましょう。

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