オートミールはグルテンフリー食品？栄養素や食べる時の注意点も

アメリカやヨーロッパでは19世紀末から食べられているオートミールですが、日本でも人気のある加工食品です。オーツ麦で作られているオートミールは、食物繊維やビタミンなども豊富で健康食やダイエット食品としても注目されています。

本記事では、オートミールの特徴やグルテンアレルギーがあっても食べることができるのかなど注意点についても解説します。

オートミールは、基本的にグルテンを含んでいないオーツ麦で作られています。グルテンとは、グルテニンとグリアジンという2つのたんぱく質が水と反応してできる物質です。オーツ麦にはグルテンを作るたんぱく質は含まれていませんが、製造過程などで小麦が混入する場合があります。

同じ畑で小麦とオーツ麦を順番に作る輪作をしている場合も、小麦混入の可能性は避けられません。アレルギーがある方は、商品パッケージや成分表にグルテンフリーの記載があるか注意しましょう。

オートミールは食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているので、ダイエット食品としても注目されています。オートミール100gあたり食物繊維は9.4g、たんぱく質は13.7g、鉄分は3.9㎎含まれています。その他にもマグネシウムやカルシウム、ビタミンなど栄養豊富な食品なのです。

朝食に食べていたパンやご飯をオートミールに置き換えるだけで、健康的に減量できるとの声もあります。お粥やカレー、お菓子などさまざまな調理が可能なので、ダイエットを考えている方は試してみてください。

オートミールのカロリーは、100gあたり380kcalに対して糖質は59.7～69.1gほどといわれています。1食30gにつきおよそカロリーは114kcal、糖質17.9gなので、白米よりカロリーと糖質ともに低いという結果になります。食後のGI値が白米より低くなるので、血糖値を抑えることができるのです。

そのため、脂肪ができにくくダイエット効果もあるでしょう。白米1膳150gに対してオートミールは1食30gと少なく感じますが、食物繊維が豊富なのでお腹が空きにくい特徴があります。

基本的にオートミールはグルテンフリー食品ですが、製造過程などで小麦が混入する場合があります。オートミールとは、オーツ麦を脱穀して押し潰したりカットして加工したものです。加工する同じ工場で小麦を扱っている場合は、必然的に混入の可能性があります。

また、隣で小麦とオーツ麦を栽培していたり、輪作という方法を使って栽培している場合も、混入することがあるのです。そのため、アレルギーがある方は、ぜひパッケージにグルテンフリーの表示があるか確認をするようにしましょう。その他、同じ工場で小麦を扱っているなどの表示にも注意してください。

オートミールはグルテンフリーですが、製造過程で小麦が混ざることがあります。小麦の混入により、セリアック病やグルテン不耐性、小麦アレルギーなどを引き起こす可能性があるのです。オーツ麦には、グルテンが作られるたんぱく質は含まれていません。

しかし、オーツ麦に含まれるアベニンというたんぱく質の構造が、グルテンに似ているといわれています。そのため、体内で勘違いしてアレルギー反応を起こすこともあるようです。アレルギーの心配がある場合は、できるだけ食べる前に医師に相談するようにしましょう。

本記事では、オートミールはグルテンフリー食品なのかなど、栄養素や特徴について解説しました。オートミールは、基本的にはグルテンフリーで栄養価の高いヘルシーな食品です。１食30gで満腹を感じやすいので、お米などよりもカロリーや糖質を抑えられます。食べ過ぎると、カロリーや糖質ともに高くなるので気をつけましょう。

健康食やダイエット食としても、さまざまな料理に活用できるので、ぜひ一度試してみてください。