2021年06月23日公開
2024年11月12日更新
徳島名物「はんごろし」とは?美味しいと評判の食べ物をリサーチ!
はんごろしと呼ばれる、徳島名物の美味しい食べ物についてまとめました。はんごろしとぜんごろしの特徴を詳しく解説します。また徳島のおばあちゃんたちが手作りした人気のはんごろしや、おはぎとぼたもちの違いなど、役立つ情報も満載です。
「はんごろし」の意味を解説!
これが噂の徳島の郷土料理「はんごろし」だよ pic.twitter.com/NNFSE2gV2D
— 落ち着いてからおいでよ徳島 (@oide_tokushima) November 22, 2013
徳島名物のはんごろしという食べ物を知っていますか?民話や落語の題材になっているため、聞いたことがある人もいるかもしれません。本記事では、はんごろしがどのような食べ物であるのかを説明します。ぜんごろしや、おはぎとぼたもちの違いについても解説しますので、知識を深めましょう。
徳島のおばあちゃんたちが作っている、人気のはんごろしも紹介します。はんごろしを、より美味しく味わうための参考にしてください。
「はんごろし」とはどんな食べ物?
「はんごろし」はおはぎの状態を指す
#マンホール#はんごろし
— しー (@nXH6zw3Z9EUykZv) August 16, 2018
「はんごろし」って物騒な名前ですが、おはぎですね。
もち米を半分程度潰したものを「はんごろし」って言うんです。徳島県那賀郡相生町でおばあちゃん👵たちが手作りで作ってる売り切れ必至のお菓子です! pic.twitter.com/lOBfis6fWv
はんごろし(半殺し)とは、おはぎのことを指す方言です。徳島や群馬、山形、大阪などでも使われている言葉です。おはぎは、もち米とうるち米を潰して作ります。その際に餅のように滑らかになるまで潰さず、粒が残る状態でやめるため、はんごろしと呼ばれるようになったといわれています。
有名なのは、徳島県那賀郡でおばあちゃんたちが作っている、はんごろしという名前のおはぎでしょう。はんごろしにしたもち米とうるち米の中に粒あんを包み、きな粉を外側にまぶしたおはぎです。素朴で美味しいと人気なため、売り切れることも多いですので、購入する際には早めがおすすめです。
「ぜんごろし」もある
はんごろしにしようか…ぜんごろしにしようか… pic.twitter.com/0BIotS1ABJ
— かんざき (@arcneco) March 24, 2018
ぜんごろし(全殺し)とは、もち米やうるち米を潰して、餅のような滑らかな状態にしたものを指します。地方によって、滑らかにつぶしたおはぎを指す場合と、餅を指す場合があるようです。また、本殺しや皆殺しなどと呼ぶこともあります。物騒な名前ですが、美味しいおはぎや餅のことを指す方言のため、安心してください。
民話や落語の人気演目にも
#所さんお届けモノです
— あんちゃんこ* (@anchanko2535) December 3, 2017
「落語にもなったオチが気になるいわく付きおみやげBOX」
最初は徳島の"はんごろし"
おはぎのことね
次は"幽霊子育飴"
落語では舞台が京都高台寺になっていて最後に幽霊が「子が大事(高台寺)」
母の愛に泣けた(*;ω;)
ちなみに
この話はゲゲゲの鬼太郎誕生の元ネタです pic.twitter.com/yA1UHgzdaJ
山形や徳島などの民話に、はんごろしの話があります。一晩泊めてもらえることになった旅人が、おじいちゃんとおばあちゃんの話声を聞いてしまいます。「明日は、はんごろしにしましょうか?それともぜんごろしにしましょうか?」それを聞いた旅人は震えあがりますが、おはぎのことだったという話です。
この民話を元に落語の演目ができました。ちなみに、「手打ちにしましょうか?」という内容が出てくる民話もあるようです。手打ちは蕎麦のことを指します。物騒な名前と実際の食べ物のギャップが面白く、人気のある話ですので機会があれば、ぜひ聞いてみてください。
はんごろしのその他の意味
あんこの状態を指す場合もある
どんどんのあんこは
— 平塚 どんどん (@dondonhiratsuka) July 10, 2020
「はんごろし」
少々物騒なネーミングですが
小豆を裏ごししつつ、つぶつぶを残した状態の絶妙な美味しさです💮
落語の演目にも「はんごろし」ってあるそうです。
たくさん煮ました。皆様「はんごろし」食べてみてください❕#あんこ #落語 #居酒屋カフェ #平塚 #バニラ小豆 pic.twitter.com/g9K8KDm9xb
一般的には、おはぎのもち米の潰し具合を表していますが、あんこの状態を指す場合もあります。粒あんをはんごろし、こしあんをぜんごろしなどと呼んでいるようです。いずれも、潰し具合を表現しています。粒を残しているのか、滑らかにするまで潰すのかが共通点です。
民話でもおはぎではなく、小豆粥を旅人に食べさせようとしたという内容のものもあるようです。各地で民話の内容が若干変わっているので、読み比べしても面白いでしょう。
おはぎとぼたもちの違い
おはようございます!!
— 御菓子司 和泉屋【公式】 (@izumiya_okazaki) September 20, 2018
今日は「彼岸の入り」ですね☆
おはぎをお供え&食べましょう(´゚ω゚`)
お彼岸は1年に2回ありますが、秋はおはぎ(萩)、春はぼたもち(牡丹)なのです(´゚ω゚`)
秋は小豆が採れたてで皮も柔らかいから粒あんで、春は小豆の皮が固くなってるのでこし餡なのです(´゚ω゚`) pic.twitter.com/J8M0iEPTGx
おはぎとぼたもちは、基本的には同じものです。秋のお彼岸には、秋の植物である「萩」の名前を使っておはぎと呼び、春のお彼岸には、春の植物である「牡丹」の名前を使ってぼたもちと呼ばれます。あんこの材料である、小豆は秋に収穫されます。新鮮なうちは柔らかいので、秋のお彼岸(おはぎ)は粒あんのことが多いです。
一方、春には小豆の皮が固くなるため、春のお彼岸(ぼたもち)はこしあんのことが多くなります。また、形にも違いがあります。牡丹の花をイメージして、ぼたもちは丸くて大きめに作り、おはぎは俵型で小さめに作る地域もあるようです。おはぎとぼたもちの定義は、地域によっても異なるため、注意が必要です。
はんごろしの美味しいおはぎを食べよう!
あんこ好きには見逃せない徳島県那賀町の「はんごろし」。
— どーらく (@df5066) February 21, 2018
すごい名前だが、あんこをうるち米ともち米のご飯で包んだおはぎで、米粒を半分だけつぶしているので、このように呼ばれる。独特の食感で丁寧に作られている印象。アクセスはよくないが一度は食べる価値がある。 pic.twitter.com/UwOZCywFyY
はんごろしについて詳しく解説しました。はんごろしとは、もち米とうるち米を潰して、粒の残る状態にしたおはぎのことです。完全に潰してなめらかにした、おはぎや餅のことをぜんごろしと呼ぶこともあります。米の潰し具合だけでなく、小豆の潰し具合もはんごろしと表現することもあるようです。
徳島や山形など、各地で使われている方言で、民話や落語の題材にもなっています。特に徳島県那賀郡のはんごろしは、おばあちゃんたちが丁寧に手作りした美味しいおはぎです。機会があれば、ぜひ食べてみてください。