カリフローレとはどんな野菜？旬の時期や保存方法・おすすめの食べ方も

カリフローレはまだ売っているお店が少なく、あまり目にしたことがないという人も多いでしょう。本記事ではカリフローレとはどのような野菜であるのか、その特徴を詳しくまとめました。おすすめの人気レシピも紹介しているので、使い方がわからない時はぜひ参考にしてください。

カリフローレとは埼玉県にあるトキタ種苗が開発した野菜で、2012年頃から種が販売されはじめた比較的新しい品種です。カリフラワーのようにひと塊になって花蕾ができるのではなく、花梗と呼ばれる軸のひとつひとつに花蕾ができるのが特徴です。

スーパーなどでは、この花梗をばらしてスティック状にしたものが売られています。その形状から、「スティックカリフラワー」という別名で呼ばれることもあります。見た目がまるでブーケのように美しいため、オシャレなレストランなどで多く使われるようです。

カリフローレは生のままでも食べられる野菜で、火を通しすぎずにさっと茹でるのがおすすめです。シャキシャキとして歯ざわりが良く、ブロッコリーやカリフラワーのように繊維が口に残ることもありません。クセやアクが少ないので、ブロッコリーやカリフラワーが苦手な人でも美味しく食べられます。

開発当初のカリフローレは10月〜11月が旬でしたが、現在の「カリフローレ80」という品種は耐寒性があり、旬の時期が伸びました。カリフローレ80は1〜3月蒔き、4〜6月蒔き、7〜8月蒔きの3期の栽培が可能で、だいたい4月〜11月頃まで収穫することができます。

保存する時はビニール袋に入れるかラップで包み、冷蔵庫の野菜室に入れておきましょう。その時に花が潰れないようにして立てて保存すると、比較的日持ちさせることができます。長期間保存しておきたい場合は、冷凍するのがおすすめです。

冷凍保存する時はさっと固めに茹で、水気をしっかりと切ってからフリーザーパックなどに入れましょう。重ならないようにして平らにならしてから入れると、ムラなく凍って使う時も取り出しやすくなります。

カリフローレは生のまま食べることができるので、本来の味を楽しめるサラダにして食べるのがおすすめです。1分ほど熱湯でさっと茹でたり蒸したりして、甘みを引き立ててから使うのも良いでしょう。また、そのコリっとした食感を活かし、漬物やピクルスにして食べるのもおすすめです。

加熱調理をしても美味しいので、炒め物に利用することもできます。炒め物に使う時は加熱しすぎずに、短時間でさっと炒めるのが美味しく食べるポイントです。味にクセがないので、洋食や中華などさまざまなメニューに使うことができます。

調味料は塩昆布とごま油だけの、シンプルな和え物のレシピです。余計な調味料を使っていないので、野菜本来の旨味が楽しめると同時に、塩昆布の塩気でカリフローレの甘みが一層引き立ちます。ごま油はなくても作れますが、入れたほうが風味が良く美味しさがさらにアップします。

カリコリとした食感を思う存分楽しみたい時は、ピクルスにして食べるのがおすすめです。ピクルスにすることで作り置きもできるので、毎日の副菜やお弁当のおかずにも役立ちます。甘酸っぱくて食べやすい味の調味液ですが、もっとさっぱり食べたい時は砂糖の量を減らしましょう。

可愛らしい見た目を活かした、オシャレな生ハム巻きを紹介します。レンジで加熱したカリフローレに生ハムを巻くだけで作れるので、手間がかからず洗い物もほとんど出ません。ワインのおつまみにもぴったりですので、パーティの前菜などに利用するのも良いでしょう。

カリフローレは見た目も食感も良く、カリフラワーとはまた違った美味しさを楽しむことができます。クセがないのでいろいろな料理に使いやすく、毎日の献立にも取り入れやすい便利な野菜です。もしお店で見かけることがあったら、一度手にしてその美味しさを味わってみてください。