ピーマンの食べ過ぎは下痢や腹痛の原因に?栄養や1日何個なら大丈夫?

ピーマンを食べ過ぎるとどうなるのか調査しました。食べ過ぎによって起きる下痢や腹痛、吐き気などの症状も解説します。併せて1日何個まで食べるのが適量か、ピーマンに含まれる栄養素と健康効果についても紹介するので、ぜひチェックしてください。

ピーマンの食べ過ぎは下痢や腹痛の原因に?栄養や1日何個なら大丈夫?のイメージ

目次

  1. 1ピーマンの食べ過ぎは体に悪いのか知りたい!
  2. 2ピーマンの食べ過ぎで起こるデメリット
  3. 3ピーマンを食べ過ぎない適量と食べ方のコツ
  4. 4ピーマンの栄養と効能
  5. 5ピーマンの食べ過ぎに気を付けよう

ピーマンの食べ過ぎは体に悪いのか知りたい!

ピーマンは鮮やかな緑色が印象的な緑黄色野菜です。サラダにしてシャキシャキとした食感を楽しんだり、じっくり火を通して甘みを感じたり、調理法次第でさまざまな魅力を引き出すことができます。

しかしそんなピーマンを食べ過ぎれば、腹痛や下痢、吐き気などを引き起こす恐れがあります。本記事ではピーマンの食べ過ぎで起こる症状を徹底調査しました。1日何個まで食べて良いのか、また含まれている栄養素についても紹介します。

ピーマンの食べ過ぎで起こるデメリット

デメリット①ビタミン過剰症による下痢や腹痛・吐き気

ピーマンを食べ過ぎた際に引きこされる症状に、下痢や腹痛、吐き気があります。ピーマンはトマトの実に4倍ものビタミンCが含まれた栄養たっぷりの野菜ですが、食べ過ぎると下痢や吐き気を催すビタミン過剰症になる恐れがあります。

通常水溶性であるビタミンCは摂りすぎても尿と一緒に体外に排出されます。ビタミンCは腎臓を活発にする働きがありますが、腎臓に疾患がある人が過剰摂取した場合、疲労状態になり消化不良による腹痛や下痢症状を起こすことがあります。腎臓に疾患がない人も一度にビタミンCを大量摂取すると、胃腸の負担になり腹痛や下痢になります。

逆にビタミンCが欠乏した場合にも皮膚炎や皮下出血、吐き気、下痢などが起きるケースもあるので、適量を摂取することが望ましいです。美味しいからといって何個も食べ過ぎたり、苦手だからと一切食べないということがないようにしてください。

デメリット②アレルギーの危険

あまり知られていませんが、ピーマンを食べてアレルギーが起きるケースがあります。ピーマンにはたんぱく質の一種で細胞同士を結合させるレクチンという物質が含まれています。通常は体に良い効果をもたらす成分ですが、人によっては細胞に悪影響を及ぼして免疫機能を下げ、アレルギー反応に繋がります。

ピーマンを食べた後に唇や口腔内が腫れた、じんましんが出た、下痢や腹痛、吐き気を催したなどの症状が出た場合は、アレルギーが疑われます。口腔内のかゆみや腹痛、下痢、吐き気などは時間とともに収まることもありますが、いつまでも症状が続いたり、呼吸器に影響が出るアナフィラキシーショックを起こした時はすぐに病院へ行きましょう。

ピーマンを食べ過ぎない適量と食べ方のコツ

1日の適量は何個?

ピーマンが食べ過ぎにならない量とは何個までなのでしょうか?ピーマンは100gで76mgのビタミンCが含まれています。データによると成人の1日のビタミンC摂取目安は100mgまでとされているので、1日に2~3個食べると必要なビタミンCを摂取できる適量ということになります。

ビタミンCは水溶性であるため過剰に摂取した分は尿として排出されますが、過剰に食べ過ぎると吸収率が悪くなります。そのため1度に何個も食べるのではなく、何回かに分けて食べると効率よくビタミンを吸収することができます。

ただしサプリメントなどでビタミンCを摂っている方は、過剰摂取に繋がりやすくなるため注意が必要です。摂取しているサプリメントの量と食事で摂取する量を計算し、何個まで食べて良いか判断してください。

食べ合わせが悪い食材

ピーマンは基本的にどの食材と合わせても安全に食べることができますが、栄養面で考えると避けた方が良い食材があります。それがピーマンに含まれるビタミンCの栄養成分が弱まる性質を持つきゅうりやにんじん、キャベツ、りんご、バナナなどです。

これらの食材にはアスコルビナーゼという酵素が含まれており、ビタミンCを酸化させ、破壊してしまいます。アスコルビナーゼは酸や熱に弱いので、ピーマンと一緒に調理したい時は、加熱したり酢や酸を加えるとビタミンCの減少を抑えることができます。

ワタや種も食べられる

ピーマンの白いワタや種を取り除いて捨てる方が多いですが、実はワタも種も食べることができます。ワタや種には血液をサラサラにしたり、脳梗塞や心筋梗塞予防、結構を促進する効果があるピラジンという成分が含まれています。このピラジンは実の部分よりワタや種に多く含まれているので、捨てるのはもったいないです。

調理する時は実の部分と一緒に刻んで炒めたり、スープにするなどして使いましょう。ただしワタや種が黒ずんでいるものは、古くなった可能性が高いです。その場合は無理して食べず、処分するようにしてください。

油と一緒に食べるのがおすすめ

ピーマンに含まれるビタミンは、油と一緒に食べることでさらに吸収されやすくなります。また味の面でも油と相性が良いため、生よりも炒めたり、揚げて食べるのがおすすめです。

種類によっては苦みがあるものもありますが、そのような場合でも油で調理することで苦みを軽減することができます。その際横に包丁を入れて繊維を断ち切ってしまうと苦みの成分が出やすくなります。

調理の際は縦半分に切り、さらに繊維に沿って縦に切るようにしてください。その後多めの油で炒めて調理すると、ピーマンが苦手な子供でも食べやすいでしょう。

ピーマンの栄養と効能

栄養と効能①βカロテン

ピーマンに多く含有するβカロテンは、抗酸化作用を持ち、老化の原因になる活性酸素を除去する働きがあります。また体内でビタミンAに代わり、のどや鼻などの粘膜の新陳代謝を高めることでウィルスから体を守ります。

ほかにも夜盲症の予防や改善、美肌効果、ガンを予防および抑制する効果なども期待できる体に有効な栄養成分です。βカロテンを豊富に含むピーマンを摂取し、健康的な体を維持していきましょう。

栄養と効能②ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンの構築や、抗酸化作用などさまざまな生体機能に関与する栄養素です。タバコや紫外線、ストレスなどによって発生した活性酸素によるダメージを軽減し、健康的な肌を守るのに役立ちます。また腸内で鉄分の吸収を高めたり、がん予防にも効果があります。

ビタミンCが不足すると毛細血管や歯ぐきから出血が起こる壊血症や徒労感、食欲不振、不眠症などをさまざまな病気を引き起こす可能性があります。そのため、ピーマンなどビタミンCを豊富に含む食材を積極的に摂取するようにしましょう。

ただしビタミンCは水溶性であるため、加熱時間が長いと栄養成分が解け出てしまします。効率的に摂取するためには加熱時間を短くするか、溶け出た栄養素ごと摂取できる汁物やスープにするのがおすすめです。

栄養と効能③ビタミンB6

ピーマンにはビタミンCと同様に水溶性ビタミンであるビタミンB6が豊富に含まれています。ビタミンB6はアミノ酸の代謝を助ける働きがあり、免疫機能の正常化、皮膚の抵抗力の増進、筋肉や血液の生成サポート、口内炎予防などにも関与しています。

また食品中のたんぱく質と結合することで、ビタミンB12に変化し、たんぱく質や核酸の生合成、アミノ酸や脂質の代謝にも働きかけます。日々の生活でたんぱく質を含む食事を多く食べるという方は、ビタミンB6と一緒に摂取するのが望ましいです。

栄養と効能④カリウム

カリウムは細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持する役割を持つ栄養素です。体内の余分な塩分を排出しむくみを解消したり、心臓機能や筋肉機能の調節、上がり過ぎた血液を下げるなどさまざまな働きをしています。

お酒や塩分の摂りすぎでむくみが気になる方は、積極的にカリムを含むピーマンを食べるとよいでしょう。普通の食生活を送っていればカリウムが不足することはありませんが、欠乏した場合吐き気や下痢、食欲不振などの症状を引き起こす可能性があるので、注意してください。

栄養と効能⑤カプサイシン

唐辛子でお馴染みのカプサイシンは、血行促進や脂肪燃焼、美肌効果などがある女性に嬉しい栄養成分です。カプサイシンの含有量は唐辛子やパプリカには劣りますが、ピーマンにも含まれています。辛い物が苦手な方は、ピーマンからカプサイシンを摂取すると食べやすいです。

栄養と効能⑥クエルシトリン

ピーマンにはポリフェノールの一種であるクエルシトリンという栄養素も含まれています。クエルシトリンは苦み成分で、便秘改善や利尿作用、血圧を下げる効果などが期待できます。クエルシトリンは油に溶けやすいので、苦みが苦手な方は油と一緒に調理するとよいでしょう。

ピーマンの食べ過ぎに気を付けよう

ピーマンはβカロテンやビタミンB、ビタミンCなど豊富な栄養素を含む野菜です。さまざまな健康効果が期待できますが、過剰な摂取は逆効果になる場合があります。1日に何個まで食べて良いかをしっかりと把握し、食べ過ぎないように気をつける必要があります。

また調理法によっては含まれている栄養が流れ出ることもあるので、上手に活用してください。

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