桃って太るの？カロリーや糖質・ダイエット中に食べても大丈夫？

みずみずしく、優しい甘さが魅力の桃は、老若男女問わず人気のフルーツです。初夏から晩夏にかけて楽しめる期間限定のフルーツであるため、食べ溜めしておきたいと考える方も多いことでしょう。

甘くてジューシーであるためカロリーが高いイメージがありますが、桃を食べると太るのかどうかを調査しました。ほかのフルーツとのカロリー、糖質比較や、桃を食べて太らないダイエット向きの食べ方も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

こちらは大きさ別にカロリーと糖質を表した表です。Lサイズのものを丸ごと1個食べても100kcal程度になっているので、カロリーは低いです。

糖質は100gあたり8.9g含まれています。糖質制限ダイエットをしている方の1食の摂取目安は、20g～40gとされています。大きめのものを食べると1食分の糖質を摂取することになるので、注意しましょう。

ほかのフルーツのカロリーと糖質を比較した一覧表です。桃は果汁がたっぷりで甘いため太るイメージがありますが、取り上げたフルーツの中では最も低カロリー、低糖質であることがわかりました。特にバナナと比較すると、カロリーも糖質も半分程度です。数値だけを見れば、太る可能性は低いと言えるでしょう。

桃は血糖値の上昇率を示すGI値が42と低く、フルーツの中でもダイエット向きの食材です。GI値は低、中、高と3つのグループで構成されており、55以下であれば低GI食品と定義づけられています。GI値が高い食材を食べると食後の血糖値が急上昇し、インスリンという血糖値を下げるホルモンが分泌され、脂肪を溜め込みやすくなります。

一方GI値が低い食材はインスリンの過剰な分泌を防いで糖質の吸収を穏やかにするため、痩せる手助けをしてくれます。さらに肥満や糖尿病、脂質異常症の予防も期待できるため、生活習慣病の予防にも役立ちます。

桃に含まれる食物繊維は100gあたり約1.3gで、食物繊維が多いイメージがあるバナナよりも多い量が含まれています。しかも不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれているのが特徴です。

不溶性食物繊維は水に溶けにくい食物繊維で、便のかさを増やし、腸を刺激してぜん動運動を促進させる働きがあります。水溶性食物繊維はゼリー状に溶けて腸の中で老廃物を吸収し、スムーズに体外に排泄するサポートをしてくれます。そのためWの効果で腸内の環境を整えて便秘を解消し、痩せることに貢献してくれます。

カリウムは細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持するのに重要な役割を果たす栄養素です。このカリウムが不足するとむくみを招き、太りやすくなります。桃には100gあたり約180mgものカリウムが含まれているため、余分な塩分の排出を促してむくみを取り除いてくれます。

むくみやすい方や、塩辛いものが好きな方は、カリウムが多い桃を積極的に摂取することで痩せることに繋がります。

桃には強い抗酸化作用があるカテキンが豊富に含まれています。ポリフェノールの一種であるカテキンには血糖値の上昇を抑制したり、脂肪の吸収を抑制する働きがあるので、ダイエットに効果的です。

さらに紫外線ダメージから皮膚を保護し、しみやそばかすの生成を防いだり、アンチエイジング効果も期待できます。桃は痩せるだけでなく、美容にも効果的であるため、女性は積極的に摂取したいフルーツです。

桃には水溶性ビタミンであるナイアシンも豊富に含まれています。ビタミンB群の一種でもあるナイアシンは、脂質やエネルギーの代謝に関わる重要な酵素で、体内の老廃物を排出してダイエット効果を上げてくれます。

ほかにもタンパク質の代謝やエネルギーの産生に関与し、血液促進作用や美肌効果、冷え性改善にも効果があります。ナイアシンは体内に溜めておくことができないため、こまめに摂取するとよいでしょう。

低カロリー、低糖質で太る可能性が少ない桃ですが、食べ過ぎると当然太る原因になります。桃の甘味は果糖によるものですが、果糖は食べ過ぎなければ血糖値の上昇を抑え、太る原因であるインスリンの分泌を減らしてくれます。しかし食べ過ぎると体内で代謝されなかった分が中性脂肪に変えられ、脂肪として蓄積されてしまいます。

食べ過ぎはダイエットの大敵で、太る一番の要因です。健康的に痩せるためには、食べ過ぎを防いで適量を食べることが大切です。フルーツの適量は、1日に合計80kcalが目安とされています。桃に置き換えると、Sサイズ1個程度が適量になります。

桃に限らずすべてのフルーツに言えることですが、食べるタイミングは朝または日中がおすすめです。エネルギー消費の効率が良いのは朝で、次に日中、夜と続きます。朝や日中は多少食べ過ぎてもカロリーを消費できるため、痩せることができます。

ところが夜は寝るだけでエネルギーを消費せず、睡眠中の消化活動によって作られたエネルギーは脂肪として体内に溜め込まれてしまいます。夜に食べ過ぎると太ることに直結するため、遅くとも夜8時までに食事を終えるように心がけましょう。

しかも朝にフルーツを食べると寝ている間に消費されたブドウ糖を補うことができるため、頭もすっきりして元気よく1日を過ごすことができます。朝のフルーツは金という言葉がありますが、朝に食べるフルーツには多くのメリットがあります。桃で太るのを防いで1日を気持ちよく過ごすためには、朝、遅くとも日中に食べるようにしましょう。

ヨーグルトには乳酸菌やタンパク質、ビタミン、カルシウムなどダイエットに適した栄養素がたっぷり含まれています。しかもヨーグルトに含まれる乳酸菌は悪玉菌を抑制し、便秘解消や脂肪の蓄積予防、代謝の向上にも役立ち、痩せることに繋がります。

さらに三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質が豊富に含まれているため、栄養バランスが整って細胞を活発化させ、太ることを防いでくれます。ただし加糖タイプのヨーグルトは砂糖が大量に含まれているため、必ず無糖ヨーグルトを選んでください。

桃は砂糖をつけなくても甘いので、ヨーグルトとの相性も抜群です。ヨーグルトと組み合わせることで満足感もアップするため、置き換えダイエットにもおすすめです。

桃を食べて痩せるためには、ピーチティーにするのもおすすめです。紅茶には脂肪燃焼効果の高いポリフェノールや、利尿作用がありむくみ解消につながるカフェインが多く含まれています。低カロリーでダイエット効果の高い桃と組み合わせることで、さらに痩せる効果を高めることができます。

桃の缶詰には甘いシロップがたっぷり入っているため、非常にカロリーが高いです。缶詰100gあたりのカロリーは生ものと比較して2倍以上、糖質は3倍近くにもなります。また桃に含まれるビタミンなどの栄養素は水に溶けやすいので、シロップに栄養が流れ出てしまっています。桃を食べて太るのを防ぎたい方は、缶詰ではなく生にしましょう。

桃はカロリーも糖質も低く、ダイエットに効果的な栄養素が豊富に含まれています。甘くて美味しいので、ゆっくり味わうことでダイエット中の物足りなさを解消することができます。

ただし食べ過ぎたり、缶詰のものを選ぶと、たちまち太ることに繋がります。くれぐれも食べ過ぎに注意して、桃の美味しさを堪能してください。