わさびの正しい保存方法を種類別に解説!美味しいわさびの選び方も

わさびの保存方法についてまとめました。手軽に使用できるチューブタイプと、香りも辛みも本格的な生わさびのそれぞれの保存方法について解説していきます。美味しい生わさびの見分け方やおろし方も取り上げたので、チェックしてみてください。

わさびの正しい保存方法を種類別に解説!美味しいわさびの選び方ものイメージ

目次

  1. 1わさびの正しい保存方法が知りたい!
  2. 2生わさびの保存方法
  3. 3チューブわさびの保存方法
  4. 4美味しいわさびの選び方
  5. 5わさびの保存方法まとめ

わさびの正しい保存方法が知りたい!

ツンとした辛味と清涼感のある香りが特徴のわさびは、日本の食卓に欠かせない調味料のひとつです。刺身やお寿司、蕎麦などさまざまな料理に使うため、冷蔵庫に常備している家庭も多いことでしょう。

本記事では意外と知られていないわさびの正しい保存方法に焦点を当てます。生タイプの保存方法とチューブタイプ保存方法について詳しく解説するので、参考にしてください。

生わさびの保存方法

生わさびには賞味期限がない

生わさびは山間地の湧水や清流の流れる渓流に育つ日本原産の品種で、栽培時の適温は水温が12℃~13℃、澄んだ豊富な水量が必要なデリケートな水生植物です。長野県や静岡県の一部など日本でも限られた場所でしか作られていません。

以前は農園や生産直売所などでしか販売されていませんでしたが、和食人気の高まりに従い最近では大手スーパーや通販でも手に入れることができるようになりました。基本的に植物である生わさびには賞味期限がありません。正しい方法を守って保存していれば長く日持ちするので、安心して購入することができます。

生わさびの保存方法:冷蔵

賞味期限はありませんが、せっかくであれば美味しい状態で保存しておきたいものです。生わさびは乾燥すると香りが飛びやすくなるため、保存時は乾かないように気をつけてください。

濡らしたキッチペーパーにくるみ、その上からさらにラップで包みます。この時空気が入らないように強めに包むのがポイントです。保存している内にキッチンペーパーが乾いてくるので、こまめに濡らしたものに取り替えましょう。

長期間保存したい場合は、グラスに立てて入れ、水から頭が出る程度に水を張って冷蔵庫に入れておきましょう。水が濁らないように注意し、こまめに水を取り替えてください。

生わさびの保存方法:冷凍

一度にすぐに使い切れないという場合は、冷凍保存しておくこともできます。全体をラップを包み、丸ごと冷凍します。他の食品のにおい移りを防ぐため、冷凍可能な袋に入れておくのがおすすめです。使う際は凍ったまますりおろしましょう。香りが立って美味しく食べることができます。

生わさびの保存方法:すりおろして冷凍

冷凍庫から取り出してすぐ使いたい場合は、すりおろした状態で冷凍保存しておくと便利です。ラップに包む際は均等に冷凍するため、平たく伸ばし、箸などで筋を入れておきましょう。必要な分だけ割って使うことができるので、無駄に解凍しすぎることもありません。

わさびの香りや辛みは揮発性で時間が経てば経つほど薄れていきます。食べる直前にすりおろし、余ったものはすべて冷凍保存しておくと良いでしょう。

わさびのすりおろし方

すりおろす時は、鮫皮おろしと呼ばれる専用のおろし金か目の細かいおろし金を使います。金属製のおろし金は相性が悪いので、セラミック製のものを用意しましょう。金属製のおろし金しかない場合は、アルミホイルをかぶせて使うと繊維が細かくなって美味しく食べられます。

おろし金に対して垂直に手に持ち、円を描くようにぐるぐると回してすりおろしてください。ゆっくりと円を描くようにしてすりおろすと細胞が壊れ、香りをより引き立たせることができます。

ちなみに茎の部分に近いほど香りが高く辛みは弱めで、茎部分は香りが弱く辛味が強くなっています。どちらを使うかは好みですが、茎部分と先端部分を混ぜて使うとバランスが良くなります。

生わさびの調理ポイントと下処理方法

生わさびには葉がついているので、まず包丁の先端で削るようにして切り落としてください。周りについたゴツゴツとした部分は、包丁で切り落としてOKです。

皮の部分に香りや辛味成分が含まれているので、決して皮をむかないようにしてください。汚れが気になる場合は汚れをこすり取るようにふきんで拭き取るか、やさしく洗いましょう。くれぐれも皮が削れないようにしてください。

チューブわさびの保存方法

チューブわさびの保存方法:常温

ここからチューブタイプのわさびの保存方法について解説します。チューブタイプは生のものに比べて香りこそ劣りますが、手も汚れず手軽に使えるため多くの家庭で使われています。チューブタイプの商品の中にはヨーロッパ原産の西洋わさびと区別するため、本わさび使用と記載されているものがあります。

西洋わさびはホースラディッシュと呼ばれる植物で、根の部分がわさびに似た辛みを持つことから薬味として広く使用されています。協会による規定によると原料の使用割合が50%以上ものは本わさび使用、50%未満のものは本わさび入りとして区別されています。購入する際は混同しないように注意してください。

保存についてはスーパーの陳列棚を見てわかるとおり、未開封の場合に限り常温でOKです。温度が湿度が高い場所では品質が劣化する場合があるので、風通しの良い冷暗所で保存するのが安心です。

チューブわさびの保存方法:冷蔵

チューブタイプの商品を一度開封した場合は、必ず冷蔵庫で保存するようにしてください。ただし一度でも開封してしまうと風味や色味が変化してしまいます。保存は冷蔵庫の10℃以下の場所で行い、使った後はしっかりとふたを閉めておきましょう。

チューブわさびの保存方法:冷凍

一度開封したものをすぐに使い切れない場合は、冷凍しておくという手もあります。その際はチューブのまま冷凍するのではなく、ラップに小分けにして保存しておきましょう。1回に使う分を小さく切ったラップに出してなるべく平らに包み、ジップロックなどの密閉できる袋に入れて冷凍庫に入れてください。

この時温度変化の多い冷凍庫の入口ではなく、奥の方に入れておくのが安心です。解凍時は冷蔵庫に移し、自然解凍してから使いましょう。

スーパーやお寿司屋さんでもらえる小さなパックに入ったものも同様に冷凍しておくことができます。冷凍しておくと急いで使い切る必要もありません。ただしあまり長い期間冷凍しておくと品質が劣化してしまうので、1年を目安に食べ切るようにしてください。

チューブわさびの賞味期限は?

チューブタイプの商品の賞味期限は未開封の状態で製造日から6ヶ月~1年となっています。賞味期限は商品によって異なるため、パッケージをよくチェックしてください。開封したも場合でもすぐに劣化するわけではありませんが、3ヶ月を目処に早めに食べ切るようにしましょう。

開封後から時間が経ちすぎると色が変色したり、本来の香りや辛みがなくなってしまいます。チューブから出してみないと判断が難しい場合は、お皿に出して確認してみてみましょう。色が茶色っぽく変化していたり、カビが生えている場合は潔く処分してください。

美味しいわさびの選び方

美味しいわさびの選び方:表面のでこぼこ

生わさびを購入する際は、まず表面のでこぼこがしっかりしたものを選ぶようにしましょう。わさびは成長するに従って葉を落として伸びていく植物で、ゆっくり成長するほど表面のでこぼこがしっかりしていて目が詰まった感じになります。

表面のでこぼこがしっかりしたものぼど成長速度が遅い証拠で、肉質が緻密で香りも辛みが立ったものになります。一方しわが幅広いものやまばらなものは早く成長したため、密度が低く風味や辛みが乏しいです。しっかりと見比べて選ぶようにしましょう。

美味しいわさびの選び方:色と形

良質なわさびは根元から先端が均一な太さで、鮮やかな緑色をしており、先端はきれいな薄緑をしています。鮮度が落ちるにつれ緑色が薄れて黄色っぽくなるため、黄色っぽくなっているものは収穫から時間が経っている可能性があります。

またところどころ黒っぽくなっているものも鮮度が落ちていると考えられます。全体的に太くて緑色がしっかりしていて、色にムラがないものを選ぶようにしましょう。

美味しいわさびの選び方:重量感

最後にわさびを手に持ってみて、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。わさびは収穫から時間が経つにつれ水分が飛び、スカスカになっていきます。しっかりと重みを感じるものは肉質が詰まっていて、水分を含んでいるものが多いです。どれを選ぼうか迷ってしまったら、両手に持ってみて重みを感じるものを選んでください。

わさびの保存方法まとめ

和食とは切っても切り離せない存在の薬味、わさびの保存法について紹介してきました。日常的に使える便利なチューブと生タイプについて解説したので、それぞれのケースに合わせて適切に保存するようにしてください。

生わさびは特別な日のご馳走にふさわしい本物の香りや辛みが楽しめます。使い方も意外と難しくないので、まだ使ったことがないという方はこれを機にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?

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