胃が小さくなるというのは本当?大きくしないための方法はある?

胃は小さくできるという噂が本当なのか徹底調査!食べ過ぎが続くと胃袋は大きくなったように感じます。小さくするための方法が本当にあるのか調べてみました。ダイエットや断食など、具体的に胃袋を小さくする方法についても紹介しています。

胃が小さくなるというのは本当?大きくしないための方法はある?のイメージ

目次

  1. 1胃は小さくなる?小さくする方法があるのか紹介!
  2. 2胃が小さくなるというのは本当なのか?
  3. 3胃を小さくする方法や大きくしない方法はある?
  4. 4胃を小さくする手術や薬でダイエットが出来る方法がある?
  5. 5脳をコントロールして胃が小さくなる?
  6. 6胃は小さくならないけど脳を上手にコントロールする方法はある

胃は小さくなる?小さくする方法があるのか紹介!

病気や夏バテなどで一定期間、小食が続いた後にあまり量を食べられなくなったという話をよく聞きます。反対に、旅行や宴会シーズンなど一定期間食事の量が増えた後、前より胃が大きくなったと感じる人も少なくないでしょう。胃が食事量の制限を加えれば本当に小さくなるのか、詳しく調べてみました。

胃が小さくなるというのは本当なのか?

本項では胃袋のサイズを小さくすることが本当に可能なのか、解説しています。ダイエットや断食といった食事の量を変える方法で変化する様子を調べました。また、食事をした時にどのように動くのかについてもチェックしてみましょう。

ダイエットや断食で胃は小さくなるのか?

ダイエットや断食など、一定期間食事の量を減らした後に胃が小さくなったように感じる人は多くいます。しかし、次の項でも解説しますが、実はこの現象はサイズが小さくなったからではありません。空腹時のサイズは一定で、ダイエットや断食を行っても変わらないのです。

胃袋は伸縮のみで小さくはならない

胃袋は風船のような構造をしています。空の状態ではおよそ100ml程度の大きさであり、食事して満腹の状態になると1.5Lペットボトルくらいの大きさにまで膨らみます。すなわち、大きくなる、小さくなるというのはサイズの変化ではなくて、伸び縮みの結果であると言えます。

そのため、ダイエットや断食を行って食事の量を一定期間減らしたとしても、サイズ自体は小さくなることはありません。何日間も少食を続けた時に胃が小さくなったように感じるのは、サイズが変化したのではなく、脳の働きが変化して満腹感を少量でも得られやすくなっているためです。

食事をしたときの胃の動き

食べ物を口にすると、体のなかで胃の弛緩が始まり徐々に広がっていきます。分泌物が増え、ぜん動と共に食べ物を迎え入れる準備が始まるのです。たくさんの量の食事をすると、その分胃は大きく伸びます。これはサイズが大きくなるというよりも、内容物に合わせて膨張している状態です。

胃は食べ物を全部消化すると、膨らんだ状態から再び元のサイズまで縮みます。水を入れた風船が中身を抜くと元のサイズに戻るのと同じ理屈です。胃も同じように、たくさん食事をすると大きく膨らんでいき、食事と消化が終わると始めの大きさに縮むというわけです。

胃を小さくする方法や大きくしない方法はある?

胃は原則として食べ物の量により伸縮する器官であり、小食を続けたとしてもそのサイズ自体は小さくすることはできません。しかし、食べ過ぎが続くと胃袋が大きくなってしまう可能性があります。本項では慢性的な食べ過ぎによる変化を解説し、気をつけておきたい胃拡張や筋力の衰えについて説明しています。

慢性的な食べ過ぎは胃袋を大きくする可能性が

残念ながら胃袋のサイズを小さくすることはできませんが、継続的な食べ過ぎにより大きくなる可能性はあります。これは正確には胃が大きくなっているのではなく、筋力が衰え元の大きさに収縮する力を失っているという状態です。

原則的に胃は食べ物の消化が終わると元のサイズに戻りますが、極端な暴食が続くと元のサイズに戻る力が弱まってしまいます。その結果胃の肥大化を招き、肥満の原因となるのです。胃の収縮のしくみはよく風船に例えられますが、イメージとしては空気をパンパンに入れた風船をそのままにしておくと、ゴムが伸び切ってしまうような状態です。

食べ過ぎは胃の筋力も弱める

胃は本来、内容量の大きさに伴い膨張し、消化が終わると収縮して元の大きさに戻る働きがあります。しかし、極端な食べ過ぎが続くと、胃の筋力が本来持っている収縮する力が弱まってしまいます。筋力が弱まれば、胃の肥大化による肥満のほか、胃下垂や胃もたれなどが起きやすくなり注意が必要です。

日本では昔から「腹八分目に医者いらず」という言葉があります。過食がもたらす害について先人がよく知っていたということでしょう。科学的、医学的にも腹八分目で食事をすることは健康な身体を維持する上で非常に大切です。

食べ過ぎで胃拡張という病気になる?

胃の位置などが分かる人体模型

極端な食べ過ぎは胃の肥大化を進め、肥満の原因となります。しかし、よく言われる胃拡張が食べ過ぎによって起こるというのは事実ではありません。胃拡張は胃の中に食べ物が停滞し、胃が大きくなってしまう病気です。さまざまな原因でなってしまう病気ですが、糖尿病などの病気が原因でなることが多く医師の診断を仰ぐ必要があります。

胃を小さくする手術や薬でダイエットが出来る方法がある?

胃を小さくすることができれば、ダイエットに悩む必要はありません。胃の容量を確実に小さくするための減量手術や、薬があれば気になる人も多いでしょう。しかしながら、安易な手術頼みは危険もあり推奨されていません。本項では減量手術や、胃袋が伸びないように鍛える「胃袋ダイエット」の詳細について解説しています。

胃を小さくする手術がある

胃の容量を減らす減量手術は、「胃縮小手術」とも呼ばれています。手術で胃を切除し、容量を減らすことで自然と食事の量も減りダイエットに成功するというものです。

スウェーデンの研究チームによる4000人を対象にした調査の結果、食事の減量によるダイエットでは体重はもとに戻りやすいが、減量手術を受けた人たちは15年後も約2割減の体重を維持できたという結果が報告されています。

アメリカの研究グループでもまた、減量手術後は糖尿病患者の93%が糖尿病が改善し、高血圧や高脂血症の改善率も9割に上ったと報告されています。

痩せるために安易に手術を受けるのは危険

胃を手でおさえる女性

メリットが多そうな減量手術ですが、安易な減量手術はリスクを伴うことを知っておく必要があります。手術による出血や、縫い合わせた部分がうまくいかないなどのトラブルがあります。また、手術後は精神的、身体的なフォローが長期的に必要であるとも言われています。

一般に重度の肥満症患者は、食べることで精神のバランスをとっている場合も多いとされます。減量手術を受けることで心のバランスを欠くリスクがあるので注意が必要です。

胃を小さくする薬やトレーニング方法がある?

胃を確実に小さくする薬や、トレーニングがあれば手術よりも取り入れやすいかもしれません。実際には、サイズを直接小さくする薬というものは存在しません。しかし、摂取することで満腹感を得やすくなるサプリメントや、糖尿病患者に投与され食欲を抑えることができるホルモン薬なら存在しています。

また、胃袋トレーニングはおよそ半年かけて食習慣を改善するためのトレーニングです。ゆっくりと時間をかけて飲食への意識改革を行い、適量しか欲しなくなる身体に改善していくというものです。トレーニングが成功するとリバウンドしにくいと言われています。

脳をコントロールして胃が小さくなる?

サイズを小さくすることはできませんが、脳のはたらきを利用して胃が小さくなったように感じることは可能です。満腹中枢と食欲の関係を知り、食べ過ぎを予防しましょう。

満腹感は脳の働きによるもの

ダイエットや断食、病気などで一定期間食べる量が減ると胃が小さくなったように感じるのは、脳のはたらきによる満腹感の変化によるものです。満腹感は食事により血糖値があがることで脳の満腹中枢に伝達され、満腹中枢が信号を出すことで得られる感覚です。

たとえ少量しか食べていなくとも、脳から満腹であるという信号が出されていれば自然とお腹がいっぱいに感じられます。そのため、満腹中枢を上手に刺激することで、無理なく食事の量を減らすことは可能です。

少量の食事でも満腹感を得る脳にすれば胃が小さくなる?

脳のはたらきの一つである満腹中枢をうまく味方につければ、少量の食事でもお腹が満たされ、結果として胃が小さくなったように感じることができます。具体的には少量の食事を時間をかけて咀嚼し満腹中枢を刺激する方法や、噛み応えのある食べ物を取り入れる方法などがあります。

また、食物繊維が豊富な野菜ファーストで食事を行うなどの方法も有効です。このように実際には胃のサイズは変えられないけれども、少ない量で満足する身体に改善していけばダイエットは成功することができるでしょう。

胃は小さくならないけど脳を上手にコントロールする方法はある

食事と消化の度に膨張と収縮を繰り返す胃袋は、本来そのサイズを小さくすることはできません。ただし、極端な暴飲暴食が続くと、筋力が低下して収縮することができなくなり、大きくなってしまう可能性があります。本記事では胃の膨張、収縮のしくみと、脳のはたらきを利用した食べ過ぎの防止を解説しました。

過食は胃の働きを弱め、サイズを大きくしてしまうリスクがあります。日ごろから食べ過ぎに注意して健康的な食生活を送りましょう。

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