大豆の食べ過ぎは有害?腹痛・ニキビなどの病気や妊婦や男性も要注意?

大豆の食べ過ぎは有害なのかを解説します!納豆や豆乳など健康ブームを象徴する大豆ですが、食べ過ぎるとどのような害を及ぼすのか男女別で見ていきます。大豆を摂取する上での注意点や適量の大豆を摂取した場合の効果も紹介するので、参考にしてください!

大豆の食べ過ぎは有害?腹痛・ニキビなどの病気や妊婦や男性も要注意?のイメージ

目次

  1. 1大豆の食べ過ぎの影響や適切な摂取量を解説!
  2. 2大豆の食べ過ぎは危険?
  3. 3大豆の食べ過ぎによる影響
  4. 4大豆イソフラボンの適切な摂取量
  5. 5大豆を適切に摂取した時の効果
  6. 6大豆の食べ過ぎによるイソフラボンの摂取量に注意しよう!

大豆の食べ過ぎの影響や適切な摂取量を解説!

味噌汁や豆腐など、ヘルシーでアンチエイジングにも良いされる食べ物の原料として知られるのが、大豆です。日本人なら大豆を口にしない日はない、といっても良いくらい親しみの深い食材でしょう。しかし、食べ過ぎると体に悪影響を及ぼすともいわれています。そこで本記事では、大豆を食べ過ぎた場合の危険性、適切な摂取量について詳しく解説します。

大豆を適切に摂取した場合のメリットについても見ていくので、ぜひチェックして今後の健康生活に役立ててください!

大豆の食べ過ぎは危険?

健康に良いとされる大豆ですが、食べ過ぎると体に害を及ぼすともいわれています。それには大豆に含まれる物質が大きく関係しているのですが、具体的にどのような理由があるのか見ていきましょう。

大豆と大豆製品の危険性

大豆には良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルが含まれ、肉に比べて低カロリーなため健康食として人気があります。大豆加工食品には、納豆や豆腐、味噌汁など健康ブームの立役者も多くて馴染み深い存在といえるでしょう。

ところが、食べ過ぎると食物アレルギーの原因となったり、肌荒れ、頭痛、不眠、肥満、また下痢や腹痛などの胃腸障害を引き起こすことがあります。もちろん、食べたすべての人が体調を崩すわけではありません。摂取量を守れば防げる症状もあります。

しかし、特に大豆に敏感な体質の人や妊婦などにとっては、食べ過ぎによる危険性があることを理解しておく必要があるでしょう。

イソフラボンの過剰摂取には注意が必要

大豆といえば、イコールの様に強調されるのが、イソフラボンの効能です。イソフラボンは大豆に含まれるポリフェノールの一種で、生長すると芽になる胚軸部分に含まれています。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすることで注目を浴びているので、耳にしたことのある人も多いかもしれません。

エストロゲンは卵巣から分泌される卵胞ホルモンで、女性が健康的な生活を送るには欠かせない大切な物質です。円滑な妊娠生活や出産、更年期障害の軽減、コレステロールの分解など特筆すべき効用が目白押しといっても過言ではありません。

ただ、このイソフラボンを食べ過ぎすると、ホルモンバランスが崩れて肌荒れや月経不順、自律神経の乱れを引き起こすこともあります。一部の効能に期待しすぎて、サプリメントで過剰摂取することも注意しなければなりません。

イソフラボンは、ストレスや過度の運動により発生する活性酸素を除去することでも注目されます。しかし、そのメリット、デメリットをよく理解して食べ過ぎない様にする必要があるでしょう。

大豆の食べ過ぎによる影響

大豆は毎日食べる日常的なレシピの中に数多く含まれています。そのため、知らず知らずのうちに過剰摂取している恐れもあります。大豆の食べ過ぎによる体への影響を具体的に見ていきましょう。

ホルモンバランスが乱れる

大豆を食べ過ぎするとホルモンバランスが乱れることがあります。ホルモンは甲状腺にも影響するため、体が疲れやすくなったり、やる気が減退することも考えられます。特に女性は、月経不順や頭痛、めまい、憂うつ感、多汗、ニキビなどの肌荒れなど更年期障害に似た症状に悩まされることにもなりかねません。

アレルギー症状が出る

大豆は厚労省からアレルギー物質に指定されており、食品メーカーには大豆を含む商品を販売する際に表示が奨励されています。表示の義務化まではされていませんが、引き続き調査が必要という位置づけにあります。アレルギー症状は、具体的にはショック症状、蕁麻疹、下痢、嘔吐などです。

子供に限らず、高齢者や妊娠中の女性も大豆の食べ過ぎは注意が必要です。成人男性でもアナフィキラーショックは命取りになるのであなどれません。できればアレルギー検査をして大豆を食べ過ぎても大丈夫か確認しておくことをおすすめします。

腹痛や下痢

大豆を食べ過ぎると胃腸障害を起こす可能性もあります。大豆は不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維には、腸内で水分を吸収して膨らむことで便のカサ増しをし、蠕動運動を活発にさせる作用があります。これにより便秘が解消されることもありますが、腹痛や下痢が起こる恐れもあります。

太る

大豆は栄養素が豊富で、意外とカロリーが高いことも注意が必要です。特に色々な料理に使うことが多いため、知らないうちにカロリー過多になっているかもしれません。調理の仕方にもよりますが、例えば大豆を煎ると100g当たり439kcalになります。

白米のごはん一杯が356.1kcalのため、比較するとそのカロリーの高さが分かります。豆腐の味噌汁に納豆、豆乳、サプリメントと何気なく口にしている大豆が太る原因になっていることを強く認識しましょう。

ダイエットしても痩せない女性やメタボ気味の男性は、高カロリー摂取が習慣化している可能性が高いので、思い切った食習慣の見直しが必要かもしれません。

男性は生殖能力に影響がある可能性も

大豆やイソフラボンの話は女性だけが興味を持ち、男性はスルーしがちです。しかし、男性も注意が必要です。大豆は未発酵状態だと、自然治癒力の低下、生殖障害、性欲減退、スタミナ低下を起こす恐れがあるとの報告があるからです。未発酵とは、大豆、豆腐、きな粉などです。

大豆を調理する時には、必ず水に一日ほど浸けることが推奨されます。これにより、上記のようなマイナスの作用を及ぼす成分の一部が除去されるので、とても大切な作業といえるでしょう。そして、味噌や納豆など発酵させた大豆は、そのマイナス作用を消し去る効果があるともいわれています。

すべての男性に当てはまるわけではありません。しかし、特に独身男性、これから出産、育児を迎える男性も、食べ過ぎの弊害を認識しておく必要があるでしょう。

大豆イソフラボンの適切な摂取量

大豆イソフラボンには様々な効用が期待できます。しかしその反面、食べ過ぎると思わぬ障害を引き起こすのも事実です。それを懸念して、内閣府に設置されている食品安全委員会は、大豆イソフラボンの一日の摂取目安量が公表しています。

食べ過ぎに注意すれば過度に恐れることはありません。適切な摂取量を知って、リスクを回避できるように心掛けましょう。

大豆と大豆製品のイソフラボン含有量

大豆にはイソフラボンが100mgあたり140.4mg含まれます。そして、イソフラボンは大豆を使った加工食品のほとんどに含まれます。具体的には、豆腐が20.3mg、おから10.5mg、納豆45mg、味噌59.1mg、醤油0.9mg(すべて100gあたり)です。

同じ加工食品でも種類によって前後するので、だいたいの目安と捉えてください。例えば味噌の場合は、高いものだと92.6mgになり、ずい分と開きが出てきます。

イソフラボンの摂取量目安

内閣府の食品安全委員会では、大豆イソフラボンの一日の摂取量の目安を公表しており、70~75mgとなっています。数字だけ見てもイメージしにくいかもしれませんので、いくつか具体例を挙げましょう。例えば、納豆1パックと絹ごし豆腐半丁で約76mgです。味噌汁1杯と厚揚げ半分、絹ごし豆腐1/4丁、大豆煮豆1皿で約73mgになります。

この程度であれば一食でも軽く食べられるかもしれません。納豆は意外とイソフラボンを多く含むので食べ過ぎに注意しましょう。朝に1パック食べた日は、昼や夜は控えるなどの調整が必要です。豆乳も100gあたり24mgほど含まれているので、グラス一杯でも相当な量になります。毎日飲む習慣のある人は、他の食材で調整するようにしましょう。

妊娠中は摂取量に気をつけて

先ほど、大豆の食べ過ぎは男性の生殖機能等に弊害をもたらしかねないと述べました。しかし、妊娠中の女性も食べ過ぎには注意が必要です。その理由は、胎児の発育への悪影響と妊娠の継続の困難が考えられるからです。大豆イソフラボンは、卵胞ホルモンと同じ様な働きをします。

女性ホルモンにはこの卵胞ホルモンに加えて黄体ホルモンがあり、両者がバランスを取ることで妊娠、出産をサポートしています。ところが、大豆を食べ過ぎると卵胞ホルモンだけが強くなり、ホルモンバランスが崩れて胎児の発育に悪影響が出ると考えられるのです。

それだけでなく、妊娠できない体になる可能性も指摘されているので、食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

大豆を適切に摂取した時の効果

大豆を適切に摂取した場合には、それに見合った効果が現れます。女性に関する効果ばかりが強調されることが多いですが、男性も食べ過ぎなけれメリットがあります。具体的に紹介していきましょう。

良質なタンパク質が摂取できる

大豆からは良質なたんぱく質が摂取できます。大豆のたんぱく質は、体内では作ることができない必須アミノ酸から構成されています。これがないと細胞を作ることができません。男性でもアスリートや筋トレに励む人には、大豆のプロテインが人気です。女性も適切に大豆を摂取して運動すれば、脂肪が筋肉へと変化するのを実感できるでしょう。

多くの野菜と煮豆や豆腐を混ぜてサラダにしたり、豆乳を習慣化するなど、継続的な摂取により効果が期待できます。

更年期障害を緩和

大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。エストロゲンが豊富だと、髪は艶やか、肌にも張りがあり毎日を元気に過ごせます。ところが、更年期を迎えるとエストロゲンの量が目に見えて減少することが少なくありません。

すると、疲れやすくなり、冷え性、頭痛、のぼせといった特有の不定愁訴が起きがちです。しかし、イソフラボンを適切に摂取することでこれらの苦しい症状が緩和されることがあります。それが叶えば、一日の過ごし方や充実度が大きく変化することでしょう。

骨の健康を維持

大豆を食べ過ぎず適切に摂取すると骨の健康維持にも役立ちます。骨は血液や脳にカルシウムを補充する役割を担っている反面、カルシウムを奪われることで骨密度が低下することがあります。これが酷くなると骨粗しょう症になり、軽い衝撃でも骨折しやすい体になるのです。

高齢化によりこの傾向が顕著に現れることがありますが、大豆には余分なカルシウムの流出を阻止する働きがあります。特に出産後や更年期、老年期の女性にとっては、見逃せない効用といえるでしょう。

美肌効果

大豆を適切に食べていると、美肌効果も期待できます。寝不足やストレスなどでホルモンバランスが崩れると、たちまち肌が荒れることがあります。ニキビや痒み、ヒリヒリした痛みにさいなまれることもあるでしょう。大豆にはこのような症状を緩和し、くすみを取って張りのあるきれいな肌に改善する効果が期待できます


先ほどの更年期症状にも当てはまりますが、長年肌トラブルに悩んできた人は、効果を期待して大豆を食べ過ぎる傾向があります。しかし、これは逆効果になるので、くれぐれも適切な摂取量を守る様にしてください。

糖尿病やすい臓がんなど病気の予防

大豆には良質なたんぱく質も豊富ですが、ビタミンやミネラルも多く含まれます。特にビタミンB1は糖質のエネルギー代謝を促進する作用があり、ビタミンB2は脂質のエネルギー代謝を促します。糖尿病やその予備軍など糖質制限の必要がある人には打ってつけといえるでしょう。

また、良質なたんぱく質を取ることですい臓がんの予防になるとの報告もあるので、適度な摂取を習慣化することは非常に有益といえます。

生理前のPMSの緩和

生理前の約2週間ほどは、PMS期により女性はどうしても不調になりがちです。無性にイライラしたり、集中力が低下し、憂うつになることもあるでしょう。そうなると甘いものやスナック類を食べ過ぎたり、コーヒーやアルコールに過度に手を伸ばしがちです。しかし、この行為はかえって症状を悪化させることもありNGです。

それよりも、イソフラボンを含む大豆を適度の摂取することで症状を緩和できます。PMSを迎える前に、平素から適度に摂取する習慣をつけると良いでしょう。

大豆の食べ過ぎによるイソフラボンの摂取量に注意しよう!

大豆の食べ過ぎによる体への影響についてまとめました。大豆は健康志向の人には大人気の食材です。しかし、食べ過ぎると様々な弊害につながる可能性があります。大豆食品だけでなく、サプリメントも含めて1日にどれくらい摂取しているかを把握することは大切でしょう。

女性だけでなく、男性も大豆の食べ過ぎには注意が必要です。適切な摂取を心掛けて安全で健康な生活を送っていきましょう!

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