2020年04月15日公開
2024年10月16日更新
連子鯛のおすすめレシピまとめ!料理法別にとっておきを紹介!
連子鯛の人気レシピを紹介します。鯛といえば高級魚のイメージがありますが、連子鯛は安くて小ぶりですので家庭料理に向いている魚です。真鯛とどう違うのか、その特徴も解説。塩焼きや土鍋で作る鯛めし、煮つけなど、おすすめレシピを集めました。
目次
連子鯛を使った人気レシピを料理法別に紹介!
もちろん一般的な鯛めしも作ってあるよ。これは同僚の釣った連子鯛の鯛めし。このほかにも桜鯛を使った鯛めしも炊いています。連子鯛はシンプルな味付けで、桜鯛はお気に入りのごま油とバター風味の味付け。どっちも激ウマだよ。さあお昼も食べたから、夜のお鍋のためのお出汁を作るかな。#居酒屋六角 pic.twitter.com/G0Qmz9l3zf
— 六角レンチ (@_6kaku_) April 4, 2020
連子鯛は鯛の王様と言われる真鯛によく似ていますが、より安く買うことができる鯛です。そのため気軽に家庭でお祝い料理に使ったり、鯛料理を楽しむことができます。小ぶりな身は色々なレシピでまるごと入れて使うことができ、料理の見た目も華やかです。
煮つけや土鍋で作る鯛めし、塩焼きなど、連子鯛の美味しさを最大限に堪能できる人気レシピを調理別に紹介します。また連子鯛が真鯛より安い理由は何か、真鯛との違いも解説します。
連子鯛とはどのような魚?
連子鯛の旬の時期
今日の夜ご飯!
— 黒beans (@ryorisukidesu) April 4, 2020
連子鯛1匹買ったので捌いてみた!めちゃ時間かかったし下手、、、😅
切り身は焼いてマスタードをかけてみました
アラは明日あら汁にしよかな〜 pic.twitter.com/l1k4l7ExGM
連子鯛は暖かい気候を好む魚です。中部より南の温かい海に生息しており、旬は産卵時期の6月~8月といわれます。旬の時期の連子鯛は脂がよく乗っており、身がふっくらしていてとても美味しいです。
秋以降になると脂の量が半分以下になるため、市場でもあまり出回らなくなります。連子鯛は南方の海なら太平洋、日本海どちらでも獲れますが、瀬戸内海には生息していません。また沖で水揚げされるため鮮度が落ちることも多く、刺身より煮つけや塩焼き、干物など焼き物のレシピでよく食べられます。
連子鯛と真鯛との違い
焦げたけど皮が焦げただけです♪
— かのしんた©️のほほんちび太 (@SHINC2013) May 18, 2015
連子鯛だから真鯛より白身がサバサバ
安いから普段のご飯で食べれます(^^)♪ pic.twitter.com/i5pF3FvLmL
真鯛と連子鯛はどちらも同じ鯛に分類される仲間です。しかし見た目や味に大きく違いがあります。まず見た目では、真鯛の体表が全体的に綺麗な赤であるのに対し、連子鯛は体表に黄色くなっている部分があります。このことから、連子鯛は黄鯛との別名もあります。
大きさも30cmから100cmになる真鯛に対して、連子鯛は大きくても35cm以下にしかなりません。身が厚く魚の旨味がしっかり感じられる真鯛と比較すると、連子鯛の味はやや水っぽく感じます。しかし脂がのっていて上品な味わいがありますので、真鯛の味が落ちる夏にはいろいろなレシピで代用として重宝されます。
連子鯛は鼻から上顎にかけてうっすら黄色くなっている特徴があります。また、体表面もうっすら黄色が混ざっています。この黄色が黄鯛とわれる所以です。一方、真鯛は体が赤色で尾びれが黒っぽく縁取られていることが特徴です。
連子鯛の捌き方
【手順】
- ばらびきで鱗を引き、残ったうろこは包丁で引きます。
- 胸鰭、腹びれが頭側につくように斜めに包丁を入れ、中骨を切ります。
- 裏返して同様に包丁を入れ、頭と内臓を取ります。
- 血合いに傷を入れ、よく洗って血合いとうろこを取り、水気を拭きます。
- 尾を左にして、腹から中骨に沿って包丁を入れます。
- 半回転して尾に包丁を入れます。
- 背から中骨に沿って包丁を入れます。
- 半回転させ、腹から中骨に沿って包丁を入れ、片身を剥がします。
- 裏返して背から中骨に沿って包丁を入れます。
- 半回転させ、尾に包丁を入れます。
- 腹から中骨に沿って包丁を入れ、片身を剥がします。
- 逆さ包丁を入れて腹骨をすき、皮一枚のところで包丁をたてて切ります。
塩焼き、鯛めしなど連子鯛を姿身のままレシピで使う場合は、エラブタや腹の部分に切り込みを入れてエラや内臓のみ処理します。刺身や煮つけなど、切り身を使うレシピでは三枚おろしにします。身は厚めですので扱いは難しくありませんが、うろこは食感に関わる部分ですのできちんと取り除きましょう。
連子鯛を使った人気レシピ【焼き料理】
連子鯛の木の芽焼き
【材料】
- 連子鯛…2尾
- 酒…大さじ1
- 醤油…大さじ1
- みりん…大さじ1
- たけのこの水煮…100g
- だし汁…2カップ
- 酒…大さじ1
- 醤油…大さじ1
- みりん…大さじ1
- 木の芽…2枚
- 木の芽(飾り用)…適量
- 醤油…大さじ1
- みりん…大さじ2
【手順】
- 醤油、みりん、酒を混ぜ合わせた液に連子鯛を10分漬けおきします。
- 鍋にたけのこ、醤油、みりん、酒、だし汁を入れて10分煮込みます。
- 器に醤油、みりんを入れて500Wのレンジで1分加熱し、木の芽を入れて混ぜ合わせます。
- 温めたグリルに連子鯛を並べて8分焼きます。
- はけで両面に③のたれを塗ってツヤが出るまで2分焼きます。
- グリルにたけのこを並べ、全面にたれを塗ながら焼き色がつくまで焼きます。
- 皿に盛って飾り用の木の芽を乗せれば完成です。
醤油ベースのたれで連子鯛をじっくりと焼き上げた、木の芽焼きのレシピです。連子鯛に移った木の芽の香りと香ばしい醤油の香りが食欲をそそります。
味はしっかりとついていますがシンプルな味付けですのでくどくならず、白身の柔らかさや味、たけのこの旨味も引き立って美味しく仕上がっています。おかずにはもちろん、おつまみにもピッタリのレシピです。
連子鯛の塩焼き
【材料】
- 連子鯛…1尾
- 出汁…適量
- 塩…出汁に対して5%の割合
- すだち…1個
【手順】
- 連子鯛のうろこを剥ぎ、三枚おろしにします。
- 切った身に飾り包丁をし、出汁に5%の塩を加えた液に10分程漬けます。
- ヒレに化粧塩を付け、串を通します。
- 串を打ったヒレと頭、切り身をオーブンで焼きます。
- 塩焼きを皿に盛り付け、すだちを添えて完成です。
白身魚の定番人気料理、塩焼きのレシピです。連子鯛を使って身は柔らかく旨味の詰まった美味しい塩焼きが作れます。三枚おろしにして焼くと食べやすい塩焼きになりますし、内臓だけを除いて姿そのまま焼けば見た目も豪華になります。
連子鯛の塩焼きは真鯛の代用として使われることも多く、お祝いの席などでも重宝します。簡単に作れて美味しいレシピですので、是非一度連子鯛の塩焼きレシピを試してみてください。
連子鯛を使った人気レシピ【蒸し料理】
連子鯛のフライパン酒蒸し
【材料】
- 連子鯛…3尾
- 日本酒…1/2カップ
- 塩…適量
- 白菜…400g
- にんじん…1/3本
- 貝割れ大根…1/2パック
- ねぎ…1本
- 昆布だし…1/2カップ
- 生姜…1かけ
- レモンの皮…適量
- ポン酢しょうゆ…適量
【手順】
- 連子鯛のうろこを剥ぎ、エラと腹に包丁を入れて内臓を取り出します。
- よく洗った身の表面に飾り包丁を入れ、酒をかけます。
- バットに並べて両面に塩を振ります。
- 白菜は5cm幅くらいに切り、にんじんは細切りに、ねぎは斜めに切ります。
- フライパンに白菜、にんじん、ねぎを敷き詰め、昆布だしと酒をかけて蓋をします。
- 野菜が煮立ったら連子鯛とキッチンペーパーを交互に置き、蓋をして蒸し上げます。
- 7分経ったら生姜、ねぎをまぶして蓋をし、1分蒸します。
- 最後に貝割れ大根を散らして野菜ごと皿に盛り付け、レモンの皮を彩りよくまぶします。
蒸し器がなくてもフライパンで簡単に酒蒸しが作れるレシピです。野菜を敷き、その上に連子鯛を置くことで出汁に浸からず、蒸気で一気に蒸し上げることができます。酒で蒸した白身はふっくらと柔らかくなり、甘味が出て美味しくなって簡単なフライパン蒸しと思えないほど美味しいレシピです。
野菜にもしっかり連子鯛の旨味が染みてたくさん食べられるレシピでもあります。是非出来立ての熱々をご飯やお酒と一緒に味わってみてください。
連子鯛のアクアパッツァ
【材料】
- 連子鯛…1尾
- 塩…適量
- ローズマリー…小さじ1
- タイム…小さじ1
- ミニトマト…数個
- ドライトマトのオリーブ漬け…30g
- オリーブ…10個
- ブラックオリーブ…10個
- アンチョビソース…大さじ1
- ニンニク…2片
- 砂抜きあさり…適量
- オリーブオイル…適量
- 水…適量
- 白ワイン…大さじ5
【手順】
- 連子鯛の鱗を取り、内蔵などの下処理をします。
- 表面に切り込みを入れて、2種類の塩で下味を付けます。
- タイムを振りかけ、20分ほど置いておきます。
- フードプロセッサーにドライトマト、オリーブ、アンチョビソースを加えてオリーブペーストを作ります。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、潰したニンニクを入れて弱火で香り付けをします。
- オリーブオイルに香りが付いたら、あさり、水、白ワイン、連子鯛を入れて強火で沸騰させます。
- 沸騰したら中火にし、鯛、オリーブペースト、ミニトマト(2個は潰しておく)を加えます。
- 連子鯛に火が通るまで蓋をして中火で煮詰めます。途中残りのミニトマトを加えます。
- 煮詰めたらパセリを散らして完成です。
フライパンで簡単にオシャレなアクアパッツァが作れるレシピです。白ワインとハーブで蒸すアクアパッツァは、柔らかくたんぱくな味わいの連子鯛との相性抜群です。ふっくらした白身にはハーブの良い香りが移り、優しく上品な味になっています。
またこのレシピで作られるスープも、連子鯛の旨味やあさり、トマト、オリーブの旨味が染み込んでいて絶品です。そのまま食べるのはもちろん、パスタに和えても美味しく食べられます。
連子鯛を使った人気レシピ【揚げ料理】
連子鯛の南蛮漬け
【材料】(10人分)
- 連子鯛…10尾
- 玉ねぎ…3個
- にんじん…1本
- レモン…1個
- 鷹の爪…2本
- 片栗粉…適量
- 酢…2カップ
- 薄口醤油…2カップ
- みりん…2カップ
- 砂糖…1と1/3カップ
- 日本酒…1カップ
- 和風だし…1カップ
【手順】
- うろこ取りや包丁の背で連子鯛の表面をこすり、うろこを取ります。カマやヒレまで丁寧に取ります。
- エラに包丁を入れてエラと内臓を取り出し、腹に切り込みを入れて残った内臓を取り出します。
- 中をよく流水ですすぎ、水気を拭きます。
- 玉ねぎは縦半分に切り、縦方向にうす切りしてザルに入れます。
- にんじんは斜めに薄く切って細く切り、ザルに入れておきます。
- 鷹の爪の種をとり、小口切りにします。
- 下処理した連子鯛に片栗粉をまぶし、余分な粉ははたきます。
- 175℃の油でカラッと表面が揚がるまで7~8分程揚げます。
- バットに油切りを敷き、揚がった連子鯛を置いて油を切ります。
- 鍋に酒とみりんを入れて沸騰させ、アルコールを飛ばします。
- アルコールが飛んだら残りの調味料を入れ、沸騰したらすぐに玉ねぎとにんじんを入れます。
- 菜箸で混ぜて沸騰する直前で火を止めます。
- 大きな器に連子鯛と南蛮酢を交互に入れ、2~3日寝かします。
連子鯛丸々1尾の姿で南蛮酢に漬けて作る南蛮漬けのレシピです。ボリューム感を出すため、このレシピでは大きめの連子鯛を使うと良いでしょう。ふんわりとした白身に南蛮酢と野菜の味が染み、さっぱりと食べられて美味しいです。レモンを乗せるとさらに彩りも良くなります。お正月やお祝いにピッタリのレシピです。
連子鯛の唐揚げ
フライパンで揚げ焼きにした連子鯛の人気レシピです。カリカリになった香ばしい表面と、ふっくらして旨味のある白身が絶妙で、ご飯のおかずやお酒にもよく合います。揚げる前に塩胡椒を揉みこんでおくことで、身が締まり旨味がしっかり出てきます。このレシピでは普通の塩を使っていますがお好みでハーブソルトに変えても良いでしょう。
連子鯛を使った人気レシピ【煮込み】
連子鯛の煮つけ
【材料】
- 連子鯛…1尾
- 水…250cc
- しょうが…ひとかけ
- 醤油…大さじ3
- 砂糖…大さじ2
- 酒…大さじ2
【手順】
- 連子鯛のうろこを丁寧に取り、内臓やエラを取って下処理をします。
- 鍋に水、しょうが、醤油、酒、砂糖を入れて沸騰させます。
- 連子鯛を入れて中火~弱火で煮込み、ネギを入れます。
- 汁が少なくなるまで煮つけたら完成です。
ホクホクした白身にタレがしっかり染みて美味しい煮つけのレシピです。連子鯛自身は味がたんぱくでクセがないので味がよく通る煮つけも人気です。甘辛い味でご飯がよく進み、子供でも食べられます。タレを入れた鍋に入れて煮つけるだけですので簡単にできます。しょうがやネギを入れることで臭みがなくなり、美味しさが引き立ちます。
普段のご飯で食べる煮つけはおろして切り身にしても良いですし、お祝い用のレシピで使うなら内臓とエラ、うろこだけ取って姿のまま煮つけにすると豪華な仕上がりになります。煮つけのタレは味が濃く、火が強いと焦げやすくなってしまうため、火加減には注意しましょう。
えのきと連子鯛のお吸い物
安い連子鯛を使って家庭で本格的な鯛のお吸い物が楽しめる人気レシピです。鯛の頭や骨を煮込んでだしを取っているので、しっかりと旨味が出ています。優しい味わいのだしにえのきやニンジンのコリコリした食感、白身のふっくらした身がほっとする美味しさです。
このレシピは切り身だけでなく頭や骨など、普段ならそのまま捨ててしまう部分も有効活用できるレシピです。だしを取る時は弱火でじっくり煮込み、アクをしっかり取りましょう。芳醇な鯛の旨味を感じますが、スッキリした味わいになります。
連子鯛を使った人気レシピ【鯛めし】
土鍋で作る連子鯛の鯛めし
塩焼きにした連子鯛を土鍋に丸ごと入れて炊いた豪華な土鍋鯛めしのレシピです。土鍋を使えばおこげもついて香ばしく、白身がふっくらした美味しい鯛めしが作れます。おこげを綺麗につけるコツは、炊き上がる最後の30秒~1分を強火で仕上げることです。
安価な連子鯛を使ってでき、見栄えも良いですのでお正月のお祝いやパーティーなどにも活躍するレシピです。
炊飯器で作る連子鯛の鯛めし
鯛めしを土鍋で作ると火加減を気にしなければいけませんが、炊飯器で作る鯛めしのレシピなら簡単に美味しい鯛めしを作ることができます。ご飯に炙った鯛を丸ごと入れてスイッチを入れ、あとは炊き上がるまで待つだけですので火加減を様子を見たり時間を気にする必要もありません。
安価な連子鯛で手順も簡単なレシピですが、炊き上がりは香ばしく旨味もしっかりご飯に染みた美味しい鯛めしになります。
連子鯛を使って人気レシピを作ってみよう!
連子鯛は真鯛よりも小さく安く手に入りますが、脂の乗った上品な味の白身は色々なレシピで美味しく食べられます。手軽な価格で買えて見栄えも豪華になりますので、お正月など季節のお祝いやパーティー料理にもピッタリです。塩焼きや煮つけ、鯛めしなど、安い連子鯛を使って美味しくできる鯛料理の人気レシピはたくさんあります。
また、三枚おろしにしなくても、エラや内臓を取る下処理だけで使えるのも嬉しい魚です。是非人気レシピで普段のご飯やお祝いに鯛料理を楽しんでみてください。