サラダ油の代用品を紹介!オリーブオイルやキャノーラ油との違いは?

サラダ油の代用品について解説します。オリーブオイルやキャノーラ油の特徴を詳しく説明!サラダ油の代わりに活用できるバター・マーガリン・ショートニングを使ったおすすめの料理も紹介します。サラダ油の代用品を探している人は、ぜひ参考にしてください。

サラダ油の代用品を紹介!オリーブオイルやキャノーラ油との違いは?のイメージ

目次

  1. 1サラダ油の代用品を紹介
  2. 2サラダ油とは
  3. 3サラダ油の代用品
  4. 4サラダ油や代用品を使う際の注意点
  5. 5サラダ油がないときは他のもので代用しよう

サラダ油の代用品を紹介

サラダ油は料理をする上で欠かすことのできないオイルです。和食・洋食・中華など、どんな料理にも大活躍のサラダ油ですが、別のオイルやバター、マーガリン、ショートニングで代用することが可能です。本記事では、サラダ油の代用品について解説します。サラダ油の代わりに料理に取り入れることができそうな一品を、ぜひ見つけてみてください。

サラダ油とは

サラダ油は精製された植物油の一種で、日本で独自に開発されたオイルです。特定の原料を使った植物油は、日本農林規格(JAS)によりサラダ油の名前で販売することが認められています。サラダ油の原料や特徴、安全性についてまとめました。サラダ油とはどのようなオイルなのかを見ていきましょう。

原料

サラダ油は、9種類の植物のいずれかが原料になっています。2種類以上の植物を混ぜ合わせたものは調合サラダ油といいます。大手メーカーのサラダ油の大半は、大豆油とキャノーラ油の2種類を混ぜた調合サラダ油がほとんどです。また、多くのサラダ油は植物原料以外に乳化剤や酸化防止剤を含んでいます。
 

原材料 特徴
油菜 酸化や熱に強い
大豆 原材料が安価
トウモロコシ 酸化や熱に強い
ひまわり 淡白な風味を持つ
ゴマ 焙煎したものと非焙煎のものがある
サフラワー(紅花) リノール酸やオレイン酸を含む
綿実 サラダ油の王様と言われ、高価
米糠 ビタミン類を豊富に含む
グレープシード コレステロール0%

特徴

サラダ油は、製造の過程で脱色・脱臭のために精製されています。そのため、冷蔵庫の中に置いても固まったり濁ったりすることはなく、香りや風味もほとんどありません。日本で初めてサラダ油が販売されたのは、大正13年のことです。それまで食用の油は、加熱して使用する揚げ物などの料理に用途が限られていました。

サラダ料理にも使用できるとの意味で名付けられたサラダ油の登場により、料理の幅は一段と広がりました。低温でもサラサラとした状態を保つサラダ油は、非常に使い勝手の良い面が最大の特徴です。

サラダ油は危険?

植物原料から油を抽出する方法として、低温圧搾法や高温圧搾法、溶剤抽出法があります。サラダ油は溶剤抽出法により作られていますが、その工程に危険性があると指摘されることがあります。

溶剤抽出法は、有機溶剤を使用することにより高い効率性の抽出が可能になっています。使用された有機溶剤は精製の過程で完全に除去されています。そのため、安心して料理に使用することができます。

サラダ油の代用品

サラダ油の代わりに健康効果が期待できるオイルを料理に取り入れたい人もいるでしょう。サラダ油の代用品として、植物性油から動物性油まで様々なオイルを活用することができます。

また、冷蔵庫に残りがちなバターやマーガリン、ショートニングをサラダ油の代わりに使用する方法もあります。健康面が気になる人は、ヘルシーなオイル選びの参考にしてください。

キャノーラ油

キャノーラ油は、菜種を改良したキャノーラという植物から作られたオイルです。独特の風味もなく、炒め物や揚げ物、お菓子作りなど多用途に活用できます。

肉や魚、豆製品、野菜などの食材とキャノーラ油の相性は抜群です。癖のない味わいで手に入りやすいため、サラダ油の代用品として普段の料理に大活躍します。キャノーラ油は安価で購入でき、オイルを大量に使用する揚げ物にもおすすめです。

キャノーラ油はオレイン酸を多く含むことで注目されています。オレイン酸は、血中の悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを保持する働きがあります。また、キャノーラ油は菜種油の2倍のビタミンEを含も、栄養補助効果が期待できます。

菜種油

菜種油は、セイヨウアブラナの種子を絞って作られるオイルです。熱に強く、揚げ物に菜種油を使用するとカラッと軽く仕上がります。

菜種油の主な成分はオレイン酸で、酸化に強く過酸化脂質を作りにくい特徴を持っています。また、オレイン酸は腸管の中で吸収されにくく、便秘解消に効果的です。美容の面では皮膚を柔らかくする効果があり、乾燥や小じわを抑える働きがあります。サラダ油の代用品の中でも、美容効果は高いといえるでしょう。

ごま油

ごま油はゴマを絞って抽出したオイルです。独特の香ばしい風味があるため、サラダ油の代用品として使うには用途を選ぶ必要があります。

しかし、ごま油の風味は料理のアクセントになります。野菜や豆腐をはじめ、肉や魚、粉製品ともよく合います。中華料理には香り豊かなごま油を活用してみましょう。中華風サラダの仕上げに、調味料のように回しかけてもよいでしょう。

太白ごま油

一般的なごま油は、ごまを焙煎して香ばしい風味を引き出してから絞っています。それに対して、太白ごま油は低温で生のまま絞られています。太白ごま油は焙煎していないため色味がなく、ごま油特有の香りもほとんどありません。

サラダ油の代わりにするには値段が高いですが、香りがないためお菓子作りに活用することができます。お菓子作りの際にはショートニングだけでなく、太白ごま油を取り入れても良いでしょう。

オリーブオイル

オリーブオイルは、化学的溶剤を使ってオリーブの果実から抽出されたオイルです。加熱すると、オリーブの香りや風味が失われてしまうことが難点です。熱を加えない料理や手作りドレッシングでは、オリーブオイルでも充分風味を楽しむことができるでしょう。サラダ油には無いオリーブオイル特有の渋みと爽やかな香りが、料理の美味しさを引き立てます。

魚介や肉、野菜、パスタ、パンなどの食材と相性が良いオイルです。コレステロール値の改善や胃潰瘍の予防、便秘解消などの健康効果も期待できます。オリーブオイルはサラダ油の代用品として、健康効果の面でも優秀なオイルといえます。

エキストラバージンオリーブオイル

エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実を絞って抽出したオイルです。国際オリーブ協会では、酸度0.8%以下のものをエキストラバージンオリーブオイルと定めています。酸度が少ないということは、新鮮なオリーブの実を絞ったことを意味します。

熱を加えてもオリーブの香りや風味がほのかに残るため、火を使う料理にもおすすめです。アヒージョやパスタなど、調理過程で熱を加える洋風料理にはサラダ油よりも相性抜群です。

値段の目安としては、500ml入りで1500円程度です。エキストラバージンオリーブオイルは生の搾りたてのオイルで、大量生産ができません。サラダ油の代わりにするには高価ですが、試す価値のある特別なオイルです。

マヨネーズ

マヨネーズは主に、植物油・卵・酢を原料に作られています。サラダ油の代用品としてマヨネーズが活用できると聞くと、意外に思う人もいるでしょう。実はマヨネーズの70%は菜種油や大豆油などの植物油から作られているため、サラダ油の代わりに活用することができます。

マヨネーズに含まれる酢の効果により、サラダ油で焼くよりも肉料理は柔らかく仕上がります。熱を加えることで、マヨネーズ特有の風味はほとんど無くなります。風味の面が気になる人も安心してマヨネーズを代用してみてください。

米油

米油は米ぬかから製油されたオイルです。さらさらとして使いやすく癖もないため、サラダ油の代用にすることができます。どんな料理にもよく合いますが、白身魚や豆製品、野菜類との組み合わせがおすすめです。

また、米油はサラダ油と比べて油酔いしにくいと言われています。揚げ物を食べると気分が悪くなる人も、米油を使った揚げ物であれば口にしやすいはずです。栄養価の面では、タンパク質やビタミンが豊富に含まれています。サラダ油の代用品として優秀なオイルといえます。

グレープシードオイル

グレープシードオイルは、ワインを作る際にぶどうの種子から取れるオイルで作られています。癖がなく、どんな料理とも相性の良いオイルです。ぶどうの品種によって色が多少変わりますが、淡黄または淡緑の色をしています。無味無臭で乳化しやすい特徴があり、サラダ油同様にドレッシングやマヨネーズ作りの材料にも適しています。

コレステロールがゼロでビタミンEが豊富に含まれているため、健康を気にする人にもおすすめです。サラダ油やショートニングの代わりに、料理に活用してみてください。

ココナッツオイル

ココナッツオイルはココヤシの実から作られたオイルです。食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果も期待できます。ただし、ココナッツオイルには独特の風味があり、好みが分かれます。サラダ油の代用にするには難易度がやや高めですが、ココナッツオイルの風味が好きな人は、ショートニングの代わりに活用しましょう。

アボカドオイル

アボカドオイルは、栄養豊富なアボカドの実から抽出されたオイルです。血行を良くする効果が期待できる他、美肌効果や腸内環境を整える効果が期待できます。癖がなく料理にも活用できますが、サラダ油には無いアボカドオイル特有の粘性があるのが難点です。

アボカドオイルは人によって好みが分かれるため、サラダ油の代用品としてはやや扱いが難しいでしょう。粘性があるオイルに抵抗がある人は、別の代用品の使用を検討してみてください。

バター

バターは牛乳から分離したクリームを固めて作られており、ビタミンAをはじめとした栄養素を豊富に含んでいます。バターは卵料理やお菓子作りには相性抜群の食材ですが、バター特有の風味があるため料理に使用する際には相性があります。

植物油を原料にしたショートニングもお菓子作りにはよく使われており、こちらはマーガリンと同様に味や臭いがほとんどありません。

バターは他のオイルと比べて値段が高いため、サラダ油の代用品として日常的に使用するにはややハードルが高いといえるでしょう。値段の面が気になる人は、サラダ油の量を減らす代わりに少量のバターを加えても良いでしょう。

マーガリン

植物性の油を原料として、バターに似せて作られた加工食品がマーガリンです。マーガリンは安価に購入できるため、バターの代わりにマーガリンを常備している家庭も多いでしょう。

炒め物やお菓子作りの際、サラダ油の代用品としてマーガリンを使うことは可能です。用途はあまり広くありませんが、サラダ油やバターのストックを切らしてしまった時、マーガリンやショートニングで代用しても問題ありません。

その他植物性の油なら基本的にOK

うちね・・・

そもそも、長い期間、サラダ油って使ってなくて・・・

何十年もオリーブオイルです。

何かいいとかなんにも感じないけどね。

習慣ですね。

サラダ油の代わりにマーガリンやショートニングなどが活用できることを紹介しました。基本的には実際に料理に使用して、好みに合う植物油を選べば良いでしょう。植物油はその名の通り、植物を原料に作られたオイルです。バターやラードなどの動物油に対して、オリーブオイルや菜種油などが植物油にあたります。

最寄りのスーパーで取り扱いがあるかどうか、サラダ油の代わりに継続的に使うことができる価格か、自分が重視する基準で好みに合うオイルを選択しましょう。
 

サラダ油や代用品を使う際の注意点

サラダ油の代用品の中には、キャノーラ油のように栄養価が高く、健康面の効果が期待できるものも数多く存在します。しかし、サラダ油の代用品を使う際にはいくつかの注意点があります。ショートニングなどを代わりに使う際の注意点を挙げますので、参考にしてください。

植物性油脂は酸化が進む前に使い切る

植物性油脂のパッケージを一度開封すると、空気中の酸素と油が反応して酸化が進みます。油の酸化が進むと色が濃くなり、熱を加えた時に油臭く感じることがあります。

ショートニングなど植物油を原料にした油脂は、酸化が進むと体に害を与えることがあります。劣化した油を摂取すると、胸やけや吐き気などの症状が出ることもあります。また、老化やガン、神経障害の原因にもなり得ます。

一度開封した後は、できるだけ早めに使い切ることを心掛けてください。一人暮らしや家族が少ない人は、小さなサイズのものを購入するとよいでしょう。

摂りすぎない

サラダ油の代用品には、キャノーラ油のように栄養価が高い食材も数多くあります。脂質はエネルギーのもととなる三大栄養素のひとつで、生命維持に欠かすことのできない栄養素です。脂質が不足すると、集中力の欠如や身体の冷えなどの不調を招く危険性があります。

しかし、どんなに健康に良い食材でも摂取量には注意が必要です。脂質の摂りすぎは肥満の原因になり、高血圧や生活習慣病を招く恐れもあります。日々の食事に適度な油分を取り入れ、健康維持に役立てましょう。

サラダ油がないときは他のもので代用しよう

サラダ油の代わりに活用できるオイルやバター、マーガリン、ショートニングなどの用途を紹介しました。それぞれに味・風味や栄養面での特徴があることが分かります。ひとつに限定せずに、これから作る料理やその日の気分によって使い分けてみましょう。

料理を作る際、手軽に使用できるサラダ油を手に取りがちです。サラダ油の代用品の中には、健康面や美容面の効果が高いものものもあります。ぜひ、サラダ油の代わりに、栄養価の優れたオイルを使用してみてください。

Thumbサラダ油の原料には何が使用されている?他の油との違いは?使い方と合う料理も | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbサラダ油のカロリー・糖質は?種類別の比較とダイエット中の摂取方法! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbサラダ油とは?原料やカロリーは?キャノーラ油との違いはなに? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ