サラダ油とは?原料やカロリーは?キャノーラ油との違いはなに?

サラダ油とはどんな食品か知っていますか?日々の料理でも良く使うサラダ油、皆さんはサラダ油の事をどれくらい知っていますか?サラダ油とはどんな油で、なぜ『サラダ油』と呼ばれるようになったのでしょうか?サラダ油とはどんな原料が使われていて、どんな栄養素を含んでいる油のこと?よく聞くキャノーラ油とは?サラダ油との違いはあるのか?サラダ油を上手く使いまわす料理術から古くなったサラダ油と容器の捨て方まで、サラダ油をじっくり学んでいきたいと思います。また、併せて煎餅のサラダ味の謎も解き明かします!

サラダ油とは?原料やカロリーは?キャノーラ油との違いはなに?のイメージ

目次

  1. 1サラダ油とは?その特徴を調査
  2. 2サラダ油とは?サラダ」と付く理由をひも解く
  3. 3サラダ油とは?厳格に定められた規格を知る
  4. 4サラダ油とは?その原料を知る
  5. 5サラダ油とは?含まれている栄養素を知る
  6. 6サラダ油とは?気になるカロリーは?
  7. 7サラダ油とは?キャノーラ油との違いを探る
  8. 8サラダ油とは?多種多様な利用方法を知る
  9. 9サラダ油とは?煎餅のサラダ味の謎をひも解く
  10. 10サラダ油とは?揚げ物調理のコツを学ぶ
  11. 11サラダ油とは?使い終わった後の捨て方
  12. 12サラダ油とは日本で名付けられた万能食用油!

サラダ油とは?その特徴を調査

サラダ油とは精製された植物油の一種です。その特徴として、低温でも長時間固まらないように精製されています。ドレッシングやマヨネーズのような常温で利用する調味料の原料として使われることも多く、油そのもの味わいや香りにくせもありません。サラダ油とは食材を活かし調理方法の邪魔をしない、プロ・アマを問わず調理に欠かせない油なのです。

サラダ油とは低温でも長時間固まらないと説明しましたが、特にサラダなどは冷やされた状態で提供されることも多い為、油が低温で固まってしまうと口の中でザラついてしまい口当たりが悪くなってしまいます。先ほど説明した低温でも長時間固まらない様に精製されていることが大事なのです。サラダ油とは冷たい料理でも固まらずに使える万能調理油ということになります。

サラダ油とは?サラダ」と付く理由をひも解く

サラダ油とは日本でその名前が付けて売り出された食用油です。サラダ油の名前に『サラダ』と付く理由ですが、これは日清オイリオが大正13年に「日清サラダ油」という名前で食用油を販売したことに由来しています。当時の日本では、食用油は主に揚げ物などに使われていましたが、そのころの欧米では、生野菜に塩やお酢を加えた食用油をドレッシングの様にかけて食べていました。

サラダ油とは、こうした生野菜のサラダなどにも使用できる食用油という意味が込められていて、より精製度合いを高めた良質の食用油をサラダ油と名付けて売り出したそうです。サラダ油とは、日本に無かった食習慣を広めると共にサラダ油の名前も一般化させた伝統食材と言えるでしょう。

サラダ油とは?厳格に定められた規格を知る

サラダ油とは規格が厳格に定められた食品です。日本農林規格(JAS)により厳格に定められています。したがってJASの基準を満たした原料を用いて、なおかつJASの認定工場で製造されたものでなければ「サラダ油」を名乗ることはできません。サラダ油とはJASの規格を満たして流通する食用油なのです。

大まかに説明すると、0℃でおよそ6時間放置しても固まったり、濁りなく澄み切った状態を維持することをサラダ油の条件としています。また、サラダ油とは原料についても規格が定められていて、油菜・綿実・大豆・ごま・紅花・ひまわり・とうもろこし・米および落花生にサラダ油の規格があります。サラダ油とは0℃で6時間放置しても固まることのない精製された油です。

サラダ油とは?その原料を知る

サラダ油とは様々な種類の植物の種子が使われており、前述のとおりそれらがJAS規格で定められています。つまりサラダ油とは定められた植物以外の種子が使われていない食用油のこととなります。ここではいくつかの代表的な植物を使ったサラダ油を紹介していきます。

油菜を使ったものはいわゆる菜種油で、酸化や熱に強く一般的なサラダ油の一つです。後述しますが、有名なキャノーラ油もカナダ原産のキャノーラ種の菜種から絞ったものとなります。大豆は原料が安価で最も一般的な原料の一つ、精製しても独特の匂いがのこる為に、他の油と混ぜ合わせて調合サラダ油として使われることが多いです。

ごまを原料として食用油はごま油として流通するものが良く知られていますが、これはごまを焙煎してから絞ったものとなります。ごまをサラダ油の原料とする場合には焙煎せずに絞った上で精製する為に、ごま油独特の香りはありません。つまりごまを原料としたサラダ油とは、ごまを焙煎せずに使った食用油となります。

綿実油のサラダ油とはサラダ油の王様と言われているものでとても高価な部類に入ります。綿実というのはいわゆる”ワタ”で綿花として栽培されこの繊維を利用することで綿(木綿)を収穫することができますが、繊維を採取した後の種子を原料にして絞ったものが綿実油となります。綿実油のサラダ油とは国内での生産量も少なく大変高価ですが、非常にまろやかな味わいで高級レストランなどで良く利用されています。

サラダ油とは?含まれている栄養素を知る

サラダ油とは人間が生きる上で大切な三大栄養素の一つである『脂質』がその多くを占める食品です。脂質は人間の体内で、中性脂肪やコレステロールとなり、生きていく上で必要なエネルギー源や細胞の材料として働きます。サラダ油とは脂質に中性脂肪を多く含みで、グリセロールに三つの脂肪酸が結合しています。

サラダ油とは健康生きていく上で必要不可欠な必須脂肪酸を含んでいますが、これを体内で作ることはできません。サラダ油にはこの必須脂肪酸も多く含まれています。またサラダ油とは『ビタミン』も含む食品で特にビタミンEの重要な供給源となります。サラダ油とはビタミンEを含み、その抗酸化作用が体内の資質を酸化から守り、細胞の健康維持の手助けになってくれます。

サラダ油とは?気になるカロリーは?

サラダ油のカロリーは大さじ一杯で111キロカロリーです。100gに換算するとおよそ920キロカロリーとなります。植物の種子の違いによるサラダ油の種類によるカロリーの違いはほとんどないようです。サラダ油とはかなり高カロリーの食材と言っていいでしょう。

他の高カロリー食材との比較をすると大さじ一杯あたりで、マヨネーズが100キロカロリー、バターが90キロカロリー、ハチミツが60キロカロリー、砂糖が35キロカロリーとなっています。サラダ油とは他に類を見ない高カロリー食材と言えるでしょう。

サラダ油とは?キャノーラ油との違いを探る

キャノーラ油はサラダ油の一種

原料の項で説明した様に、キャノーラ油はサラダ油の一種です。サラダ油とはキャノーラ油を含むものと言えます。原料が菜種であること、酸化や熱に強く、カナダ原産のキャノーラ種の種を絞ったものであることまでは説明しましたが、ここではさらに詳しくキャノーラ油についてまとめていきたいと思います。

そもそもサラダ油の一つ、菜種油についてですが、これは主にセイヨウアブラナの種を絞って作られるものとなります。食用および食品加工用に広く使われていますが、古くは行灯の燃料としても利用されていました。2009年のデータですが、全世界における植物油の生産量はパーム油・大豆油に続いて菜種油が三番目の生産量となっています。

キャノーラ油の原料は特別に品種改良された油菜

このうちキャノーラ油は、カナダでの品種改良によってエルカ酸とグルコシノレートという成分を含まない様にしたキャノーラ品種という油菜の菜種を絞って作られるものです。『キャノーラ』は元々『カナダのオイル』を意味するブランドでしたが、現在は日本をはじめ、北米やヨーロッパでもキャノーラ品種から搾油されたという意味でキャノーラ油という名前が使われています。

サラダ油とは様々植物の種子を絞って作られる食用油で、その中の一つに菜種油があります。菜種油のうち、元々カナダで開発されたキャノーラ種という品種を原料にして作られたものがキャノーラ油ということになります。サラダ油とは菜種油もキャノーラ油もその中に含むとイメージすればいいでしょう。

サラダ油とは?多種多様な利用方法を知る

サラダ油とは家庭での利用以外にも、飲食店でのサラダ油としての利用に加えて、多くの加工食品の原料としても使われる食品となっています。塩やお酢、スパイスなどと混ぜ合わせたものがサラダドレッシングに、同じように塩やお酢を使いますが更に卵黄を混ぜて水と油を乳化させたものがマヨネーズとなります。乳化の作用を使ったものにはマーガリンもあります。

原料にするということではなく、油を調理に使うという意味では、揚げ物が最も広く使われているかもしれません。スーパーなどの総菜売り場を見れば多くの揚げ物が並んでいます。唐揚げにトンカツ、アジフライに沢山の素材が天ぷらになっています。サラダ油とは家庭以外でも食べ物に欠かせない食品となっているのです。

サラダ油とは?煎餅のサラダ味の謎をひも解く

サラダ味は煎餅の味付けにも使われています。『サラダ味』として有名で度々議論になることもありますが、なんでサラダ味なのかと疑問に感じたことはありませんか?この『サラダ味』というものは、野菜のサラダの味でもなく、もちろんサラダ油味ということでもありません。

実は煎餅の生地を焼き上げたあとに、サラダ油と塗ってから塩を振っていることからサラダ味と呼ばれるようになりました。サラダ油とは煎餅の煎餅の味付けにも一役買っていたお菓子にも欠かせない食品でした。

サラダ油とは?揚げ物調理のコツを学ぶ

サラダ油とは熱にも強くクセも無いので揚げ物にピッタリの油です。ここでは、調理の際のポイントとなる油の温度や一度に揚げる量、揚げ時間等をメインにして説明していきたいと思います。なお、上述したキャノーラ油は熱にも強い為、揚げ物の際の利用にもおススメです。

ポテトチップスはシンプルな調理方法で油も汚れにくいのがポイントです。薄切りにして水にさらした後、水気をよく切って揚げていきます。油の量は鍋の深さ3cm、温度は約110℃、揚げ時間は10分程度で薄く色づき始めたら火を強めてカラッと仕上げましょう。バットに取り出してから塩をふって完成です。

ポテトチップスで残った油を使ってトンカツを作るのもおススメです。衣をつけた豚肉を、鍋の深さ3cm程度になるように油を準備します。少なければ新しいサラダ油をつぎ足しましょう。温度は170℃、揚げ時間は片面1~2分、裏面を3~4分で合わせて5~6分、揚げ音がチリチリという音になったら完成です。

少し古くなった油は味の濃い揚げ物に使うのがおススメで、唐揚げがぴったりです。温度は170℃、一度に揚げる量としては鍋の1/2~1/3程度にしましょう。一度の沢山入れ過ぎると温度が急激に下がってしまいカラッと仕上がりません。揚げ時間は5分程度で全体が色付き、ピチピチとして揚げ音が聞こえてくれば揚げ上がりのサインです。

なお、揚げる油の使用回数ですが、おおよそ3~4回が目安です。油を汚しにくい料理から始め、時々新しいサラダ油を足しながら使うのがおススメです。メニューの順番としては、野菜の素揚げ→天ぷら→フライやカツ→唐揚げ→炒め物といった順番で使って行けば、油を上手く使いきることが出来ると思います。サラダ油とは揚げ物にも使いやすく使いまわしもしやすい油と言えるでしょう。

サラダ油とは?使い終わった後の捨て方

使い終わった後、古くなったサラダ油の捨て方ですが、基本的には不要になった新聞紙や牛乳などの紙パック、スーパーのレジ袋などを利用する捨て方がおススメです。ただし、自治体によっては使い終わった後の廃油を資源として回収を行っているところもあります。サラダ油とは使い終わった後には正しい捨て方が必要になる食品です。皆さんそれぞれが各自治体の廃油回収・処理の方法を確認することから始めましょう。

油の捨て方

油の捨て方の一つ目は、紙パックを利用する捨て方です。牛乳やジュースなどの紙パックに古くなった新聞紙や使用済みの紙タオルなどを積めて、古くなったサラダ油を染み込ませる方法となります。この際に自然発火を防ぐ為に、水も染み込ませるようにしましょう。最後に紙パックの口を粘着テープなどで止めてしまえば燃えるゴミとして処理することが可能です。

油の捨て方の二つ目は、レジ袋やポリ袋を利用する捨て方です。レジ袋などに紙パックの時と同様に、新聞紙や使用済みの紙タオルなどの吸水性の高い紙を入れ、古くなったサラダ油を流し入れ染み込ませます。この時も自然発火を防ぐ為に水も染み込ませるようにしましょう。最後にレジ袋を縛るか輪ゴムや紐を利用して口をしっかり止めれば、燃えるゴミと一緒に捨てる事が出来ます。穴の開いたレジ袋にはご注意ください。

油の捨て方の三つ目は、市販の油凝固剤を利用する方法です。市販の油凝固剤を古くなったサラダ油に入れることでサラダ油が固まり燃えるゴミとして捨てる事が出来るようになります。使用する際には、それぞれの油凝固剤の使用方法と使用上の注意をよく確認した正しい手順で利用、正しい捨て方で処理するようにしてください。

油の容器の捨て方

サラダ油の容器にはプラスチック製とガラス製のものがあります。サラダ油のプラスチック容器(PET含む)は、『その他プラスチック容器』に区分される為、リサイクル対象の飲料や醤油のPET容器とは別の扱いとなりますので、皆さんがお住まいの地域で各自治体の回収方法を確認するようにお願いします。ガラスも各自治体の回収方法に従ってください。

ごみの分別方法

油の捨て方、油の容器の捨て方をまとめてきましたが、ゴミの分別にも注意が必要です。分別方法は自治体によっても大きく異なるので、各自治体の分別方法をよく確認するようにしてください。例えばPET素材であっても、識別表示マークが無ければ『PETボトル』としては分別収集されません。

同じく注意すべき識別表示マークに”プラ”のマークがありますが、プラスチック製容器包装リサイクルの対象品であることを示すこのマークがあったとしても、実際にリサイクル対象品として回収されるかは、各地方自治体のによって異なるので、ここでもやはり皆さんそれぞれが自治体の回収方法や資源リサイクルのルールをよく確認することが大切になります。

サラダ油とは日本で名付けられた万能食用油!

サラダ油とは、日本で名付けられて広まった食品加工品や料理に使いやすい精製された食用油です。様々な植物の種子を絞って作られるもので、原料によってその味わいや用途、価格も変わってくることをまとめてきました。栄養価や利用方法まで学んだあなたはこれまでよりも上手にサラダ油を使いこなせるはず。

サラダ油とは日本で名付けられた万能食用油です。低温から高温まで使え、香りやクセな少なく沢山の料理に欠かせない商品となっています。今夜のメニューには自家製のドレッシングのサラダと、揚げ物の盛り合わせを作ってみませんか?

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