オクラが黒い・斑点があっても食べられる?見分け方や保存方法も紹介!
オクラの表面にできた、ぶつぶつとした黒い斑点の原因を解説します。オクラに黒い斑点ができた時でも、問題なく食べられる見分け方やポイントを詳しく説明しています。オクラを美味しく保存できる様々な方法も紹介します。
オクラの黒い変色・斑点があっても大丈夫?
オクラは生のまま食べたり、茹でたり、炒めたりできる、万能野菜の一つです。食物繊維やβカロテンなどの栄養も豊富で、夏バテ防止にも最適です。オクラ特有のネバネバした食感を好む人も多く見受けられます。手軽に調理できて値段も安価なため、購入する家庭も多いでしょう。
しかし、オクラを買ってきたまま冷蔵庫に入れておくと、表面にぶつぶつとした黒い斑点が出てきてしまうことがあります。黒い斑点が出てきたオクラは、食べても問題ないのでしょうか?
オクラの黒い変色・斑点の原因
購入してきたばかりのオクラを調理しようとすると、既に黒ずんでいることがあります。表面にできた、ぶつぶつとした黒い斑点や黒ずみを見て、カビが生えたと心配になることもあるでしょう。しかし、この黒い斑点はカビではありません。栽培時や収穫時についた傷が、時間が経つと黒ずみに変化してしまいます。
オクラはデリケートな野菜で、少しぶつかっただけでもその部分から傷んでいってしまいます。オクラにぶつぶつとした黒い斑点や黒ずみが見られるようになったら、傷み始めているサインです。しかし、表面に黒い斑点があっても、ハリがあるオクラであれば、問題なく食べられます。
オクラに含まれる鉄分の酸化
安かったから買ったものの、使い道に困っていたオクラ。余った豚肉で巻いてレンチンしてみたら美味しかった。
— Akko (@akko_moon) March 30, 2019
黒い斑点も隠せて一石二鳥 pic.twitter.com/7UDg0cmKAB
オクラは鉄分を多く含む野菜です。ぶつぶつとした黒い斑点は、オクラの鉄分が空気に触れることで酸化して起きる反応です。栽培中や収穫後に生じた擦り傷が空気に触れると、オクラの鉄分が酸化して黒い斑点に変色します。
オクラの生育環境が良くなかった
黒い斑点のあるオクラ。 pic.twitter.com/EfEJwvfVvL
— くろっきー (@kurokky969) September 3, 2015
オクラはとてもデリケートな野菜です。栽培中の雨風が原因で傷ができることもあります。傷が変色して、黒い斑点になってしまいます。また、オクラはアブラムシなどの害虫の被害も受けやすいです。アリも大群で寄り付きやすく、オクラの実を噛むと傷の原因になります。
購入後の保存状態が悪かった
表面にぶつぶつとした黒い斑点があるのは、保存場所の温度が低いことも原因といえます。5度以下になると低温障害を起こし、劣化を促進して黒い斑点ができやすくなります。常温保存の場合でも、1~2日程度で傷んで黒い状態になってしまいます。
オクラが病気にかかっていることも
カビの一種が原因である野菜の病気、「黒斑病」にかかっている可能性もあります。雨の日に収穫してオクラが濡れてしまったり、収穫後に高温多湿となったりすることが主な原因です。
また、収穫時には発見されにくく、輸送時の状態によって発病することもあります。ぶつぶつとした黒い斑点があっても、問題なく食べられます。気になる場合は、ぶつぶつとした黒い部分は削いで食べると良いでしょう。
オクラが黒いときに食べられるかの見分け方
全体的にふにゃふにゃして柔らかくなっている状態も、傷み始めのサインです。しかし、水分がなくなって乾燥しているだけであり、食べることはできます。種まで黒い状態になっているものは、味が大分落ちてしまっているので、処分することをおすすめします。
傷んでいるが食べられる状態
オクラは買ってからおおよそ2~3日で黒くなることが多いですが、表面に黒い斑点や黒ずみがあっても、ハリがあるオクラなら食べられます。ガクの部分に見られる黒い斑点は、栽培中や収穫の時に擦れた傷なので、新鮮なうちは気にしないで大丈夫です。
オクラは古くなってくると、黒い斑点が出始めヘタやガクが茶色く変色します。硬くなったり、苦味が出たりして風味は落ちますが、食べられないということはありません。
黒いところがちょっと部分的にあるくらいなら、まだ十分食べられる。黒いのはカビではなく、細胞が老化した状態(簡単に言えば、枯れ始めの状態)です。
黒く変色している
オクラは角がすぐ黒ずんできますが、食べるには問題はありません。沸騰した湯に塩を少々入れ、1分程度茹でると緑が濃くなって美味しく食べられます。
ー黒い斑点がある
黒い斑点は一瞬カビのように見えますが、フワフワした物が付いていなければカビではありません。キズが黒くなっているだけであり、問題なく食べられます。
しわしわになる
しわしわに萎れているだけの場合は、加熱して食べることをおすすめします。鮮度は落ちているので、シャキシャキした食感はなく味も落ちています。炒めたり、汁物に加えたりすると、萎びれていても気になることはないでしょう。
こんな状態なら食べられない
オクラは傷みが早い野菜です。収穫後から購入するまでの日数や環境で、どんどん鮮度が落ちていきます。購入後4~5日以上経つと、食べられないほどの傷みが見られるようになります。全体的に萎びれ、ガクにカビが生えてきます。
オクラの表面がぬるぬるする
オクラを切っていないのに、表面がぬるぬるしてくることがあります。オクラの水分が完全に外側に出てきて、表面がヌルヌルしてきたり、ジュクジュクしてきたりします。こうなると、傷んでいるので処分してください。
臭いを嗅ぐと異臭がする
普段のオクラとは全然違う異臭が漂い、腐っているとすぐに判断できます。異臭がする場合は食べずに処分しましょう。
オクラの中の種が黒くなっている
オクラを切った際に、種が茶色もしくは黒くなっている場合は、明らかに傷んでいるサインです。熟すると周りが食べられないほど堅くなり、苦みが出て美味しくなくなっています。
オクラが干からびて小さくなっている
乾燥して小さく干からびてしまったオクラは見た目も悪いですが、味がかなり落ちてしまっています。食べずに処分したほうが良いでしょう。
新鮮なオクラの見分け方も知っておこう
我が家の家庭菜園でオクラが出来てました。
— ざぴさん@くるまの電気屋さん (@kuhlprius) September 3, 2019
いいオクラは絶対5角形で、新鮮なオクラにかぎり、うぶ毛があるんですよ!
スーパーで売ってるオクラはうぶ毛が無いですね…
流通してる間にうぶ毛取れちゃうそうです。 pic.twitter.com/byEJzCN1U0
新鮮なオクラを生のままスライスして納豆に混ぜて食べると、シャキシャキとした食感で美味しく食べられます。では、新鮮なオクラとはどういう状態のことでしょうか?
色が鮮やかなもの
新鮮なオクラは、青々と鮮やかな濃い緑色をしています。茶色い部分があるオクラは、出荷から時間が経って古くなっている可能性があります。綺麗な緑色のオクラを選びましょう。ヘタの下にある筋が白いオクラも、新鮮なオクラを選ぶ目安になります。
産毛がきちんと生えているもの
新鮮なオクラには、産毛がしっかりと残っています。産毛が生えていて、五角形がしっかりしているものを選びましょう。新鮮なオクラには、ガクにトゲがあるので注目して見てみましょう。
大きさが小ぶりなもの
大き過ぎると育ち過ぎて苦味が出始めているので、美味しくない可能性があります。一般的に市場に出回っている五角形の形をしたオクラは、9cm前後の小ぶりな大きさが、ちょうど良い大きさです。また、柔らかく弾力があるオクラが美味しいオクラです。
オクラの黒い変色を防ぐ保存方法
オクラの保管に適した温度は10度~15度です。常温だと1日程度で黒く変色してしまいます。オクラに適した保存方法を知り、長持ちさせましょう。
オクラの正しい保存条件
【オクラ #保存テク】
— 裏ワザ★レシピ (@urawaza_recipe) July 23, 2018
オクラが #冷凍保存 できるって知ってる?「ジップロック フリーザーバッグ」に入れて冷凍保存しておけば、「そうめんのトッピング」にも大活躍(´▽`*)https://t.co/tm2hasEOIT pic.twitter.com/9sqSZpT4go
乾燥を防いで水分が付かないようにすることが、オクラを長持ちさせるコツです。オクラの保存容器は、蓋つきの保存容器や、ジッパーが付いた保存袋がお勧めです。オクラはヘタを下にした状態で育ちます。保存する時は育った状態と同じように、ヘタを下にしておくと、オクラにストレスがかかることなく保存できます。
最適なのは冷蔵庫の野菜室
アンティズさんに教えてもらった野菜の保管方法。
— スクード (@scudo_twitwi) August 7, 2019
オクラが三日たっても黒ずんでないぞ。
クッキングペーパーでくるんで、野菜室に入れるだけ。 pic.twitter.com/FDesc5GpD0
冷蔵保存の場合は10度から15度の野菜室に保存します。水分が出やすい野菜と一緒に保存すると、オクラが傷む原因となります。また、オクラをむきだしの状態で保管することはNGです。キッチンペーパーや新聞紙などで包んで、ポリ袋に入れた状態で保存します。3~4日を目安に食べきりましょう。
使い切れないときは冷凍保存
便利!トレーニー大好きオクラの冷凍保存
— さきもも@マッチョごはん雑誌連載中 (@sakifit) June 4, 2018
❶塩で揉んで産毛と、ガクをとる。
❷沸騰したお湯で30秒ほど茹でる。
❸あら熱をとり、そのままかカットして冷凍。
お弁当ならそのまま入れて、自然解凍で食べごろに。保冷剤がわりにもなって🙆♀️ pic.twitter.com/K0Hjd6mL2H
すぐに食べない時や、使い切れなかった時は冷凍保存がおすすめです。オクラは約1ヶ月間、冷凍保存しておくことができます。スライスして冷凍保存しておくと、使いたいときにサッと使えて時短にもなります。
生のままの場合
まず水で洗い、キッチンペーパーなどで水分と産毛を丁寧に拭き取ります。オクラのガクを剥き、表面をしっかり乾燥させます。冷凍用保存袋にオクラが重ならないように入れて、できるだけ真空状態にしてください。生のオクラを解凍する時は、たっぷりのお湯に凍ったオクラを入れ、再沸騰してから1分ほど茹でます。
茹でた場合
オクラに塩を振って産毛を取るように板ずりします。ガクを剥き30秒を目安に軽く茹で、よく冷ましましょう。カットして冷凍保存する場合は、丸ごと茹でてからカットします。そうすることで、オクラを調理した時に水っぽくなることを防ぐことができます。
おひたしに使うときは自然解凍で十分です。炒め物やスープには凍ったままで使用できます。茹でて使用する場合、茹で時間は1分以内を目安にしましょう。茹ですぎはオクラの栄養成分であるペクチンが減る原因になり、オクラ特有のネバネバがなくなります。
オクラが黒いときのまとめ
オクラの表面にできる、ぶつぶつとした黒い斑点や黒ずみは、カビではありません。オクラに含まれる鉄分が、酸化することが原因でした。傷みやすいオクラは、ぜひ新鮮なうちに食べるようにしましょう。冷蔵保存や冷凍保存をする場合は、買ってきてすぐの新鮮な状態で適切に保存すると長持ちし、いつでも美味しくオクラを食べることができます。