2019年11月23日公開
2024年10月04日更新
寝る前の紅茶が睡眠に与える影響は?おすすめの飲み方や種類を紹介
寝る前の紅茶が睡眠に良いのかについて解説します。紅茶にはカフェインが含まれるため、夜に飲むのは良くないイメージがあります。しかし、飲み方を工夫すれば、むしろ睡眠に効果的なのです。寝る前に良い紅茶の飲み方や、おすすめの種類も紹介します。
寝る前に紅茶を飲むと良く眠れる?
世界中で親しまれ愛される紅茶には、リラックス効果をはじめ様々な効能があります。一息つきたい時や食後に飲む人も多いでしょう。一方で、覚醒作用のあるカフェインが含まれることも知られています。そのため、寝る前に飲むのは良くないと思う人も多いかもしれません。
しかし、紅茶は飲み方と飲む種類を工夫すれば、寝る前に飲んでも問題ありません。むしろ紅茶の持つ効能は、睡眠に良い影響を与えてくれます。そんな紅茶の持つ効能や、寝る前の飲み方を紹介していきます。
寝る前の紅茶が睡眠に与える影響
リラックス効果
紅茶に含まれるテアニンがカフェインの作用を抑制し、湯の中でタンニンと結合して体内に取り込まれるため、コーヒーよりもカフェインの覚醒効果が出にくいと言われています。
紅茶を飲むと気持ちが落ち着き、リラックスできます。これはテアニンという成分によるものです。テアニンはアミノ酸の一種で、身体の緊張や興奮を和らげてくれる効果があります。紅茶のうまみ成分や香りの元にもなっています。また、カフェインの働きを抑制してくれるともいわれています。
テアニンの作用があるため、紅茶はコーヒーよりもリラックスできるのです。食後や夜のゆっくりしたい時に、このリラックス効果はとても効果的です。
疲労回復・ストレス解消
【☔気温が急に下がって寒いし雨でしんどいよー😖】
— 漢方の健伸堂@宇治と京都四条の漢方薬局 (@kenshindo) April 10, 2019
春の嵐かってくらい、風が強くて寒い!
こんな日は、無理せず温かいものを飲んでほっと一息入れましょう☕
紅茶を淹れて「心(しん)」の働きを整え精神状態を安定させることで、ストレス解消にもなりますよ😊 #紅茶 #ストレス #寒い pic.twitter.com/FzyZpSmcMb
テアニンにはリラックス効果だけでなく、疲労回復の効果もあります。身体の緊張を和らげてくれる働きが、疲労回復やストレス解消にもつながっているのです。また、カフェインも疲労回復に効果的です。覚醒作用があるため逆効果に思われがちですが、適度なカフェイン摂取は頭をスッキリさせて、疲労を感じにくくしてくれます。
その他の健康効果
紅茶には、リラックス効果や疲労回復といった自律神経への効果以外にも、健康面で効果があります。紅茶を飲むことを習慣づけることによって、病気の予防にもなるのです。どのような病気の予防になるのか紹介します。
脳卒中予防
脳卒中とは、血液が脳へ行かなくなってしまうために起こる病気です。紅茶には脳卒中を予防する効果があります。紅茶に含まれるポリフェノールが、血液をサラサラにして循環を良くする効果を持っています。またテアニンやカフェインにも、脳卒中を予防する働きがあると考えられています。
紅茶をよく飲む人は全く飲まない人に比べて、脳卒中になるリスクが低下するといわれています。
フラボノイド効果
フラボノイドとは、ポリフェノールに含まれる成分のことです。ポリフェノールには抗酸化作用があり、血液をサラサラにしてくれます。紅茶は他のお茶と違って発酵して作られるため、このフラボノイドが他のお茶より含まれるといわれています。
フラボノイド効果によって、解説した脳卒中以外にも予防できる病気があります。血管についたコレステロールが血栓を作ってしまうことを防げるため、動脈硬化や高血圧も防ぐことができます。
紅茶フラボノイドは、紅茶の主成分であるタンニンニ含まれているもので、抗酸化作用やコレステロール抑制作用といった、生活習慣病予防に効果があるといわれています。
寝る前の紅茶の効果的な飲み方
紅茶には様々な効能があり病気の予防にもなることから、是非飲むことを習慣づけたいものです。特にリラックス効果は、夜寝る前に気持ちを落ち着けたり自立神経を整えるのにピッタリです。しかし、テアニンでカフェインの覚醒作用を抑えられているとはいえ、全くカフェインの働きをなくすことはできません。
寝る前に上手くカフェインを抑えてリラックス効果を取り入れるには、紅茶の飲み方が大切です。ここでは夜寝る前に効果的な、紅茶の飲み方について解説します。
飲みすぎない
カフェインは体内に摂り入れられるとすぐに吸収されはじめ、30分~1時間ほどでピークを迎えたあと、数時間かけて分解されていきます。
夜に紅茶を飲む時、まず気をつけたいのは紅茶を飲む量です。紅茶はコーヒーよりカフェインが少ないですが、飲み過ぎると結果的にカフェインの摂りすぎとなってしまいます。カフェインを摂取しすぎると分解が追い付かなくなってしまうため、結果的に眠れなくなってしまったり、睡眠の質が落ちてしまうのです。
カフェインの覚醒作用が働くのは、1日の摂取量が100mg以上といわれています。紅茶に含まれるカフェイン量は1杯30mgであるため、1日3杯が理想的な量となります。寝る前に飲むのは1杯に抑えた方が良いでしょう。夜はできれば寝る直前より、夕食後にリラックスする時間を取り、ゆっくり飲む方がおすすめです。
また、紅茶に入れる砂糖の量にも気をつけましょう。砂糖を入れすぎてしまうと、血糖値が上がって睡眠の質に影響したり、太る原因や虫歯の原因にもなってしまいます。市販の缶やペットボトルの紅茶も、糖分量が多いため避けた方が良いでしょう。甘くない紅茶が苦手な人は、カロリーオフの甘味料を使うのがおすすめです。
香りを楽しむ
KALDIのインスタ映えのやーつ
— まい茸 (@kuma9_6yuri) November 16, 2019
アールグレイが売り切れで、レモンとジンジャーで迷ってレモンを購入
紅茶にスプーン1杯入れてみたら、洋酒の香りがふあっとしてほんのり甘くておいしい
けどレモンというより、梅の香りっぽく感じる pic.twitter.com/2vEIbSNIS4
紅茶には飲まなくてもリラックス効果を取り入れる方法があります。それは香りを楽しむという方法です。紅茶に含まれるテアニンには、脳を落ち着かせるα波が出ているともいわれており、香りだけでもリラックス効果があるのです。
カフェインの量を抑えればよいとはいえ、不眠症の人や眠る際に薬を飲んでいる人は、カフェインに影響されやすいため摂取を避けた方が良いでしょう。代わりに紅茶の香りを夜寝る前に楽しみ、紅茶自体は翌朝など、睡眠に影響のない時間に飲むという方法をおすすめします。
寝る前に飲むのにおすすめの紅茶
夜寝る前に飲む紅茶は選ぶ種類もポイントです。午後や食後のティータイムで飲む紅茶よりも、カフェインが抑えられリラックス効果を高めるものを選びましょう。とはいっても、紅茶にはブレンドされる茶葉や香りによって、かなり多くの種類があります。その中から寝る前におすすめな紅茶を紹介します。
デカフェ・カフェインレスの紅茶
今日は寒い時期にもぴったりなデカフェ紅茶をご紹介します❄️⛄️
— 獨協大学 雄飛祭実行委員会 (@yuhifes) October 31, 2019
英国紅茶 #アーマッドティー
人気のデカフェ紅茶は夜のリラックスタイムにもおすすめ♪
公式SNS(@ahmadtea_jp )では11/1よりプレゼントキャンペーン実施予定です!
ぜひみなさんフォローしてキャンペーンにも参加してみて下さい♪ pic.twitter.com/sRyeE9FNZZ
カフェインを抜いたカフェインレスやデカフェと呼ばれる紅茶が、最近注目されています。文字通りカフェインが入っていないので、カフェインが気になる人だけでなく、不眠症の人や妊娠・授乳中の人にもおすすめの紅茶です。
カフェインは紅茶の程よい苦味の成分にもなっているため、普通の紅茶と比較すると味わいが足りないと感じるかもしれません。物足りない時はミルクやハーブなどを入れて、風味を足すと良いでしょう。フレーバーがついた飲みやすい紅茶もあります。
ミルクティー
朝御飯🥞フルーツと生野菜のサラダ🥗パンは🥐抹茶と小豆のツイスト、アップル🍎デニッシュ、ミルクティーはアッサムゴールデンチップス2019.
— Margaret@リス🤴◉ (@Margaret1989121) November 21, 2019
ヨーグルトにキウイ🥝バナナ🍌ミックスベリー
いただきます🙏✨🐣💐 pic.twitter.com/qd6n780ApM
紅茶のカフェインが気になる人は、牛乳を入れてミルクティーにするのもおすすめです。夜寝る前に温かい牛乳を飲むとよく眠れる、という話を聞いたことはありませんか?牛乳にはトリプトファンと呼ばれる成分が含まれています。このトリプトファンが気持ちを落ち着かせて、眠気を促してくれるのです。
ゆっくりとリラックスしたい夜には、温かいミルクティーを飲むと良いでしょう。紅茶に含まれるテアニンとの相乗効果で、より深いリラックス効果が期待できます。
アールグレイ
丑三つ時の朝食 村上開新堂のロシアケーキとカレルのアールグレイ#茶好連 #ほげ茶会 pic.twitter.com/tqSEERjUb7
— ふわふわの猫 (@fluffycat222) November 15, 2019
アールグレイはフレーバーティーの一種で、ベルガモットなどの柑橘系の香りをつけた紅茶です。一般的によく飲まれるダージリンやアッサムなどと比べると、爽やかな香りが特徴的です。アールグレイの香りの元となるベルガモットには、精神を安定させてリラックスさせる効果があり、ストレス解消に良いとされています。
テアニンとベルガモットの両方のリラックス効果を持つアールグレイは、夜リラックスしたい時におすすめです。ミルクとも相性が良いので、ミルクティーにして楽しむのもいいでしょう。
ハーブティー
うふふふ〜奥さんがオススメしてくれたから紅茶とデザートも頼んじゃった💕
— しゃみ (@iTodooon) November 20, 2019
ラベンダーの紅茶初めて!!すごく良い香りでリラックスできるしブリュレも飴が湿気てなくてパリパリで美味しい〜💕💕💕居心地良いしリピ決定だわ…… pic.twitter.com/m5gauvmTpE
ハーブティーはデトックスや身体を温めるために飲まれることが多い紅茶です。それ以外に、睡眠にも効果があります。ハーブティーに使われるカモミールやラベンダーは、身体をリラックスさせ眠気を誘います。アロマや安眠グッズでも、その香りがよく使われています。
夜のティータイムをハーブティーにすれば、ハーブの優しい香りと味を楽しみながら、紅茶の成分との相乗効果でよりリラックスできるでしょう。
寝る前に紅茶でリラックスタイムを楽しもう
紅茶にはカフェインが含まれていて、寝る前に飲むのは良くないイメージがありました。しかし飲み方一つ工夫することで、リラックス効果を上手く睡眠に活用することができるのです。ポイントはあまり飲み過ぎず適度な量を飲むことと、飲む紅茶の種類を選ぶことです。
上手く紅茶を生活に取り入れることで、より質のいい睡眠をとることができるでしょう。夜の寝る前にも、ティータイムで一息ついてみませんか?