コーヒーに栄養はある?効果的な飲み方や飲むときの注意点も解説
コーヒーを飲むことで得られる栄養素や効果・効能をご存じでしょうか。本記事では、コーヒーの成分やコーヒーに含まれるカフェインについて紹介しています。コーヒーの効果的な飲み方や適量、飲むときの注意点について知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
「コーヒーを飲むとお腹が緩くなるのはなんで?」
「コーヒーにカフェインが入っているのは知ってるけど、飲み過ぎるとどうなるの?」
「コーヒーって栄養あるのかな」
そんな疑問を持っている方はいませんか?コーヒーは嗜好品の一種ですが、ただの嗜好品としてはもったいないくらいの効果や効用があるんです。
この記事では、コーヒーに含まれる栄養素や栄養成分表、効果的な飲み方やカフェインの危険性について紹介しています。
この記事を読むことでコーヒーの栄養素や効果的な飲み方、危険な飲み方などを知ることができます。
コーヒーをよく飲む方はもちろん、あまり飲まない方でも参考になる内容になっているので、ぜひこの記事を読み、コーヒーについて知識を深めましょう。
コーヒーの特徴とは?
コーヒーの特徴はその香りと、含まれているカフェインです。コーヒー豆を焙煎することにより、コーヒー豆に含まれる成分が化学変化を起こします。コーヒーの特徴的な色や香り、味は、この焙煎で生じる「焙煎反応」によってもたらされるのです。
では、ほかにどういった特徴があるのでしょうか。以下で説明していきます。
コーヒーの成分のほとんどは水
コーヒーは、水やお湯で抽出することから分かる通り、成分のほとんどが水です。おおよそ98%が水分でできています。このことから、カロリーは低いと言えるでしょう。
残り2%の中には、コーヒーの特徴的な栄養素であるカフェインや、抗酸化作用があるクロロゲン酸が含まれています。
コーヒーの栄養成分表
コーヒーのカロリーは、ブロックコーヒーのカップ1杯あたり6kcalです。低カロリーなうえ脂質が全く含まれていないため、ダイエット中でも気兼ねなく飲むことができるでしょう。
そのほか、コーヒーの栄養成分は下表の通りです。なお、これはブラックコーヒーの成分表となります。
出典・参照: コーヒー - カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism
栄養成分(ブラックコーヒー150ml) | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 6kcal |
タンパク質 | 0.3g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 1.05g |
カリウム | 97.5mg |
カルシウム | 3mg |
マグネシウム | 9mg |
リン | 10.5mg |
マンガン | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ナイアシン | 1.2mg |
ビオチン | 2.55μg |
カリウム
ブラックコーヒー150mlにはカリウムが97.5mg含まれています。カリウムは人体に必要なミネラルの一種です。細胞内部の浸透圧を調整するうえで重要な栄養素で、ナトリウムを排出する作用があります。
出典・参照: カフェインの効果は凄い?適した摂り方や注意点も解説|健達ねっと
出典・参照: カリウム|e-ヘルスネット(厚生労働省)
カフェイン
コーヒーに含まれる栄養素として最も有名なのが、カフェインです。
カフェインには、脳を活性化させて、疲れや眠気を感じさせにくくする作用があります。そのため、カフェインを摂取すると、思考力や集中力がアップするでしょう。この働きを最大限に活かすには、効果を得たい1時間前にコーヒーを飲むのがおすすめです。
そのほかにも利尿作用など、体に嬉しい効果が期待できる栄養素がカフェインです。
クロロゲン酸
コーヒーの栄養素の1つに、クロロゲン酸があります。クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、脂肪の蓄積を抑える効果や抗酸化作用があることで知られています。
クロロゲン酸の抗酸化作用によって体内の酸化を防ぎ、がんの抑制や動脈効果の予防、アンチエイチングなどに効果が期待できるでしょう。
また、ダイエット効果やメタボリックシンドロームの予防にも効果があると言われています。
出典・参照:ポリフェノールの種類と効果と摂取方法|健康長寿ネット
▼詳しくはこちらにも記載してあります。
コーヒーの栄養と効用まとめ!害はある?栄養吸収の阻害も解説
コーヒーの効果的な飲み方とは?
様々な栄養素を含んだコーヒーは、適したタイミングで飲むことによりさらにその効果を発揮します。
しかし、飲み方によっては、これらの栄養素が健康に害を与えることもあるようです。特に、空腹時にコーヒーを飲むのは様々な弊害があります。以下で詳しく解説するので、ぜひ覚えておきましょう。
食後に珈琲を飲む
コーヒーを食後に飲むことで、食事の脂肪吸収を抑えられます。
また、カフェインやクロロゲン酸には胃の働きを活性化する作用もあります。そのため、食後に1杯のコーヒーを飲むことで、胃酸の分泌が活性し、消化を助ける作用が期待できるでしょう。
出典・参照: がんとコーヒー|国立がん研究センター
コーヒー豆も食べてみよう
コーヒー豆をそのまま食べても問題ないのか心配になる方もいるでしょうが、実はコーヒー豆はそのまま食べることができます。ただし、そのまま食べる場合は、少量(1日10g程度)にしておきましょう。
近年では、コーヒー豆にチョコレートをコーティングしたものも販売されています。少し抵抗がある方は、そういったものを購入してみるのがおすすめです。
コーヒーを飲むときの注意点とは?
抗酸化作用や消化を助ける作用を持つ栄養素が含まれるコーヒーですが、飲み方によっては体に負担がかかってしまう場合もあります。
ここでは最後に、コーヒーを飲む場合の注意点について紹介していくので、おいしいコーヒーを楽しむためにも参考にしてください。
カフェインの過剰摂取に注意
カフェインの過剰摂取により健康に問題が生じます。過剰摂取により引き起こされるのは、めまいや興奮、不安などの症状、不眠症や下痢、吐き気などの症状です。
カフェインの摂取量は、1回あたり200mg以内、1日であれば400mg以内となっているので、過剰摂取にならないように注意しましょう。
ただし、妊婦や授乳中の女性では1日あたり300mgとやや減るため、覚えておきましょう。
出典・参照: カフェインの効果は凄い?適した摂り方や注意点も解説|健達ねっと
コーヒーは空腹時に飲まない
コーヒーには、リラックス効果や集中力の増加などといったメリットが多くあります。しかし、空腹時にコーヒーを飲むと一転、健康にリスクが生じてしまうため注意しましょう。
例えば、カフェインは胃液の分泌を促進し、消化を助ける効果がありますが、空腹時に飲むと、消化するものがないのに胃液が分泌され、胃壁に傷がつく恐れがあります。また、クロロゲン酸の作用によって胃腸の働きが抑制され、便秘などを引き起こす原因にもなります。
このため、できるだけ空腹時には飲まないようにすることがおすすめです。
出典・参照: がんとコーヒー|国立がん研究センター
コーヒーは適量を楽しもう
コーヒーには、気持ちを落ち着かせる効果があります。
また、コーヒーの栄養素の1つであるクロロゲン酸は、脂肪の酸化を抑える働きがあり、これによって肝臓がんを抑える効果も期待されています。
しかし、それも適量を守ってこそ得られる効果です。このような効果を期待できるのは1日に2、3杯が適量で、それよりも多く摂取すると、カフェインによる弊害が生じます。
適量を知り、適切なタイミングでコーヒーを楽しみながら、コーヒーの栄養効果を活用して健康な生活を手に入れましょう。