うどんは消化にいい?悪い?そばと比べると?消化に良いうどんレシピも

うどんは本当に消化にいいのか?それとも悪いのか?を徹底的に解説します!体調不良や風邪の時によく食べるうどんですが、本当に消化がいいのでしょうか?そばと比較してどちらが消化がいいか、また消化に良いうどんレシピで美味しく頂きましょう!

うどんは消化にいい?悪い?そばと比べると?消化に良いうどんレシピものイメージ

目次

  1. 1うどんは消化にいいか悪いかを解説
  2. 2うどんは消化にいい?
  3. 3うどんの消化をそばと比較
  4. 4うどんの消化に良いレシピ
  5. 5うどんの消化まとめ

うどんは消化にいいか悪いかを解説

体調が悪い時や風邪の時に医者から消化に良いものを食べるように言われると、たいていうどんやおかゆを思い浮かべる方も多いでしょう。うどんは一般的に消化の良い食べ物として知られています。しかし最近ではコシや太さのあるうどんも多く出回っています。うどんは本当に消化にいい食べ物なのでしょうか?

テレビ番組でうどんは消化に良くないという話が持ち上がったこともあり、うどんは本当に消化にいいのかが話題になっています。それではうどんが消化にいいのか悪いのか、詳しく調べていきましょう。

うどんは消化にいい?

体調不良や風邪の時はおかゆやうどんがいい説

「うどんの主成分である炭水化物は、消化が早いのが特徴です」と話すのは、生命保険代理店・株式会社ドリームシンパシーに勤める管理栄養士、國枝加誉氏。炭水化物は、糖質と食物繊維で構成されている。特にうどんの炭水化物は、人間の体が消化可能な糖質の割合が高いため、より消化が早くエネルギー源として吸収されやすいのだ。

うどんは主に炭水化物で出来ているので消化が早い食べ物です。炭水化物は糖質の割合が高く、より消化が早くエネルギー源として吸収されます。さらにうどんに含まれるグルテンは消化酵素を体内に促して消化を促進する働きがあるといわれます。

またラーメンやそうめんなどは小麦粉だけでなく油を使用します。そのため消化が遅くなり胃もたれの原因にもなるようです。その点うどんは油を使用しないので、他の麺類と比べても消化が早い食べ物といえるでしょう。そのため、体調が良くない時や風邪の時には体に負担をかけないうどんを食べることが多いのです。

うどんの消化時間は?

食べ物の消化にかかる時間
食べ物 消化にかかる時間
果物 20~30分
生野菜 30~40分
さつまいも 1時間
玄米 90分
ナッツ類 2~3時間
ごはん、うどん、パン(炭水化物) 2~3時間
肉、魚(タンパク質) 2~5時間、脂肪は12時間


そもそも消化とは、食べ物に含まれている栄養素を体内で吸収し分解することです。食べ物の消化にかかる時間を種類別に表にまとめてみました。基本的に果物、野菜の順に消化が早く、次いで炭水化物とタンパク質が並びます。うどんは2~3時間とそんなに早い方ではないようです。

炭水化物で出来ているため消化が良いとされる麺類ですが、実は食べ方や、麺の種類によって消化時間が異なります。それではうどんはどんな食べ方が消化に悪いのか見てみましょう。

うどんの消化に悪い食べ方

うどんはツルツルして喉越しを楽しめる反面、きちんと噛まずに飲み込んでしまう傾向があります。よく噛むことで消化液が分泌されるため、胃の中の消化がよりスムーズになってくれます。よく噛んで食べなければ消化液の分泌量も少なくなり、うどんに限らずどんな食品でも消化に悪いでしょう。

うどんは舌でつぶせるくらいに柔らかくすることで消化や吸収が良くなります。また具材に油を多く使ったものを一緒に食べると消化時間が長くなります。うどんは柔らかく煮込んで油物を避けて野菜の具材を使うようにするといいでしょう。また卵は半熟のほうが良いようです。

うどんの消化をそばと比較

うどんと何かと比較されがちなそばは、うどんと比べて消化にいいのでしょうか?うどんとそばをカロリーや栄養面から比較してどちらが消化にいいのか見てみましょう。

食物繊維が多いのはどっち?

うどん1人前の含まれる食物繊維の量は1.8g、そば1人前の食物繊維の量は3.9gです。そばはうどんの約2倍の食物繊維を含んでいるということになります。食物繊維は便秘解消や整腸作用、コレステロール値の低下、生活習慣病の予防など優れた働きを持っています。これらの効果を得たいならそばのほうがより効果的でしょう。

しかし食物繊維は消化吸収されないため、食物繊維を多く含んだそばのほうが消化に時間がかかるということになります。

カロリーを比較

うどんと蕎麦のカロリー、糖質割合を比較しますと、うどんは100g当たり101Kcal、糖質20.3g。蕎麦は100g当たり132Kcal、糖質25.8gとなります。両者とも非常に消化が良く、蕎麦はそば粉のデンプンは他のデンプンよりジアスターゼによる消化が非常に早く、粘化温度が低いうえ水に良く溶けるという性質があります。

うどんとそばのカロリーを比較すると、そばのほうがカロリーが高くなります。また糖質もそばのほうが高いです。ダイエット中の方はカロリーや糖質の面で見るとうどんのほうが魅力的でしょう。また原材料の点で比較すると、うどんは小麦粉、そばはそば粉からできています。小麦粉は血糖値が上昇しやすく糖質を多く含んでいます。

またうどんのGI値は62であるのに対して、そばはGI値が46と低い値です。GI値が高いほど脂肪の合成を促すインシュリンが必要になるため、血糖値などを気にしてる場合はGI値が低いほうを選ぶのがおすすめです。以上の点で、糖質制限の方やダイエット中の方が食べる場合にうどんはあまりおすすめできるとはいえないかもしれません。

栄養面ではそばが優れているが消化がいいのは?

栄養面で見ると、そばにはポリフェノールであるルチンが含まれています。ルチンは認知症や生活習慣病の予防、血管系疾患や関節系疾患の予防など優れた健康結果を期待できる実験結果があります。さらに抗酸化作用を持つルチンはそばからしか摂取することができません。

しかしそばには食物繊維が多く含まれているので消化する際には時間がかかります。また胃腸にも負担をかけるでしょう。消化の点から見れば、同じくらいやわらかく煮た場合にはそばよりうどんのほうがいいということになります。

Thumbそばの消化する時間はどのくらい?うどんとそば消化が良いのは? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

うどんの消化に良いレシピ

以上のように炭水化物で出来ているうどんは他の麺類より消化に良いということがわかりました。それでは、うどんを消化に良いように美味しく食べられるおすすめレシピを紹介します。

卵うどん

  • うどん1人分
  • ねぎ15cmくらい
  • 水250cc
  • 3倍濃縮めんつゆ50cc
  • おろししょうが小さじ1/2
  • 水溶き片栗粉(水大さじ1、片栗粉大さじ1/2)
  • 溶き卵1個分
  • 万能ねぎ適量
 
  1. ねぎを斜め薄切りにします。
  2. 鍋に水、めんつゆ、しょうがを入れて煮立たせたらうどんとねぎを加えて3分程度煮ます。
  3. うどんとねぎを器に盛り、鍋に水溶き片栗粉を加えます。
  4. とろみがついたら火を止め、溶き卵を回し入れてかき混ぜます。
  5. うどんにたれをかけたら万能ねぎを散らして出来上がりです。

うどんに卵を加えることで、寒い時や風邪を引いた時にも栄養満点のおすすめレシピです。煮込むことでやわらかくし、しょうがを加えてとろみをつけることで体の芯から温まるレシピを楽しめます。

白だしの梅あんかけうどん

  • うどん1玉
  • 卵1個
  • 梅干し1個
  • みょうが1本
  • 大葉2枚
  • 細ねぎ2本
  • 白だし大さじ2
  • 水300cc
  • 水溶き片栗粉(水大さじ1、片栗粉大さじ1)
 
  1. 梅は種を取ってペースト状にします。みょうがは斜め薄切り、大葉は千切り、細ねぎは小口切りにします。
  2. 鍋に白だし、水、梅干し1/3量を入れて加熱し、煮立ったら中火で表記通りに煮ます。
  3. 水溶き片栗粉を回し入れてとろみを付けます。
  4. 溶き卵を少しずつ回し入れて、半熟状になったら火を止めます。
  5. 器に盛りつけ、残りの梅干し、みょうが、大葉、細ねぎをのせたら完成です。

うどんに梅を加えることで、消化に良いだけでなくさまざまな健康効果を得られるおすすめレシピです。梅はカルシウムやミネラルが豊富で、血液をサラサラにして動脈硬化を予防したり、胃液の分泌を高めてタンパク質の消化を促進したりする効果があります。殺菌作用もあるのでお腹にも優しいレシピです。

鍋焼きうどん

  • うどん1人前
  • めんつゆ(パック)
  • 生卵
  • しいたけ、ねぎ、油揚げ、豆腐、かまぼこなど適量
  • 七味唐辛子お好みで
 
  1. 具材を食べやすい大きさに切ります。
  2. パックのめんつゆ、または濃縮されためんつゆを表記通りに鍋に入れて薄めます。
  3. しいたけを加えて沸騰させたら、他の具材とうどんを加え最後に卵を落とします。
  4. フタをして煮込んだら完成です。

体を芯から温めるレシピである鍋焼きうどんは、風邪や体調不良の時に食べる定番料理です。体を温めるだけでなく消化にも良く簡単に作ることができるレシピです。具材はお好みで、卵とねぎだけでも体に優しいレシピになります。

うどんの消化まとめ

風邪や体調が悪い時に食べたくなるうどんは、じっくり煮込んでよく噛むことで消化に良い食べ物になります。炭水化物で出来ているので消化しやすく、食物繊維がほとんど含まれていないので胃腸に負担をかけにくいでしょう。そばと比較してそばの栄養素には劣るものの、やはり消化に良いという点で見るとうどんのほうが優れています。

卵やねぎなど体に良く栄養もしっかり摂れる具材と一緒に煮込むことで、しっかり体を温めて体調を整えるのことができるでしょう。今回紹介したレシピは体調が悪くても簡単に作れるものばかりです。ぜひ参考にして風邪を引いた時には煮込んだうどんを食べて、しっかり栄養を摂りながら体調を整えましょう!

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