キャベツの食べ過ぎで太る?原因は?便秘・下痢の可能性もある?

キャベツの食べ過ぎは太る!というショッキングな噂は本当か徹底検証します!ダイエットのためにキャベツを食べている方も多いと思いますが、キャベツの食べ過ぎで本当に太るのか?便秘や下痢など体調不良の原因になるのは本当か?について調査してみました。

キャベツの食べ過ぎで太る?原因は?便秘・下痢の可能性もある?のイメージ

目次

  1. 1キャベツの食べ過ぎは本当に太るのか?
  2. 2キャベツの食べ過ぎで太るのを防ぐ方法
  3. 3キャベツの食べ過ぎは副作用・病気の原因になるかも
  4. 4キャベツの栄養と健康・美容効果
  5. 5キャベツの食べ過ぎは太る可能性があるので注意

キャベツの食べ過ぎは本当に太るのか?

キャベツを主食代わりに食べるキャベツダイエットが一時期流行しました。キャベツといえばヘルシーで痩せるイメージの強い野菜ですが、実は食べ過ぎると太ると言われています。キャベツの食べ過ぎは太るだけでなく、便秘や下痢といったさまざまな不調の原因になることもあります。

食物繊維やミネラルが豊富な野菜でありながら、なぜ食べ過ぎると太るのか?キャベツの食べ過ぎで便秘や下痢になるのはなぜなのか?詳しく解説します。キャベツの上手な摂り方も紹介するので、ダイエット中の方もそうでない方もぜひ最後までご覧ください!

キャベツのカロリー・糖質はどのくらい?

ヘルシーで健康にいいイメージのキャベツですが、実はカロリー・糖質共に他の野菜より少し高めです。キャベツの100gあたりのカロリーは23Kcal、糖質は3.4gです。1玉約1kgだとするとカロリー230Kcal、糖質34gです。もちろん高いといってもジャガイモやレンコンなどの根菜類と比べれば、カロリーも糖質も低い方です。

しかし同じ葉物野菜と比べるとカロリー・糖質は高く、野菜だから痩せるという思い込みだけで食べ過ぎると太る原因になってしまいます

他の野菜とのカロリー・糖質を比較

キャベツ=ヘルシーな野菜というイメージは、多くの方が持っているイメージです。確かに主食をキャベツに置き換えると大幅にカロリー・糖質をカットすることが可能となり、結果としてダイエットに繋がります。

ですがキャベツのカロリーと糖質を他の野菜と比べてみると、キャベツは他の野菜と比べてカロリー・糖質が高めということがわかります。同じ葉物野菜でサラダのメインになるレタス、同じアブラナ科の大根と比べるとカロリー・糖質共に高く、食べ過ぎると太る原因になります。

100gあたりのカロリー・糖質量

  カロリー 糖質
キャベツ 23Kcal 3.4g
ブロッコリー 33Kcal 0.8g
もやし 15Kcal 1.3g
レタス 12Kcal 1.7g
大根 18Kcal 2.7g
きゅうり 15Kcal 1.9g

食べ方にも太る原因がある

キャベツを食べ過ぎるといっても、さすがに1玉一気に食べることはあまりないと思います。しかし中には「キャベツならいくら食べても太ることはない」と一度に食べ過ぎている方もいます。いくら野菜でもカロリー・糖質はゼロではないので食べ過ぎれば太ることになりかねません。

実はキャベツの食べ過ぎで太るのは、食べ方に原因がある場合がほとんどです。キャベツはクセも少なく、年中安く手に入ることから家庭でも重宝する野菜です。スープや炒め物、サラダなどいろいろな食べ方で親しまれている、家庭になくてはならない野菜です。

キャベツを調理するとき、油や調味料をたっぷり使えばその分カロリーは増えることになります。先ほどキャベツ100gは23Kcalと説明しましたが、油で炒めるとカロリーは81Kcalにまで増えます。サラダで食べる時も、ドレッシングやマヨネーズをたっぷりかければヘルシーどころか、カロリー・塩分・糖分の摂りすぎになってしまいます。

また、キャベツばかり食べ過ぎることで栄養バランスが崩れ、結果的に太ることもあります。あとで詳しく説明しますが、キャベツの食べ過ぎで便秘になり太ることもあるのです。このようにキャベツ自体のカロリー・糖質よりも、調味料や食べ方が原因で太ることがあるので注意が必要です

キャベツの食べ過ぎで太るのを防ぐ方法

ヘルシーな野菜でも食べ過ぎれば太る原因になってしまいます。しかし、食べ方に気をつけてさえいれば、キャベツで太ることは防げます。

食べ過ぎで太るのを防ぐ方法①1日の適切摂取量を守る

野菜には緑黄色野菜と淡色野菜がありますが、健康を維持するにはそれぞれをバランスよく摂取する必要があります。年齢や性別もありますが、成人が1日に必要な淡色野菜の量は約230gです。キャベツの葉2枚で100gなので、4枚食べれば1日に必要な摂取量となります。

多少食べ過ぎても健康に害はありませんが、これより多い量を毎日食べ続けることはおすすめできません。キャベツを食べ過ぎることで満腹になり、他の食材が食べられなくなれば栄養バランスは悪くなってしまいます。淡色野菜1日の摂取量を目安にして、食べ過ぎないよう意識しましょう。

食べ過ぎで太るのを防ぐ方法②食べる分だけ切り分ける

キャベツの食べ過ぎを防ぐには、食べる分だけ切り分け調理するのがおすすめです。たっぷり切って大皿に盛り付けると自分がどの位食べたのか分からなくなってしまい、結果食べ過ぎてしまいます。

特に空腹の時はいくらでも食べれてしまうので、食べ過ぎることになってしまいます。これを防ぐ為には自分に必要な分だけを切り分けて調理することです。これなら自分が食べた量を把握する事ができるので、食べ過ぎを防ぐことができます。

食べ過ぎで太るのを防ぐ方法③低カロリーな調味料を選ぶ

先ほども説明したように、太る原因の多くはキャベツにかける調味料にあります。キャベツサラダをたっぷり食べる場合は、特にドレッシングのカロリーに注意しましょう。

ドレッシングの種類にもよりますが、カロリーは大さじ1杯で14Kcal〜68Kcalとかなり幅があります。シーザードレッシングやごまドレッシングなど、クリーミーなタイプは特にカロリーが高いので注意が必要です。キャベツを食べ過ぎれば、それだけドレッシングも多く食べていることになります。

適度な油は野菜の栄養成分の吸収に必要なので、オリーブオイルやアマニ油など体にいい油をドレッシングに使いましょう

キャベツの食べ過ぎは副作用・病気の原因になるかも

キャベツの食べ過ぎは太るだけでなく、便秘や下痢、吐き気といった体調不調の原因になることがあります。健康に良いはずの野菜で不調になるのはなぜなのか?その原因を探っていきましょう。

キャベツの食べ過ぎのデメリット①便秘になる

食物繊維が豊富に含まれているキャベツですが、食べ過ぎると逆に便秘になってしまうことがあります。食物繊維は便秘に良いのでは?と思うかもしれませんが、食物繊維の摂り方によっては便秘の原因になってしまうのです。

食物繊維には不溶性と水溶性の2種類あります。不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収する働きをもっており、かさが増えて腸壁を刺激します。刺激されることで腸のぜんどう運動が活発になり、便を出やすくしてくれます。一方で水溶性食物繊維は、水に溶けやすく食後血糖値の上昇を緩やかにしたり、コレステロールを排出する働きがあります。

一口に食物繊維といっても、不溶性か水溶性かで性質も働きも大きく違うのです。キャベツは前者の不溶性食物繊維が豊富な野菜です。不溶性食物繊維は食べ過ぎるとかさが増え過ぎて、腸内で詰まってしまいます。水分を吸収する性質があるので、ますます便は硬くなり出にくくなってしまいます。

便秘の方はもともと腸の働きが弱い場合が多く、キャベツを食べ過ぎることで不溶性食物繊維を摂りすぎて便秘になってしまうのです。便秘解消には不溶性、水溶性両方の食物繊維をバランスよく取ることが大切になります

キャベツの食べ過ぎのデメリット②下痢になる

キャベツの食べ過ぎで便秘になる人がいる一方で、逆に下痢になってしまう人もいます。便秘と下痢という真逆の現象がなぜ起きるのでしょうか?

下痢になる原因はキャベツの食物繊維と含まれている水分にあります。実はキャベツは90%以上が水分でできています。その為キャベツを食べ過ぎると食物繊維と水分で腸が刺激され下痢になってしまうのです。下痢になりやすい人は、便秘になりやすい人と違って腸が過敏で少しの刺激でも活発に働き過ぎてしまうのです。

その為、水分が吸収される前に下痢となって排出されてしまいます。このような症状を運動亢進性下痢(うんどうこうしんせいげり)と言います。キャベツを食べ過ぎて下痢になるという方は、サラダよりスープなど腸に刺激が少ない調理方法を選び、食べ過ぎないよう気をつけましょう。

キャベツの食べ過ぎのデメリット③吐き気を起こす

キャベツを食べ過ぎると便秘や下痢になるばかりか、吐き気に襲われる方もいます。キャベツの食べ過ぎによる便秘や下痢が酷くなることで、腹痛や胃痛、吐き気などの体調不良になってしまうのです。また、単純に食べ過ぎることで消化不良になり、吐き気が出てしまうこともあります。

キャベツ自体はあまり味がしないので、ドレッシングをたっぷりかけるという方も多いでしょう。ですがそのせいで胸焼けや吐き気を催してしまう場合もあるのです。ドレッシングは油でできているので、食べ過ぎれば当然胸焼けや吐き気の原因となります。

弱った胃腸にキャベツが良いのは有名で、胃腸薬のキャベジンでもお馴染みです。荒れた胃粘膜の修復や胃痛などを解消してくれるキャベツですが、食べ過ぎることは決してプラスにはなりません。適正量を知って自分の体調に合わせて食べることが一番です。

キャベツの食べ過ぎのデメリット④頻繁におならが出る

キャベツの食べ過ぎでおならが出やすくなる体質の人がいるようです。腸内細菌の種類は人それぞれ違うので、中にはキャベツの食べ過ぎでおならが出やすくなる人がいるのです。

キャベツに限らずアブラナ科の野菜は食物繊維が多く、おならが出やすい食品と言われています。体質によっておならが出やすいという人は、食べる時間に気をつけて、くれぐれも食べ過ぎないようにしましょう。

キャベツの食べ過ぎのデメリット⑤甲状腺の病気

キャベツの食べ過ぎで甲状腺の病気になるというのは本当でしょうか?甲状腺ホルモンを体内で作るには海藻に多く含まれるヨードが必要です。ヨードが体内で不足すると、甲状腺は無理やり甲状腺ホルモンを分泌します。その為に甲状腺への負担が増してしまい、結果として甲状腺の病気になってしまうのです。

キャベツを含むアブラナ科の野菜は、ヨードの吸収を阻害するゴイトロゲンという成分を含んでいます。このゴイトロゲンがヨードの吸収を阻害することで、甲状腺に負担を掛けてしまうのです。

とはいえ、甲状腺に影響がでる量はキャベツ10玉分です。いくら食べ過ぎに注意とはいえ、10玉も一度に食べることは考えられません。なので健康な方は特に気にすることはないでしょう。ただし甲状腺に持病がある方や、小さな子供に食べさせるときはキャベツの量に注意しましょう

キャベツの栄養と健康・美容効果

食べ過ぎれば体調不良の原因になることもあるキャベツですが、食べ方に気をつければ栄養成分が豊富で美容・健康に嬉しい効果をもたらしてくれます。

キャベツの栄養

  • ビタミンC
  • ビタミンU
  • ビタミンK
  • ビタミンB1
  • ビタミンB6
  • 葉酸
  • カリウム
  • カルシウム
  • 食物繊維

キャベツにはざっと挙げるだけでこれだけの栄養成分が含まれています。これだけ見ても、キャベツがいかに栄養成分豊富な野菜であるかがわかると思います。

キャベツの健康効果

健康診断の結果が書いてある2枚の用紙

キャベツにはビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。その中でもキャベツを代表する栄養成分がビタミンU・別名キャベジンです。

キャベジンはキャベツから発見された栄養成分で、胃腸薬の名前にもなっている成分です。キャベジンは胃粘膜を保護し、胃液の分泌を抑えたり潰瘍の予防や治癒効果があります。荒れた胃を修復する力があるので、胃腸が弱っている時に適量食べることが効果的です。キャベジンは動脈硬化や血栓予防効果もある優れた栄養成分です。

キャベツに含まれるビタミンCには強い抗酸化作用があります。ビタミンCには免疫力を高め、肌や体の老化を防ぎ、ガンや動脈硬化など恐ろしい病気を防ぐ役割があります。

ビタミンCと共にガンに効果があると言われているのが、イソチオシアネートという辛味成分です。イソチオシアネートには発ガン物質を抑制する働きや、ガン細胞の増殖を抑制する働きがあります。イソチオシアネートは現在、最も注目されているガン抑制効果のある成分です。

キャベツの美容効果

鏡を見て頬を指差す女性

先ほども取り上げましたが、ビタミンCは美肌には欠かせない栄養素です。肌を白く美しく保つだけでなく、メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを予防する効果があります。

弾力ある肌を作るためのコラーゲン生成にも欠かせない栄養成分で、張りと潤いのある肌を作ってくれます。ビタミンCは特に緑色の濃い場所や芯に多く含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。

キャベツの食べ過ぎは太る可能性があるので注意

キャベツは栄養成分が豊富で、美容健康に効果がある優れた食品です。「食べ過ぎると太る」「食べ過ぎると吐き気や不調の原因になる」といったネガティブな噂もありますが、適量であれば問題はありません。

キャベツに限らず、なんでも食べ過ぎれば太る原因になるのは当然です。くれぐれも食べ過ぎに注意して、適正量を上手に摂取するようにしましょう。

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