調味料の保存方法を徹底解説!全部冷蔵庫は良くないって本当?

調味料の適切な保存方法を紹介します。料理に欠かすことのできない調味料ですが、それぞれに適切な保存方法が異なります。現在の保存が正しいものなのか、再度見直しをしてみると良いでしょう。主に使用する調味料の保存方法を解説していきます。

調味料の保存方法を徹底解説!全部冷蔵庫は良くないって本当?のイメージ

目次

  1. 1調味料の保存方法で正しいのは?
  2. 2調味料の保存方法【日本の基本調味料】
  3. 3調味料の保存方法【日本のその他調味料】
  4. 4調味料の保存方法【スパイス系調味料】
  5. 5調味料の保存方法【オイル系調味料】
  6. 6調味料を正しく保存しよう!

調味料の保存方法で正しいのは?

食卓を飾る料理の数々は、様々な調味料を使用していることでしょう。料理を作るのに欠かすことのできない調味料ですが、正しい保存方法で保存をしているでしょうか?正しいと思っている保存方法が、実は間違っていたということも少なくありません。

本記事では、そんな調味料の適切な保存方法を詳しく解説していきます。キッチンに並んでいる数多くの調味料を正しく保存して、美味しく料理に使ってみましょう。

調味料別保存方法一覧

調味料名 保存方法 調味料名 保存方法
砂糖 常温 常温
常温・冷蔵 醤油 冷蔵
味噌 冷蔵 本みりん 常温
みりん風調味料 冷蔵 ポン酢 冷蔵
麺つゆ 冷蔵・冷凍 ソース 冷蔵
胡椒 常温 一味・七味 常温
わさび 冷蔵 からし 冷蔵
バター 冷蔵・冷凍 マヨネーズ 冷蔵
オリーブオイル 涼しい場所 サラダ油 常温・冷暗所
ごま油 常温・冷暗所 カレールウ 冷蔵

一覧にして分かる通り、調味料ではそれぞれ適切な保存方法が異なります。そのため、全ての調味料が正しく保存されている家庭は少ないといわれています。本記事で紹介をする調味料の保存方法を覚えて、自宅で保存をしている調味料の見直しを行なってみましょう。味の変化なども保存方法によっては、かなり大きく変わってきます。

調味料の保存方法【日本の基本調味料】

砂糖

砂糖は様々な料理に使用する機会が多く、常備しているという方も多いでしょう。和食には欠かすことができないので、和食を主に作る方は特に買い溜めをしてでも欠かさないようにしている方も少なくありません。そんな砂糖ですが、温度や湿度の変化により固まりやすくなります。

そのため、温度変化が無いように保存をするため常温での保存が好ましいでしょう。常温での保存時の注意点として、温度が極端に変わらない場所での保存が望ましいです。また、水分に弱いので密閉容器に入れて水が触れないようにしましょう。

砂糖の中でも黒砂糖は高温多湿に弱い特性を持っています。そのため、黒砂糖に関しては冷蔵庫での保存が好ましいとされています。砂糖は料理の甘み付けや照りを出すために欠かせません。コクを出す場合にも使用できますが、味が染み込むまで時間がかかるので、料理に使用する際には初めに入れるのが基本です。

塩も砂糖と同様に温度変化に弱いので、常温での保存が好ましいでしょう。水分に弱い性質を持っているので、米やシリカゲルなどと一緒にしておくことで長持ちします。塩と砂糖は賞味期限の記載がないので、いつまででも使用できると勘違いしてしまいますが、開封後は早めの使用が望ましいです。

冷蔵庫での保存も可能とされていますが、温度変化には注意することが大切です。冷蔵庫で保存をする際には、使用する分だけを取り出すように心がけましょう。常温で保存する際には、砂糖と同様に温度差のない場所で保存するようにします。

塩は料理に使用することで、しょっぱさを与える効果が得られるのはもちろんですが、甘みを引き立てる効果も持っています。水分を排出させる効果を持っているので、食材が硬くなる可能性があります。砂糖の次に使用するようにしましょう。

酢を軽量スプーンですくっている様子

酢は調味料の中でも劣化に強く、保存期間が長いのが特徴です。酢は常温と冷蔵での保存が可能です。開封後は長持ちさせたいのであれば、冷蔵が好ましいでしょう。半年以内で全て使用できるのであれば、常温での保存でも問題はありません。

また、酢は料理以外にも使用することができるので、使用範囲の幅が広いのも魅力の一つです。賞味期限の切れた酢に関しては、掃除などに使用することができるので常温や冷蔵で保存をした酢であっても、期限が切れた場合には他の使い道を探してみると良いでしょう。

酢を料理に使用する際の効果として、食材の臭みを取る効果を感じられます。また、肉を柔らかくする効果も期待できるので、肉料理にも最適といえるでしょう。酢は加熱することで酸味が飛ぶ性質を持っています。そのため、酢を料理に使用する際には仕上げに使用するのがおすすめです。

醤油

醤油はすぐに酸化してしまう性質を持っています。そのため、多くの人が常温保存をしている醤油は、冷蔵での保存が好ましいとされています。シンクの下に入れておく方が、使い勝手も良いので多くの人が常温で保存していますが、酸化をしてしまう特性から、醤油が美味しく食べられる期間は非常に短いのです。

醤油を使用する際に、気付くと味が変わっていたということも少なくないでしょう。日常の料理をする中で、一番使用頻度も高い醤油は開封後に何度も蓋を開け閉めすることでしょう。そういった使用方法により、味の落ちた醤油を使い続けている家庭も少なくないのです。

醤油を開封した後は冷蔵で保存をして、1ヵ月以内に使い終わるようにしましょう。使い切れない家庭の場合には、醤油さしなどに入れ替えて使用することをおすすめします。

醤油は料理の味付けには欠かすことのできない調味料です。味付け、色付けの役割を担っていることもあり、どの家庭にも常備されていることでしょう。そんな醤油は、適切な保存方法と保存期間を守ることで、美味しいまま使い切ることができます。

味噌

味噌も醤油と同様に、酸化と共に味の質は低迷化します。そのため、常温ではなく冷蔵での保存が好ましいでしょう。味噌を保存する際には、空気に触れないように工夫をすることで美味しい味を保つことができます。味噌を冷蔵で保存する際には、ラップで味噌の表面を覆ってから蓋をして密閉状態を作るようにするのがおすすめです。

また、味噌は冷凍での保存も可能です。味噌玉が流行っていますが、味噌は冷凍をしても完全に凍ることはありません。そのため、味噌と味噌汁の具材をひとまとめにボールのようにして冷凍をしておくと、一回分を取り出しやすく時短調理にも繋がるのでおすすめです。

味噌は味噌汁のみならず、様々な料理に使用することができます。パック売りされている味噌は容量も多いので、料理に活用をして期限内に食べ切るのが理想です。味噌を料理に使用する際は、焦げやすいので火加減には十分注意しましょう。

調味料の保存方法【日本のその他調味料】

本みりん

小さいお皿に入ったみりんと軽量スプーン

スーパーなどで販売のされているみりんには、2種類あります。その内の一つでもある、本みりんの保存方法を見ていきましょう。本みりんの適切な保存は常温が好ましいとされています。本みりんにはアルコールと糖が多く含まれています。そのため、冷蔵で保存をすることで糖が固まってしまう恐れがあるからです。

低温での保存には向いていないので、開封後も常温での保存がおすすめでしょう。本みりんはアルコールが使用されているため、みりん風調味料よりも価格が上がります。その分、風味などはとても良いので料理のアクセントとして使用できるでしょう。

料理で酒を使用する家庭も多いですが、本みりんにはアルコールが含まれているので、酒の代わりに使用することも可能です。アルコールの入っている酒と本みりんは料理に使用する場合、素材の臭みなどを取る効果があるので一番初めに使用するのが良いとされています。

みりん風調味料

ハートのお皿に入ったみりん

本みりんとは違いアルコールが使用されていないみりん風調味料は、多くの家庭で使用されています。比較的価格も安いので、コスパが良い面でも重宝するでしょう。アルコールの使用されていないみりん風調味料の保存は、本みりんとは違い冷蔵での保存が好ましいです。但し、みりん風調味料の中には発酵調味料の場合もあります。

発酵調味料の場合はアルコールと塩分を含んでいるので、常温での保存が望ましいとされています。冷蔵保存をするのは甘味調味料と記載のあるみりん風調味料になるので、購入をしたみりん風調味料のパッケージに記載のされている事項を予め確認していきましょう。

みりん風調味料を料理に使用する際には、照りなどに使用するのが一般的です。そのため、料理の仕上げとして使用するのが良いとされています。

ポン酢

容器からお皿にポン酢を出している様子

ポン酢は大量に使用する料理のレパートリーが少なく、料理に足して使うことが多い調味料です。酢が入っているため、酢と同様に常温で保存をしている方も少なくありません。ですが、ポン酢には酢が100%ではなくその他の調味料が混ざって作られています。そのため、冷蔵での保存が好ましいといわれています。

他の調味料が混ざって作られているため、常温で保存をすると品質を保つことができません。味の劣化や、腐敗の恐れがあるので、必ず冷蔵で保存するようにしましょう。

ポン酢は意外にも長期の保存ができないので、冷蔵で保存をした場合でも1ヵ月以内に使い切るのが理想です。それ以降は味に変化が見られますので、長期保存をしているポン酢は廃棄するのが好ましいでしょう。酸味がかなり強くなってしまったら廃棄するようにしてください。

麺つゆ

麺つゆとすだちの乗ったうどん

麺つゆはあまり長持ちをしない分、保存方法には注意したい調味料です。すぐに使い切る予定がある場合には、冷蔵保存を行ないましょう。麺つゆはすぐに使用しない場合に、長期保存の方法として冷凍も可能です。製氷機などに1回分を取り分けて冷凍をすることで、使用する時に必要な分だけ取り出すことができるので便利でしょう。

未開封のものであれば、冷暗所でも可能ですが一度開封したものは、必ず冷蔵もしくは冷凍で保存するようにしましょう。麺つゆはストレートと濃縮タイプに別れますが、ストレートの方が賞味期限は短いとされています。味の変化も比較的すぐに起こりやすいので、早めに使い切りましょう。

濃縮タイプは開封後1ヵ月以内に使い切るのが好ましいです。冷凍する場合は数ヵ月の保存が可能ですが、長ければ長いほど味には変化が出るので、適切な期間で使い切るのが理想です。

ソース

容器からお皿にソースを出している様子

ソースには種類がいくつかあり、ウスター、中濃、とんかつなどがありますが、そのどれもが開封後は冷蔵での保存が好ましいです。理由はソースの原材料にあり、ソースはおよそ30%が酢でできています。そのため、様々な原材料が混ざっていることもあり、冷蔵で保存をすることで味の変化を留めることができます。

原材料の中には常温での保存が好ましくない場合もあるため、大事を取って冷蔵保存が良いとされています。

ソースの風味をしっかり感じられるのは、開封後2~3ヵ月とされています。その期限内で使い切るのが理想でしょう。ソースは常温で保存する方も多いですが、常温で保存をすると酸味が強くなったりなどの味の変化が見られますので、注意が必要です。

料理によって使い分けるソースの味は、いくつか購入すると使い切るまで時間を要する可能性があるので、使い切れるサイズを購入すると美味しいまま使い切ることができるでしょう。購入時のサイズ感にも注目してください。

調味料の保存方法【スパイス系調味料】

胡椒

胡椒と実

胡椒はスパイスになるため、常温での保存が好ましいとされています。スパイス系の調味料は、冷蔵で保存をすると香りが飛んでしまいます。使用する意味が無くなってしまうので、必ず常温で置いておきましょう。冷蔵で保存をすると、水分が出て結露する可能性があります。

結露が出てしまうと、スパイスに水分が含まれてしまい固まってしまう可能性も否めません。香りを重要視するスパイス系の調味料は、密閉された容器等に入れて保存するのが好ましいです。高温になる場所でも劣化のスピードは速まるので、コンロの近くなどに調味料置きを作っている方は、胡椒は避けるようにするのが先決です。

一味・七味

お皿に七味が乗っている

一味と七味も胡椒と同様にスパイス系の調味料になるので、常温での保存が好ましいでしょう。一味と七味はテーブルの上に置いてある場合が多いので、高温箇所で保存することは少ないですが、コンロ付近に置いている場合には移動をしましょう。

温かいうどんやそばに一味や七味を使うことが多いですが、その際は湯気が出し入れ口に入らないように手のひらに出してからかけるなどの配慮が必要です。

わさび・からし

チューブのわさびをお皿に出しているようす

わさびとからしはチューブタイプのものを購入される方が多いです。チューブタイプのわさびやからしは、冷蔵での保存が良いでしょう。冷蔵で保存している方が大半なので、問題はないでしょう。常温で保存を行なった場合は味の劣化が見られるので注意が必要です。

また、冷蔵で保存をする際には蓋部分をしっかりと閉めてから冷蔵庫内に入れるようにします。蓋が若干でも閉まっていない状態の場合、冷蔵庫内に入っている食品のにおいが移り、味が低迷化してしまいます。蓋をしっかり閉めて、立てた状態で保存するようにしましょう。

わさびやからしは開封後は3ヵ月前後で使い切るのが目安ですが、しょうがとにんにくはまた違ってくるので1ヵ月前後で使い切るのが理想です。チューブの調味料は使い勝手も良く重宝しますが、大量に使用するわけではないので、賞味期限には配慮が必要です。

調味料の保存方法【オイル系調味料】

バター

紙に包まれたバター

バターは固形になっているものがほとんどですが、常温での保存は溶けてしまう可能性が高いです。海外ではバターを常温保存するようですが、日本ではバターの使用量は海外と比べると少ないので、冷蔵もしくは冷凍での保存が好ましいでしょう。

冷蔵・冷凍どちらでも予め切り分けてから保存をすると、使う分だけ取り出すことができるので使い勝手も良いです。バターは開封後に徐々に味が劣化していくため、早めに使用するようにしましょう。

風味を損なうことなく食べられる期間は、開封後2週間前後といわれています。パッケージに記載のされている賞味期限に関係なく、2週間前後で使い切るようにしましょう。

マヨネーズ

日があたるマヨネーズ

マヨネーズは様々な用途で使用できるため、自宅に常備されている方も多いでしょう。マヨネーズの保存は冷蔵が適切です。冷蔵ポケットに入れている方も多いですが、マヨネーズは油が入っていることで冷蔵温度が高いと分離しやすくなります。そのため、比較的温度が低い野菜室での保存が好ましいとされています。

また、販売されているのは常温なので、常温での保存も可能です。ですが、開封後に味の質を落とさないためにも、野菜室で保存をすると日持ちするでしょう。マヨネーズは一度分離してしまうと、元に戻すことは困難です。そのため、冷蔵庫の中で保存をしたマヨネーズが分離してしまったら、使用をやめて廃棄しましょう。

高温下や直射日光に当たることで変色をする特性も持っています。変色をしてしまったら、分離した時と同様に廃棄しましょう。意外にも繊細なマヨネーズは、管理をしっかりしておくことをおすすめします。

オリーブオイル・ごま油・サラダ油

油系の調味料類は、冷気にあたることで固まる性質を持っています。ですが、常温の場合でも劣化のスピードは速くなります。そのため、涼しい場所や冷暗所での保存が理想です。

オリーブオイル、ごま油、サラダ油は使用頻度が高いため、使いやすい場所に置いておきたいと思われがちです。ですが、長持ちをさせるためにも常温でも温かくない場所で保存するように心がけましょう。

カレールウ

お皿に出されたカレーのルウ

カレーのルウには、粉末のものと固形のものがあります。どちらもカレーを作る際には欠かすことができないでしょう。ですが、容量が多く入っているのもカレールウの特徴です。余ってしまうと、保存に困ってしまう方も多いでしょう。カレールウの適切な保存方法は、冷蔵が好ましいとされています。

開封をしたカレールウは常温で置いておくと、劣化が予想されます。そのため、冷蔵庫に入れて3ヵ月以内には食べ切るようにするのが適切です。冷蔵庫の中に入れておく場合には、カレールウを密閉袋などに入れてしっかり封をしておきましょう。カレールウは香りが強いので、他の食品ににおいが移る可能性があります。

調味料を正しく保存しよう!

さしすせその調味料

調味料は細かく見ると、保存方法がそれぞれ異なります。その調味料に合った保存方法を行なうことで、これまでよりも長く使用できることでしょう。常温、冷蔵などメモをしておき、開封後は本記事で紹介をした保存方法を試してみてください。

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