2019年10月03日公開
2024年09月29日更新
ヤーコンがどんな野菜か調査!栄養成分に健康の効能が豊富!
ヤーコンという野菜を知っています?ヤーコンは根菜の一種で栄養が豊富に含まれており、スーパーフードとして注目されています。この記事ではヤーコンの効能や適切な保存法に加え、ヤーコン茶などのレシピを紹介しています。
ヤーコンとは?
ヤーコンはサツマイモに似た見た目をしている野菜ですが、近年はスーパーフードとして密かに注目されています。ここではヤーコンについて詳しく紹介します。
南米原産のキク科の根菜類
南米アンデス高地が原産国のヤーコンは、キク科の根菜類です。日本での主な産地は北海道で1980年頃より栽培が始まったとされています。現在では東北地方の岩手県や福島県などでも栽培されており、スーパーマーケットなどでも見かける機会が増えてきました。
味の特徴
ヤーコンは最も多くオリゴ糖が含まれている野菜だと言われています。豊富に含まれているオリゴ糖により、やさしい甘さの味わいが特徴です。ヤーコンの食感は根菜類独特のシャキシャキとした歯ごたえで、レンコンや梨のようだと例えられることが多いです。
また、ヤーコンは常温状態で長期保存が可能です。保存することによって甘みも増加するため、獲れたてをすぐに食べるのではなく、冷暗所などで少しの期間保存して食べる方が美味しさが増します。
栄養と効能が豊富
ヤーコンには豊富な栄養価が含まれており、スーパーフードとしても注目されています。なかでもヤーコン茶は、豊富な栄養成分を十分に摂取できると健康意識の高い人の間では好んで飲まれているそうです。それでは、具体的にヤーコンにはどのような栄養素が含まれ、どのような効能が期待できるのか詳しく見ていきましょう。
ヤーコンの栄養成分と効能
ヤーコンに含まれている栄養成分は身体にどのような効能をもたらすのでしょうか?詳しく解説していきましょう。
オリゴ糖で腸内環境を整える
野菜の種類 | オリゴ糖含有量(100gあたり) |
ヤーコン | 9.0g |
ゴボウ | 3.6g |
玉ねぎ | 2.8g |
ヤーコンに含まれているオリゴ糖はフラクトオリゴ糖と言われ、高い整腸作用があるとされています。フラクトオリゴ糖はお腹の中で善玉菌を増やす働きをするため、便通を良くしたり、腸内フローラのバランスを改善しガンのリスクを低下させる効能があると言われています。
食物繊維で血糖値の上昇を抑制
野菜の種類 | 食物繊維含有量(100gあたり) |
ヤーコン | 0.9g |
サツマイモ | 0.7g |
里芋 | 0.5g |
ヤーコンには食物繊維も豊富に含まれています。ヤーコンの食物繊維は水溶性食物繊維で、水に溶けるとゲル状になります。ゲル状になった水溶性食物繊維は腸の中で作用し、高血糖の原因となる塩分や糖、コレステロールの吸収を抑える効能があるとされています。
血糖値が気になる人は食べ過ぎない程度にヤーコン料理やヤーコン茶などを摂取することをおすすめします。
βカロテンの抗酸化作用
ヤーコンの種類 | βカロチン含有量(100gあたり) |
サラダオカメ種・アンデスの雪種 | 142μg |
サラダオトメ種 | 15μg |
ペルーA種 | 79μg |
βカロチンが豊富に含まれているのもヤーコンの栄養の特徴の必要です。緑黄色野菜などに豊富に含まれているβカロチンは、体内でビタミンAに変換され、身体にさまざまな効果をもたらすと言われています。なかでもβカロチンの抗酸化作用にはアンチエイジング効果や健康機能を維持する効能が期待できます。
また、ヤーコンはビタミンCも豊富に含んでおり、適量を摂取することで美肌効果が期待できる野菜だと言われています。ただしヤーコンは種類によってβカロチンの含有量が異なるので、購入の際はヤーコンの種類を注視してみましょう。
カテキンで活性酸素を無毒化
カテキンを含む食品 | |
緑茶 | ヤーコン葉茶 |
べにふうき | 烏龍茶 |
活性酸素とは、体内の細胞を酸化させるため老化などの原因になります。主にヤーコンの葉に含まれているカテキンには活性化酸素を無害化する働きがあり、アンチエイジングに効果があるとされています。また、カテキンには食事中のコレステロールの吸収を抑えて、排出を促す働きがあります。
カテキンはコレステロールの中でも悪玉コレステロールのみを排除する働きがあり、悪玉コレステロールよって引き起こされる動脈硬化や心筋梗塞の予防などの効能が期待できるでしょう。
ポリフェノールの抗酸化作用と生活習慣病の予防効果
野菜の種類 | ポリフェノール含有量(100gあたり) |
ヤーコン | 203mg |
赤ワイン | 200mg |
緑茶 | 50mg |
ポリフェノールとは植物に含まれる色素などの成分で、抗酸化作用や活性化酸素の無害化する効能があります。カテキンもポリフェノールの一種で、ヤーコンにはカテキンをはじめとするポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールにはさまざまな健康効果があり、抗酸化作用や抗がん作用など健康に有益な効果が期待できます。なかでもヤーコンの栄養成分は生活習慣病を予防する効能に優れており、肥満の予防にもつながるとされています。
ヤーコンのおすすめレシピ
ヤーコン茶
- ヤーコンの葉 適量
- お湯 適量
- ヤーコンの葉をよく洗い、洗濯ばさみなどに挟んで日陰で1枚ずつ干します。
- 3~4日ほどするとカラカラに乾きます。乾いた葉は茎の繊維に酢直になるようにはさみで細かくカットします。
- カットしたヤーコンの葉を耐熱皿に並べ、電子レンジ600wに3分ほどかけて水分を飛ばします。
- 急須に乾燥した茶葉を一つまみ入れてお湯を注ぎます。
- 蓋をして5分程蒸らして湯のみに注げばヤーコン茶の出来上がりです。
ヤーコンの葉っぱを干して作るヤーコン茶のレシピです。水分を飛ばした茶葉は、乾燥剤を入れた密閉容器に入れると長期間の保存が可能です。ヤーコン茶はそのままで飲んでも美味しいですが、緑茶や烏龍茶で割って飲むと、より飲みやすく風味も豊かになります。
ヤーコンのきんびら
- ヤーコン 200~300g
- 水 適量
- ニンジン 1本
- めんつゆ 大さじ3~4
- みりん 大さじ1
- ごま油 大さじ1
- いりごま 適量
- ヤーコンは皮を剥き、へたを取って細切りにして水にさらしておきます。
- ニンジンも皮を剥き、ヤーコンと同じ大きさの細切りにします。
- フライパンを中火にかけごま油をしいて、水を切ったヤーコンとニンジンを炒めます。
- ニンジンがしんなりしてきたら、めんつゆとみりんを加え、3分ほど炒め煮をしてから火を止めます。
- 器に盛りつけ、仕上げにゴマを振ったら完成です。
甘辛い味付けでご飯が進むヤーコンのきんぴらのレシピです。ゴボウなどの一般的なきんぴらのレシピには調味料に砂糖が加えられていますが、ヤーコンのきんぴらの場合はヤーコン自体に甘味があるため、あえて砂糖は足しません。冷蔵庫で2~3日保存が効くので、お弁当のおかずにもおすすめです。
ヤーコンの豚肉巻き
- ヤーコン 300g
- 豚バラ薄切肉 200g
- 焼肉のたれ 大さじ2
- 小麦粉 適量
- 油 適量
- ヤーコンは皮を剥き、フライドポテトのように1cm幅の拍子木切りにします。
- 切ったヤーコンを豚バラ肉で巻いていきます。
- ヤーコンを巻いた肉に小麦粉をまぶしておきます。
- フライパンを中火にかけ、油をしいてからヤーコンを巻いた肉を並べ、表面に焼き色を付けます。
- 肉に火が通ったら、フライパンに焼肉のたれを入れてしっかりと絡めます。
- 表面に照りが出たら器に盛りつけ完成です。
シャキシャキのヤーコンの食感とややスパイシーな焼肉のたれの組み合わせがクセになるヤーコンの肉巻きのレシピです。さっぱりと食べたいときには、塩コショウだけの味付けでレモンなどの柑橘を絞って食べても美味しく仕上がります。
ヤーコンを食べて健康に役立てよう!
ヤーコンにはさまざまな健康効果があり、適切な量を摂取することによって身体に良い効能が期待できます。また、ヤーコンは葉にも栄養が豊富に含まれており、お茶として飲むことで効率的に摂取することも可能です。
ヤーコンはさまざまな食べ方ができ、保存も効くので、この記事で紹介したレシピを参考に日常のメニューにヤーコンを取り入れてみましょう。