魚の消費期限切れは食べて大丈夫?釣った魚の消費期限・保存方法も解説

魚は消費期限が切れると食べる事が出来ないのでしょうか?この記事では、魚は消費期限が切れると腐るのかどうか、どうやって保存しておけばよいのかなどを紹介します。釣った魚の締め方なども載せているので参考にしてみて下さい。

魚の消費期限切れは食べて大丈夫?釣った魚の消費期限・保存方法も解説のイメージ

目次

  1. 1魚の消費期限は過ぎると腐る?
  2. 2魚の消費期限切れは食べて大丈夫?
  3. 3魚の上手な保存方法
  4. 4釣った魚の消費期限はどれくらい?
  5. 5釣った魚を新鮮に保存する方法
  6. 6魚の消費期限は保存方法で大きく変わる

魚の消費期限は過ぎると腐る?

考えるシマウマ

魚には消費期限が記載されていますが、気を付けていても気が付くと過ぎてしまっているという事もあるでしょう。魚は消費期限が過ぎると腐るのでしょうか?

この記事では、魚の消費期限が過ぎると腐るのかどうか、食べられるかどうかについて紹介します。釣った魚の締め方や上手な持ち帰り方についても紹介するので、魚を釣るのが趣味であるという方も参考にしてみて下さい。

魚の消費期限切れは食べて大丈夫?

それでは、魚の消費期限切れは食べても大丈夫なのかを見ていきましょう。消費期限や賞味期限が切れてしまった物はどうなのか、口コミも交えてチェックしてみましょう。

消費期限の基準

カレンダーの画像

消費期限とは、製造側が定めた健康上安心して食べられる期限の事です。賞味期限とは違い、傷みやすい物や腐るのが早い食品に表示されています。ただ、消費期限というのはあくまで開封前の場合です。開封すると消費期限は早まりますので、注意する必要があるでしょう。

魚の消費期限が切れても大丈夫かどうかは加工具合でも異なる様です。例えば、フライなど加工済みのものなら数日程度なら大丈夫だと考える方もいます。

ただ、刺身の場合、消費期限が過ぎていた場合には絶対食べないようにしましょう。生魚は腐るのが早く、冷蔵庫でも2日位が期限と考えた方が良いでしょう。刺身を購入してもすぐに食べる事が出来ないと分かっている場合には、冷蔵保存しておきましょう。

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賞味期限の基準

壁掛けカレンダーの画像

冷凍した魚の場合は、賞味期限を確認しましょう。魚の種類で多少前後はしますが、冷凍した魚の賞味期限は大体1か月程であると言われています。しかし、長時間冷凍していると乾燥や冷凍焼けを引き起こして美味しさが落ちてしまいます。美味しい内に食べ切るためにも、2、3週間を目安に使い切るように心掛けて下さい。

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水産物の期限表示の実情

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水産物の期限表示はどのように決められているのでしょうか?鮮魚や切り身の場合は、加工日+2日で消費期限は3日になっている場合がほとんどです。また、刺身の状態で販売されている物は当日が消費期限となっている物が多いです。

塩干品の場合、チルドで販売されている物は加工日+4日で消費期限が5日になっている物が多いです。鮮魚や切り身の状態よりは少し長く設定されています。

また、先ほど紹介した様に冷凍されたものは1か月から1年以上の物とかなり長めの賞味期限が設定されています。賞味期限の場合も消費期限の場合も開封前の話なので、開封後は早めに食べきる事が重要になります。

魚の上手な保存方法

ここからは、魚の上手な保存方法について紹介します。冷蔵の場合と冷凍の場合に分けて紹介するので、まずは順番に見ていきましょう。

冷蔵の場合

まずは冷蔵保存する場合から見ていきましょう。魚を購入した際、切り身の状態になっている場合と丸ごとの状態の場合があるかと思いますが、その両方を紹介します。スーパーなどで購入した魚の保存方法に迷っているという方は参考にしてみて下さい。

切り身

スーパーなどでパックの切り身を購入した際、魚の下に吸水シートが入っている事も多いです。魚は水分があると傷んだり腐る原因になるので、パックの中に水が溜まっている時は捨ててしまいましょう。

また、吸水シートがびしゃびしゃの時は厚手のキッチンペーパーと取り替えると良いです。その後、ラップの上に厚手のペーパータオルを敷いて魚を乗せ、空気が入らない様に包みます。そして冷蔵庫に入れましょう。

丸ごと一匹

丸ごとの魚を購入したのなら、まず頭、えら、内臓を取り除きます。これらの部分は腐るのが早く、生臭さの原因になってしまいますので腐る前に取り除いておきましょう。

魚の下に、ペーパータオルとラップを敷きます。1尾ずつ、空気が入らない様にそのままぴったりとラップをかけていけば完了です。切り身の場合も丸ごと1尾の場合も、それほど難しくはありません。

冷凍の場合

長期保存したいなら、冷蔵よりも冷凍保存の方がおすすめです。正しい冷凍保存のやり方を確認して、魚が傷んでしまったり腐るのを防止しましょう。

鮮度がいいうちに冷凍する

魚を冷凍保存する時に重要なのは、鮮度が良いうちに冷凍出来るかどうかです。いくら冷凍保存するとは言っても、魚の状態が落ちてしまってから冷凍するのではもったいないです。購入した魚介類をすぐに食べない場合には、新鮮で美味しい内に冷凍しましょう。

水気を拭きとる

冷凍する前には、余計な水分は拭き取っておきましょう。水分が魚の周りについていると霜になってしまい、解凍する時に味が落ちる原因となります。

周りについている水分は、キッチンペーパーなどで拭き取っておけば大丈夫です。丸ごと冷凍する場合には、解凍する時に出るドリップを防ぐために内臓部分があったところにクッキングペーパーを詰めておきましょう。

しっかり密閉する

冷凍する時は、しっかりと密閉しておきます。魚は水分にも弱いですが、空気に触れても酸化して傷みやすくなってしまいます。魚はラップでしっかりと包み、フリーザーバッグンドに入れて密封しておく事をおすすめします。密封する事で酸化の他にも、におい移りを防いでくれるといった嬉しい効果もあります。

短時間で冷凍する

せっかく冷凍しても、時間が掛かってしまうと細胞が壊れて傷みやすくなります。こうなると解凍する時にドリップが出て、美味しさが半減してしまうので短時間で冷凍する事が大切です。

魚を冷凍する時は冷凍庫の温度を下げて、金属製のトレイなどに乗せておくがおすすめです。金属製のトレイに乗せる事で熱が早く伝わり、より早く冷凍する事が出来るでしょう。

釣った魚の消費期限はどれくらい?

釣りを趣味としている人は、自分で釣った魚の消費期限がどれ位あるのか気になるところです。ここでは生食、加熱調理それぞれの場合と、持ち帰り方で消費期限が変わるということを紹介します。

生食の場合

自分で釣った魚は、やはり刺身など生食で食べたいという方が多いでしょう。刺身で食べるには、自分で釣った魚の消費期限はどれ位あるのでしょうか?

もちろん状況や保存状況によって魚の消費期限は変わってきますが、一般的に3日~4日程が自分で釣った魚の生食の消費期限とされています。

通常お店で販売されている刺身は、1日目に漁師が釣り、2日目に市場で販売と輸送が行われます。その後3日目に店頭に並び、賞味期限が次の日とされている事が理由の様です。もちろん必ずしもこの日数持つという訳では無いので、食べる前には傷んでいないかなどをしっかり確認しておきましょう。

加熱調理の場合

煮たり焼いたりなど加熱調理して食べるという場合には、消費期限は少し長くなり1週間程度は持つのではと言われています。ただ、種類によっては冷蔵しても身がぐにゃぐにゃになってしまう魚も居るので、自分で釣った魚がどうなのかはその時毎に確認しておく必要がありそうです。

そして、青海魚ですと消費期限は白身魚よりも三時間と考えておきましょう。自分で釣った魚が青海魚である場合、せいぜい3日位が期限と考えておいた方良いでしょう。

釣った時の処理で違う

発見する女性

先程少し触れましたが、自分で釣った魚の場合は釣った時の処理で消費期限が異なってきます。釣った時に正しい処理をしておけば、より長く魚を食べる事が出来るでしょう。

いわしやアジなどの青魚は傷みやすいので、直ぐに冷やしたり絞めたりといった処理をする事が重要です。詳しいやり方については次の項目で詳しく紹介しているので、釣りをしている方は是非参考にして下さい。

持ち帰るまでの保存状態でも違う

釣った時の処理の方法でも異なりますが、持ち帰るまでの保存状態でも魚の消費期限は異なってきます。皆さんも想像が付く通り、家に魚を持ち帰る際、ろくに冷やしていない状況にしておけば傷みやすくなりますし、腐る心配も出てきます。自分で釣った魚を持ち帰る時には保存状態にも注意しましょう。

釣った魚を新鮮に保存する方法

ここからは、釣った魚を新鮮に保存する方法を見ていきましょう。少し手間をかけるだけで魚の鮮度を保つ事が出来るので、これから釣りを始めたいという方も是非参考にしてみて下さい。

すぐに締めと血抜きをする

先程の項目でも紹介しましたが、釣った魚はどんな処理をしておくかで消費期限が変わってきます。魚を釣った状態で見せたくて、そのままで持ち帰りたいという方も居るかもしれませんが魚の鮮度の事を考えるとあまりおすすめ出来ません。どのような締め方があるのかを順番に見ていきましょう。

活き締め

お店でも、活き締めと書かれていると美味しそうに感じます。そのイメージ通り、活き締めされた魚は鮮度を保つ事が出来るだけでなく美味しいので是非やり方をチェックしておきましょう。

活き締めとは、文字通り活きたまま締める事を言います。まず、活きたままの魚のえらに包丁を入れて、延髄と動脈を経ちましょう。その後、水の入ったバケツに魚を入れて血抜きしていきます。

魚は死んだ後にうまみ成分が築盛記されていくのですが、暴れたりストレスと感じるとこれが減ってしまいます。すぐ活き締めにする事で、鮮度とうまみ成分の両方を保つ事が出来るのです。

神経締め

活き締め同様、鮮度を保つ処理の方法に神経締めという方法もあります。神経締めとは人の手で魚を脳死状態にする方法の事で、脳が死にましたという信号を体に行き渡らない様にします。最初に脳を壊し、脊髄を壊してから血を抜くという締め方です。

文字で書くと残酷に感じますが、折角釣った魚を鮮度よく保ち、美味しく頂くためには効果的な方法です。魚は死んだ後死後硬直、死後硬直解除、腐るという段階を踏んでいくのですが、神経締めを行う事で死後硬直が始まる時間を遅らせることが可能です。

氷締め

神経締めや生け締めといった方法の他にも、氷締めという方法もあります。これは、20cm位の小魚をしっかり保存したい時に行う方法です。小魚がたくさんあるという場合には、1匹1匹締めていくのは大変なので、氷で冷やした冷たい海水に付けて魚を締めます。

氷締めにする場合は、15リットルくらいのクーラーボックスを準備しておきましょう。この中に海水を入れ、板氷や凍らせたペットボトルを入れて冷たい海水を作ります。最初に釣った魚をすぐに氷締めできる様に、釣り上に着いた時はすぐに作っておきましょう。

サバ折り

サバは鯖の生き腐れという言葉がある様に、足が早い魚として有名です。サバの身にはヒスチジンという物質が多く含まれており、このヒスチジンは酵素分解するとヒスタミンという物質になるのですが、この物質はヒスタミン中毒の原因になります。ヒスタミンは冷やしておけば増加を防げるので、サバを釣った時は、サバ折りして鮮度をキープしておきましょう。

方法はエラブタを開けて、背骨側に大きなナイフを入れて血管を切ります。成功すると大量に血が出るので、いったん海水に付けて血を流しましょう。余裕があれば血をしっかり拭取ってからクーラーボックスに入れましょう。

クーラーと海水と氷を使う

折角釣った魚を上手に締めても、保存方法を間違えるとせっかくの鮮度が落ちてしまいます。持ち帰る際にはクーラーボックスと海水と氷を使用し、しっかり鮮度を保つようにしましょう。真水では無く海水を使うのは、真水だと浸透圧の影響で魚の味がすぐ落ちてしまうからです。

また、魚に直接氷が当たったままでも鮮度が落ちる原因となるので、出来れば海水と氷をクーラーボックスの中に入れ、その中にビニール袋に入った魚を入れておくという方法を取りましょう。こうすればしっかりと冷やす事が出来ますし、氷で魚が傷む心配もありません。

内臓とエラを取り除く

より鮮度を保っておきたいなら、内臓とエラを取り除いておくという事も重要です。内臓とエラを処理しておけば冷凍庫などで日持ちするので、早めに行っておきましょう。

魚の消費期限は保存方法で大きく変わる

この記事では、魚の消費期限について紹介しました。魚は消費期限が切れていると食べても大丈夫なのか心配になってしまいますが、やはり心配な時は生で食べるのはやめておいた方が良いでしょう。

また、自分で釣った魚の場合も締めと血抜きをしっかりと行い、クーラーボックス等で冷やして持ち帰る事で鮮度を保つ事が出来ます。釣りに行く前にはそれぞれの締めの方法をチェックしておきましょう。

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