球磨焼酎の魅力を解説!球磨焼酎おすすめ人気ランキングTOP10

球磨焼酎は熊本の人吉・球磨地方が世界に誇る米焼酎です。本記事では、世界にも認められている球磨焼酎の魅力を余すところなくお伝えしたうえで、球磨焼酎の歴史や飲み方と共に人気銘柄のランキングTOP10を紹介します。

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目次

  1. 1球磨焼酎の魅力とは?
  2. 2球磨焼酎おすすめ人気ランキングTOP10
  3. 3球磨焼酎が生まれた人吉球磨地方に伝わる座興 
  4. 4球磨焼酎の人気銘柄を味わってみよう

球磨焼酎の魅力とは?

球磨(くま)焼酎は、熊本県最南部にある人吉市を中心とした球磨地方で作られている米を原料とした焼酎です。球磨焼酎は日本のみならず世界でも認められており、多くの人々を虜にしています。

では、熊本県を代表する球磨焼酎とは一体どんなお酒なのでしょうか?500年以上の歴史を持つ球磨焼酎の魅力を、この地方の伝統と共に紹介していきます。さらには球磨焼酎の人気銘柄を対象におすすめ順ランキングも紹介しますので、購入される際の参考にしてください。

球磨焼酎は世界に誇れる熊本県の銘酒

世界でも高い人気を誇る球磨焼酎は、室町時代から球磨地方に伝わる伝統的な米焼酎です。九州の焼酎ではサツマイモを使った芋焼酎がよく知られていますが、球磨地方は昔から良質な水と良質な米が採れることから米焼酎が作られてきました

芳醇な香りと深いコクがありながら、スッキリ飲みやすいのが球磨焼酎の特徴です。球磨焼酎と一口に言っても、蒸留方法は様々で減圧蒸留や常圧蒸留など作り方によって味わいも変わってきます。

焼酎初心者でもトライしやすい銘柄から、通好みの物まで個性豊かな銘柄が揃っているのも球磨焼酎の魅力です。28の蔵元で作られる球磨焼酎の銘柄は実に200種類以上もあり、その中から自分好みの球磨焼酎を探すのも楽しみのひとつといえます。

熊本にあるたくさんの焼酎の中でも、球磨焼酎はWTO(世界貿易機関)によって認められた数少ない焼酎です。米と人吉球磨の地下水で仕込んだ醪のみを使い、人吉球磨で蒸留し瓶詰めまで行って初めて球磨焼酎と名乗ることができるのです。

つまり球磨地方の素晴らしい環境があって、初めて球磨焼酎を作ることができるとWTOに認められたということになります。日本では球磨焼酎の他に鹿児島の薩摩焼酎長崎の壱岐焼酎、沖縄の琉球泡盛がWTOの認定を得ています。

球磨焼酎の歴史

球磨焼酎の歴史は500年以上も昔の室町時代にまで遡ります。球磨や薩摩で焼酎作りが始まったのがこのころで、郡山八幡神社には最古の焼酎の文字が残されています。江戸時代になると米焼酎を作る蔵元は20軒ほどで、焼酎作りには株が必要でした。農民は雑穀などで作られた自家製焼酎しか口にはできず、米焼酎はとても高価なものでした。

明治時代になると株制度が廃止になり、届け出があれば誰でも酒造可能になった為、この頃は約60軒もの蔵元がありました。その後自家製焼酎の製造禁止や黒麹使用など様々な事柄を経て、1995年にWTOの認定を受け今現在の球磨焼酎があります。

球磨焼酎の製造方法

球磨焼酎には2つの蒸留方法があり、味わいに違いがあります。減圧蒸留酒は昭和50年頃に取り入れられた製造方法で、真空ポンプで蒸留缶内の空気を抜くことで沸点を下げて蒸留します。

加熱による化学変化が発生しないので、もろみに含まれる香りや味を楽しむことが可能です。マイルドで軽やかな口当たりが特徴で、現代では減圧蒸留が球磨焼酎の主な製造方法になっています。

常圧蒸留は昔から伝わる伝統的な蒸留方法で、地上の大気圧の力で90℃から100℃程度に加熱して蒸留する方法です。もろみが高温で沸騰することで生まれる独特な香りと、焼酎本来の力強さが特徴です。

樽熟成酒は、減圧蒸留酒と常圧蒸留酒を更に樽に仕込む方法です。これにより甘く濃厚な香りを楽しむことが可能となり、仕込む原酒や樽の種類によって異なる味わいを楽しむことができます。

球磨焼酎の伝統的な飲み方

球磨地方では球磨焼酎を直燗(じきかん)で楽しむのが伝統的な飲み方です。直燗とはその名の通り、直接火にかけて焼酎を温める方法で球磨地方伝統の飲み方で、燗をつけることで立ち上がる香りとまろやかな甘みを堪能できます。しかし、燗をつけすぎると香りや風味が飛んでしまうので注意してください

昔の球磨焼酎はアルコール度数30度ほどと高めで、それを直燗で楽しんでいました。ぬるくなるとまた火にかけ、温めなおしていたそうです。今の球磨焼酎はアルコール度数25度のものが主流ですが、お湯割りや水割りなど薄めて飲むことも多くなっています。

球磨焼酎の伝統的な酒器

球磨焼酎を語る上で欠かせない酒器が、ガラとチョクです。ガラとは人吉球磨地方で使われている、丸い形に細い首が付いて長い注ぎ口が特徴的な徳利のことです。2合半分の焼酎が入るガラは、球磨焼酎伝統の直燗に適した形をしています。

一方のチョクは小さな盃のことです。こちらには舐めるように飲んでいたことから、小さめに作られたという説があります。小さいので直燗した球磨焼酎もツンと嫌な香りがせず、飲みやすくなります。また小さいので多くの人と盃をかわすことができ、コミュニケーションに一役買っているという説もあるそうです。

球磨地方に伝わる伝統的な酒器の中でも、一際変わった形をしたものがソラギュウという酒器です。ソラギュウは駒のように底が尖った形をしています。焼酎が入ったままテーブルの上に置くことができないことから、必ず飲み干さなければいけないという代物です。

「ソラ」と差し出されたら「ギュウ」と飲むことからソラギュウと名付けられたそうで、呑ん兵衛が多い球磨地方ならではの伝統的な酒器です。球磨地方は酒器ひとつ取っても他の地方と一線を画し、球磨焼酎がコミュニケーションツールのひとつだったことが伺えます。

球磨焼酎おすすめ人気ランキングTOP10

球磨焼酎は28の蔵元から200以上の銘柄が発売されています。製造方法や銘柄によっても味わいは大きく異なる為、馴染みがない人はどんな銘柄を選べばいいか迷ってしまうことでしょう。そこで球磨焼酎の人気銘柄をおすすめ順にランキング形式で紹介してみました。球磨焼酎選びの際にはぜひ参考にしてみてください。

第10位:抜群酒造「熟香 抜群」

抜群は減圧蒸留で仕上げた原酒を樽で15年間も寝かせた熟成酒です。熟香と名前に付くように、ほのかな香りを楽しめる球磨焼酎で、ツンと突き刺すような香りはなく丸みを帯びたまろやかな香りが特徴です。

熟成酒ならではの黄色味かかった色合いで、まろやかな甘さとほのかな苦味も感じられるスッキリとした味わいです。ストレートで楽しむにはもちろん、お湯割りや水割りで楽しむのもおすすめです。

第9位:高橋酒造「白岳」

白岳は球磨焼酎の定番とも言える人気の銘柄です。白岳しろの人気も高まっていますが、昔ながらの定番といえばやはりベーシックな白岳です。

上質な米の香りとまろやかな口当たりと、飲みやすく飽きがこない米焼酎の美味しさを隅々まで堪能できる1本です。白岳は家でゆっくりくつろいで晩酌をする時にぴったりな球磨焼酎です。クセも少なく飲みやすく、次の日に残りにくい焼酎と言われています。

熊本を代表する焼酎は?と聞かれると多くの人が白岳の名前をあげるほど人気がある銘柄で、ベーシックな球磨焼酎を堪能してみたい方におすすめです。また、球磨焼酎を飲んだことがない人へのお土産にもおすすめできる銘柄です。酒造元である高橋酒造は、特にお湯割りと水割りをおすすめしています。

人吉市には白岳伝承蔵という球磨焼酎の魅力を観覧できる球磨焼酎ミュージアムがあります。球磨焼酎の作り方や試飲もできるので、観光がてら足を運んでみてはいかがでしょうか?

第8位:常楽酒造「水穂」

常楽酒造の水穂はでんぷん価が多く、アルコール発酵に優れている熊本県認定品種米・ミズホチカラを100%使った球磨焼酎です。ミズホチカラと球磨川の最上の天然水を使って作られた水穂は、米の甘さを感じることができる球磨焼酎です。

上質な米の甘さと品のいい香りは料理との相性もバッチリで、料理の美味しさを引き立ててくれます。もともと米が原料の球磨焼酎は、和洋中どんな料理とも相性がいいとされています。食中酒として水割りやお湯割り、ストレートなどお好みで飲んでみてください。

ミズホチカラは米の品種としてはまだまだ認知度が低いのが現状です。しかしでんぷん価が多いミズホチカラは球磨焼酎作りに適した品種で、美味しい球磨焼酎を作るにはもってこいのお米です。

常楽酒造株式会社

第7位:恒松酒造「球磨拳」

球磨拳は、様々な賞を受賞している事で知られる有名銘柄です。この球磨拳とは球磨焼酎を飲む時に欠かせない、球磨地方伝統の座興のことを意味しています。一般的な白麹ではなく、黄色麹を用いた吟醸酵母で仕込まれています。

麹量を2倍に増やすことで味わいを深め、無濾過で仕上げる事により米焼酎ならではの華やかな香りと甘さを感じることができます。ベーシックな味わいで、普段から球磨焼酎を飲み慣れている人にも愛されている人気の高い銘柄です。それでいてフルーティーな甘さは、球磨焼酎を飲み慣れていない人でも受け入れやすいでしょう。

全国酒類コンクール本格焼酎・米部門で2012年春・秋連続1位、2014年秋に特賞1位を獲得している名実ともに認められている球磨焼酎です。2016年ロサンゼルス・インターナショナル・スピリッツ・コンペティションでもシルバーメダルを受賞するなど、世界にもその美味しさは認められています。

球磨の焼酎蔵、創業100年「株式会社恒松酒造本店」 |

第6位:那須酒造「TARAGIブルー」

親子三代で球磨焼酎を作っている那須酒造は、飲み手が焼酎作りに参加できるなどの様々な企画が話題になっている小さな蔵元です。那須酒造といえば球磨の泉が人気銘柄ですが、7月に発売されたばかりのTARAGIブルーという球磨焼酎にも注目が集まっています。

一見すると焼酎にはとても見えないTARAGIブルーは、ブルーというネーミングにも関わらず無色透明で、おしゃれでスタイリッシュなボトルデザインです。TARAGIブルーを買うと付いてくるのが、球磨郡多良木町の名産バタフライピーの花です。

農薬を一切使わずに作られるバタフライピーを焼酎の瓶に一晩つけると、焼酎は色鮮やかなブルーに染まります。バタフライピーを入れても焼酎自体の味は変わりません。初めからブルーなのではなく、飲み手自身でバタフライピーを入れて色をつけるのがTARAGIブルー最大の特徴であり楽しみです。

那須酒造ではクラウドファウンディングで資金を募り、TARAGIブルーの製品化にこぎつけました。7月に発売されたばかりなのでまだ認知度は低く、店頭にもあまり並んでいない珍しいお酒です。カラフルですが味はもちろん本格的な球磨焼酎です。

このような球磨焼酎は邪道という人もいますが、焼酎を飲むきっかけになってほしいという作り手の思いがあります。焼酎=おじさんの飲み物というイメージを払拭し、若者に球磨焼酎の美味しさを知ってもらうのに打ってつけの焼酎です

第5位:六調子酒造「六調子」

六調子の蔵元である六調子酒造は、大正12年の創業以来、球磨焼酎の伝統的な手法を守り品質の高い焼酎を作り続けています。500年以上も続く球磨焼酎を庶民のお酒から、品質の確かな高級酒に高めたいという思いから作られたのが六調子です。

高級な球磨焼酎へと昇華させるために用いられたのが、長期熟成という手法です。長い年月をかけて熟成させることで、厚みのある芳醇な香りとコクと旨味を引き出しています。また六調子を高級酒へと高めるためにパッケージのデザインは、人間国宝の芹沢銈介氏に依頼するなど徹底したこだわりを持って作られています。

球磨焼酎の伝統的手法である常圧蒸留で作った原酒は、徹底した温度管理が為されています。スコッチウィスキーの原産地スコットランドの気候を参考に、24時間に渡って徹底管理が行われているのです。大変な手間暇をかけて作られる六調子は、長期熟成ならではの豊かなコクと芳醇な香りを堪能できます。

そのままで飲むのはもちろん、お湯割りや水割りなどどんな飲み方でも楽しめます。常圧蒸留の力強さはそのままに、長期熟成のまろやかさも感じられる球磨焼酎の人気銘柄です。

「時代は熟成酒へ」六調子酒造株式会社公式サイト

第4位:繊月酒造「川辺」

繊月酒造の代表作・川辺は、米焼酎好きなら知らない人はいない人気銘柄です。川辺はモンドセレクション金賞や、ワイン&スピリッツコンペティション焼酎部門で最高賞を受賞するなど、世界にその美味しさを認められた球磨焼酎です。

美味しい球磨焼酎を作るには、美味しい水と美味しい米が欠かせません。美味しい米を作るのにも美味しい水は必要不可欠です。球磨焼酎・川辺は、日本で一番綺麗な川と言われている川辺川の水と、川辺川の水で作られたヒノヒカリで作られています。

川辺は華やかな風味と果実をも感じさせる甘さが特徴で、キリリと冷やしてストレート、ロック、水割りで飲むのが特におすすめです。

第3位:深野酒造「彩葉」

深野酒造は文政6年創業の大変歴史のある蔵元です。深野酒造には2つの蔵があり、ひとつは大量生産用の新しい設備、もうひとつは江戸時代から続く土甕(どがめ)を用いた手造り蔵です。洗浄し蒸し上げられた米は、米麹や酵母を加えて熟成、もろみとなります。この時に土甕を使うことで独特のまろやかさが生まれます

彩葉はすっきりと上品な香りと、フルーティーな味わいが特徴の球磨焼酎です。すっきり飲みやすいので球磨焼酎初心者の方や女性にもおすすめできます。深野酒造のもうひとつの人気銘柄・誉の露とは真逆の味わいで、飲みやすく食事との相性も抜群な球磨焼酎です。

深野酒造株式会社 オフィシャル/ショッピングサイト

第2位:鳥飼酒造「吟香 鳥飼」

鳥飼家の歴史は平安時代、京都から熊本・人吉に移り住んだのが始まりです。焼酎を造り始めたのが江戸時代からという、こちらも大変歴史のある蔵元です。

吟香鳥飼は驚くほどフルーティーでとても飲みやすく、芳醇な香りとまろやかな口当たりを楽しむことができます。そのフルーティーさはまるでトロピカルフルーツと評されることもあり、日本酒に近いと言われることもあります。

主に日本酒で使われる黄麹はフルーティーで香り高い焼酎ができるのですが、温暖な気候では腐りやすく管理が難しいのがネックです。そんな黄麹を使い手間暇かけて作られる、球磨焼酎の中でも人気の銘柄です。球磨焼酎を語る時に必ずと言っていいほど名前が上がる銘柄なので、一度は味わってみるといいでしょう。

鳥飼酒造

第1位:高橋酒造「待宵」

球磨焼酎の人気銘柄・白岳を作っている高橋酒造のもうひとつの代表作が待宵です。待宵は全麹仕込みのプレミアム米焼酎です。全麹とは一次仕込み、二次仕込み共に100%麹のみを使用する、泡盛で用いられている製造方法です。

麹で一次仕込みし、更に麹で二次仕込みするとても贅沢な手法を用いていることから、プレミアムと言われているのです。麹のみで発酵しているので原材料には「米麹」としか書かれていないのが特徴です。

全麹仕込みの待宵はまろやかで深みを感じる濃厚な味わいです。料理の美味しさも引き立ててくれるので食中酒にも最適で、刺身や蒸し物など繊細な和食とも相性抜群です。待宵はとても希少なので熊本県内でしか手に入りづらいのですが、機会があれば是非味わって欲しい球磨焼酎です。

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球磨焼酎が生まれた人吉球磨地方に伝わる座興 

球磨焼酎を飲むときに欠かせない遊びの一種に、球磨拳というものがあります。江戸時代から続く球磨拳はじゃんけんのルーツと言われているもので、球磨焼酎と共に今に伝わる伝統的なものです。

江戸時代から続く球磨拳(くまけん)

球磨焼酎を楽しむときに欠かせないのが、江戸時代から続く拳遊びである球磨拳です。球磨拳は江戸時代から行われている遊びの一種で、球磨焼酎を飲む宴会の席で盛んに行われていたとされています。じゃんけんのルーツと言われていますが、拳は3種類ではなく6種類あってじゃんけんと若干ルールが違います。

2人で球磨拳をし、勝敗を決めたら負けた方は球磨焼酎を盃1杯飲み干さなければいけません。負けると焼酎を飲めることから、焼酎飲みたさにわざと負ける人もいたと言います。

球磨焼酎を楽しむ席に球磨拳は欠かせない座興でしたが、今は球磨拳ができる人達もだんだん少なくなっています。それでも球磨地方独特の文化を残そうと、様々なイベントが開催されています。

毎年10月頃には球磨郡多良木町で球磨拳の世界大会が開催されます。大人だけでなく子供や海外からの参加者もいて、大いに盛り上がるようです。

出す拳の種類

球磨拳の拳はじゃんけんより多い、6種類です。球磨拳の特徴は指の形が数を表しているということです。
 

  • 0・・・指を全部握る(じゃんけんのグーの形)
  • 1・・・親指を立てる
  • 2・・・親指と人差し指を開く(じゃんけんのチョキの形を出してはいけない)
  • 3・・・親指と人差し指で輪を作り、中指・薬指・小指を伸ばす
  • 4・・・親指のみ曲げて残り4本の指を伸ばす
  • 5・・・全ての指を開く(じゃんけんのパーの形)

試合のやり方

球磨拳は2人で試合を行います。「ひい、ふう、さんの」という掛け声とともに片手で拳を振り、2回連続で勝つと勝負がつきます

球磨拳の勝敗は、相手が出した数より1つ多い数を出した人が勝ちとなります。1は0に勝ち、2は1に勝つというように1つ大きい数を出した人の勝ちですが、0は5に勝ちます。1つ大きい数以外はあいことなります。慣れている人たちは1秒間に1回から2回と、とてもスピーディーに拳を出し合います。

2回連続で勝つと置いてある棒(拳駒)を1本貰い、負けた方は球磨焼酎を飲みます。現在球磨拳には段があり、年に一度昇段の大会が開催されます。最高で5段までありますが、この5段保有者はほんの数人しかいません。段位上位者ともなると、瞬時に相手の癖を読み取り勝つことができると言われています。

試合の種類

球磨拳の試合には種類があり、イベントでは団体戦も行われます。十拳は拳駒10本を取り合い、取った本数で勝ち負けを決めます。

相撲は拳駒3本で行い、先に2本取った者の勝ちとなります。三本とりはぎ(ギリ三拳のとりはぎ)は拳駒3本使って、どちらかが3本全てを取るまで行います。これらの試合は個人戦の他、団体戦でも行われ球磨焼酎の宴会の席や、イベント、大会でなどで楽しまれています。

球磨焼酎の人気銘柄を味わってみよう

日本三急流に数えられる球磨川の恵みを受けて、世界に認められる球磨焼酎は作られています。500年という長い歴史を今に伝える28の蔵元は、それぞれ個性的な球磨焼酎を生み出しています。球磨焼酎は、人吉球磨の自然がなければ作ることができない特別な焼酎です。

球磨焼酎を生み出す人吉球磨の豊かな自然と、500年という長い歴史に思いを馳せながら直燗、ロック、水割りなどそれぞれの飲み方で楽しんでみてください。

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