マーガリンの賞味期限切れは何日食べられる?未開封と開封後で違う?

長期保存のできるマーガリンは賞味期限が切れてしまってもどれくらいの期間なら食べられるのでしょうか?未開封と開封後の賞味期限の違いや、腐ることがあるのか、より長く安全に食べるための保存方法、マーガリンを大量に消費するレシピを紹介します。

マーガリンの賞味期限切れは何日食べられる?未開封と開封後で違う?のイメージ

目次

  1. 1マーガリンの賞味期限はどのくらい?
  2. 2マーガリンの賞味期限切れは食べても大丈夫?
  3. 3マーガリンの使い切りレシピ
  4. 4マーガリンを長持ちさせる保存方法
  5. 5マーガリンは賞味期限切れ2週間~1ヶ月なら食べられる

マーガリンの賞味期限はどのくらい?

マーガリンはパンと合わせるのはもちろん、料理の調味料としても使える便利な食品です。スーパーでもいつでも買うことができるため、冷蔵庫に常備している人も多いのではないでしょうか?

しかし、1つの量がそれなりに多いマーガリンは、気づけば使い切る前に賞味期限が切れてしまうこともあるでしょう。まずはマーガリンの賞味期限について紹介します。 

賞味期限と消費期限の違い

まず気をつけたいのは、マーガリンに表示されているのは賞味期限なのか消費期限なのかです。賞味期限とは、その食材を美味しく食べられる期限のことです。加工食品やお菓子などに多く表示されています。賞味期限を少しすぎたとしても、すぐに食材が腐るということはありませんが、食材本来の風味など、品質が劣化してしまいます。

消費期限は食材を食べても安全な期限です。肉や魚など、腐るのが早い生ものによく表示されています。賞味期限は多少過ぎても体に害があるということは基本的にありませんが、消費期限を過ぎたものは食材が腐る可能性が高くなり、食べると体調を崩してしまうので食べないようにしましょう。

マーガリンに表示されているのは賞味期限です。油脂と水分でできているマーガリンは、賞味期限が切れた場合には品質の劣化が起こりますが基本的に腐るということはありません。

開封後と未開封で賞味期限が変わる

マーガリンの賞味期限は、未開封であれば6~10ヶ月が平均のようです。マーガリンは油脂を多く含んでいるので、酸化しないよう冷蔵庫や冷暗所で保管しましょう。

メーカーのホームページでは、マーガリン類を開封後、どのくらいの期間内で食べ終わればよいのか?という問いに対し「開封後の期限は目安として開封後、約1ヶ月程度」という回答が記載されています。開封後は賞味期限にかかわらず、早めに消費することが望ましいとしているので、開封後は賞味期限にかかわらず1ヶ月を目安に使い切りましょう。

ただし、上記の期間はあくまでも目安であり、メーカーが品質を保証している期間ではありません。「品質が劣化しているか否かは外観、味、におい等でご確認いただき、お客様ご自身の判断でお願いします」という記載もある通り、必ずしも開封後から1ヶ月なら問題ないという訳ではありません。

また、油脂含有量の少ないタイプのマーガリンは、油脂が少ない分劣化が早いため、賞味期限にかかわらず開封後約2週間程度で食べ切る方が良いようです。いずれにしても、開封後に賞味期限はまだ先だからと思わず早めに使い切りましょう。

マーガリンの賞味期限切れは食べても大丈夫?

開封したマーガリンは1ヶ月で使い切るのがベストとはいえ、期間内に使い切ることができない場合もあるでしょう。買っていたことを忘れて未開封のまま放置していたという場合も、全く使わずに捨てるのはもったいないと気兼ねしてしまう人もいるのではないでしょうか?賞味期限が過ぎてしまったマーガリンは食べても大丈夫なのか調査しました。

マーガリンって腐るの?

マーガリンに表示されているのは賞味期限であり、これは美味しく食べられる期限です。さらに、マーガリンは油脂に水素添加することで人為的に固めるという加工をしたものです。

これはトランス脂肪酸と呼ばれるものであり、ほとんど油脂でできています。そのため、基本的にはマーガリンを冷蔵庫できちんと保管していれば腐るということはありません。

しかし、保存状態によっては賞味期限に関係なく著しく劣化したりカビが生えたりすることがあるようです。マーガリンを保存する際には、特に湿度と温度に気を付けましょう。マーガリンは約30度で溶け始めてしまいます。溶けると乳化が崩れ、味や風味の劣化や酸化といった品質劣化が進んでしまいます。

さらに、溶けて水滴となったものが、カビが発生する原因となる可能性も大いにあります。カビが発生してしまった場合、カビそのものがついていない部分であってもカビの根が広がっている可能性があります。これを食べてしまうと身体に害を及ぼす危険があるため、絶対に食べないようにしましょう。

賞味期限を過ぎて何日までなら食べられる?

基本的には腐ることのないマーガリンですが、実際どのくらい賞味期限を過ぎても食べられるのかが気になります。調べてみると、賞味期限が切れて1ヶ月ほどなら特に問題なく食べることができた、1年過ぎていたけれど大丈夫だったという体験談もあります。

しかし、賞味期限が過ぎていれば、腐ることはなくても品質の劣化は避けられません。美味しい状態で食べるためには、やはり開封後1ヶ月以内に消費することが望ましいでしょう。

マーガリンはほとんどが油脂でできているため、腐らない代わりに酸化に注意しなければなりません。賞味期限が切れたものだと保存状態によっては酸化が進み、本来の風味や味が劣化してしまう可能性が高くなります。

マーガリンが酸化しているかどうかを確認するのは非常に簡単で、表面の色で確認することができます。表面が黄色くなっている場合は酸化が進んでいる証拠です。酸化している部分を食べたからと言って必ずしも身体に害を及ぼすわけではありませんが、気になる臭いがする場合もあります。

表面が酸化しているマーガリンを使う場合には、表面を削って酸化していない部分を使うようにしましょう。

実際に賞味期限切れのマーガリンを食べた人の反応

ネットで調べると、マーガリンは多少賞味期限が切れていても大丈夫、という意見は多数見られますが、本当に問題ないのでしょうか?実際に賞味期限切れのマーガリンを食べた人の反応を紹介します。

マーガリンの使い切りレシピ

賞味期限が近かったり過ぎてしまったマーガリンを一気に使い切ってしまいたい、という時には、お菓子の材料にすることができます。レシピではバターだけどかわりにマーガリンを使う、という人もいるかもしれませんが、やはりバターとマーガリンでは仕上がりが異なります。マーガリンの使い切りレシピを紹介します。

簡単やみつきクッキー

  • 薄力粉 120g
  • 砂糖 40g
  • マーガリン 60g
 
  1. 厚手のビニール袋に薄力粉と砂糖を入れます。この際、小さめのボウルやお椀などにポリ袋をかぶせて、計りながら入れると簡単に量ることができます。
  2. ビニール袋の口を軽くねじって空気を入れ、袋を振ります。これによって粉ふるいをした状態になります。
  3. 1と同じ方法でマーガリンも量って入れます。マーガリンは冷たいままでも問題ありません。全体的に粉っぽさがなくなるまで袋をもんで混ぜ合わせます。
  4. 袋に入れたままの状態で、麺棒で生地を5mm程の厚さに伸ばします。袋を四角くたたむとやりやすくなります。
  5. 袋をキッチンバサミで切り開き、好きなように型抜きします。クッキングシートを敷いた天板にくっつかないように間隔を少し開けて並べます。
  6. オーブンを170℃に余熱し、20分ほど焼いたら完成です。焼きたてはやわらかいですが、冷めたらサクサクになります。


このレシピは、材料を混ぜる際に全てビニール袋に入れてれて混ぜるので、洗い物を少なくできます。作り方も非常に簡単なので親子で作るのにも向いているレシピです。

プチラングドシャ

  • 卵白 100g
  • 砂糖 100g
  • マーガリン 100g
  • 小麦粉 100g
  • バニラエッセンスまたはバニラオイル少々
 
  1. オーブンを180℃に温めておき、マーガリンは常温に戻します。
  2. 常温に戻したマーガリンをゴムベラで混ぜ、クリーム状にします。
  3. クリーム状になったら小麦粉を振るいながら入れます。
  4. 別の容器に卵白を入れ、電動泡立て器で混ぜます。卵白は冷やしておくと良いでしょう。
  5. 卵白に砂糖を3回に分けながら混ぜ、メレンゲを作ります。泡立て器を上げたら少し角が立つくらいが目安です。
  6. 3の中に、2〜3回に分けてメレンゲを入れながら混ぜます。この時、バニラエッセンスまたはバニラオイルを入れます。
  7. 混ぜ合わせた生地を絞り袋に入れます。
  8. クッキングシートの上に、くっつかないよう間隔をあけて軽く絞り出します。
  9. 180度のオーブンで10分ほど焼きます。
  10. 周りにしっかり色が付いてくるまで焼きます。焼き色があった方がサクサクで美味しくなります。 
  11. 焼き立てはまだ柔らかいため、触らずに置いて冷まします。30分~1時間程度でサクサクの状態になります。

このレシピは小麦粉の分量の10〜20gを抹茶に変えることで、抹茶のラングドシャを作ることもできます。もしレシピ通りの時間では十分に焼けなかった場合は様子を見ながら再度オーブンで焼きましょう。冷ましてからクッキングシートから離す際には、ゴムベラを使うと効率的にはがせます。

ホットケーキミックスと粉ミルクを使ったケーキ

  • ホットケーキミックス 200g
  • マーガリン 100g
  • 卵 2個
  • 砂糖 70g
  • 粉ミルク 200cc
  • お好みでトッピングチョコ、ナッツなど
 
  1. オーブンを180℃で余熱しておきます。マーガリンをレンジで溶かし、卵、砂糖を入れてよく混ぜます。
  2. ホットケーキミックス、粉ミルクを入れ混ぜます。
  3. 用意した型に流し入れ、細かく砕いたチョコを乗せ、オーブンで30分~40分焼きます。アルミカップなどで焼くと焼き時間短縮になります。

このレシピはマーガリンをたっぷり使うだけでなく、あまりがちな粉ミルクも消費することができます。マーガリンをレンジで溶かすことで他の材料と混ぜる際にサッと合わせることができるので、手間なく簡単マーガリンを大量消費したい場合におすすめのレシピです。

マーガリンを長持ちさせる保存方法

油脂でできているため基本的には腐ることのないマーガリンですが、なるべく安全に食べられるように長持ちさせたいですよね。使い切りのレシピでお菓子を作っても余ってしまう場合、マーガリンをより長持ちさせるための保存方法を紹介します。

マーガリンは冷凍保存できる?

マーガリンを長期に保存したいと考えた場合に、冷凍保存が浮かぶ人も多いかと思いますが、マーガリンの場合は、冷凍保存はおすすめできません。冷凍したマーガリンを使う場合、冷凍状態から解凍して使用することになりますが、解凍の際に油と水分が分離してしまい、乳化状態が崩れ、味の劣化が起こります

さらに、解凍の際に出る水分は結露となりカビの原因にもなってしまうので、冷凍には向かない食品なのです。冷凍保存する場合は、一度に使いきれる量に小分けにして保存しましょう。

保存するときの注意点

マーガリンをより長く保存するには、いくつか注意しなければならないことがあります。マーガリン自体は長期保存ができる素材で作られているため腐ることはないので、賞味期限だけ気に留めておきましょう。それ以外に、マーガリンを使う際のバターナイフや使い方に注意が必要です。

使用するときは清潔なバターナイフを使う

マーガリンに使用する際には、多くの方がバターナイフを使うのではないでしょうか?商品によってはケースにそのままセットして冷蔵庫に入れられるようになっています。

しかし、使用したバターナイフをケースにセットしたままで冷蔵庫保存すると、バターナイフについた雑菌が増えたり、バターナイフをセットするための隙間から空気が入り、酸化して劣化の原因になってしまいます。これによって賞味期限よりも早く劣化してしまう可能性もあるので注意が必要です。

マーガリンを使用する際に使うバターナイフは、使用後には必ず洗い、いつも清潔なバターナイフを使うように心がけましょう。

マーガリンの容器にパンくずなどが入らないようにする

バターナイフを使ってマーガリンをパンに塗る時、バターナイフにパンくずがついた状態で容器のマーガリンを掬っていることはないでしょうか?パンくずが容器のマーガリンについたままで保存していると、カビが発生する原因となってしまいます。

使っている最中にパンくずなどが入ってしまった場合には、保存する前に入ってしまったパンくずなどを取り除いた状態にして保存しましょう。

使用後はすぐに冷蔵庫へ戻す

マーガリンは30度で溶け始めてしまうもので、溶けると賞味期限に関係なく品質の劣化につながったり溶けた際に出る水分によってカビが発生する可能性があります。使用後にはなるべく早く冷蔵庫へ戻すようにしましょう。特に気温の高い夏場は想像以上に早くマーガリンが溶けてしまうこともあるので注意が必要です。

マーガリンは賞味期限切れ2週間~1ヶ月なら食べられる

マーガリンは腐ることがなく長期保存が可能で、開封後も賞味期限が多少過ぎても問題なく食べることができます。1ヶ月以上過ぎてしまっても、問題がない場合もあります。しかし、賞味期限が過ぎれば品質の劣化は避けられませんし、保存状態によっては食べられない状態になってしまうこともあります。

賞味期限が切れてから食べる際には、酸化して臭いが発生していないかやカビが発生してしまっていないかを確認しましょう。

また、賞味期限切れが近いマーガリンを一気に使い切ってしまいたい、という場合にはお菓子の材料にするという方法がおすすめです。この生地で紹介したレシピも参考に、パンに塗るだけでなく様々な使い方で消費してみましょう。

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