ひき肉の消費期限の知識!腐ったひき肉の見分け方と傷みにくい保存法

ひき肉はたくさんの人から親しまれている食材ですが、使っているミンチ肉の種類によって消費期限は異なってきます。ひき肉が腐ると見た目や匂いなどにも変化がでてくるので、本記事ではひき肉の消費期限や正しい冷凍保存法などについて紹介していきます。

ひき肉の消費期限の知識!腐ったひき肉の見分け方と傷みにくい保存法のイメージ

目次

  1. 1消費期限切れのひき肉は危険?
  2. 2傷んだひき肉を見分けるポイントは?
  3. 3腐ったミンチを食べるとどうなる?
  4. 4ひき肉の傷みにくい保存法
  5. 5ひき肉は買ったらすぐ消費しよう!

消費期限切れのひき肉は危険?

大人から子供まで大人気のひき肉は日々の食卓に欠かせない食材のひとつですが、消費期限が短くてしかも非常に傷みやすいので、早めに使い切ってしまわないと腐らせてしまうことも少なくありません。特に暑い季節は足が早いので、無理に食べると食中毒になってしまう可能性もあります。

ひき肉はスーパーなどでも手頃な価格で販売されているので、まとめ買いをして冷蔵庫で保存しておく人も多いです。しかしいつまでなら食べても良いのか判断するのは意外に難しいので、本記事ではひき肉の消費期限や腐ったひき肉の見分け方などについて紹介していきます。

賞味期限と消費期限の違い

スーパーなどで販売されている食品のパッケージには消費期限や賞味期限が記載されていますが、ひき肉には消費期限が記載されています。この2つは同じような意味と思われがちですが、実際にはやや違いがあります。食べ物を無駄にしないことにも繋がる知識なので、違いをしっかり理解しておくようにしましょう。

消費期限とは安全に美味しく食べることができる期間のことで、主にサンドイッチや弁当などといった日持ちの悪い食品に記載されるケースが一般的です。一方で賞味期限はお菓子や飲料水などの日持ちしやすい食品に記載されており、品質の維持が保証される期間を表しています。

一般的なひき肉の消費期限設定

ひき肉の消費期限はミンチ肉の種類や保管場所によって異なってきます。例えば牛肉や豚肉のミンチを使ったひき肉の消費期限は、冷蔵庫で3日ほどに設定されています。冷凍庫で保存する場合の消費期限は長くて5日と言われていますが、しっかり密封しておかないと傷んでしまうこともあります。

注意しなければいけないのは、鶏肉のミンチを使ったひき肉の消費期限です。冷凍庫に入れておく場合は4日ほどに設定されていますが、冷蔵庫で保存する際の消費期限は約2日と非常に短いです。暑い季節は特に傷みやすいので、ひき肉を購入したらできるだけ早く使い切るようにしてください。

ひき肉は腐るのが早い?

ひき肉は空気に触れる部分がとても多いので、他の食品に比べて消費期限が早く、腐るのも早いと言われています。またひき肉で使われるミンチは肉自体の鮮度が良くないケースも多いので、それも腐るのが早い原因のひとつです。

保管する環境によっては半日ほどしかもたないこともあるようなので、消費期限の過ぎたひき肉を食べる際には十分注意しましょう。

ひき肉はハンバーグなどの料理でも重宝されていますが、消費期限切れのひき肉を使う場合は少し口に含んで腐っていないか確認することも大事です。中まで火が通っていないと危険な細菌によって腹痛や発熱などを引き起こす可能性もあるので、できれば使うのを避けた方が無難です。

傷んだひき肉を見分けるポイントは?

ひき肉が腐ると見た目や匂いに変化がでてきます。消費期限はある程度余裕をもって決められているので、1日から2日ほど過ぎた場合でも問題なく食べることができると言われています。ただし見た目が黒っぽく変色したり鼻をつくような匂いがしている場合は腐っている可能性が高いので、即処分するようにしましょう。

見た目や匂いで判断できない時は、ひき肉を手で触って感触を確かめるようにしてください。ベタベタとした粘り気がでていない場合は問題ありませんが、糸を引いていたりぬめりがあるような状態であればひき肉が傷んでいると判断して良いでしょう。特に梅雨の季節などは傷みやすいので、しっかり状態を確認することが大切です。

見た目

ひき肉は腐ると、色が変化したり劣化しやすいという特徴があります。消費期限を1日から2日過ぎた頃の見た目はやや茶色っぽく変化してきますが、この段階で腐っているかどうかを判断するのは非常に難しいです。しかし、ひき肉が黄色っぽくなってきたら、腐り始めた可能性があると言えます。

ひき肉の見た目が黒色や緑色に変化してきた場合は、完全に腐っている証拠です。食中毒の原因となる危険な細菌が繁殖している状態なので、たとえ加熱処理をしたとしても食べるのはおすすめできません。無理して食べると、体が拒絶反応を示して嘔吐や血便などの症状が起こることもあります。

匂い

見た目でひき肉の状態を見分けることが難しい時は、不快な匂いがしていないか確認する方法がおすすめです。ひき肉で使われるミンチが腐ると、酸っぱい匂いや鼻をつくような異臭がしてくるといわれています。消費期限を過ぎてから日が浅い場合は不快な匂いは感じられませんが、アンモニア臭が強くなってきたら要注意です。

梅雨や夏にかけては、冷凍庫などに入れておいても腐る可能性があります。特に鶏肉のミンチを使ったひき肉は足が早いので、小分けにして冷凍したり十分に加熱してから保存するようにしましょう。

感触

実際にひき肉を手で触って腐っているかどうかを見分けることもできます。多少のべたつきであれば問題ありませんが、粘り気が強くなってきたりぬめりがある場合はひき肉が傷んでいる可能性が高いです。消費期限を過ぎてから何日までという目安はないので、しっかりと状態を確認するようにしてください。

最も危険なのはひき肉が糸を引いている場合です。食べ物は腐るとレバンという粘性物質がでてくるので、腐敗菌などが増殖して糸を引くようになります。加熱しても食べることはできませんので、なるべく早く処分するのをおすすめします。

腐ったミンチを食べるとどうなる?

消費期限の過ぎたミンチは、冷蔵庫で保存していても腐ることがあります。見た目や匂いなどに変化がない場合でも危険な細菌が存在している可能性は十分に考えられるので、腐ったミンチを誤食してしまうと食中毒を引き起こす恐れもあります。梅雨から夏にかけては細菌が繁殖しやすいので注意してください。

食中毒を引き起こす原因となる細菌にはいくつかの種類があります。カンピロバクターや腸管出血性大腸菌などが有名ですが、どちらも強い感染力を持っているので体内に入ると数日ほどで発熱・嘔吐・下痢などといった症状を引き起こします。

食中毒の主な症状

ミンチが腐ると見た目や匂いなどに変化がでてきますが、誤食した場合には食中毒を引き起こす可能性もあります。食中毒の症状は激しい腹痛や発熱などが一般的ですが、重篤化すると下痢や嘔吐の症状が続くようになります。細菌の中には加熱しても死滅しない種類があるので、十分に注意してください。

食中毒の発生状況は、1年間で1300件ほど報告されています。今まであまり認知されていなかったノロウイルスが猛威をふるった時期は、全国的に食中毒対策が行われたほどです。暑い季節は特に注意が必要で、消費期限を過ぎた食品はなるべく口にしない方が良いです。

特に危険な細菌

食中毒の原因となる細菌にはさまざまな種類があります。感染型に分類されるサルモネラや毒素型に分類される黄色ブドウ球菌などが有名ですが、その中でも特に危険な細菌はカンピロバクターと腸管出血性大腸菌の2種類です。

カンピロバクターや腸管出血性大腸菌は、重篤な食中毒を引き起こしやすい細菌としても知られています。ひき肉だけに限らず食用レバーなどにも存在しているので、生肉や食用レバーを切ったまま洗わなかったまな板から他の食材に細菌が移ってしまうことも珍しくありません。

カンピロバクター

カンピロバクターとは牛や鶏などの家畜の腸内に存在している細菌のひとつで、非常に強い感染力を持っているという特徴があります。少量でも食中毒を引き起こしやすく、発熱や腹痛に加えて嘔吐や下痢などといった症状が現れます。

カンピロバクターが体内に入ると、早くて2日ほどで食中毒の症状を引き起こすようになります。7日ほど経ってから症状がでるケースもあるようですが、吐瀉物などに触れると二次感染の恐れもあるので処理する際には手袋やマスクなどを着用するようにしましょう。

腸管出血性大腸菌

腸管出血性大腸菌とは主に牛の腸内に存在している細菌のひとつで、O157と呼ばれることもあります。カンピロバクターと同様に大変強い感染力を持っているので、少量でも食中毒を引き起こしやすいと言われています。

腸管出血性大腸菌に感染すると、2日から7日ほどで激しい腹痛や発熱などといった症状が現れます。症状が悪化すると下痢や嘔吐が続くようになるので、速やかに病院へ行くのが無難です。腸管出血性大腸菌は空気感染ではなく口を通して感染するケースがほとんどなので、感染者への対応をする際には手袋とマスクが必須です。

食中毒になった場合の対処法

消費期限の過ぎたひき肉を食べて食中毒になった場合は、医療機関での受診をおすすめします。下痢や嘔吐に加えて激しい腹痛を伴う場合は食中毒が重篤化している可能性もあるので、速やかに病院へ行き医師の適切な診断を受けましょう。

症状によってはセルフケアでも対処が可能です。市販されている下痢止め剤を使用することで症状を改善することができますが、腸管運動を抑制する成分の入った薬剤は症状を悪化させてしまうこともあるので使わないようにしてください。

食中毒を防ぐ方法

食中毒を防ぐにはいくつかの方法があります。例えば食中毒を引き起こす細菌の多くは熱に弱いので、75℃の温度で1分以上加熱するのが最も効果的です。ただし加熱の際には竹ぐしなどを使って中心部までしっかり火が通っているか確認するようにしましょう。

生焼けの状態で食べると食中毒を起こしやすいですが、小さな子供や高齢者の方は特に注意が必要です。免疫力が低下している妊婦の場合は手に付着した細菌から感染することもあるので、入念に手洗いをして調理するようにしてください。

ひき肉の傷みにくい保存法

ひき肉の鮮度や美味しさをキープするためには、正しい保存方法を知っておくことが重要です。ひき肉は空気に触れる部分がとても多いので、そのままの状態で冷蔵庫に入れると数日ほどで腐ってしまいます。鮮度などに加えて食感も損なわれるので、しっかり密封して傷みにくい状態を維持するようにしましょう。

ひき肉の傷みやすさは使っている肉の種類によっても異なってきます。最も傷みやすいのが鶏肉のミンチで、常温で保存しているとあっという間に傷んでしまいます。冷蔵庫や冷凍庫に入れておけば美味しさをキープすることができますが、加熱処理をしてから冷凍する方法が特におすすめです。

冷蔵保存の場合

冷蔵庫を開けれている様子

常温での保存はひき肉が腐る原因になるので、購入後はすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れるのが無難です。冷蔵庫に入れる場合は、チルド室で保存すればひき肉の鮮度や美味しさをキープすることができます。ドリップがでている時はキッチンペーパーなどで拭き取りましょう。

ラップなどで包めばさらに日持ちを良くすることができます。容器や密閉袋に入れて空気に触れさせないようにする方法も効果的なので、ひき肉を購入した際には是非一度お試しください。

冷凍保存の場合

冷凍保存する場合は、ひき肉を小分けにすることで長くても3週間ほどは鮮度や美味しさをキープすることができます。ただしパッケージに解凍と記載されてるひき肉は、冷凍すると品質が劣化してしまう可能性もあるので冷蔵庫に入れた方が良いです。

ひき肉の保存方法によっては、傷みやすくなってしまうこともあります。例えば購入したトレーのままで冷凍するとひき肉がパサパサになってしまうので、解凍後に美味しく食べることができません。しっかり密閉しておけば劣化を防げるので、ラップなどで包んで保存するように心掛けてください。

おすすめは調理してから冷凍

おすすめは調理後にひき肉を冷凍する方法です。特に炒めてから冷凍すれば、解凍後の調理もスムーズになります。食感も損なわれないので、炒飯の具材やコロッケなどさまざまな料理で使うことができます。

小さな子供を持つご家庭では、茹でてから冷凍する方法がおすすめです。小分けにしておくことで調理の時短にも繋がります。無駄な脂を落とすこともできるので、ヘルシーな料理の具材としてもぴったりです。

ひき肉は買ったらすぐ消費しよう!

ひき肉の消費期限や腐ったひき肉の見分け方などについて紹介してきました。さまざまな料理で大活躍するひき肉は日々の食卓に欠かせない食材ですが、とても傷みやすいので正しい保存方法で鮮度や美味しさをキープすることが大切です。

ひき肉の消費期限は使っている肉の種類によって異なってきますが、腐ったひき肉を食べてしまうと食中毒を引き起こす可能性もあります。特に梅雨から夏にかけては危険な細菌が繁殖しやすいので、見た目や匂いなどで状態を確かめてから食べるようにしましょう。本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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