鶏肉の消費期限と消費レシピ!消費期限切れの鶏肉は何日食べられる?

鶏肉のパックの表示をじっくりと見たことはありますか?鶏肉のパックには「賞味期限」ではなく、「消費期限」で記載されているのです。実はこの「賞味期限」と「消費期限」には大きな差があります。鶏肉はこの消費期限が切れたら、ちゃんと冷蔵保存していても食べないほうが良い食材なのです。もし鶏肉の消費期限が切れた場合、何日までなら大丈夫なのでしょうか?また冷凍保存の場合には、消費期限が切れて何日までなら大丈夫なのでしょうか?消費期限が切れた鶏肉のおすすめレシピも含め、鶏肉の消費期限についてまとめてみました。

鶏肉の消費期限と消費レシピ!消費期限切れの鶏肉は何日食べられる?のイメージ

目次

  1. 1鶏肉の消費期限・賞味期限とは?
  2. 2鶏肉の消費期限
  3. 3鶏肉は消費期限が切れたら何日食べられる?
  4. 4鶏肉の消費期限前後のチェック項目
  5. 5鶏肉のおすすめ大量消費レシピ
  6. 6鶏肉は消費期限を見極めて消費

鶏肉の消費期限・賞味期限とは?

鶏肉のパックを見ると、通常の食品が「賞味期限」と書かれているのと違って、「消費期限」と書かれていることに気が付くでしょう。この「賞味期限」と「消費期限」とは一体何が違うのでしょうか?実は多くの食品で目にする「賞味期限」と、鶏肉などの生鮮食品に書かれている「消費期限」とは全く違う意味を持っているのです。

通常の食品で見る「賞味期限」とは、「適切に保存した状態で美味しく食べられる期限」を意味するもので、傷みにくい食品に記載されています。賞味期限を何日か過ぎても、美味しく食べられる保証がなくなるだけで、決して食べられなくなるわけではありません。

それに対して鶏肉などの生鮮食品についている「消費期限」は、「適切に保存した状態で安全に食べられる期限」を意味しているため、消費期限を何日どころか1日でも過ぎたら、食べるのは自己責任で食中毒の危険性も高まります。つまり「消費期限」で表示されている食品は、きちんと保存していてもそれだけ傷みやすい食品なのです。

では鶏肉の消費期限は何日過ぎまでなら食べられるのでしょうか?それとも消費期限を過ぎたら、捨てるしか無いのでしょうか?消費期限を過ぎた鶏肉が何日大丈夫なのかから、消費期限を過ぎた鶏肉の見極め方法などを見ていってみましょう。

鶏肉の消費期限

鶏肉が「賞味期限」ではなく「消費期限」で表示されるほど、きちんと保存していても傷みやすい食品なのはわかりました。では、鶏肉の消費期限とは一体どのくらいなのでしょうか?鶏肉の保存方法別の消費期限をまとめてみました。

冷凍保存の消費期限

鶏肉は特売の対象にもなりやすいため、安いときにまとめ買いをして冷凍保存している家庭も多いことでしょう。そんな冷凍保存した鶏肉の消費期限は、明らかにパックに書かれた消費期限を何日も過ぎることになりますが、一体どのくらいなのでしょうか?冷凍保存した鶏肉が、消費期限を何日まで過ぎても大丈夫なのか調べてみました。

生のまま冷凍保存の場合

鶏肉を生のまま冷凍保存した場合の消費期限は、元の鶏肉の消費期限より何日くらい長くなるのでしょうか?厳密に言うと、冷凍保存した鶏肉の消費期限ははっきり「いつまで」とはいえず、半年経っても1年経っても食べることができます

ただし、冷凍保存した鶏肉は「冷凍焼け」を起こすため、風味が落ちてしまうのです。結果、消費期限は長くなるものの、どんどん風味は落ちていくことになります。そのため「美味しく食べられる消費期限」として考えた場合、なるべく「2週間~1ヶ月以内」を目安として食べ切るようにしましょう。

ただし冷凍保存する際にも、いくつか注意したい点があります。鶏肉が傷まないよう対策をした後に冷凍しましょう。ポイントとしては、「あらかじめレシピに使いやすいよう必要量ごとに小分けにしておく」・「キッチンペーパーなどで包んで水分を取ってからラップに包み、フリーザーパックに平らに入れて空気をしっかり抜く」ことです。

さらに鶏肉を解凍するときには低温で時間をかけて解凍するほうが、風味を損なわずに解凍できます。レシピで鶏肉を使う半日ほど前に冷蔵庫に入れて、ゆっくりと解凍するようにするのがおすすめです。

加熱後に冷凍保存の場合

鶏肉は冷凍保存前にレシピに合わせ味付けをしたり、酒蒸しなどの加熱調理をしてから保存する方法もあります。鶏肉は身に脂肪分が少なくパサつきやすいので、加熱しないまでも下味をつけて保存すると、生臭さや余分な水分が抜けて味も入って美味しくなります。下味を付けたり加熱後に冷凍保存した鶏肉の消費期限は、3週間~1ヶ月になります。

冷蔵保存の消費期限

鶏肉を買ってきたら、まずは冷蔵保存することも多いのではないでしょうか?最初は食べ切るつもりで冷蔵保存していたら、うっかりしている間に何日か消費期限を過ぎてしまうこともあることでしょう。では冷蔵保存の場合の鶏肉の消費期限は、実際のところ何日なのでしょうか?冷凍保存同様に調べてみました。

生のまま冷蔵保存の場合

鶏肉を買ってきたその日のうちにレシピに使って食べ切るつもりでも、ついうっかり、を防いで少しでも鶏肉の消費期限を伸ばしておきたいものです。そのためにも買ってきた鶏肉は、すぐに下処理をしておくのがおすすめです。鶏肉の消費期限を伸ばす下処理方法のポイントとは、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?

鶏肉を冷蔵保存する場合には、買ってきた鶏肉はすぐにパックから取り出して、キッチンペーパーで包んで表面の水分を取り除きます。このときに少量のお酒をかけることで、保存性を高めることができます。下処理した鶏肉はラップで空気を遮断してから、ジップ袋などの密封容器に入れて冷蔵庫のチルド室で冷蔵保存します。

生のままの鶏肉の冷蔵保存期間は何日くらいなのでしょうか?鶏肉には豚肉や牛肉と比較して水分が多いという特徴があります。そのため食肉の中でも最も傷みやすいのです。そのためきちんとした処理して冷蔵保存しても、もも肉・胸肉・手羽元3日以内ささみ・挽き肉だと24時間以内といわれています。

加熱後に冷蔵保存の場合

鶏肉を加熱、あるいはレシピに合わせ下味を付けて保存した場合は、同じ冷蔵保存でも生のままよりは半日~1日ほど、長く保存することができます。特に夏の暑い時期は、買って帰ってくる間にも鶏肉の劣化が進むだけでなく、冷蔵庫を開けるだけで温度差が大きく、こちらでも劣化が促されます。

夏場に鶏肉を買ってきた後に、一度加熱することで殺菌する効果もあるので、消費期限を伸ばすというよりも下処理として、過熱しておくのもおすすめです。ただし、加熱処理後に水気をきちんとふき取るようにしないと、傷みが早くなるので注意しましょう。

鶏肉は消費期限が切れたら何日食べられる?

鶏肉は消費期限が過ぎたら、何日くらいなら食べられるのでしょうか?通常売られているときの鶏肉の消費期限は、店頭に並べた翌日まで、つまり1日となっています。消費期限は元々短めに設定されているため、先にも紹介したように保存状態さえ良ければ1日~2日は食べることができるといいますが、本当なのでしょうか?

基本は期限が切れたら自己責任

鶏肉の消費期限は確かに短めに設定されていますが、基本的に消費期限切れの鶏肉を食べるときには自己責任になります。消費期限自体が期限切れの場合には廃棄を促す意味を持つため、その期限を越えてまで食べようとするのであれば、それまでの状態も保証できないため自己責任での判断となるのです。

しっかり加熱をして滅菌

消費期限が切れた鶏肉はどうに食べたら良いのでしょうか?まずは絶対に生食は厳禁です。半生でも食中毒の危険があります。中心部までしっかりと加熱して、食中毒の素となる細菌やウイルスを死滅させてから食べましょう。加熱の目安としては、中心温度を75度以上まで上げて、さらに1分以上加熱します。

加熱して火が通った部分が表面だけにならないよう、鶏肉の厚みのある部分を切ってみて、中まで火が通っているかしっかりと確認しましょう。

鶏肉の消費期限前後のチェック項目

鶏肉は消費期限に関係なく、食肉の中でも最も傷みやすいものです。たとえ消費期限以内でも、異常を感じたら食べずに廃棄するのが一番です。そんな鶏肉を調理する前に確認しておきたい点をまとめてみました。

ぬめりの有無

鶏肉の消費期限以内でも、ぬめりが出ていたら食べないで廃棄するのが一番です。雑菌が繁殖している証拠だからです。通常は冷蔵保存で3日~4日目ごろからこのぬめりが出てきます。雑菌が繁殖している肉は食中毒の危険が高いので、きちんと確認して避けるようにしましょう。

臭い

鶏肉を冷蔵保存していると、早ければ2日目ごろから、通常は3日目~4日目ごろには、酸っぱいような異臭がしてくるようになります。これも雑菌が繁殖して鶏肉が傷んできたという証拠です。食中毒の危険があるので、こうなった鶏肉も廃棄対象にしましょう。

変色

鶏肉は雑菌が繁殖してくると、段々変色して黒ずんできたり、青色や緑色といった肉とは違う色へと変色していきます。こうなったら当然のことながら食べられる状態ではありません。決して食べたりせずに処分するようにしましょう。

カビ

鶏肉にカビが生えていたら、いうまでもなく処分しましょう。カビが生えている部分だけ取り除いても、すでに鶏肉全体にカビや雑菌が広がっているため、食べるのは非常に危険です。食中毒を避けるためにも、すぐに処分して決して食べてはいけません。

水分・肉汁

鶏肉を買うときにも、ドリップの出ていないものを買うのが新鮮な鶏肉を買うコツですが、傷んできた鶏肉もドリップが出てきます。しかもネバネバしたドリップが出ているものは完全に傷んでいる証拠なので、すぐに処分するようにしましょう。

鶏肉のおすすめ大量消費レシピ

鶏肉を消費するなら、せっかくなら美味しいレシピで楽しみたいものです。鶏肉を使ったレシピは数多くありますが、そんな中でもおすすめの鶏肉レシピを動画付きでいくつか紹介します。

鶏の照り焼き

  • 鶏もも肉1枚(300g)
  • A・濃口醤油大さじ1.5
  • A・みりん大さじ1・5
  • A・酒大さじ1・5
  • A・砂糖大さじ1/2
 
  1. 鶏肉はなるべく常温に戻してから、余分な脂や皮は切り落とします。焼くときに余分な脂を出やすく味染みも良くするため、皮目をフォークや包丁の切っ先などで何度かついて穴を開けておきます。
  2. 鶏肉がちょうど入るくらいの大きさのフライパンを中火で熱してから、「鶏に塩せず、フライパンに油ひかずで、そのまま鶏肉を皮目から」焼き始めます。
  3. 中火のまま3分~4分かけて、時折ヘラなどで強く抑えたり、出てきた余分な脂をキッチンペーパーでふき取りながら皮目全体にきれいな焼き色が付くよう焼き上げて裏返します。
  4. 裏返したら身側を焼きます。鶏肉の厚み次第で調節しながら2分~3分ほど焼いて、鶏肉に8割ほど火を通す気持ちで焼きます。
  5. 鶏肉にほぼ火が通ったところでAの調味料を全て加えます。火加減は中火のままでしっかり調味料を煮詰めていきます。
  6. 調味料が煮詰まってとろみが出始めたら、スプーンを使ってタレを皮に何度もかけます。しっかり煮詰まってタレが少なくなってきたら、火を中弱火に落として皮の上にタレが留まるようになるまで、何度も手早くタレをかけ続けます
  7. タレがよく絡んで鶏肉にも火が通り切ったらフライパンから取り出して、食べやすい大きさに切って器に盛り付けたら完成です。

鶏のパリパリ焼き

  • 鶏もも肉大1枚(300g)
  • クレソン適量
  • レモン適量
  • 塩少々
  • コショウ少々
  • サラダ油少々
  • A・卵黄1個
  • A・大根おろし(軽く水気を絞る)大さじ2
 
  1. 鶏肉の両面に塩・コショウを振ります。冷たい状態のフライパンにサラダ油をひいて、鶏肉を皮目から入れます。弱めの中火にかけてアルミホイルで蓋をして、時々フライパンをゆすって鶏肉を動かしながら7分~8分じっくりと焼きます。
  2. Aを混ぜ合わせて卵黄おろしを作ります。
  3. 鶏肉の縁が白くなってきたら、裏返してまたアルミホイルで蓋をして、弱火で5分ほど焼きます。途中で余分な脂をキッチンペーパーでふき取ります。
  4. 鶏肉に火が通ったらフライパンから取り出して、食べやすい大きさに切って器に盛ったら、レモンとクレソンを添えて完成です。

即席!しっとりジューシー鶏ハム

  • 鶏胸肉大1枚(300g)
  • A・塩小さじ2/3
  • A・砂糖小さじ1/2
 
  1. 鶏肉は全体の厚みが均一になるように切り開いて、両面全体にフォークを指して穴を開けてから、Aをしっかりとすりこみます。
  2. ラップの上に1の鶏肉を皮目を下にして置いて、端からきつめにクルクルと巻いてラップでしっかり包みます。両端をキャンディ状にねじりながら形を整えて、外れないように端を縛ります。ラップをもう1枚使って上から同様に包んで、ラップが開かないように端を輪ゴムでとめます。
  3. 鍋にたっぷりのお湯を沸かして2を入れます。再び沸騰したらアルミホイルで作った落し蓋をしてさらに蓋をして火を止めて、そのまま30分おいて余熱で火を通します。30分経ったらお湯から取り出して、ラップで包んだまま冷蔵庫でしっかりと冷やします。
  4. 3の鶏ハムを好みの厚さに切って器に持って、好みで黒コショウやマヨネーズ(ともに分量外)をかけて完成です。

鶏のから揚げ

  • 鶏もも肉1枚(300g)
  • 薄力粉大さじ1
  • 溶き卵1/2個分
  • 片栗粉適量
  • 揚げ油適量
  • レモン(くし型切り)1/2個
  • A・醤油大さじ1.5
  • A・みりん
  • A・粗挽き黒コショウ少々
  • レタス適量
 
  1. 鶏肉は小骨が残っていたら切り取って、大き目の一口大に切ります。ボウルに入れてAをもみ込んで、そのまま10分おきます。
  2. 1に溶き卵、薄力粉を加えて、手で良くもみ込みます。余分な汁気を軽く切ります。
  3. バットに片栗粉を入れて、2の表面に片栗粉をしっかりとまぶします。手で軽く握って形を整えます。
  4. 揚げ油を170度に熱して、3の鶏肉を1切れずつ入れます。触らずに1分揚げてから箸で軽くほぐして、温度ムラをならします。さらに2分揚げたらバットに取り出します。その後そのまま3分休ませます。
  5. 再度揚げ油を170度に熱したら、4の鶏肉を二度揚げします。鶏肉を空気に触れさせるように揚げ網で混ぜながら2分揚げて、バットに取り出します。器に盛り付け、好みでレモンを添えて完成です。

鶏むね肉の旨だれ焼き

  • 鶏胸肉1枚(250g)
  • A・酒大さじ1
  • A・オイスターソース小さじ2
  • A・トマトケチャップ小さじ2
  • A・醤油小さじ2
  • A・砂糖小さじ1
  • A・にんにくのすりおろし(チューブ)1cm分
  • B・酒大さじ1
  • B・塩コショウ少々
  • 薄力粉適量
  • サラダ油大さじ1
  • 水菜適量
  • 粗挽き黒コショウ(お好みで)少々
 
  1. 鶏肉全体をフォークで刺してから縦半分に切って、1cm厚さの削ぎ切りにします。Aは混ぜ合わせておきます。
  2. 1の鶏肉とBをポリ袋に入れてもみ込みます。
  3. 2に薄力粉をまぶして、サラダ油を熱したフライパンに入れて中火で焼きます。片面に焼き色が付いたら裏返して蓋をして、弱めの中火で2分間蒸し焼きにします。
  4. フライパンの余分な脂をキッチンペーパーでふき取って、Aを加えて絡めます。器に盛り付け、食べやすい大きさに切った水菜を添えて、お好みで粗挽き黒コショウを振ったら完成です。

鶏肉は消費期限を見極めて消費

鶏肉は賞味期限ではなく消費期限で表示されるとおり、とても傷みやすい食肉です。ですがお財布に優しく、さまざまなレシピで美味しく楽しめる食材でもあります。鶏肉の消費期限をしっかり見極めて、無駄なく美味しく楽しんでください!

Thumb【鶏肉の冷凍】部位別の冷凍保存方法と保存期間!解凍レシピ6選 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb鶏肉の解凍方法5選《氷水・冷蔵庫・レンジ・フライパン》最速の時短は? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbゆで卵の消費期限はどのくらい?消費期限が近いゆで卵の消費レシピも紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ