豚肉の消費期限は何日?1日2日切れた時は?消費期限切れの見分け方も解説

豚肉の賞味期限や消費期限を知っていますか?豚肉は家庭料理でも焼いたり、煮たり、揚げたりと調理の幅が広く使われる回数の多いお肉です。この豚肉の消費期限は、かたまり肉なのかひき肉なのかによって変わり、消費期限が1日2日過ぎている時には、調理して食べても良い状態なのかの判断が必要になります。豚肉の消費期限とそれを過ぎた時の安全に食べられる見分け方、冷蔵やチルド、冷凍での保存方法と合わせて、美味しく食べるための賞味期限と消費期限の区別も確認していきます。

豚肉の消費期限は何日?1日2日切れた時は?消費期限切れの見分け方も解説のイメージ

目次

  1. 1豚肉の消費期限は何日?1日2日切れても大丈夫?
  2. 2豚肉の保存状態別の消費期限《冷蔵・チルド・冷凍保存》
  3. 3豚肉を調理した時の消費期限
  4. 4豚肉の消費期限切れの見分け方
  5. 5豚肉の消費期限を知って正しく保存しよう

豚肉の消費期限は何日?1日2日切れても大丈夫?

豚肉の消費期限は、購入した際にパッケージに表記されていて、それを見れば分かりますが、1日過ぎた場合などは調理に使ってもよいのか迷います。賞味期限と消費期限の違いの確認と合わせて、豚肉の美味しく食べられる期間の考え方を紹介します。

賞味期限と消費期限の違い

食品には賞味期限か消費期限のどちらか、または両方が記載されて販売されています。賞味期限は、そこに示された日までは、その食品を美味しく食べられるという期限のことです。比較的保存のきくものに記されていることが多く、1日2日過ぎても食べられなくはならないけれど、美味しさや味は賞味期限内よりも落ちる可能性があります。

一方消費期限は、そこに示された日までであればその食品を安全に食べられる期限のことです。豚肉に限らず肉類や魚などの生鮮食品には賞味期限ではなく、消費期限が表示されています。賞味期限とは違って、味や風味の問題ではなく、安全かどうかの期日です。

この消費期限を1日2日でも過ぎたものを食べた場合、体に不調が現れても、責任は負えないということで、消費期限内に食べたのに体調不良をおこしたら、販売者が責任を負うというものです。

1日2日過ぎても大丈夫?

豚肉で消費期限を1日過ぎたものであれば、見分け方として嫌な臭いがしていず、色も変色していないようであれば、加熱調理をして食べても大丈夫です。消費期限を2日過ぎたものとなると、臭い、色、表面の具合のチェックをして、購入時と変化がないようであれば、大丈夫と考える人もいます。

1日2日過ぎたものを料理に使う場合、その豚肉が販売されていた状態、購入してから自宅の冷蔵庫で保存するまでの状態も考えて、豚肉のおかれた環境がつねに常温ではなく、低温であることが望ましいです。常に豚肉が冷蔵状態や冷やされている状態であったのであれば、1日2日過ぎた場合でも調理に使用できる可能性は大きいです。

逆に夏場など、購入してから温度が高くなった車内に1時間くらい置いてしまったとか、安売りセールで大量に売られていて、冷蔵ケースからはみ出て豚肉が売られていたようであれば、消費期限切れの見分け方を参考に、1日でも2日でも過ぎたものは食べることを止めた方がよい場合もあります

いずれにしても消費期限を1日でも過ぎたものを食べて、お腹を痛くしてもその責任は販売者にはなく、それを調理した人、食べた人の責任です。消費期限内であっても、指定の保存方法を守っていない場合も同様ですので、夏場や常温下においてしまった豚肉は消費期限内であっても、食べても大丈夫かどうかの見分け方が大切です。

豚肉を長持ちさせるには?

豚肉を購入してきて、長持ちさせるために、雑菌がつく可能性を極力減らします。豚肉は大きなかたまり肉を販売しやすいサイズに加工をする工程でも、衛生的な環境の中で加工されていても、空気や刃物などに触れています。その時点でわずかとはいえ雑菌がつきます。家庭でも購入した豚肉に雑菌をつけないように、手早く保存する必要があります。

豚肉に触れるときには、手やまな板などが清潔な状態であること、包丁で小分けするときにも包丁はきれいな状態のものを使うことも大切です。また豚肉の空気にふれる面積が増えると、雑菌は繁殖しやすくなるので、できる限り大きなブロックの状態、または厚切りの状態での保存の方が長持ちします。

また保存する際にも、空気と一緒にパック詰めするよりも、密閉するようにラップで豚肉を巻いてから、低温が保たれた冷蔵庫、チルド室、あるいは冷凍庫での保存をすることで、消費期限内でも安全に保存ができ、旨味を残した状態で長持ちさせることができます。

豚肉の保存状態別の消費期限《冷蔵・チルド・冷凍保存》

豚肉の保存には、冷蔵やチルドといった低温での保存に加え、凍らせてしまう冷凍保存があります。それぞれの保存方法とそれぞれで保存した場合の消費期限をみていきます。

冷蔵・チルド

冷蔵庫にもよりますが、冷蔵機能の他にチルド室を備えているものもあります。冷蔵の状態では、0度~10度以下という基準が定められています。メーカーなどによっても冷蔵庫内の温度は違いますが、だいたい3~8度くらいに保たれていて、好みで低めの温度にすることもできます。

チルド室あるものは、冷蔵庫の中でもより低い温度で凍らないくらいの0~2度くらいに設定されています。このチルド室での保存は、水分の多いものの場合、凍ってしまうこともありますが、豚肉などの肉や魚などの保存をすると消費期限を延ばすことも可能です。

保存方法

冷蔵保存する場合は、購入してきた豚肉はそのまま冷蔵庫に入れておけば良いのですが、豚肉からでているドリップをキッチンペーパーなどで拭き取ってから再度ラップをして空気にふれないようにして、冷蔵またはチルドで保存します。このドリップを取り除くだけでも、臭みの発生を抑えることができます。

冷蔵庫でもチルド室でも、扉の開け閉めを頻繁にしたり、長時間開けたままにしておくと、庫内の温度が上がってしまい、一定の低温を保持しにくくなります。なるべく冷蔵庫内の温度変化が生じないように、扉の開閉は減らし短時間で物の出し入れをするのもおすすめです。

消費期限

豚肉の場合、加工日から数え保存方法によって消費期限が設定されています。豚肉のブロックの場合は冷蔵保存(10度以下)で3日チルド保存(4度以下)で6日です。スライスしたものの場合は、冷蔵ではブロックと同様に3日でチルドの場合は5日、ひき肉になると消費期限は短くなり、冷蔵でも1日チルドでも3日になります。

豚肉を細かくカットし表面積が増えるほど、消費期限は短くなります。冷蔵よりもチルド保存の方が消費期限は長くなり、スーパーなどの場合、冷蔵保存ので消費期限を想定しているので、冷凍直前の1~2度くらいのチルド保存であれば、消費期限に1日あるいは2日加えた期間を消費期限と考えると良いです。

冷凍保存

冷凍庫の場合は、-12度以下ということでの決まりがありますが、一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍室では、だいたい-18~-22度くらいの設定にされています。豚肉もマイナスの庫内で保存することで、旨味のある豚肉の賞味期限ではなく消費期限を延ばすことができます。

保存方法

豚肉を冷凍保存する場合は、購入してきた時のトレイから取り出し、先ずキッチンペーパーで表面についているドリップをふきとります。その後ラップで空気をぬくようにして、豚肉にぴったりとラップが密着するようにして全体を巻き、冷凍用の保存バッグにいれて冷凍します。

豚肉は1回の調理に使う分ごとに小分けして、ラップして冷凍保存すると使いやすくもなります。加えて、なるべく薄く平らな状態にすることで、均等に冷凍ができ解凍する際にもムラなく解凍しやすくなります

消費期限

豚肉を冷凍した場合の消費期限は、2週間から1か月と冷蔵した場合よりは消費期限が長くなります。ただ冷凍庫に長期間いれておくと、冷凍焼けをおこしたり、解凍や加熱方法によっては旨みがなくなったりする場合もあるので、2~3週間程度で食べるのがおすすめです。

冷凍焼けを防ぐ方法

豚肉を冷凍保存する場合に、気をつけたいのは冷凍焼けです。冷凍される過程や冷凍保存している時間に、豚肉から水分がぬけてそこに空気が入り込んで乾燥してしまい、茶色くなってしまうのが冷凍焼けです。これを防ぐために、豚肉になるべく空気をふれないようにラップで包んだら、できる限り短時間で冷凍します。

冷蔵庫によっては急速冷凍という機能がついているものもあり、そこで冷凍するのもおすすめです。急速冷凍機能がない場合には、アルミトレイの上に、ラップで巻いた豚肉をのせるか、ラップで包んだ豚肉をアルミホイルでさらに包むようにすると、熱伝導率の高いアルミが一気に温度を下げてくれます

解凍方法

冷凍した豚肉を解凍する方法は、冷蔵庫に置き換えて半日くらいをかけて、ゆっくりと解凍する方法がおすすめです。電子レンジなどで一気に解凍させると、時間は短縮できますが、解凍するときに豚肉の水分と合わせて旨みも溶け出してしまい、味気のない豚肉になってしまいます。

夕食用に冷凍した豚肉を使うのであれば、朝の内に冷凍庫から冷蔵庫に移動させておくとよいですが、そこまで時間がない時には、冷凍された豚肉をビニール袋などにいれて、水をいれたボウルに浸しておく解凍方法もあります。豚肉に水が触れないように注意しておけば30~60分ほどで旨みを逃がさず解凍も可能です。

また常温に置いて解凍するのは、冬場の寒いキッチンであれば危険は少ないですが、コンロの近くや夏場の室温が高い場合には、解凍される過程で雑菌が繁殖する可能性もあるのでおすすめできません。

豚肉を調理した時の消費期限

豚肉は冷蔵庫で保存した場合の消費期限が、パッケージには表示されていますが、その豚肉を消費期限内に調理することで、保存期間を延ばすことができます。おすすめの調理方法と合わせて紹介します。

消費期限

豚肉は生のまま冷蔵、チルド、冷凍での保存する方法以外にも、調理をしてしまってから保存する方法もあります。豚肉を加熱調理することで、豚肉についている雑菌を死滅させてしまうことになり、賞味期限としては2日ほどくらいですが、消費期限としては5~6日ほどになります。

ただ調理方法によっては、加熱したり冷めていく過程で雑菌の芽が成長してしまうものもあり、次に食べる直前に加熱してもその菌が死滅しない可能性もあります。調理したものはそのままキッチンに置いておくのではなく、小分けして冷蔵保存し食べる直前に再加熱することがおすすめです。

特に夏場はキッチンも室温が高くなっているので、調理したものでも菌が繁殖しやすい温度になってしまいます。カレーなどは鍋で作って余ったら、いつまでも常温に置かずに、冷蔵庫に入れてしまうといったことで消費期限をのばすことが可能です。

おすすめの調味料

豚肉を調理して保存する場合のおすすめ調味料は、塩分濃度が高い醤油や味噌です。砂糖をたっぷりと使ったジャムなどは、果物そのものを保存するよりも、長期間の保存ができますが、豚肉で砂糖をたっぷりと使う料理はありません。そこで塩分の防腐、殺菌といった効果も利用して豚肉の保存期間を長くすることができます。

豚肉を醤油と砂糖で煮込む角煮、チャーシューといったものに調理すると、ゆっくりと時間をかけて加熱していて、しかも塩分も含まれていて豚肉のブロック肉でも消費期限が3日であっても調理したものは5日ほど日持ちをのばすことができます

また肉みそをつかって保存しておくと、水分量も少ない調理法であるので、消費期限の短いひき肉であっても、調理後に冷蔵庫で保存することで1週間ほどの日持ちをさせることができます。

豚肉の消費期限切れの見分け方

豚肉に表示されている消費期限を過ぎてしまった時に、廃棄すべきかまだ加熱して食べても大丈夫なのかを判断できるような見分け方を紹介します。あくまでも消費期限内に食べることがおすすめですが、1日や2日ほど過ぎてしまった豚肉を使う時には、見分け方を参考にそれぞれが判断して調理してください。

臭い

安全に食べられるかどうかの見分け方は豚肉に限らず、消費期限を過ぎた食品は、臭いが先ず変わってきます。腐敗した臭い、鼻につくような臭いがしているものは、加熱してからでも食べるのは止めるべきです。豚肉の場合でも、冷蔵やチルド保存しておいた場合でも消費期限を過ぎていて、色は赤色のままでも、腐敗臭がしたら処分してください

変色している

消費期限内の豚肉の色は、ピンク色から新鮮な赤色に脂分の白色が入っていますが、消費期限が切れて食べるのを止めるべき豚肉は、黄色あるいは茶色い、黒っぽくなっている、反対に白っぽくなったり緑色に変色したりしているものです。当然の見分け方ですが、黒色や緑色のカビが斑点模様にでも発生しているものは、処分してください。

また購入時に豚肉をカットした場合にでてくドリップ(血)が、明るい赤色をしていても、消費期限を過ぎて赤黒くなりドリップの量がたくさん増えている場合も、調理には使わないという見分け方もできます。

表面に粘りがある

冷蔵庫のチルド室などで保存していて、消費期限を1日2日過ぎたものであっても、調理する時に豚肉の表面に粘りがでて糸をひくようになっているものは、調理を中止し処理してください。粘りの原因は、豚肉の表面が酸化し始めていてカビなどの菌が付着した状態ともいえます。

保存状態は適切であっても、スーパーで購入してから常温での持ち帰り時間が長かったり、熱いものの近くや冷蔵庫内でも温度変化の激しい場所で冷蔵保存したりしていると、腐敗しやすくなる場合もありますので、豚肉の表面の様子、臭い、色の見分け方をチェックしてから調理をします

豚肉の消費期限を知って正しく保存しよう

豚肉の消費期限は、購入する際のパッケージに表示されています。かたまり肉ほど長めの消費期限で3日、ひき肉など細かくなるほど、加工した日からの消費期限は1日と短くなります。消費期限内に調理したり、冷凍したりすることで、消費期限を延ばすことは可能です。

ただ1日消費期限を過ぎたからといってなんでも廃棄してしまうのではなく、見分け方を知って安全に食べられるようにしてください。また豚肉を保存する際にも、できる限り細菌を増やさないよう注意して低温で保存してください。

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