2019年09月30日公開
2024年09月27日更新
生姜の賞味期限は冷凍・冷蔵保存で何日?新鮮な時と腐った時の見分け方
生姜のメジャーな保存方法として、冷凍や冷蔵での保存の仕方がよく知られています。長く生姜の賞味期限を保てる良い保存方法として知られています。生姜の賞味期限を保存方法が変わる事でどれだけ腐る事なく日持ち出来るようになるのか、確かめてみましょう。
生姜の賞味期限は冷凍・冷蔵保存で何日?
うちの父がヒヨコを乗せたオスの生姜を収穫したらしい pic.twitter.com/eJ6O3eCu
— ゆちみり (@yuchimiri) November 4, 2012
生姜は和食で香辛料として使われる事が多く、摩り下ろしたり刻んだりして振り掛ける使い方を良く見かける事でしょう。生姜には消臭効果があり、また身体に嬉しい様々な効能があると言われ健康的にも良く食べられています。和食には欠かせない非常に便利な野菜です。
和食が世界無形文化遺産に登録された事は記憶に新しいでしょう。和食が世界中に広まったという事は、それだけ生姜の消費量も増えています。生姜を腐らせて無駄にしてしまったという経験はありませんか?生姜を上手に保存していつでも美味しい和食を作れるようにしておきましょう。
生姜の主な保存方法は、常温・冷蔵・または冷凍です。常温で約3〜4日、冷蔵庫のような冷気で満たされていて暗い場所で保存すると大体1週間程度保存する事が可能と言われています。それ以上に長く日持ちさせたいのなら、冷凍保存をおすすめします。保存可能な期間は、約1カ月と一番長保ちする方法となります。
生姜には賞味期限は無い?
生姜は表面が乾燥していて生姜自体が硬い植物な為か、賞味期限自体がないと思われています。しかし実際はそんな事はありません。生姜もれっきとした野菜ですので、ずさんな保存の仕方をしているといずれは腐ります。
生姜は薬味としての役割の使われ方が最も多いですが、薬味以外の使い方ももちろんあります。生姜の保存方法として一般的に良く知られているのは、やはり冷凍庫で長期間保存しておく事でしょう。
多くの家庭でそのままの摩り下ろしたものやそのままの生姜が、冷凍庫の中に眠っている印象が強いのではないでしょうか?それ故に、賞味期限が無い万能な薬味というイメージが付いてしまいました。
賞味期限の定義
日本の農林水産省では、私達が口にするほぼ全ての食べ物に対して賞味期限または消費期限が設けられています。ただし、この期限はあくまでも人によって加工された食べ物に対して利用される目安です。賞味期限はそのものを美味しく食べられるとされる期間の事を指します。賞味期限が過ぎたものは、味や品質は落ちていても問題なく食べられます。
基本的には生野菜に対しての賞味期限、消費期限は設けられていません。明確な賞味期限及び消費期限はありませんが、大体どれ位日持ちするのかはインターネット上にたくさん情報があります。特に決められた期間はありませんが、その情報に沿って使ってしまうのが利口でしょう。
生姜は腐るとどうなる?
生姜は腐り辛いイメージがありますがそのまま長期間放置しておくと、もちろん腐ってしまいます。生姜が腐っている様子を知らない人は、意外と多いのではないでしょうか?生姜も生の野菜ですので、いずれは腐ってしまいます。
生姜が腐ると、他の野菜と同じように見た目にも匂いにも腐った時に出てくる特徴があります。どうなるのか紹介しますので、長い事置いてしまった生姜があるのなら見比べてみましょう。
腐った時の特徴①見た目
有機生姜を育てるルミコさん👩🌾
— 菅本香菜🍙旅するおむすび屋 (@Kana314) March 7, 2018
掘り出したままの土付きの生姜は生命力に溢れていました。
生姜の千切りと鶏肉の炊き込みご飯は絶品なんだとか🤤💓
試してみるしかない🍙
あ!みなさん!
生姜を冷蔵庫保存すると腐るのでNGらしいです!丸のまま常温か、すりおろしたり千切りしたりして冷凍保存で💁 pic.twitter.com/M0H9K7Bair
生姜は一目見ただけで腐ったと分かる特徴があります。ぱっと見ただけですぐに分かる変化と言えば、やはり変色です。腐る過程で茶色から徐々に黒ずんでいくのですが、生姜の中まで黒くなってしまったら完璧に腐ってしまった証拠です。どんな工夫を凝らしても食べられませんので、捨ててしまいましょう。
これ以外にもカピカピに干乾びているのも、大丈夫そうに思ってしまいますが腐る一歩手前の状態です。黒色の変色に加えてふにゃふにゃにふやけてしまっているものは、完全に腐ってしまっています。腐る段階として最終段階まで進んでしまっているので、食べずに捨てましょう。
生姜の表面に白い綿毛のようなものが付いているのを見た事がありますか?カビが生えてしまっている生姜は、安全とも危険とも言い難いようです。カビが生えている部分だけ切り落として使う事も出来ますが、あまりおすすめしません。自己責任で判断して生姜を使用するのか、よく考えましょう。
腐った時の特徴②匂い
本来の生姜の匂いとは明らかに違う匂いがしたら、腐るサインと思って良いでしょう。普通の生姜の状態から逸脱した様子が見て取れるなら、もったいないと思わずに捨ててしまいましょう。日持ちすると思われがちな生姜ですが、少しでも腐る様子が分かったら捨てましょう。
生姜が腐ると、とにかく鼻が曲がってしまうような酷い匂いになります。見た目で判断出来ない時等は、嗅覚で腐敗具合を確かめて下さい。生姜特有のツンとしたスパイシーな香りではなく、完全な腐敗臭になっているようなのですぐに分かります。
腐った時の特徴③感触
生姜の表面がが多少乾燥しただけならまだ大丈夫かもしれませんが、明らかに乾燥して硬くなったものは腐る過程で食べられなくなってしまっています。生姜の風味も食感もなくなっているので、食べない事をおすすめします。
生姜が粘ついていたり、通常の生姜からは出ないような汁が出ているのも腐っている証拠です。腐る過程で明らかに生姜の様子が変わっていたら、全て腐ってしまっていると考えて良いでしょう。腐る事は稀だと思われている生姜ですが、腐る時は明らかに腐ってしまったと分かります。
腐った時の特徴④味
腐った生姜を食べた事がある人が果たしているのか疑問ではありますが、通常腐る過程では酸っぱい味になってしまう野菜が多い事でしょう。残念ながら腐ってしまった生姜の味は、生姜農家の方でも説明が難しいようです。そもそも腐ったものを食べる人はほとんどいないので、味の説明も難しいでしょう。
生姜は腐ると辛さが無い上に、もろもろと崩れてしまうようです。腐る過程で匂いが強くなり、黒っぽくヌメヌメしてきたらもう食べる事は出来ません。さらには、白いふわふわのカビまで生えてしまったら食べる事は出来ませんので注意が必要です。
新鮮な生姜の見分け方
生姜にも色々な種類がありますが、一般的に良く使われているのはひね生姜や新生姜でしょう。根に当たる部分を食するのですが、ひね生姜は老成生姜や古根生姜と書くように新生姜よりも乾燥が進んでいる生姜になります。昨年度に根付けとして使った根の塊の部分をしばらく貯蔵した後に出荷するようで、辛味が強く繊維が多い生姜の一種です。
一方、新生姜は根付けに使った老成生姜の上に成長した比較的薄めの色が特徴的な生姜です。ひね生姜と比べると辛味が抑えられていて、乾燥しているひね生姜よりも瑞々しい食べ応えをしています。私達が普段食べている生姜は、新生姜を数ヶ月貯蔵した後に出荷されたものです。
新鮮な生姜は皮に皺や傷がなく、色目が全体的に均一で張りがあるものを選びましょう。表面の縞模様も均等になっているものにして下さい。例え形が歪でも、今まで挙げた特徴を持っていれば新鮮な証拠です。
賞味期限切れの生姜を食べた人の反応
生姜に限ったことではありませんが、基本的に腐ってしまったものを口にするのは危険な行為です。いくらもったいないからと言っても、有毒性があるものをわざわざ口にしてまで消費する必要は無いでしょう。実際、お腹を壊してしまったり病気になってしまったりした経験がある人がいるのも事実です。
腐る過程で生えてしまったカビや変色してしまった場所には有毒性があり、ものによっては発ガン性物質に変化してしまっているものもあるようです。生姜に限らず、鮮度が著しく落ちてしまっている食べ物は全て捨てて処分してしまいましょう。
美味しいとか美味しくないとかじゃなくて、攻撃してくる感じ。飲み込めない訳では無いけど、1回噛んだ瞬間、体が「え?お前マジでこれ食うの?」って言ってくる感じ。つかの間の腐った生姜→何処からかくる苦味→飲み込んだ後なぜか襲い来る舌先へのピリピリ感。じわじわ攻撃されて精神削られる感じ。
— ぱんかけごはん (@kr3017) March 8, 2018
外側は綺麗な状態のまま、中だけ腐ってべこべこになってるから、タッパーの外からじゃわからなかったんですよ>腐った生姜 ほんとに外側は綺麗な状態なの。
— wanda (@goodpotager) August 21, 2017
生姜を日持ちさせる保存方法
生姜を上手に日持ちさせて保存するには、鮮度が良い状態の時から工夫しておけば1ヶ月から2ヶ月ほど保存する事が出来ます。では、どんな保存方法が生姜には最も適しているのでしょうか?一般的に知られている方法としては、2種類あります。
生姜を長く日持ちさせるには、新鮮で傷みの少ないものを選びましょう。鮮度の良い生姜を選ぶ際に気を付けて見るべきところは、根生姜と葉生姜それぞれ違います。
根生姜の場合、全体的に傷の少ないものを選びましょう。生姜の表面に付いた傷は、自然に付いたものではない可能性が高いので避けて下さい。全体的にふっくらしている根っこの生姜が鮮度の良いものです。触った時にはしっかりと硬さを感じられるものを選びましょう。
葉生姜の場合、鮮やかな色の葉が付いている葉生姜を選んで購入しましょう。葉生姜の茎は太すぎず細すぎないものを選んで下さい。新しく買った生姜が傷んでいると、それだけ賞味期限も短くなってしまいます。長く美味しく健康的な生姜を日持ちさせる為にも、良いものを選んで購入しましょう。
生の生姜を冷蔵する場合
生姜を冷蔵保存した場合、大体1~2週間ほどは腐る事無く日持ちさせる事が出来ます。生姜を丸ごとキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れてその口を軽く閉じて野菜室で保存して下さい。
生姜を摩り下ろして冷蔵庫で保存するのも、1週間ほど日持ちさせる事が出来ます。1週間程度だったら、生姜に含まれる栄養素も落ちずに保存できるそうです。
生姜の長期保存方法の一つに、ジンやウォッカ等のアルコールに漬け込むというやり方もあるそうです。生姜が本来持っている殺菌作用の上にアルコールの殺菌作用も上乗せされ、冬には高い保温効果も期待できるという大変優れた保存方法です。
他にも、ハチミツや甘酢に漬け込んだりしても長く美味しく保存出来ます。ほんの少しの工夫を加えるだけで、日持ちする期間が劇的に増えます。
生姜は冷凍しても大丈夫?
生姜を冷凍すると、実は冷蔵で保存するよりも長く日持ちさせる事が出来ます。生姜は通年使える大変便利な野菜なので、長期間使いたいという方は多いのではないでしょうか?
しかし生姜を冷凍させて保存するのは、生姜を保存する上で適しているのでしょうか?いくら保存が出来たとしても、駄目にしてしまう危険性があるのなら冷凍するのは避けるべきです。冷凍する事でメリットがあるのでしょうか?
冷凍しても問題はない
生姜を冷凍で保存しても、全く問題はありません。むしろ、工夫次第で冷蔵よりも長く保存する事も可能になります。切り方のバリエーションを多く作っておくといろいろな料理に使う事も出来て、冷凍する事によって生姜の風味も保つ事が出来ます。
例えば、生姜を一欠けずつに切り分けて一つ一つをラップでくるんで保存用のビニール袋に入れておけば一ヶ月は日持ちします。一欠けを大体2cmぐらいの大きさに切っておけば、わざわざ解凍しなくてもそのままスライスにしたりすりおろしたりして使えます。
ラップでくるむのは、生姜を冷凍する時に冷気に晒してしまうと乾燥が進んでしまうのでそれを避ける為です。乾燥してしまうと生姜の栄養素も少なくなってしまうので、できる限り空気を抜いて密閉状態を作り出してから冷凍して下さい。
すりおろしやみじん切りは冷凍しよう
摩り下ろしたりみじん切りにした生姜を、使う分量に分けて冷凍しておくと後々使い勝手の良い香辛料として便利です。一回分ずつに分けて冷凍しておけば、楽に調理に使えますのでおすすめです。
前述した一欠けずつの場合でもすりおろしやみじん切りの場合でも、生姜の水気は必ず取りましょう。いくら冷凍庫で保管していても、カビが生える原因となってしまいます。生姜の水気をしっかりと切ってから保存する事を心掛けましょう。
下ごしらえ後に小分けにして冷凍が便利!
生姜を冷蔵保存している時には、生姜が十分に浸かる程度水を入れている事は前述しました。ここに様々な調味料や香辛料を入れておく事で、調理直前で用意しなくても良い状態のまま保存しておく事が出来ます。唐辛子を入れておくと、更に日もちさせることも出来ます。
下ごしらえした状態のまま冷凍保存するには、一度冷蔵保存してある程度味を染み込ませたものを冷凍する方法が良いでしょう。通常の生姜の風味は少し劣化してしまいますが、別の調理方法として留めておけば生姜を無駄にする事なく消費出来ます。
生姜の賞味期限はひと手間加えるだけでかなり伸びる
@mikan71860106 今は生姜の加工中…これが終わったら柿もと、収穫の秋は忙しいです。 pic.twitter.com/ITgjFOvWEu
— リリィー (@jasmine0227t) November 3, 2014
和食を作る上で欠かせないと言っても過言ではない生姜には、様々な健康効果がある事を大抵の人は知っているのではないでしょうか?冷凍や冷蔵の他にも色々な工夫をほんの少し加えるだけで生姜の風味を保ったまま保存しておけるのなら、調味料としても薬味としても生姜を楽しむ事が出来ます。日持ちする期間も長くなるのなら、こんなに便利な事はありません。
生姜の甘酢漬けや醤油漬けといった、和食ならではの所謂佃煮に似た方法も生姜に応用出来ます。やはり生姜は和食と相性が良い食材です。別の液体に漬け込んで冷蔵保存しておくだけで長期保存出来るので、是非試してみてほしい方法です。決して難しくないので、やってみる価値は大いにありそうです。
生姜に限らず昨今の料理業界では、こんな料理もあるのかという驚きの料理が様々登場しています。和食で使われる生姜にも色々な使い道や保存方法があるように、周囲の環境も様々に変化しています。今後の変化によっては、また新たな保存方法が生まれるかもしれません。是非色々と探ってみてはいかがでしょうか?