馬刺しは低カロリーでダイエット向き?糖質など栄養情報を解説

馬刺しは低カロリー高たんぱく、その他栄養にも恵まれている食品です。定番化している糖質制限ダイエットにもおすすめで、低カロリーのためカロリー制限ダイエットの方にもおすすめです。ダイエットに向いている馬刺しの部位や栄養素について解説します。

 馬刺しは低カロリーでダイエット向き?糖質など栄養情報を解説のイメージ

目次

  1. 1馬刺しとは?
  2. 2馬刺しのカロリーと糖質・栄養
  3. 3低カロリーで栄養豊富な馬刺しを食べよう!

馬刺しとは?

馬刺しとはその名のとおり馬肉の刺身です。馬肉は桜肉とも呼ばれ新鮮な馬刺しは赤みがかったピンク色をしています。馬刺しは低カロリー・高たんぱくで糖質が低いことからダイエットに向いているということで注目を集めています。馬刺しの特徴はこれだけではありません。

牛肉や豚肉などをはじめとした食肉には食中毒の原因となるO-157などウイルスが生息することがありますが、馬肉は他の家畜類より体温が高いためこれらウイルスや菌類が生息できないといわれています。また牛肉や豚肉と比べるとアレルギーも起こしづらいといわれ、肉類の中で最も安全性が高い食品です。

ダイエット向きの部位

馬刺し盛

低カロリー・高たんぱくでヘルシーな馬刺しですが、ダイエット時には部位を意識していただきたいものです。ダイエット時に馬刺しを食べるなら脂肪分が少なくあっさりした味わいの赤身が一番おすすめです。赤身はカロリーが低いだけでなく、価格も比較的安いので家計の負担も少なくてすむのも嬉しいポイントです。

また、赤身に適度な脂肪分がついているロースも比較的ダイエット向きといえます。赤身と比べるとカロリーは多少上がりますが、霜降り部分などと比べるとカロリーはグッと低く馬肉らしい旨味を味わうことができます。逆にほとんどが脂肪分のたてがみなどはカロリーが高くなる為、避けたほうが良いでしょう。

馬刺しのプリン体

馬刺しGS

とてもヘルシーな馬刺しですが、食べる際は1点気をつけるべきことがあります。それは馬刺しにはプリン体が比較的多く含まれているということです。プリン体はいわゆる旨味成分にあたるのですが、多く含まれていると尿酸が増えすぎてしまいます。

馬刺し100gあたりにはプリン体がおよそ60mg~150mg含まれています。100gあたり200mgものプリン体を含んでいるレバー類と一緒に食べると1日の理想とされるプリン体の摂取量400mgをオーバーする可能性があります。

食べすぎには注意

色々な馬刺し

プリン体を多く含んでいる馬刺しは食べ過ぎに注意が必要です。プリン体は馬刺し以外の食品にも含まれているため、気がつくと1日の摂取量をオーバーしていることに成りかねません。プリン体は摂取しすぎると尿酸の量が増え体内に蓄積されてしまいます。これが続くと通風になる可能性が高まってしまいます。

食べすぎだと感じてしまった場合は、積極的に水分を摂取して尿に含まれる尿酸値を下げるようにしたり、ナスやキュウリ・梅干などの低カロリーのアルカリ性食品を摂取して尿を中性化することを意識して下さい。

馬刺しのカロリーと糖質・栄養

プリン体が多く含まれているとはいえ、馬刺しが低カロリーで高たんぱく・糖質も低くヘルシーな食品であることは間違いありません。またたんぱく質以外にも多くの栄養を含んでいて、他の食肉と比べると栄養価が高いこともわかりました。ここでは馬刺しのカロリーや栄養価と健康効果について説明します。

カロリーと糖質

馬刺し盛り付け

プリン体が多く含まれてるとはいえ、低カロリー・高たんぱくな馬刺しはヘルシーな食品であることは間違いありません。気になる馬刺しの100gあたりのカロリーは110kcalで、これは低カロリーで知られている鶏のささみとほぼ変わりません。

また他の食肉と比べてみると一般的な牛のユッケでは100gあたり208kcalと馬刺しの約2倍で、カロリーが高いことで知られる豚バラ肉だとと100gあたり386Kcalと約3倍もあるため馬刺しのカロリーがいかに低いかわかります。

気になる100gあたりの糖質は0.3gで、ほとんど糖質が含まれていないと言っても過言ではありません。馬刺しはカロリー制限や糖質制限ダイエットをしている人共に向いている食品といえるでしょう。

脂質

馬刺し色々

ヘルシーな馬刺しとはいえ、脂質も含まれています。馬刺し100gあたりの脂質は約2.5gですが、これは豚肉3.6g、牛肉10.7g、鳥肉3.9gと比べるとグッと低いということがわかります。脂質は特にダイエット中には倦厭されがちですが、脂質が足りなくなるとエネルギー不足で疲れやすくなったり、体の抵抗力が低下したりする可能性があります。

馬刺しの脂質は体にとって有益な動物性飽和脂肪酸が少ない脂質です。これは酸化しづらく、体脂肪が増えづらい脂質なので肥満の原因になりづらい脂質といえます。但し、タテガミや霜降りなど脂質の多いところを好んで食べるのはおすすめしません。

鉄分

馬刺しには鉄分も多く含まれています。鉄分不足になりがちなダイエット中の方や貧血気味の方はしっかり鉄分を摂取する可能性があるので、馬刺しはおすすめの食品です。馬刺しに含まれている鉄分は4.3mgです。これは比較的鉄分が多い和牛モモの2.7mgのおよそ1.5倍もあります。

近年の研究で鉄分は貧血などへの効果だけでなく、うつ病への効果も認められています。また乾燥肌やパサパサ髪、二枚爪などの予防にも役立つとされています。

カルシウム

日本人に不足している栄養素のひとつがカルシウムで。100gあたりのカルシウムは11mgで、豚肉4mg・牛肉4mg・鳥肉5mgと他の食肉と比べて2倍以上も含まれています。厚生労働省では成人女性では1日あたり650mgを成人男性では650mgの摂取を推奨しているので馬刺しと合わせてカルシウムの高い食品を摂取することがおすすめです。

カルシウムは歯や骨を形成することで知られています。不足の状態が続くと子供では成長に影響が出る可能性があるだけでなく、閉経後の高齢女性では骨粗しょう症が起こりやすくなり骨折などの大怪我につながってしまうので摂取する必要があるのです。

亜鉛

馬刺しに含まれている亜鉛は100gあたり2.8mgです。これは牛肉に含まれる亜鉛4.4mgに続いて食肉の中では高くなっています。亜鉛と聞いても栄養素の持つ健康効果がピンとこない方も多いかと思われますが、非常に多くの役割を担っています。

亜鉛は若年層を中心に年々増加傾向となっている味覚障害の予防に必要な栄養素です。亜鉛が不足すると甘味や苦味を正確に感じなくなり味付けが濃くなってしまい健康への害も心配されます。これだけではありません。亜鉛は神経細胞の伝達をスムーズにする役割を持っているため記憶力の維持をはじめイライラや気分の落ち込みを防ぎます。

また亜鉛が不足すると女性ホルモンのはたらきの低下や月経周期の乱れにつながります。特に更年期の女性は更年期障害の症状の悪化にもつながるのです。さらに肌のハリを保つコラーゲンを作る役割を持っているので特に女性は摂取したい栄養素です。

ミネラル

馬刺しに含まれているミネラル分は牛肉や豚肉の3倍といわれています。ミネラルとはマグネシウム・カルシウム・ナトリウム・リン・カリウムなど様々な栄養素の総称です。ミネラルは体に無くてなならない栄養素で、中でも上記で説明したカルシウムや鉄はその中の代表です。

それ以外に忘れてはいけないミネラルのひとつがマグネシウムです。マグネシウムはミネラルの中でもカルシウム等に続き4番目に多い栄養素で、多くの人は必要とされるマグネシウムのおよそ50%程度しか摂取していないといわれています。

マグネシウムが不足すると疲れやすくなる・筋肉が突っ張る・血圧の上昇・頭痛などの症状につながってしまうので、積極的にマグネシウムを含んだミネラル成分を摂取する必要があります。そういった点からもミネラル分を多く含む馬刺しは健康維持に向いている食品です。

低カロリーで栄養豊富な馬刺しを食べよう!

馬刺し はしあげ

低カロリーで高たんぱくなだけでなく、他の食肉と比べて多くの栄養素を含んでいる馬刺しは、健康を維持していく上で積極的に摂取していきたい食品だということがわかりました。また霜降りやたてがみなど脂質が高い部位を避けることで、カロリー制限ダイエットや糖質制限ダイエットを行っている方共に安心して食べられます。

健康維持をはじめ美容にまで多くの効果が望める馬刺しを美味しくいただいて、日々の肉体維持に努めてみるのはいかがでしょうか?

Thumb馬刺しのたてがみの味と食べ方!部位はどこ?生で食べても大丈夫? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb馬肉(馬刺し)の栄養価を解説!低カロリー高タンパクでダイエット向き! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb熊本で馬刺しが美味しいおすすめ人気店11選!名店から安いお店まで | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ