酔い覚ましに効果的な食べ物と飲み物！酔い覚ましに効くレシピと事前の予防方法も

仕事の付き合いで飲む酒や、プライベートの付き合いで飲むお酒など、日ごろから酒を飲む機会が多くて、つい飲みすぎて翌日二日酔いてダウンしてしまう方もいると思います。そんな日が連日続くと、次第に体調に支障をきたす恐れがあります。何とかして酔い覚ましに効くような食べ物や飲み物があればと考えてしまいます。

また酔い過ぎないように事前に注意できることがあったら、実践してみたいと思ったことはありませんか?そこで今回は酔い覚ましに効くような食べ物や飲み物を紹介し、さらに事前に対処できる方法や逆効果になる食べ物や飲み物などについて、さまざまな角度から検証していきます。

飲んだ直後のほろ酔い気分の時に、酔い覚ましになるような効果的な食べ物や飲み物があれば良いと思ったことはありませんか?実は酔い覚ましに効果的な食材があります。なぜその食材が酔い覚ましに効果的なのかをこの後詳しく解説していますので、自身に合った食材で実践してみましょう。

酒を飲んだ後に食べると良い代表格な食材です。シジミにはオルニチンやタウリン、カルシウムや鉄分、ビタミンが多く含まれています。その中でもシジミに含まれているオルニチンは肝臓の働きを助け、二日酔いを予防してくれます。特におすすめな調理方法はシジミの味噌汁です。シジミから出た栄養素のオルニチンが効果的に摂取できます。

シジミの味噌汁に限らず、味噌汁は日本のスーパーフードと言われ血圧を下げる効果があります。近頃ではコンビニでもインスタントのシジミの味噌汁を買い求めることができ、帰宅時間が遅くなっても購入しやすいので大変便利です。酒を飲んだ後の酔い覚ましや翌朝に飲んでいただきたい1品です。

二日酔いになるのは、肝臓で処理されるアルコールが追いつかないため引き起こすと言われています。日本食の定番と言える梅干しには胃腸の粘膜を保護する働きがあり、荒れた胃腸の修復を早めてくれます。

飲食前に食べる方法が良いとされていますが、飲食後でもアルコールの摂取で気持ちが悪くなった胃の粘膜の修復を早め、気分をすっきりさせてくれます。二日酔いになるとアルコールの影響で体内が酸性に傾きます。アルカリ性の梅干しを食べることで体をアルカリ性へと傾き、酒によって崩れがちな体調を早く回復させてくれます。

健康効果に最適だと言われているカカオポリフェノールには、アルコールの分解を助け肝臓はもちろん脳や血管、歯など多岐にわたり健康効果が報告されています。チョコレートは太るとよく言われますが、高カカオが含まれているチョコレートは血圧を下げ、体重をキープできる結果がでているようです。

ただし、健康に良いからといって食べ過ぎはよくありません。チョコレートを選ぶ時は高カカオのチョコレートを選ぶようにして下さい。個包装のチョコレートであれば、かばんに忍ばせておけるので飲んだ直後に摂ることができます。

ナイアシンを多く含むおつまみの代表食材です。ナイアシンはアルコールを分解する酵素と、アルコール分解から生じるアセトアルデヒドを分解する酵素の両方を活性化させます。ピーナッツに含まれている良質なタンパク質には、酵素の働きを助け肝臓の機能を強化させるので、食後のおつまみとして小袋に入れて忍ばせてみてはいかがでしょうか?

酔い覚ましには何と言っても水分補給が大事です。どれくらいのアルコールを飲んだかにもよりますが、たっぷりの水分を摂取することで血中のアルコール濃度を下げることができます。水分補給といってもアルコールで迎え酒をするのではなく、水やお茶などがおすすめです。

しかしあまり冷え過ぎているものを飲むと刺激になってしまうため、常温の水でたっぷりと水分補給をする方法が酔い覚ましには効果的でしょう。

飲んだ直後に取り入れると良い食べ物と飲み物を紹介してきましたが、次に紹介するのは飲んだ翌日に取り入れると良い食べ物と飲み物を紹介します。なぜその食材が酔い覚ましに効果的なのか後に詳しく解説しますので、自身にとって酔い覚ましに効果的な食材を見つけて実践して下さい。

手軽にエネルギーの補給ができるとして、朝食に取り入れている方も多いと思います。二日酔いで辛い時にバナナを摂取することで、症状を解消することができます。バナナにはカリウムという成分が豊富に含まれています。カリウムはミネラルの1つなので細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりする働きを持つ成分になります。

摂り過ぎた塩分を体外に排出する役割を持っているのもカリウムであり、カリウムには利尿作用があります。この利尿作用によって二日酔いの原因であるアセトアルデヒドをいち早く体外に排出させることができます。

またバナナを食べることで、アルコールやアセトアルデヒドの分解に必要なエネルギーやビタミン、ミネラルを補給することができ、分解を促進することにも繋がります。そこで翌朝バナナジュースにしてみる方法がおすすめです。酔い覚ましに効果的なのは、飲み物にすることで水分補給も一緒に行うことができます。

酒を飲んだ翌日の不快感をすっきりさせたい時におすすめなフルーツです。爽やかな香りが気分をリフレッシュさせ、落ち着きを取り戻します。そんなグレープフルーツは二日酔いを解消する効果も期待できるので、二日酔いで辛い時に取り入れてみてはいかがでしょうか?

グレープフルーツに限らず、フルーツに含まれている果糖にはアルコールを分解する酵素を活性化させる作用があり、酔い覚ましに役立てることができます。これに加えてビタミンCも一緒に摂取することで、酔いの原因であるアセトアルデヒドを分解します。

果糖はもちろんビタミンCを豊富に含むグレープフルーツは不快を解消するフルーツとしておすすめです。生のグレープフルーツが手に入らない場合は100%果汁ジュースでも代用もできます。

胃痛で胃が荒れている場合は、グレープフルーツを大量に摂取するとグレープフルーツに含まれる酸性の成分が胃の粘膜を刺激して胃の分泌を促してしまうことから、酔い覚ましのためとはいえ大量摂取するのは控えましょう。

アルコールとスポーツドリンクを一緒に摂取すると早く酔いが回るという話を聞いたことはありませんか?しかしこれは大きな間違いです。酒を飲むと利尿効果が働き、体内から水分が排出します。アルコールを分解するには多くの水分が必要になってきますが、酒を飲んだ翌日に喉がよく渇くといった経験をしたことはないでしょうか?

喉が渇く現象は水分不足のためで軽く脱水症状になっているのが原因です。飲みすぎた翌日の朝にスポーツドリンクを飲むことによって、二日酔いの原因である脱水症状を防ぐことができます。利尿作用で失われたナトリウムやカリウムなどのミネラルをスポーツドリンクが補ってくれるので、脱水症状の対策におすすめします。

飲む点滴とよく言われるほど栄養価が高く、発酵食品としてここ近年ブームになっている健康飲料です。主に酒粕や米麹を原料にしたものがあります。酔い覚ましに役立てることができるのは米麹を原料にしたアルコールを含んでいない甘酒になります。

米麹を原料としている甘酒にはブドウ糖が含まれています。肝臓がアルコールを分解する際には大量のエネルギーを必要とするため、甘酒でエネルギーとなるブドウ糖を摂取することでアルコールの分解を促進することができます。また甘酒にはビタミンB群が豊富に含まれています。

二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解するのがビタミンB1であり、甘酒からビタミンB群をしっかり摂取することでアセトアルデヒドを分解して酔い覚ましに効果的に発揮することができます。

二日酔いの時は生のトマトが効果的です。しかし切って食べるのが少々面倒に感じる方も多いようです。トマトに含まれているクエン酸やリコピンなどの成分が二日酔いを解消しますが、もっと手軽にトマトジュースでもトマトの栄養を摂取することができます。トマトジュースは酔い覚ましの時に必要と言われている水分補給もできるのでおすすめです。

トマトジュースに含まれているクエン酸はボロボロになった胃腸を保護する作用があり、胃腸の働きを促進することもできます。これで二日酔いの吐き気やむかつき、胃痛などを解消することができます。またトマトジュースに含まれているリコピンはポリフェノールの一種であり、トマトを彩っている赤い色素です。

リコピンは二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの働きを抑制する作用があります。この他にもトマトジュースにはビタミンB群も豊富に含まれており、アセトアルデヒドの分解に役立てることができます。

ここからは、うっかり飲みすぎてしまった時の酔い覚ましに効くレシピをいくつか紹介します。胃腸に負担をかけないレシピで、しかも簡単にできるので朝の忙しい時間帯でも苦になりません。水分を多めに用意していただきましょう。

• ご飯茶碗1杯分
• 卵1個
• 三つ葉や万能ねぎ適量
• 出し汁300ml
• 鰹節ひとつまみ
• 酒大さじ1
• 醤油小さじ1/2
• 塩適量
• 生姜少々（お好みで）

1. 生姜を擦り下ろし、小皿に溶き卵を作ります。だし汁を用意しておく。
2. ご飯はざっと水洗いします。
3. 鍋にだし汁と調味料を合わせてひと煮立ちさせ、ご飯と鰹節を加えて煮ます。1の溶き卵を回し入れて蓋をして少し蒸らします。三つ葉か万能ねぎを散らしたら完成です。

鰹節で旨みを出し生姜を効かせて香りよく仕上げれば、卵を使ったシンプルな雑炊も絶品の一品になります。時間のない朝や酔い覚ましの時でも1人分の材料で簡単に作れるレシピです。

• しじみ200～250g
• 水500ml
• 昆布5cm角1枚（約5g）
• 刻みねぎ少々
• 自然塩小さじ1ほど
• 酒大さじ1
• こしょう少々

1. しじみの砂出しをします。買ってきたしじみをまず薄い塩水に移して砂出しをします。しじみ200gに対して水200mlに塩小さじ1/5～1/6ほどを加えます（これでだいたい0.5gほどの塩分の水になって、砂が出やすくなります）。あれば新聞紙などでかぶせて3～4時間置きます（夏場は冷蔵庫に）。
2. 砂出しをしたしじみは流水に当てながらゴシゴシとよく洗い、分量の水と昆布を一緒に火にかけます。5分以上経ってから沸くくらいの火加減で、じっくりとしじみと昆布の美味しさを引き出します。温まってきたらアクが出るので、適量すくい取ります。
3. 沸いてきたら火を弱め、殻が開いて1～2分したら昆布を取り出します（アクもきれいに取り除く）。その時にしじみを端に寄せて、砂が出ていないか確認します。なべ底に砂があるような場合は茶こしで1度漉します。
4. 再び火をつけて温めて、塩と酒を加えます。ここで味見をしてみてもし薄ければ醤油をほんの少し足します。味が整い沸騰直前まで温めたら火を止めて椀にそそぎます。こしょうや刻みねぎが合うので、好みでふりかけて完成です。

肝臓の働きを高めてくれる効能があるしじみのすまし汁3人分のレシピです。酒の後や翌日の朝食にぴったりの汁物になります。貝類のだしを引き出すには、水からじっくり火を入れる作り方が基本です。昆布だけ少し加えれば、後はしじみからの旨みで十分に美味しく仕上がります。酔い覚ましの症状を和らげるために作ってみましょう。

• 絹ごし豆腐1/2丁
• 大根10cm
• 刻みねぎ適量
• 「A」しょうゆ小さじ2
• 「A」みりん小さじ
• 「A」和風顆粒だし小さじ1/2
• 「A」水100cc

1. 豆腐は一口大に切ります。大根はすりおろし、ざるに入れて水気をきります。
2. 鍋に「A」を入れて中火で沸騰させ、1の豆腐を入れて10分弱火で煮ます。
3. 2に大根おろしを加えて、中火で2分煮たら完成です。

味がよく染みた豆腐のみぞれ煮1人分のレシピです。大根の優しい旨みが口の中にじわっと広がっていきます。酔い覚ましメニューとしてもあっさりしているので、体調回復できそうなホッとするメニューになります。

これまで酔い覚ましに効果的なものを紹介してきましたが、次は酔い覚ましに逆効果なものがあるのかも気になります。間違った解釈をして取り入れないように気を付けましょう。

二日酔いによる脱水症状に効果的でしたが、二日酔いが酷くてスポーツドリンクが飲めないほどの吐き気が起こっている時には、無理に甘いスポーツ飲料を飲む方法ではなく、ミネラルウォーターを飲んで様子をみる方法がおすすめな場合もあります。

さらにスポーツドリンクに含まれている糖分がかなり多く、あまり飲みすぎると高血糖や糖尿病になる可能性も高くなるので、酒同様にほどほどにしましょう。

胃が気持ち悪くなってしまった時におすすめです。アルカリ成分が胃の調子と自律神経を整えてくれると言われています。ただレモンやオレンジといった柑橘系の炭酸飲料は逆効果と言われていますので、果汁の含まれていない炭酸水を選ぶようにしましょう。

酒を飲んだ後のシメに温かいコーヒーを飲むと、酔い覚ましになり気持ちも癒されそうな気がします。香りの良いコーヒーは思考もクリアにしてくれる効果がありますが、酒を飲んだ後のカフェインたっぷりのコーヒーは逆に体に良くないと言われています。酒とコーヒーで神経が興奮して高ぶる恐れもあるので、極力避けましょう。

疲労回復や健康に効果があると言われている栄養ドリンクの一種です。最近ではさまざまな種類が販売され、肉体疲労ややる気を出したい時に飲む人も多いでしょう。しかし飲むタイミングや量、成分を考えないと危険なことにもなり得ます。中には栄養ドリンクによって元気になるつもりが体調不良を起こしてしまう人もいます。

エナジードリンクにはアルコールやカフェインなどの成分も含まれています。そのため酒を飲んだ後のエナジードリンクは効果的ではないとされています。

酔い覚ましには迎え酒が良いのでは?と考えがちですが、迎え酒をしたところで酔いの症状を後回しにしているだけで、酔いの症状が治まったように見えても、体のダメージは深刻なものになります。よって酔い覚ましに迎え酒は効果なしと言うことを覚えておきましょう。

仲間と語らいながら酒を飲むことは楽しいものです。しかし、ほろ酔い状態なのにさらに酒を追加するのは体を痛めつけているのと同じで、飲酒が進むとアルコール依存症の恐れも出てくるので控えましょう。

酔い覚ましに効果的なものや逆効果なものを紹介してきましたが、そもそも酔い過ぎないために事前に予防できる方法があれば実践したいものです。もちろん飲む量を自分で常にコントロールすることも大事ですが、それでも楽しい宴会の席でつい飲みすぎてしまう人には今から紹介する酔い覚ましの予防方法を実践してみましょう。

酒を飲む前や飲んでいる最中におつまみを食べましょう。酒だけを飲み続けるのではなく、食べ物を事前にまたは一緒に摂ることで胃への負担を和らげます。酔い覚ましの食べ物でも紹介していますが、チョコレートやピーナッツを口にすることを忘れずに心がけましょう。

飲み会のお供にこのドリンクを取り入れている人も多いのではないでしょうか?コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで手軽に入手することができます。ウコンはショウガ科ウコン属の多年草であり、スパイスではターメリックとも呼ばれています。鮮やかな黄色をしており、カレーの色味もウコン色です。

ウコンの大きな特徴として挙げられるのが肝機能を高める効能があります。ウコンにはクルクミンと呼ばれるポリフェノールの一種が成分として含まれており、このクルクミンが肝機能の改善効果を発揮します。またクルクミンにはアルコールの代謝作用や抗酸化作用などもあります。

ウコンを酔い覚ましの解消に取り入れる場合は、酒を飲む前に取り入れておく必要があります。酒よりも先に摂取しておくことでアルコールの分解を促進し、アセトアルデヒドの排出を促して酔い覚ましにより効果的になります。

酒を飲む際に強い酒を続けて飲むことで生じる不具合を防ぐために、強い酒と強い酒の間に飲むドリンクのことを言います。主に水やお茶などアルコールの入っていないドリンクの他、メインで飲む酒よりもアルコール度数の低いビールを指す場合もあります。

アルコールに強い人は途中にビールを挟むことで体内のアルコール濃度が急激に上がることを避け、量を減らすことができて悪酔いを防ぐことができます。ただし酒の弱い人の場合はアルコール量が増えてしまうので注意が必要です。

酒があまり得意でない人は、多めにチェイサーを飲むようにすると悪酔いを防止することができるので、事前に用意しておきましょう。

今回は酔わないように事前に予防する方法や、うっかり酔ってしまった際の酔い覚ましに効く方法などを紹介してきました。付き合いで飲む酒は自分でコントロールしようにも相手のペースについ飲まされてしまうこともあります。

酔い覚ましには水などの飲み物も一緒に摂ることで、アルコールを分解して体外へ排出してくれることが分かりました。酒をたくさん飲んだ体は思ったよりも渇いています。しっかり水分を摂って胃腸にも優しい食事を摂ることが、酔い覚ましに効果的な方法だということを理解して実践してみて下さい。