イタリアのパン「グリッシーニ」の正しい食べ方と家で作る簡単レシピ

グリッシーニはイタリア発祥のパンです。スティック状のクラッカーのようにポリポリとした食感でお菓子やおつまみとしてもピッタリです。料理の付け合せとして用意してもいいですしいろんなディップソースを用意して食べてもいいでしょう。そのままポリポリと食べてしまいそうになりますが、それは正しい食べ方ではありません。今回はグリッシーニについて、正しい食べ方や簡単なレシピ、アレンジレシピを紹介していきます。

イタリアのパン「グリッシーニ」の正しい食べ方と家で作る簡単レシピのイメージ

目次

  1. 1グリッシーニとは?
  2. 2グリッシーニの食べ方
  3. 3グリッシーニの簡単レシピとアレンジレシピ
  4. 4グリッシーニはシンプルで美味しいパン!

グリッシーニとは?

細長いスティック状のパンを見たことはないでしょうか?イタリアンレストランでサラダやスープの付け合せとして提供されることがありますので見たことがあるという方もいるでしょう。まずはグリッシーニとはどのようなパンなのか、起源などを紹介していきます。

イタリア生まれのおつまみパン

グリッシーニはスティック状の細長いパンでイタリアが発祥です。パンというと柔らかい食感をイメージしますが、グリッシーニはクラッカーのようにポリポリとした食感です。ポリポリカリカリとした食感で香ばしく塩味がきいています。おやつやお酒のおつまみにもピッタリです。

パン屋ではあまり見かけることはありませんが、難しい成形作業やふわふわパンと違って発酵の見極めにあまり気を使わなくていいため初心者でも作りやすいです。

起源は?

グリッシーニの起源には2つの説があります。1つ目は14世紀(1301年~1400年)にピエモンテ州トリノというイタリアの北西部が発祥という説です。

2つ目は17世紀の後半、ヴィットーリオ・アメデオ2世というトリノを治めるサボイア家の跡取りだった王子のために作られたという説です。生まれながらに病弱だった王子のために、消化が良くて繊維質が多く、水分が少なく腐りにくいパンが求められました。

そこで宮廷のパン屋職人のアントニオ・ブルネロという人が王子のために作った病人食がグリッシーニの起源とされています。2つの説は時代が離れており正確な起源が分かっていませんが、中世以降が発祥でしょう。

ナポレオンも愛したパン

グリッシーニはあまり有名なパンではありませんが、フランスの皇帝ナポレオンが愛したパンとして有名なパンです。ナポレオンからは小さいトリノの棒と呼ばれていて、食べると潰瘍の調子がよくなると言って飛脚を使いわざわざトリノから取り寄せるくらい好んで食べていたようです。

イタリアトリノのレストランではテーブルにそのまま置かれているのを目にすることもあります。お酒のおつまみとしてメジャーなパンで、イタリア料理では食前にワインと一緒に食べることもあります。

グリッシーニの食べ方

最近ではレストランでもグリッシーニを見かけるようになりましたが、正しい食べ方を知っていますか?ポッキーのような見た目ですので長いまま食べたくなるかもしれませんが正しい食べ方ではありません。食べ方を知らないとオシャレなレストランだと恥ずかしい思いをするかもしれません。

正しい食べ方は?

グリッシーニはパンですので、食べやすい大きさに短く折って食べます。自宅ではパンを直接かじって食べることもあるでしょうが、外食では直接食べずに食べやすい大きさにちぎって食べる感覚と同じです。

折るときは手で問題ありません。細くてそのまま食べたくなりますが、お菓子ではなくパンの分類です。グリッシーニに生ハムが巻き付いているものもありますが、同じく適当な長さに折って食べます。

折って食べるのが正式な食べ方ですので、オシャレなイタリアンレストランで出てきた際には長いまま食べないようにしましょう。食べかすも落ちますし汚い食べ方に見られてしまいます。

パスタやシチューの付け合わせ

少し物足りないというときにグリッシーニを付け合わせで用意する食べ方もおすすめです。サラダに添えたりスープとの付け合わせにもいいでしょう。

ディップを付けて食べる

いろんなディップソースを用意する食べ方もあります。アボカドディップや味噌ディップ、クリームチーズディップやはちみつのクリームディップなどいろんなソースと合います。オリジナルのディップソースで楽しむのもいいでしょう。

グリッシーニの簡単レシピとアレンジレシピ

パン作りの初心者でもグリッシーニは作りやすいです。簡単なレシピからアレンジレシピもいろいろと紹介されていますので、お菓子やおつまみに作ってみてはいかがでしょうか?

簡単レシピ

  • 強力粉220g
  • 塩4g+仕上げ用に適量
  • 砂糖4g
  • オリーブオイル大さじ1/2+仕上げ用に適量
  • 水120g
  • インスタントドライイースト小さじ1(4g)
 
  1. 水にインスタントドライイーストを溶かしておきます。ビニール袋に強力粉・塩・砂糖を入れて口を閉じて全体が混ざるように振ります。その後オリーブオイルをインスタントドライイーストを溶かした水も加えます。
  2. ビニール袋の空気を抜いて口を上のほうで結びます。ビニール袋が破れないように気をつけながら握るように捏ねます。
  3. 5分~10分捏ねると生地がまとまりビニール袋に生地がつかなくなりますので、その状態になったら捏ね作業は終わりです。
  4. 室温で発酵させていきます。夏なら30分ほど、寒い時期は1時間ほど発酵させましょう。
  5. 発酵後は生地がふんわりとふくらんで一回り大きくなりますので、ビニール袋の上から生地を軽く潰して取り出します。
  6. 生地を20~30個分の適当な大きさにちぎってから丸く丸めます。手のひらで転がして細長くします。
  7. 天板にクッキングシートをしいて伸ばした生地を並べ、刷毛を使ってオリーブオイルを全体に塗ります。全体に塩を振って210℃に予熱したオーブンで約15分カリカリに焼いて完成です。

ポリポリとした食感を楽しみたいのなら生地を補足伸ばすときに細めにしましょう。食べごたえがほしいなら太めにしましょう。塗る油はサラダ油でもいいですが、オリーブオイルの方が仕上がり後の風味が格段にいいのでオリーブオイルをおすすめします。

塩を振る際には岩塩だと食感に変化がつきます。塩と一緒に粉チーズや黒胡椒を振るといろんな味のバリエーションができます。生ハムを巻けば見た目もおしゃれです。

グリッシーニのおつまみ

  • 薄力粉200g
  • ベーキングパウダー小さじ1
  • 砂糖小さじ1~3
  • 塩小さじ1/2~1
  • オリーブオイル大さじ2
  • 水100cc
  • 粉チーズ~大さじ1
  • 粗挽き黒こしょう小さじ1/2
 
  1. ボウルに材料を全て入れて、なめらかになるまで捏ねます。捏ね終わったら10分休ませます。
  2. 16✕40cmに伸ばして生地を40等分に切り分けます。オーブンを170℃に予熱しましょう。
  3. クルクルとひねりながら二つ折りにして約30分焼きましょう。カリッと音がするまで焼けたら完成です。

カリカリポリポリの食感が特徴ですので、生地は適度に細くして太くしないようにしましょう。低温でじっくりと焼き上げていきましょう。

和風グリッシーニ

  • 強力粉90g
  • 薄力粉45g
  • イースト2g
  • 塩3g
  • 砂糖4.5g
  • バター4.5g
  • レモン汁少し
  • 水80cc
  • 乾燥わかめ3g
  • Aオリーブオイル適量
  • Aしょうゆ適量
 
  1. 乾燥わかめは水で戻して水気をしっかりと切り、細かく刻みます。A以外の材料をホームベーカリーに入れてパン生地コースで一時発酵まで進めます。
  2. ホームベーカリーから取り出して軽くガス抜きをして、丸め直して10分ベンチタイムをおきます。
  3. 綿棒で17✕30cmくらいの大きさに四角く伸ばし、包丁やピザカッターを使って1cm幅にカットしていきます。軽くコロコロと生地を転がすと生地が馴染みます。
  4. オーブンシートに間をあけて並べて20分くらいおきます。オリーブオイルに醤油を少し入れて混ぜ、刷毛を使って生地に塗っていきます。
  5. 200℃に予熱したオーブンで15分焼き、180℃に温度を下げて10分焼きます。途中で上下をひっくり返すと熱が均等に行き渡ります。

ホームベーカリーに入れる際にはわかめを最後に入れるといいでしょう。オーブンの温度と焼き時間はオーブンによっても違いますので、折ってみてパキッとなるくらいを目安にしてみてください。

グリッシーニはシンプルで美味しいパン!

今回はグリッシーニについて紹介していきました。グリッシーニは大きいプリッツのような見た目でお菓子に見えますがパンの分類です。そのままポリポリと食べるのではなく適当な大きさに折って食べるのが正しい食べ方ですので、レストランなどで食べる際には気をつけましょう。そのまま食べると食べかすも落ちますし汚い食べ方に見られてしまいます。

自宅でも簡単に作ることができるパンですので、アレンジレシピも含めぜひとも挑戦してみてはいかがでしょうか?

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