2019年06月24日公開
2024年09月19日更新
ムースーローとは?栄養やカロリーを解説!お手軽でも本格的な基本レシピ!
ムースーローとはきくらげと卵と豚肉を炒めたものです。美味しいだけではなく豊富な栄養があり、なおかつカロリーも抑えめなことで人気の中華料理のひとつです。今回はムースーローについて、名前の由来や栄養素、さらには基本のレシピやアレンジメニューを紹介していきます。材料も手に入りやすく比較的簡単に作ることができるので、食卓におかずがもう一品欲しいときなどにムースーローは便利なメニューです!
ムースーローとは?
ムースーローは人気の高く簡単に調理できる中華料理です。美味しくて栄養豊富な料理ですが名前だけ聞くと、ムース―ローって何?と思っている人も多いので、ムース―ローの材料や名前の由来など詳しく説明していきましょう。
きくらげと豚肉の卵炒め
ムースーローは中国の山東省で生まれました。山東省は海が遠く山が多いことからキノコがよく採れることから、きくらげを使った炒めものが誕生したのです。きくらげのザクザク感と卵のふわっと感が他の料理にはないハーモーニーを生みだし、中国だけではなく日本でも長く愛される料理となっています。
卵の黄色ときくらげの黒がシンプルながらもカラフルで見た目がきれいな料理です。また料理法が炒めるだけと単純で、誰でも簡単に作れます。
木犀肉が木須肉に変化
元々、ムースーローは木犀肉と漢字で表記されていて、炒めた後の卵がキンモクセイ(金木犀)に見えることから犀を使っていました。長い歴史の中で犀の字と発音が似ていて簡単な須が使われるようになり、木須肉に名前が変化しました。
加える具材も様々
ムースーローに使うものは卵ときくらげと豚肉とシンプルです。料理をするのにニラや白菜などの野菜を加えたりするのもいいですし、卵やきくらげは海産物とも相性が良いです。エビやホタテなどを加えて調理してみても美味しく食べられます。
味付けも、塩コショウでシンプルにしたり、オイスターソースを加えてちょっと濃い目の味付けにしたり、卵は唐辛子の辛味と相性が良いのでラー油を入れてみたり、と様々なバリエーションがあります。中華料理店でも各店で異なったアレンジがされているので、種類が豊富な中華料理としても知られています。
またアレンジも味だけでなく、栄養素を更に増やすと行ったこともできます。栄養価が非常に高い料理なので、更に健康を考えて料理方法をかえてみるのも重要です。
ムースーローの栄養やカロリー
ムースーローに入っている材料は夏バテや風邪などに効果が高く、簡単に作れる上に栄養をたっぷり取れ人気です。また、カロリーも低くダイエットをしている人にもおすすめの料理になっています。
ビタミンB1・B2
ムース―ローに入っている豚肉には、ビタミンB1とB2が含まれています。ビタミンB1はエネルギーの代謝を促し、ビタミンB2は皮膚や粘膜の生成を促す効果が期待できます。どちらの成分も夏バテなど体がキツイなと思ったときに食べると効果が感じられやすいです。
タンパク質
豚肉に含まれる良質なたんぱく質は臓器や筋肉、血液などを作る効果が期待できます。お肉と聞くと太りそうで疎遠しがちですがエネルギーに変わっていくので、積極的に摂取してもあまり太らず健康にしてくれます。成長促進や免疫機能を高めてくれるので、成長期のお子さんに必要な栄養素といえます。
リン
リンはカルシウムやマグネシウムとともに骨や歯を作ってくれる重要な成分です。カルシウムばかり摂取してもなかなか骨の生成には繋がりにくいので、是非リンを積極的に摂取してみましょう。
ビタミンA
ムースーローで使われている卵にはビタミンAが含まれています。ビタミンAは発育の促進や肌の健康維持、視覚の暗順応に関わったりなど体の成長に欠かせない成分です。また、のどや鼻などの粘膜に働いて細菌から体を守ったり健康維持に関しても重要です。体調を崩しやすい人や成長期のお子さんがいる家庭は是非ビタミンAを摂取していきましょう。
ビタミンD
きくらげに多く含まれるビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きがあり、血液中のカルシウム濃度を保ち丈夫な骨を作ってくれます。ムースーローを作るときはきくらげを多めに入れて、ビタミンDをたくさん摂取しましょう。
鉄分
鉄分は血液を通って体全体に酸素を行き渡らせる働きがあります。鉄分が不足するということは酸素不足になるということで、ふらつきや動悸などの原因になります。貧血気味であるという人は鉄分を積極的に摂っていきましょう。
食物繊維
便の排出量を増やして便秘になりにくくなる効果が期待できます。また便通を良くするだけではなく心筋梗塞や糖尿病と行った生活習慣病の予防に役に立つ栄養素として注目されています。
カルシウム
骨と歯にを作る上で欠かせない栄養素です。その他にも血液や筋肉などにも含まれていて、カルシウムが出血を止めたり、神経や筋肉運動など健康を保つのに必要な働きをしています。
カリウム
細胞の外液のナトリウムとバランスをとりながら、細胞の状態を保ったり、血圧を調整するなど、常に一定した健康状態をを維持するのに大きな働きのある栄養素です。ナトリウムは塩分に含まれているので、とり過ぎると高血圧になる原因の一つです。カリウムは血圧を下げる働きがありますので積極的に取ることで血管への負荷を和らげてくれます。
カリウムは豚肉ときくらげに多く含まれています。ムースーローは血圧が高めの方にもおすすめです。中華料理は医食同源の考えがあり、健康に大きな働きをしてくれる料理が多くあります。
カロリー
ムース―ローのカロリーは200~300kcalとなっています。豚肉の量を多くしたり脂身の多いバラ肉にすれば、おのずとカロリーが高くなります。しかし、300kcalだとしても1食の摂取カロリーが約700kcalと言われているので、ムース―ローは低カロリーな料理といえるでしょう。
ムースーローの本格的な基本レシピ
簡単で誰でも作れるムースーローを美味しく作るコツを紹介します。ふわふわの卵子ザクザクしたきくらげを豚肉が優しくまとめる美味しい料理です。
材料と作り方
- 生きくらげ
- 卵3個
- 豚肉薄切り200g
- ごま油大さじ1
- 植物油大さじ1
- 砂糖
- 塩、コショウ
- オイスターソース大さじ1
- 酒(あれば紹興酒)大さじ1
- きくらげをざっと洗い、石突を取り一口大に切ります。
- 卵を溶いて塩コショウと砂糖で下味をつけます。
- オイスターソースと酒をかき混ぜておきます。
- フライパンにごま油と植物油を入れて温め、溶き卵を入れます。
- やわらかくかき混ぜてスクランブルエッグを作り、いったんお皿に取り出しておきます。
- 同じフライパンに豚肉を入れ色が変わってくるまで炒め、きくらげを投入してください。
- 3分ほど強火で炒めて、スクランブルエッグを入れます。
- オイスターソースと酒を回しいれて、さっとかき混ぜたら完成です。
材料も調味料もできるだけシンプルな方が素材の持つ味と食感が引き立ちます。強火でサッと作るようにすると美味しく作れます。
ポイント
美味しく作るコツは卵をふわふわに仕上げることです。卵をふわふわにするにはフライパンに入れてあまりかき混ぜないこと、卵に火を通しすぎないことの2つを守るとより美味しいムースーローが出来上がります。
ムースーローのアレンジレシピ
ムースーローは単純な料理なので簡単に味を変えることができます。一手間加えるだけで味の幅が広がるので試してみてください。
筍入りムース―ロ―
- 生きくらげ
- 卵3個
- 豚肉薄切り200g
- たけのこの水煮100g
- ごま油大さじ1
- 植物油大さじ1
- 砂糖
- 塩、コショウ
- オイスターソース大さじ1
- 酒大さじ1
- きくらげとたけのこをざっと洗い、きくらげの石突を取り一口大でたけのこは薄切りに切っておきます。
- 卵を塩コショウと砂糖で味をつけてかき混ぜます。
- フライパンにごま油と植物油を入れて温め、溶き卵を入れてスクランブルエッグを作りお皿に取ります。
- 同じフライパンに豚肉とたけのこを入れ、豚肉の色が変わってくるまで炒めます。
- 色が変わったらきくらげを入れます。
- 3分ほど火を通して、スクランブルエッグを入れます。
- 最後にオイスターソースと酒を合わせたものを入れて、かき混ぜて完成です。
卵を味付けるときに最後に調味料をいれるので薄味にしておきましょう。たけのこの歯応えときくらげの歯応えの違いが食べていて楽しいアレンジレシピです。
ムースーローチリソース
- 生きくらげ
- 卵3個
- 豚肉薄切り200g
- たけのこの水煮100g
- ごま油大さじ1
- 植物油大さじ1
- 砂糖
- 塩、コショウ
- チリソース
- きくらげを洗い石突を取って、一口大にカットしておきます。
- 卵をかき混ぜ塩コショウと砂糖で味を整えます。
- フライパンにごま油と植物油を入れ熱し、卵でスクランブルエッグを作り、皿に取ります。
- 同じフライパンに豚肉を入れ、豚肉の色が変わってくるまで炒めます。
- その後できくらげを入れてください。
- きくらげに火が通ったら、スクランブルエッグを入れます。
- 最後にチリソースで味を整えます。
チリソースの酸味が食欲を引き立ててくれる料理です。卵とチリソースは非常に相性が良いので美味しく出来上がります。
たっぷりきのこのムースーロー
- 乾燥きくらげ
- 卵3個
- 豚肉薄切り200g
- しめじ50g
- 舞茸50g
- ごま油大さじ1
- 植物油大さじ1
- 砂糖
- 塩、コショウ
- 酒
- みりん
- 鶏ガラスープ(顆粒)
- きくらげ水で戻し、しめじと舞茸を洗い石突を取って一口サイズに切ります。
- 卵を混ぜ塩コショウと砂糖で味を整えておきましょう。
- ごま油と植物油を入れたフライパンを熱します、温まったらやさしくスクランブルエッグを作って、お皿に取り出します。
- フライパンに豚肉としめじと舞茸を入れ、豚肉の色が変わるまで炒めます。
- きくらげを入れて火が通ったら、スクランブルエッグを入れます。
- 酒とみりんに鶏ガラスープの顆粒で味を整えて完成です。
きくらげもきのこなので、しめじや舞茸とは相性が良いです。またきのこを入れることで栄養価もさらに高まるのでおすすめレシピです。
ムースーローはヘルシーで調理が簡単
栄養価の高くカロリーの低いムースーローは、育ち盛りのお子さんにぴったりな料理です。美味しく簡単にアレンジレシピが作れます。いろいろ試してみるとムースーローをさらに美味しく味わえるのでおすすめです。