韓国のソーセージ「スンデ」は日本人の口に合う!美味しい食べ方とレシピ

韓国のソーセージと言われているスンデは、韓国人にとってはなくてはならないソウルフードの一つです。韓国旅行へ行った時には、必ず目にするメジャーな料理で、日本でも韓国料理取扱い店や通販などで購入することができます。見た目ほど味は強烈ではなく日本人の口にもよく合います。栄養もあり食べ方によっていろいろ楽しめるのがスンデの魅力です。そんなスンデの特徴や歴史を踏まえながら、美味しい食べ方やアレンジレシピを紹介していきます。

韓国のソーセージ「スンデ」は日本人の口に合う!美味しい食べ方とレシピのイメージ

目次

  1. 1スンデとは?
  2. 2スンデのおすすめの食べ方
  3. 3スンデを使ったアレンジレシピ
  4. 4スンデは栄養豊富でおやつやおつまみに最適

スンデとは?

スンデは韓国料理の中でも人気のある食べ物で、好きな人はとことんハマってしまう魅力があります。見た目はソーセージ風でちょっとグロテスクな感じですが、実際に食べるとむっちりもっちりして美味しいです。韓国人で知らない人はいないくらい、韓国の食生活に欠かせない食べ物です。

日本人の口にも良く合いそのまま食べても美味しいのですが、他にもいろいろな食べ方があります。そこで今回は、スンデの美味しい食べ方やアレンジレシピを紹介します。食べ方によっては、苦手だった方もスンデの美味しさに目覚めるかもしれません!是非、参考にしてスンデを堪能して下さい。

豚や牛の血を入れる

スンデの断面を見ると赤黒い色をしています。これは牛または豚の血が使われているからです。生臭さが気になる所ですが、香味野菜や胡椒を使用しているためほとんど気になりません。血を使うことで栄養もしっかり摂れます。

様々な具材を詰める

スンデは豚の腸の中にもち米や香味野菜、豚や牛の血液などを入れて作ります。地域によってはもち米の代わりに春雨を入れるところもあります。江原道の東草地方では、オジンオスンデという豚の腸の代わりにイカを使ったものもあります。

歴史

スンデの歴史には諸説があります。朝鮮半島の歴史には多くの侵略時代があり、中でもモンゴルによる支配は80年間ほど続いたと言われています。そのため現在の韓国とモンゴルには多くの接点が見られます。当時モンゴル軍が豚の腸に詰め物をして非常食としていたのがスンデのはじまりだと言われています。

また、朝鮮戦争時代に韓国が食糧難に陥りました。そんな時に豚肉の加工工場が、本来なら捨てる部分の豚の内臓を使って何か栄養のある食品を作れないだろうかと考えだされたのがスンデのはじまりだという説もあります。

見た目や味

スンデを食べたことがない方は、見た目がかなりインパクトがあるので抵抗があるかもしれません。特にカットせずに長いソーセージ状でどくろを巻くように店頭に置かれていると強烈です。

しかし、これが見た目と違って美味しいことに驚くことでしょう。味は塩もきつくなく、辛くもなくで食べやすいです。しっかり味わうとコクもあり、特にレバー系が好きな方は気に入るはずです。

栄養が豊富

スンデは韓国が食糧難の時に韓国人のお腹を満たしてくれた貴重な食べ物でした。スンデにはたくさんの栄養が含まれています。牛や豚の血を原料に使うことからタンパク質・鉄分・亜鉛・セレンなどの栄養が摂取でき、ビタミンも豊富に含まれています。

栄養がギュッと詰まっている分、カロリーも割と高めです。好きだからといって食べ過ぎると、カロリーオーバーになってしまうので注意して下さい。

スンデのおすすめの食べ方

スンデは韓国に行かなくても通販などで購入することができます。家でじっくり味わいながらお酒のおつまみとして食べるのも良いでしょう。もちろん、そのままで食べることもできますが、他にもいろいろな食べ方があります。お気に入りの食べ方でスンデを堪能して下さい。

基本は塩で

スンデのスタンダードな食べ方です。スンデそのものは味は薄めでガツンとくるインパクトはありません。なので、何かをつけて食べるのがおすすめです。塩を付けるとシンプルさを保ちつつ味が引き締まって、スンデの旨みも引き出してくれます。

カットされた断面に塩をちょこっとつけながら食べます。ツウな方は塩にごま油を混ぜたり、唐辛子を混ぜたりして食べています。

カンジャン(醤油)で

カンジャンとは韓国の伝統的な醤油のことです。日本の醤油に比べて色が少し濃く、若干甘めでコクがあるのが特徴です。

食べ方は日本の醤油をつけて食べる時と同じように、ちょこっとスンデにつけて食べます。わさびが好きな方は、わさび風味にする食べ方もおすすめです。カンジャンが家にない場合は、日本の醤油をつける食べ方でも美味しく食べれます。

タレや塩辛で

地域によってタレの味も特徴があり異なります。特に人気のあるセウジョは小エビの塩辛のことです。韓国の代表的な食べ物キムチには欠かせない材料の一つでもあります。

セウジョをつけて食べる食べ方は、地元韓国でも韓国料理好きの日本人にも人気があります。セウジョはエビの風味がタレのなかに凝縮されていて、海の風味のセウジョと山の風味の豚の味のバランスが最高です。この食べ方なら、スンデに抵抗がある方もすんなり食べれるかもしれません。

炒め物

スンデを炒めて食べる食べ方も韓国ではメジャーです。スンデを炒めた物を韓国ではスンデボックムという名前で親しまれています。スンデは薄いスライス切りにして炒め物に入れるのが一般的です。

キャベツや人参、玉葱などの野菜と一緒に炒めれば、栄養バランスも良くなります。本場韓国で食べるスンデボックムはコチュジャンや唐辛子を使用するので辛めです。スンデは炒めることによって、さらにもっちり感が増して美味しくなります。

スープにする

スンデをスープにして食べるのは、韓国ではメジャーな食べ方の一つです。韓国料理店ではスンデクッという名前で提供されています。スンデクッのクッは日本語でスープという意味になります。

韓国ではスンデのスープといえばコムタンになります。コムタンとは、牛の肉や内臓をじっくり長時間煮込んだ白濁したスープのことです。コムタンにスンデを入れて煮込めばスンデクッになります。ネギや胡麻などの薬味を入れると、風味が増してさらに美味しく食べれます。

スンデに添えられたレバー

お店でスンデをオーダーすると、必ずと言っていい程レバーが添えられて出てきます。レバーは鉄分も多く栄養価が高いので、是非食べておきたいところです。レバーは特に何か味付けされているわけではなく、どのようにしてこのレバーを食べるのか食べ方にとまどってしまいます。ここでいくつかの食べ方を紹介しましょう。

調味料を付けて食べる

レバーを味なしでそのまま食べる食べ方では、やはりちょっと食べにくいです。スンデと同じように塩やタレに付けて食べるのが良いでしょう。お店によってはコチュジャンを提供してくれるところもあります。適度に調味料を付けることで、より一層レバーの美味しさが引き立ちます。

キムチと食べる

韓国では、ほとんどのお店でキムチを提供してくれます。レバーの上にキムチをのせて食べると、食が進みどんどん食べれます。お酒や白ご飯とも良く合う食べ方です。レバー独特の臭みを全く感じずに食べれるおすすめの食べ方です。

スープに入れる

スープの中に入れて食べる食べ方も人気です。スプーンですくうとスープの中からスンデが出てきたり、レバーが出てきたりして楽しそうです。レバーにスープの味が染み込んでとても美味しくなります。

スンデを使ったアレンジレシピ

スンデ料理の具や味を変えることで、栄養価も高くなり美味しさも増します。スンデを使ったアレンジレシピを活用してスンデをもっと楽しみましょう!

スンデの炒め物

  • スンデ 250g
  • キャベツ 100g
  • 玉ねぎ 1/4個
  • 赤ピーマン 1/3個
  • 長ねぎ 1/4本
  • ゴマの葉 3枚
(タレ用)
  • コチュジャン 大さじ2
  • 砂糖 大さじ1
  • にんにく 醤油 各小さじ1
  • ごま油 粉唐辛子 各小さじ1
  • 酒 水 各大さじ1
 
  1. 野菜類はお好みで食べやすい大きさにカットします。
  2. スンデは下茹でして1.5cm幅にカットしておきます。下茹ですることで臭みと油っぽさが取れます。
  3. フライパンを熱し適量の油を敷いたら、野菜類を入れて炒めます。
  4. 野菜類に火が通ってしんなりしたら、スンデとタレの材料を入れます。
  5. 最後にゴマの葉を入れて、さっと炒めたらでき上がりです。

スンデのアレンジレシピの中でも、一番食べやすいレシピです。スンデ特有のクセが苦手な方は、炒め物にすると意外に美味しく感じるかもしれません。辛くしたくない場合は粉糖辛子は省いてもかまいません。スンデ炒めはマッコリにも良く合います。

スンデクッ(スンデのスープ)

  • スンデ 250g
  • 玉ねぎ 1個
  • もやし ふたつかみ
(調味料)
  • ダシタ 大さじ2~3
  • 醤油 大さじ1
  • お酒 大さじ1~2
  • にんにく(チューブでも可) 大さじ1
  • 唐辛子粉 お好みで
 
  1. スンデを下茹でし水にさらして1.5cm幅にカットします。細かく切るとスープで煮込んだ時に、中身が飛び出すので注意して下さい。
  2. 玉ねぎは千切りに、もやしはそのまま使います。
  3. 鍋に野菜と野菜が全て被るくらいの水と調味料を入れて煮ます。
  4. 野菜が柔らかくなったらスンデを入れて、さらに5分ほど煮たらでき上がりです。

スープで煮込むことで、さらにもちっと感が増して食感を楽しめます。スンデはすでに下茹でしているので、あまり煮込み過ぎないようにしましょう。柔らかすぎて崩れてしまうので気を付けて下さい。レシピにはないですが、春雨や白ご飯を入れても美味しいです。

韓国スンデとねぎのカレー炒め

  • スンデ 8切れ
  • カレールゥ 1皿分
  • 長ねぎ 青い部分のみ
  • 砂肝 5個
 
  1. スンデと砂肝は下茹でをして食べやすい大きさに切ります。
  2. ネギは5cm幅に切ります。
  3. フライパンにスンデと砂肝、長ネギと水150ccとカレールゥを入れます。
  4. 火にかけて、長ねぎがしんなりしたら完成です。

スンデが余った時は、カレー味にするのもおすすめです。白いご飯にぴったり合います。レシピ以外にも家にある野菜を加えても良いでしょう。たくさんの野菜を入れる場合は、野菜を先に煮込んで仕上げ段階でスンデを加えて下さい。

イカのスンデ

  • イカ 2杯
  • 合挽きミンチ 100g
  • 木綿豆腐 1/4丁
  • 玉ねぎ 1/4個
  • ニラまたはネギ 1/2束
  • 醤油 ごま油 各小さじ1
  • 塩こしょう 少々
  • にんにくチューブ 1~2cm
 
  1. イカはワタを取って綺麗に水洗いをし、胴体と足の部分を切り離します。
  2. 切り離した下足は包丁で細かく切ります。
  3. ボウルにイカの胴体以外の材料を全部入れて、手で捏ねるように混ぜ合わせます。
  4. 具をイカの胴体に詰めて爪楊枝で留めます。耐熱皿に置いてラップをし500wの電子レンジで10分加熱したらでき上がりです。

特に韓国の調味料を揃えなくてもできるレシピです。韓国ではもち米を入れる作り方もありますが、手軽にできるスンデレシピを紹介しました。他に、細かく刻んだ人参や椎茸を入れても栄養満点で美味しいです。電子レンジで加熱する時は、途中でイカの上下を返すと熱がまんべんなく通ります。

スンデラーメン

  • スンデ
  • 辛ラーメン
  • 豆もやし
  • キムチ
  • 小ねぎ
  • 塩こしょう
 
  1. スンデは下茹でし1.5cm幅にカットしておきます。
  2. 熱したフライパンに油を敷き、豆もやしを炒め火が通ったらスンデを加えてさらに軽く炒め塩こしょうで味付けします。
  3. インスタントの辛ラーメンを作ります。
  4. 丼に辛ラーメンを入れて、上に1とキムチと刻んだ小ねぎを盛ったらでき上がりです。

韓国の有名なインスタントラーメンの「辛」は日本でも手軽に購入することができて人気があります。スープにスンデのコクが染み出て味わい深くなります。残りのスープにご飯を入れて食べても美味しいです。時間がない時にでも簡単にできるレシピです。

スンデトッポギ

  • トッポギ 250g
  • スンデ 好みの量
  • 玉ねぎ 1/3個
  • 長ねぎ 1/3本
  • 人参 1/2本
  • 茹で卵 2個
  • キャベツ 150~160g
(調味料)
  • ダシタ(中華だしの素でも可) 小さじ1/2
  • 砂糖 大さじ1
  • コチュジャン 大さじ1
  • こしょう 少々
  • おろしにんにく 2片
  • 水 350ml
 
  1. 鍋にお水を入れてダシタとコチュジャンをよく溶かします。
  2. 長ねぎと茹で卵を鍋に入れて一緒に煮込みます。ねぎの風味とうまみが美味しいトッポギになるポイントです。茹で卵は色が染まる程度に煮込みます。
  3. 野菜類、トッポギ、砂糖、にんにくを入れ混ぜながら10分煮込みます。
  4. コチュジャンの赤い色が全体に染みてきたら、下茹でしてカットしたスンデを加えます。
  5. 2分ほど一緒に煮込んだら火を止めて、仕上げにこしょうを振ってでき上がりです。

トッポギだけでは辛い、スンデだけではクセが気になるという方におすすめのレシピです。単品ではそんなに好みでなかったトッポギとスンデがミックスになると美味しくなるという絶品レシピです。本場韓国では、スンデトッポギというメニューで出している屋台もたくさんあります。是非、チャレンジしてみて下さい。

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スンデは栄養豊富でおやつやおつまみに最適

スンデは食べ方やアレンジレシピによって、食感や味の印象が大きく違ってきます。スンデは好みの食べ方を見つければ、はまってしまう中毒性のある食べ物です。鉄分も多く栄養もあるので、貧血気味の女性にもおすすめです。もし、見た目で食わず嫌いの方がいたら、是非次回はスンデにチャレンジしてみてください。

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