鶏肉の解凍方法5選《氷水・冷蔵庫・レンジ・フライパン》最速の時短は?
鶏肉を冷凍しておけば毎日の料理作りにとても便利ですが、解凍方法は様々でそれぞれメリット・デメリットがあります。一般的な解凍方法といえば、冷蔵庫での解凍や電子レンジでの解凍だと思います。今回の記事では鶏肉の上手な解凍方法を、冷蔵庫・電子レンジ・氷水に分けて紹介していきます。フライパンを使って解凍する裏ワザもありますが、本当に解凍できるのでしょうか?解凍した鶏肉を美味しく食べるレシピも併せてみていきましょう。
鶏肉の解凍方法が知りたい!
値段が安く栄養満点、味も美味しく毎日の献立に大活躍の鶏肉。安いときにまとめ買いして冷凍庫で保存している、という人も多いのではないでしょうか?
皆さんは冷凍鶏肉はどのように解凍していますか?オーソドックスな解凍方法は冷蔵庫に入れたり、電子レンジでの解凍だと思います。
これら一般的な解凍方法の他にも実は何種類か解凍方法があるのを知っているでしょうか?今回の記事では鶏肉の解凍方法を5選紹介します。オーソドックスな解凍方法から、あまり知られていない、フライパンを使った裏ワザ的な解凍方法も併せて紹介します。
どの解凍方法が早いのか?どの解凍方法が美味しいのか?それぞれのメリット・デメリットを見極めながら、料理作りに活用してください。
鶏肉の冷凍保存方法
鶏肉の解凍方法を紹介する前に、上手な冷凍方法を紹介します。上手に冷凍すれば長期間、美味しく保存することができます。
冷凍保存の手順
鶏肉をまとめ買いしたときに冷凍保存する人は多いと思いますが、どのような方法で冷凍しているでしょうか?正しい冷凍方法を今一度、確認していきましょう。
まず、パックから鶏肉を取り出します。このとき、鶏肉に付いている水分はキッチンペーパーで優しく拭き取りましょう。パックに出ている水分はドリップといわれるもので、鶏肉の水分や旨みが出てしまったものです。臭みの原因になるので、キッチンペーパーで優しくふきます。
鶏肉は丸ごと冷凍も可能ですがおすすめは、使うレシピに合わせて切っての冷凍です。丸ごと冷凍した場合は、使うときも丸ごと解凍しなければいけません。一度解凍したものは、再び冷凍できないので使い切る必要があります。
鶏肉を使う分ごとに切って冷凍しておけば、使う分だけ解凍でき無駄がありません。また、小分けにすることで、素早く冷凍でき鮮度を保つことができます。面倒でも切って使う分ごとに冷凍することをおすすめします。
切った鶏肉はラップに包みます。このとき、空気が入らないようピッタリ包みます。包んだ鶏肉は保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じます。空気をなるべく抜くことで酸化を防ぎ、美味しく冷凍できます。
冷凍の際、あれば金属トレーに乗せて冷凍しましょう。金属に乗せると素早く冷凍できるので、さらに美味しく保存できます。
そのほかにも、鶏肉は今話題の「漬け込み冷凍」もおすすめです。下味をつけて冷凍することで、味も染み込み柔らかく美味しく食べられます。解凍して焼くだけで調理の手間も省ける、一石二鳥な保存方法です。
賞味期限
鶏肉は水分が多く、冷蔵での賞味期限は2日前後と短いです。冷凍保存だとだいたい2週間から1ヶ月の保存が可能になります。
鶏ひき肉は空気に触れる面積が多く、傷みやすいため2週間を目安に使い切りましょう。そのほかの鶏肉は、きちんと保存すれば1ヶ月は保存可能です。これより長い冷凍保存は酸化や冷凍焼けの原因になり、色が悪くなったり味が劣化します。
鶏肉の解凍方法3選
鶏肉を上手に冷凍できたら、今度は上手に解凍しましょう!オーソドックスな鶏肉の解凍方法は、冷蔵庫で解凍、氷水での解凍、電子レンジ解凍です。
冷蔵庫で解凍
鶏肉の解凍方法でおすすめなのが冷蔵庫での解凍です。一番確実に鶏肉の品質を保ったまま解凍することができ、面倒な手間もかかりません。
解凍方法は鶏肉を冷蔵庫に入れるだけです。水分が出て冷蔵庫が汚れる可能性があるため、ボウルやバットに鶏肉を保存袋のまま入れて解凍します。
冷蔵庫での解凍は一番確実な方法ですが、ネックになるのが解凍時間です。鶏肉の大きさにもよりますが、冷蔵庫での解凍には半日かかります。丸鳥など、大きい状態の鶏肉では丸一日かかることもあり、使う時間を考えないと解凍されていない、ということにもなりかねません。
朝使う場合は夜のうちに、夜使う場合は朝のうちに冷蔵庫に入れておくなど、使う時間やレシピに合わせて解凍する必要があります。
氷水で解凍
品質を保ったまま安全に、しかも短時間で解凍できるのが氷水での解凍です。氷水での解凍は少し手間がかかりますが冷蔵庫での方法より、かなり早く解凍できます。
まず鶏肉が入る大きさのボウルを用意します。ボウルに氷水を作り、鶏肉を浸けます。このとき、鶏肉は必ず保存袋に入れ確実に口を閉じておきましょう。
氷水は30分ごとに交換します。お湯や水は使わずに必ず氷水で解凍します。鶏肉450gでは約1時間で解凍することができます。
この方法なら、急に解凍しなければならない時でも解凍可能です。氷水を取り替える手間はかかりますが、氷水に浸けておくだけなのでそれほど大変ではないでしょう。
デメリットといえば鶏肉の大きさです。もっと大きな丸鶏の場合は3時間ほどかかってしまいます。その間、氷水を30分ごとに変えなければいけないので大量の氷が必要で手間もかかってきます。大きなボウルも必要です。
氷水での解凍は、ある程度の大きさの鶏肉に向いた方法といえます。また、氷水で解凍した鶏肉は冷蔵庫での保存はやめて、必ず使い切るようにしましょう。
電子レンジで解凍
電子レンジでの解凍は、時間がない時に一番便利な方法です。鶏肉を保存袋から取り出し、電子レンジ対応の皿に入れます。
電子レンジには大抵解凍モードがついているはずです。鶏肉のグラムによって電子レンジの解凍時間は変わってきますが、数分で解凍可能なので急に鶏肉が必要な時には便利な方法です。もしも電子レンジに解凍モードがなければ、2分加熱し、様子を見ながら加熱を繰り返しましょう。
便利な電子レンジでの解凍ですが大きなデメリットもあります。電子レンジでの加熱はどうしても加熱にムラができ、火が入りすぎる場合があります。片面は溶けていないのに片面は溶けている、ということも多く全体が均一に解凍できないこともあります。
また、加熱されることでドリップが出て旨みが逃げ、パサつきや硬くなるなど味や食感に影響が出ることがあります。また、電子レンジで解凍したものは再び冷蔵庫で保存できないので使い切るようにしましょう。
鶏肉をフライパンで解凍する方法2選
先ほど紹介した鶏肉の一般的な解凍方法の他に、フライパンを使った方法を知っていますか?知っているとちょっと便利なフライパンを使った解凍方法を紹介します。
フライパンで挟む方法
鶏肉の裏技的な解凍方法がフライパンを2つ使った解凍方法です。この方法、少し変わっているやり方なのですが、きちんと解凍できる不思議な方法です。
まず、用意するものはフライパン2つです。なぜフライパンを2つ用意するのかというと、フライパンで鶏肉を挟むからです。鶏肉を挟むことで解凍?と不思議に思いますがこれできちんと解凍されるというから驚きです。
ポイントはアルミのフライパンを使う、ということです。アルミのフライパンをひっくり返したら汚れないようラップを敷きます。そこに鶏肉を乗せ、ラップを被せたら、もう一つのフライパンで挟みます。
こうすることで熱伝導の力を利用し、鶏肉を解凍できるのです。凍った鶏むね肉2枚なら10分ほどで解凍されます。ポイントはアルミのフライパンを使うことと、鶏肉にあった大きさのフライパンを使うということです。アルミ製ならフライパンでなくても、鍋でもOKです。
簡単な方法ですが、常温に置いて解凍するため、必ず10分ほどで調理してください。そのまま何時間も放置するとドリップが出て雑菌が繁殖する恐れがあります。時間を守って熱伝導率を利用した放置するだけの解凍方法、試してみてください。
予熱で解凍する方法
鶏肉は量によってはフライパンを使っても解凍できます。まず用意するのはフライパンです。フライパンに水を70ml入れ、鶏肉を入れます。
フライパンの蓋をしたら強火で3分加熱し、火を止めたら余熱で更に1分待ちましょう。少量の水を入れ、一気に加熱することで蒸気が生まれ、蒸気が凍った鶏肉に触れることで「凝縮熱」というエネルギーが生まれます。このエネルギーの力で鶏肉を短時間で解凍することが可能になるのです。
しかも、スチーム効果で短時間でもしっとり美味しく解凍することができます。電子レンジで加熱するよりもしっとりふんわり解凍でき、このまま調理もできるというメリットもあります。
とても簡単で美味しく解凍できますが、この方法は200gまでの少量の鶏肉に対応の方法になります。量が多い場合はこの方法では解凍できません。
冷凍鶏肉のおすすめ解凍レシピ
冷凍の鶏肉を使ったおすすめの鶏肉レシピを紹介します。鶏肉を上手に解凍して美味しく調理して食べましょう。
冷凍鳥もも肉の煮込み
- 冷凍鶏もも肉600g
- 水500cc
- 干し椎茸3枚
- ネギ1本
- エリンギ小さめ4本
- じゃがいも小さめ5個
- コーン一缶
- 砂糖小さじ1/2〜1
- 塩小さじ1
- 干ししいたけは軸をとり、水洗いします。
- 冷凍鳥もも肉をフライパンに入れ、水としいたけを入れます。
- コーン、野菜を一口大にきり、鶏肉の上に乗せます。
- ぐつぐつ煮えてきたら、弱火にして砂糖を入れます。
- 砂糖が溶けたら、塩で味を調整して出来上がりです。
ポイントは弱火でじっくり煮込むことです。このレシピは解凍いらずで煮込むだけの手軽さです。野菜と鶏肉の美味しさが出て、ゴミもほとんど出ない楽チンレシピです。
鶏むね肉の竜田焼き
今日の肴。
— まくら (@ZUQChWDOkTObWmj) September 10, 2019
鶏むね肉の竜田揚げ。
ビールが美味いです😀 pic.twitter.com/BIaAVW1XJ4
- 鶏むね肉(冷凍)1枚
- しそ8〜10枚
- 醤油小さじ1
- みりん小さじ1
- A・梅肉大さじ1
- A・はちみつ大さじ1
- B・味噌大さじ1
- B・はちみつ大さじ1
- くるみ5粒
- 油大さじ4
- 片栗粉大さじ3
- 鶏肉は半解凍の状態で、薄くそぎ切りにします(厚さ5mmほど)
- 鶏肉は酒に漬け常温に戻し、しそは洗って水気を拭き取ります。
- くるみは粗く潰し、Aの調味料に半分、Bの調味料に半分加えてタレを作っておきます。
- 鶏肉の水気をふき、醤油とみりんを合わせたもので下味をつけます。
- 下味をつけた鶏肉にしそを置き、片栗粉をまぶします。
- 余計な片栗粉を叩いたら、油を熱したフライパンでしそのない方から焼きます。
- 焼けたら3種類のソースでいただきます。
鶏肉は半解凍できると薄く切りやすいです。このレシピではくるみ入りの梅肉ソースと、味噌ソース2種類が紹介されています。レシピ以外にもお好みのソースで食べるのもおすすめです。
照り焼き丼
今日の夜ごはんは鶏てりやき丼でした。 pic.twitter.com/AhkauB6PNL
— chie (@kota3nopan) March 26, 2015
- 解凍した鶏肉(一口大)もも肉3枚
- キャベツ1/4
- ネギ適量
- 卵3個
- ご飯適量
- A・酒50cc
- A・みりん50cc
- A・醤油50cc
- A・砂糖大さじ2
- A・ニンニクチューブ2〜3センチ
- A・生姜チューブ2〜3センチ
- 一口大に切ってある鶏肉を解凍しておきます。
- キャベツは千切り、ネギは小口切りにしておきます。
- Aの調味料を合わせておきます。
- 中火のフライパンで鶏肉を炒めます。
- 皮面から焼き、焼き色がついたらひっくり返し蓋をして蒸らします。
- 火が通ったらAの調味料を加え、弱火で照りが出るまで煮詰めます。
- 深めの容器に卵と水を入れ、レンジで1分加熱します(卵の黄身に爪楊枝で穴を開けておきます)
- ご飯、キャベツ、鶏肉、卵、ネギを盛り付けたれをかけたら完成です。
一口大に切って冷凍した鶏肉を使ったレシピです。鶏肉はもも肉3枚分でボリュームもあります。焼いて、タレを絡ませるだけのお手軽レシピでがっつり鶏肉をいただきましょう。
冷凍鶏モモ 解凍しながらハーブ煮
予定よりかなり時間かかったけどうまし🙆鶏モモ肉のハーブ煮レモン醤油 pic.twitter.com/cHkBNZ9FTe
— じゅんみ (@dotObake) April 8, 2016
- 冷凍のままの鶏もも肉1枚
- 水100cc
- 塩小さじ1/3
- 醤油小さじ1
- エリスリトール小さじ1
- お好みのハーブ適量
- オリーブ油大さじ1
- こしょう適量
- 凍ったままの鶏肉を氷水で半解凍します。
- 皮を取り除き、一口大にカットします。
- 半解凍の鶏肉とハーブ、調味料を鍋に入れ、落し蓋をして3分から5分煮ます。
- 鶏肉を裏返し蓋なしで3〜5分煮ます。
- 火が通ったら仕上げにオリーブ油とこしょうを入れ完成です。
使う鍋は材料がちょうど収まるくらいのサイズの鍋がおすすめです。凍った鶏肉でなくてももちろん作れるレシピです。使うハーブはローズマリーやローリエ、タイムなどお好みでどうぞ。
鶏肉の解凍方法を使い分けよう!
毎日の献立に重宝する、家庭料理になくてはならない鶏肉は上手に冷凍して上手に解凍するのが美味しく食べるポイントです。
解凍方法は様々ですがどの方法もメリット・デメリットがあります。鶏肉の量によっても、向き不向きがあります。少量の鶏肉の場合はフライパンを使った解凍方法も試せるのでぜひ試してみてください。