大根の中が青い時は食べられる?青あざ症とは?食べ方や正しい保存も紹介

大根の中が青いときは食べることができるのでしょうか?大根は古くなったり保存方法によって、中が青い状態へと変化してしまうことがあります。この青い状態になってしまうことを青あざ症と呼びます。青あざ症は大根の種類によってもなりやすいものがあるようです。今回は大根の中が青い時には、どのような対処をしたら良いのか、またどのようなレシピであれば美味しく食べることができるのかなど紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

大根の中が青い時は食べられる?青あざ症とは?食べ方や正しい保存も紹介のイメージ

目次

  1. 1大根が青い時食べられる?
  2. 2大根の青あざ症(青変症)とは?
  3. 3大根が青あざ症になる原因
  4. 4大根が青い状態でも美味しく食べる方法
  5. 5大根が青い状態になりにくい保存方法
  6. 6大根が青い時も捨てずに調理

大根が青い時食べられる?

考えている女の子

大根の中が青い状態を見たことがあるでしょうか?大根は品種によって青い色になってしまいやすいもの、また保存方法によっても青い状態になりやすいものがあります。今回は青い状態(青あざ症)とは何なのか、また青あざ症になってしまった時は、どんなレシピにすれば食べることができるのかなど詳しく見ていきますので、参考にしてみてください。

大根の青あざ症(青変症)とは?

大根は保存状態によって、青あざ症になってしまうことがあります。この青あざ症とはどのような症状のことを言うのでしょうか?原因となりやすい部位、また青あざ症になった大根にはどのような変化が出てくるのかなど、詳しく見ていきます。

青くなる原因

虫メガネ

大根が青い状態になる原因は、生理現象と言えます。大根の育つ環境状態や、収穫後の保存状況によって青あざ症は発症してしまうと言われています。青くなる原因として考えられるのは、乾燥、高温、過湿、ホウ素欠乏などが考えられますが、どれも外から大根を見ただけではわかりません。

そのため大根農家の人も出荷の時点では、その大根の中が青い状態になってしまっているかはわかりません。大根を切ってみて初めて、青あざ症になっているかなっていないかの判断ができます。

青くなりやすい部位

青あざ症になる部分は、大根の中の部分です。そのため大根をスーパーなどで買う場合には、外側しか見えないので、大根の中身が青いかどうかの判断はつけられないことが多いです。事前に中身が青いかどうかを判断するためには、最初からカットされている大根を購入するのも一つの方法と言えます。

味の変化

顔をしかめている男性

中身が青い青あざ症になった大根は、通常の大根よりも苦みが強くなる傾向があります。そのため苦みが強く食べられない場合は廃棄することになるかもしれませんが、通常は青あざ症になっている大根も、食べても問題はありません。中身が青い大根のおすすめレシピはこの後紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。

青あざ症になっている大根は、大根おろしや煮物などにすると、苦みを気にすることなく食べられるようになるとも言われています。しかし、もし調理する前に酸っぱいにおいがする場合は、大根の腐敗が始まっている可能性もあるので、食べずに処分するようにしましょう。

食感の変化

バツ印を出している女性

中身が青い大根は、食感にも変化が出てきます。青あざ症になった大根は、固くなる傾向があります。そのためそのまま生の状態で食べる方法は、おすすめできません。

固くなってしまった大根は、大根おろしにしてから食べたり、たくあんにして食べたりすると大根の青い部分を気にすることなく、食べられるようになります。しかし、ぬるっとした食感やぶよぶよしていたりする場合は、青あざ症ではなくカビが生えている可能性もありますので、その場合は食べずにすぐに廃棄するようにしましょう。

大根が青あざ症になる原因

大根が青あざ症になるにはいくつかの原因が考えられます。原因がわかれば、大根の中が青い状態になる前に、対処することができるようになるのではないでしょうか?それでは原因にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

原因①空気の乾燥

指をさしている女性

中身が青い大根の原因1つ目は、空気の乾燥が考えられます。大根が育つ環境は、中身が青い状態になってしまうか否かに関わってくるのです。しかし大根の外側部分はほぼ変化が見られないため、中身が青いかどうかがわからない点が、青あざ症の発見が遅れる原因とも言えます。

原因②土壌が高温多湿

中身が青い大根の原因2つ目は、高温多湿です。大根が育つときにこのような環境下に置かれると、中身が青い状態になってしまうことがあります。大根はもともと高温多湿を嫌います。高温多湿が続くと病気にかかりやすい傾向があるため、注意が必要となります。

原因③ホウ素の不足

中身が青い大根の原因3つ目は、ホウ素の不足です。大根が埋まっている土壌が酸性になっていると、ホウ素は水に溶け出やすい状態になっています。そのため大根が収穫されるまでの間に、雨が続いたりすると、ホウ素が流れ出てしまい、結果的にホウ素不足となってしまいます。このため青い中身となる可能性が出てきます。

原因④アントシアニンの変化

指をさしている女性

中身が青い大根の原因4つ目は、アントシアニンの変化です。大根が成長する=老化が進むということですが、大根の老化が進むと、大根に含まれているアントシアニンという色素が変化することがあります。これが大根の青い状態のことで、青あざ症と言われる症状となります。

原因⑤青あざ症になりやすい品種

青あざ症になる大根には、いくつか品種があります。どのような品種だと中身が青い大根になりやすいのでしょうか?大根は本来冬場に生産される野菜ですが、現在では品種改良が進み、夏場でも大根を収穫できるようになりました。

青あざ症は高温だとなりやすい傾向があります。そのため夏場でも収穫することができる青首大根のような種類は、青あざ症になりやすいです。

原因⑥保管温度が20℃以上

大根が大きくなる後半時期の平均気温が25度以上が続くと、青あざ症になる可能性が出てきます。また収穫後の大根の保管温度が20℃以上を超えていると、同じく中身が青い大根になることがあります。ここからわかることは、大根が高温に弱い野菜であることです。

ちなみに7月や8月に収穫される大根は、青あざ症になりやすい傾向があると言われています。購入した時に中身が青い状態でなかったとしても、保存する時点で20℃以上の環境下に置いておくと、青あざ症になってしまう可能性があるため、大根を保存する際には適切な保存方法をするように気を付けた方が良いでしょう。

大根が青い状態でも美味しく食べる方法

大根の中が青い状態になってしまった場合、もう食べられないのでは?と思う方もいるでしょう。しかし大根の中が青い状態であっても美味しく食べる方法はあります。今回は青あざ症になってしまった大根の美味しく食べる方法について紹介します。できればなってほしくない青あざ症ですが、なってしまっても美味しく食べられます。

大根おろしにする

中身が青い大根を見ると、どのような調理をしたらいいのかと悩むかもしれませんが、そんな時は大根おろしにしてみてはいかがでしょうか?青い部分が目立つのではないかと思うかもしれませんが、大根おろしにすると青い部分がわからなくなり、また固い食感も軽減することができます。

またもし苦みが気になるようであれば、そのまま大根おろしを食べるのではなく、ポン酢などをかけて食べれば苦みを感じにくくなり、さっぱりと食べることができるのではないでしょうか?

米のとぎ汁で茹でる

中身が青い状態の大根は、苦みが強くなる傾向があります。ここで活躍するのが、米のとぎ汁です。普段米のとぎ汁は捨ててしまうことが多いと思いますが、青い大根になってしまった時は捨てずにとっておきましょう。

青い大根を茹でるときに、米のとぎ汁を使って茹でてみましょう。米のとぎ汁で青い大根を茹でると、苦みが少なくなります。お米のとぎ汁には、「ジアスターゼ」という酵素が含まれており、これが大根に含まれているでんぷんを分解してくれます。でんぷんが分解されると、青い大根に感じる苦みが軽減されます。

中身の青い大根を調理する前には、ぜひお米のとぎ汁を使って下茹でしてから使うようにましょう。

たくあんにする

青い大根はたくあんにして食べると、苦みや固さが気になりづらくなります。ただ青い色は、たくあんの色にきれいに染まらないこともあるかもしれませんが、味は美味しくなるためおすすめです。市販にたくあんの素が売られているので、それを購入してたくあんを作ると良いでしょう。

この他にも自宅にあるものでも、たくあんを作ることができます。味付けをする材料は砂糖、焼酎、塩、酢、くちなしです。中が青い大根でも簡単にたくあんを作ることができるので、ぜひ大根の中身が青い状態になってしまった時には、たくあんを作ってみてください。

煮物にする

中身が青い大根は、煮物にするのもおすすめです。煮物にする場合は下茹でをすると思いますが、この下茹では先ほど紹介したお米のとぎ汁で行うと良いでしょう。苦みが緩和されるため、美味しい煮物が作れるのではないでしょうか?

また煮物にしてしまえば、青い色になってしまっていることも目立たなくなるし、煮込むことで固さもなくなっているので、おすすめの調理法と言えそうです。

大根が青い状態になりにくい保存方法

大根が青い状態になりにくいようにするためには、事前にどのような対策をしておけばいいのでしょうか?ここで紹介する対策をしておけば、大根の中が青い状態になる青あざ症になることを未然に防ぐことができるかもしれません。ぜひ事前対策をして、青あざ症を防ぎましょう。

葉と根を切り分ける

青あざ症にならないためには葉付きの大根を購入した場合は、なるべく早く葉っぱと根を切り分けるようにしましょう。葉っぱを付けたままにしておくと、栄養が葉っぱに流れてしまい、大根自体がしなびてしまい長持ちできなくなってしまいます。

葉と根を切り分けたら、大根の下の部分はそのままの状態で冷蔵庫に入れられない場合は、3等分にすると良いでしょう。切り分けた葉っぱ部分は塩を振り、水気をしっかりと絞ってからラップに包みます。そのあとは冷蔵保存もしくは冷凍保存をしておくと良いでしょう。

切り口をラップで覆う

大根を長持ちさせるためには、大根を切った場合は切り口をラップで覆うと良いでしょう。ラップで覆うことによって乾燥を防ぐことができるからです。ラップで包んだ大根も野菜室に入れたときは、縦にして保存すると良いでしょう。

またラップをする場合は切り口だけでなく、全体を包むようにした方がより乾燥から防ぐことができます。切り口部分だけでは、ラップをしていない部分から乾燥が進んでしまうためです。また軽く湿らせた新聞紙などでくるむのもおすすめの保存方法です。

ラップや新聞紙でくるんだ大根は、およそ2週間程度の日持ちがします。大根を購入したら青あざ症を防ぐためにも、早めに適切な方法で保存をしておきましょう。

新聞紙で包んで立てて保存

切り分けた大根は新聞紙にくるんで、立てた状態で保存すると良いでしょう。なぜ立てた状態の保存が良いのかというと、大根は縦に延びる野菜です。そのため野菜本来の性質として縦に保存した方が、大根が成長しようとするエネルギーが自然に働くため、効率の良い置き方になるからです。

野菜室や冷蔵庫で縦方向で置くスペースがない場合は、出来るサイズにカットしたりしましょう。またうまく縦に置けない場合は、牛乳パックやペットボトルなどを半分に切り、そこにカットした大根を入れるとまっすぐに立てることができるため、長期保存に役立ちます。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

保存場所

冷蔵庫、その中でも野菜室がおすすめです。縦置きにできる場所の方がより良いでしょう。しかし縦置きに保存できない場合でも、およそ2週間程度は保存できるでしょう。夏場は必ず冷蔵庫や野菜室での保存が必須となりますが、冬場に関しては冷暗所での保存も可能です。

冷暗所とは気温が14度以下の場所で、日が当たらない、風通しの良い場所のことです。そのような場所があれば冬場であれば可能です。季節や気温に応じて、大根の保存場所は調節するようにしましょう。

葉の冷凍保存方法

葉っぱは細かく切って塩もみしましょう。塩もみをしたときに緑色の液が出た場合は、流水でよく洗います。水気を切りラップで包んだ後に、ジップロックなどの密封できるものにいれてから冷凍保存すると良いでしょう。

冷凍保存しておけば、すぐに味噌汁などに入れたり煮物に入れたりすることができ、時短調理に役立ちます。また冷凍保存をすれば長期保存も可能になります。

大根が青い時も捨てずに調理

中身が青い大根は見慣れないものなので、今までは捨てていた方も多くいたかもしれません。しかし、青い大根であっても食べても問題がないことが分かったのではないでしょうか?青い大根はお米のとぎ汁で色や苦みを軽減させることもできるし、大根おろし、煮物といったものにすれば美味しく食べることもできます。

そのため青い大根になってしまっても、捨てずに調理してみてはいかがでしょうか?また青あざ症は事前に防ぐための対策もありますので、購入した大根が青い状態にならないために、上手な保存方法を心がけるようにしましょう。

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