鶏肉の生焼けは食中毒の危険!菌や症状・対処法は?生焼けを防ぐ方法も!

鶏肉を生焼けにしてしまうと食中毒に繋がる危険かあると言われています。では、鶏肉を生焼けにしてしまうと、どういうことが原因で食中毒に繋がってしまうのでしょうか?食中毒の原因となる菌や食中毒になってしまった時の症状、対処法や保存方法など詳しく紹介します。また、生焼けを防ぐ方法についても交えながら詳しく紹介します。鶏肉の生焼けを事前に防いで、食中毒が起きないように気をつけましょう。

鶏肉の生焼けは食中毒の危険!菌や症状・対処法は?生焼けを防ぐ方法も!のイメージ

目次

  1. 1鶏肉の生焼けによる食中毒について知りたい!
  2. 2鶏肉の生焼けで食中毒を起こす菌や症状
  3. 3鶏肉の生焼けで食中毒になった時の対処法
  4. 4鶏肉の生焼けを防ぐ方法
  5. 5鶏肉での食中毒を防ぐ扱い方と保存方法
  6. 6鶏肉の生焼けを見極めて食中毒を防ごう!

鶏肉の生焼けによる食中毒について知りたい!

鶏肉の生焼け

鶏肉の生焼けから起こる食中毒とは、どのような物なのでしょうか?鶏肉の生焼けを事前に防ぐことで、鶏肉から食中毒を起こさないようにする生焼けの対処方法など、詳しく紹介します。

また、食中毒の中にはどのような菌が存在し、どのような症状を起こすものなのかなども交えながら紹介します。詳しく知ることで、鶏肉の生焼けを防ぎ、鶏肉を美味しく食べ元気に過ごすことができるのでぜひ参考にしましょう。

鶏肉の生焼けで食中毒を起こす菌や症状

鶏肉の生焼けで食中毒を起こす菌や症状について、菌別に紹介するとともに、菌によって起こる症状についても詳しく紹介します。鶏肉の生焼けで起こる食中毒について知ることで、さらに生焼けを気を付ける注意点が分かるようになります。

原因はカンピロバクター菌

加熱してある鶏肉

鶏肉の生焼けで食中毒を起こす原因の1つに、カンピロバクター菌があります。生の鶏肉に含まれていることが多く、家畜の腸管内に生息している菌になり、臓器や飲料水を汚染する菌でもあります。ただ、乾燥にとても弱くて、通常は加熱することで、カンピロバクターは死滅すると言われています。

カンピロバクター菌を死滅させるためには、よく加熱するようにしましょう。カンピロバクター菌による食中毒の症状として発症は、感染後2~7日間位になり、ごくまれにですが、後遺症としてギランバレー症候群を発症することもあると言われています。カンピロバクター菌を摂取しないよう生焼けには気を付けるようにましょう。

食中毒の症状

お腹の痛い人

鶏肉の生焼けが原因で起こる食中毒の症状としては、腹痛や下痢、嘔吐、発熱、血便などが見られます。食中毒の細菌の症状によってさまざまですが、だいたい、数日から2週間ぐらい症状が続くこともあります。食中毒の原因となったウイルスを下痢や嘔吐などで体外に出すことで症状が少しづつ良くなります。

ただ、下痢や嘔吐が続いてしまうと脱水症状を起こしやすくなってしまうので、脱水症状が起きないように水分を十分にとり、脱水症状が起きないように気を付けましょう。

サルモネラ菌やトキソプラズマにも注意が必要

妊婦

鶏肉の生焼けで食中毒を起こす菌の中にカンピロバクターだけでなく、サルモネラ菌やトキソプラズマも含まれています。サルモネラ菌は乾燥にも強く、冷凍でも数年間生き続けることのできる菌になります。感染後だいたい12時間で症状があらわれるのが特徴です。

トキソプラズマは、寄生虫に感染した食肉を生で食べることで感染する恐れがあるもので、健康な人の場合は症状が出ずに軽い風邪のような症状程度で済むこともありますが、妊娠中の女性がトキソプラズマに感染してしまうと死産や流産、胎児への発達の影響などを与えることがあるので、妊娠中の方は特に生焼けの鶏肉には気を付けましょう。

鶏肉の生焼けで食中毒になった時の対処法

鶏肉の生焼けで食中毒になった時の対処法として、主な食中毒の症状や、食中毒の症状の重い場合、軽い場合、赤ちゃんや子供が食中毒になってしまった場合の対処法などについて詳しく紹介します。もし、食中毒になってしまった場合に、対処方法を参考にしましょう。

主な食中毒の症状

具合の悪い人

鶏肉の生焼けで食中毒になった時の主な食中毒の症状とはどんな症状なのでしょうか?鶏肉の生焼けで食中毒になった時の症状としては、発熱、頭痛、下痢、腹痛、悪寒、嘔吐などの症状がみられます。生焼けの中には食中毒の原因となる菌が多く含まれています。

体の中に入った食中毒を起こす菌は、体内から体外に排出することで症状が軽減されていきます。そのために起こりうる症状として、下痢や嘔吐と言った症状で体内から体外へ排出します。

症状が軽い場合

具合の悪い人

鶏肉の生焼けで食中毒になった時の対処法として症状が軽い場合は、まずは、脱水症状を起こさないように水分を十分に摂ることが大切になります。吐き気や嘔吐がある場合には、誤嚥が起きないように、吐きやすい体制がすぐに取れるように横向きに寝るようにしましょう。

また、吐いた物が口に中に残っている場合には、なるべく口から取り除くようにしましょう。子どもの場合や高齢者の場合、自分で取り除くことができない時には、素手ではなくビニール手袋などを使って口からかきだしてあげましょう。食中毒を起こす細菌が嘔吐や下痢などで体外から出ることで少しつづ症状が良くなってきます。

症状が重い場合

病院へ受診

鶏肉の生焼けで食中毒になった時の対処法として、症状が重い時には、症状を悪化させないためにも医療機関を受診するようにしましょう。下痢が1日に10回も続く場合や、血便が出ている場合、激しい嘔吐がある場合や呼吸困難になっていたり、意識障害などがある場合には特に、早めに受診するようにしましょう。

対処が遅れてしまうと、重症化してしまうこともあるので、重症化を防ぐためにも早めに対処することで、食中毒で起こる症状を改善することができます。

赤ちゃんや子供の場合

子ども

鶏肉の生焼けで食中毒になった時の対処法として、赤ちゃんや子供の場合はどうしたらよいでしょうか?赤ちゃんや子供と言った乳幼児の場合は、消化器官や免疫力が弱いのでとても注意が必要となります。

特こまめに水分を与えるようにして、脱水症状には気を付け、重症化しないうちに医療機関に受診をするようにしましょう。脱水症状から、余計に悪化してしまう場合もあるので気を付けましょう。

鶏肉の生焼けを防ぐ方法

鶏肉の生焼けを防ぐ方法にはいくつかの方法があります。加熱時間の目安、鶏肉を切ったり、串で刺して確かめる方法、色で判断する方法、箸で押して確かめる方法など、それぞれの鶏肉の生焼けを防ぐ方法を詳しく紹介します。生焼けを防ぐ方法を参考に、調理の際には生焼けに気を付けましょう。

加熱時間の目安

時計

鶏肉の生焼けを防ぐ方法の1つに、鶏肉の加熱時間の目安を紹介します。鶏肉の目安の加熱時間としては、生から揚げる唐揚げの場合は160度から180度の温度の油で3分程になり、冷凍からすぐに揚げる場合には160度から180度の温度の油で4分程が良いとされています。

その他に電子レンジ加熱の場合、鶏肉のささ身の部分では500Wで1本を加熱する場合1分、5本を加熱する場合3~4分程加熱すると良いとされています。この時間は、あくまでも目安の時間となりますが、加熱後は必ず鶏肉に火が通っているか、生焼けではないか、確認するようにしましょう。

切る/竹串を刺す

竹串に刺した鶏肉

鶏肉の生焼けを防ぐ方法の1つに、切ったり、竹串を刺し確かめることが良いとされています。やはり、鶏肉に完全に火が通っているか確かめるには、鶏肉自体を切ることで、断面を見て生焼けでないことを確認することができるのでおすすめです。生焼けの場合は肉の中心部がピンク色をしています。

また、鶏肉を切ると料理の見た目を崩してしまうと思う方は、竹串を鶏肉に刺して確かめる方法をおすすめします。鶏肉の一番厚みのある所に竹串を刺し、5秒ほど待ち竹串をひいて、下唇のくぼみ辺りにあてることで、竹串が温かいを感じたら、生焼けではなく火が通っていることになります。

色で判断する

切った断面

鶏肉の生焼けを防ぐ方法の1つに、色で判断する方法があります。鶏肉は火が通ることで、ピンク色から白色へ変わります。ただ、火を通しすぎてしまうと、鶏肉の食感がパサパサしてしまい味が落ちてしまいます。ささ身のような鶏肉の場合は問題ありませんが、胸肉の場合は火の通しすぎには気を付けましょう。せっかくの鶏肉の旨味をのがさないようにしましょう。

また、もも肉の場合は、火が通っていてももも肉の部分部分で、ピンク色に見えるところもあります。中心部がピンク色をしている場合は、生焼けになり火が通っていないこともありますが、中心部が白色で、ところどころがピンクの場合には、火が通っていることになります。よく鶏肉の色を見て、判断するようにしましょう。

箸などで押してみる

鶏肉を押して確かめる

鶏肉の生焼けを防ぐ方法の1つに、箸などで押してみる方法があります。切ってしまうと見た目を崩してしまうことになるので、切りたくない方にもおすすめの方法です。火が通った鶏肉は弾力があります。加熱後、箸で鶏肉を押してみて弾力があるか確かめてしましょう。弾力感を感じられたら生焼けではなく、火が通っていることになります。

なかなか、鶏肉の弾力感を判断するのが難しい方には、できれば、鶏肉を切って確認することをおすすめします。また、鶏肉を箸などで押してみて透明な肉汁が出てくる場合は、火が通ってる可能性が高いです。濁った肉汁の場合は、生の状態の可能性が高いでしょう。肉汁もよく見るようにしましょう。

鶏肉での食中毒を防ぐ扱い方と保存方法

鶏肉での食中毒を防ぐ扱い方と保存方法について詳しく紹介します。取り扱い方として、鶏肉は調理前には洗わないことや調理器具や手はしっかり洗うことなどを紹介するとともに、鶏肉を冷蔵庫や冷凍庫での保存方法なども交えながら紹介します。鶏肉を正しく保存することで、より食中毒を防ぐことができます。

調理前に洗わない

やってはいけない

鶏肉での食中毒を防ぐ扱い方として、調理前には鶏肉は洗わないようにしましょう。鶏肉のぬめりが気になり洗ってしまう人や、水分を含ませることでジューシーに仕上がると思っている人が多いようですが、鶏肉を調理前に洗ってしまうと、逆効果になってしまいます。

鶏肉を水道で洗った場合、洗い流れた水が広い範囲に飛び散ってしまい、他の食品や、調理で使うものにまで菌を付けてしまう恐れがあります。できるだけ、鶏肉は洗わずにそのまま調理するようにしましょう。

調理器具や手をしっかり洗う

鶏肉での食中毒を防ぐ扱い方と保存方法の一つに、調理器具や手はしっかり洗うようにしましょう。また、調理器具は一度煮沸消毒し、乾燥させることがおすすめです。まな板や包丁は、肉用と他の食品とは分けるようにしましょう。手は指の中までよく洗い、十分に洗浄と消毒をすることで二次汚染を防ぐことができます。

鶏肉を触った手では、必ず他の物は触れないように気を付けましょう。手を洗った後でも、細菌の付着が気になる場合には、手をアルコール消毒をするように心がけましょう。もし、鶏肉を触ってしまった手で他の物に触れてしまった場合には、触れてしまったものはよく洗うようにしましょう。

冷蔵保存方法

冷蔵保存

鶏肉での食中毒を防ぐ保存方法の1つで冷蔵庫で保存する場合は、購入後は早めに冷蔵庫に入れて5度以下にして保存するようにしましょう。食中毒を引き起こす菌は、10度になると活性化しはじめ、35度で最も増殖すると言われています。それなので、できるだけ購入後はすぐに冷蔵庫に保存するようにしましょう。

また、冷蔵庫で保存する場合には、必ず温度の低い一番下の段やチルド室などに入れて保存するようにしましょう。そうすることで、低い温度を保つことができ、また、もしパックなどから肉汁が出てしまっても二次感染を起こすことなく防ぐことができます。鶏肉のパックの近くには生で食べるものは置かないようにしましょう。

冷凍保存方法

鶏肉での食中毒を防ぐ保存方法の1つで冷凍庫に保存する場合は、冷蔵庫で保存する場合同様、購入後はすぐに冷凍庫に保存するようにしましょう。冷凍庫で保存する場合はトレイなどを使い、早めにマイナス15度以下にするようにしましょう。細菌は、マイナス15度以下で増殖が停止します。だからと言って、細菌がなくなるわけではありません。

冷凍庫に保存後も早めに使うようにしましょう。また、冷凍庫内で保存する場合には、詰めすぎないようにしましょう。詰めすぎてしまうと正確な温度を保てない場合があります。冷凍で保存した鶏肉は、常温で解凍するのはやめましょう。解凍する場合は冷蔵庫を使うことで、細菌の増殖を防ぐことができます。

鶏肉の生焼けを見極めて食中毒を防ごう!

鶏肉を焼く

鶏肉の生焼けを食べてしまった場合に起こりうる食中毒について、詳しく紹介しましたが役に立てたでしょうか?鶏肉は生焼けを起こしてしまうと、食中毒を起こしてしまう怖い食品になります。ただ、生焼けを気を付けるだけで、美味しく食べることができる食品でもあります。

生焼けを防ぐ方法としてはいくつかのことに注意することで、簡単に防ぐことができるので、調理するときには注意を払いながら調理し、鶏肉の生焼けを食べないように配慮しましょう。また、鶏肉の生焼けを起こさないように気を付けることで調理も楽しくなり、鶏肉を美味しく食べることができます。

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