リガトーニとは?相性のいいパスタレシピとおすすめのリガトーニを紹介

リガトーニというパスタを知っていますか?ペンネなどと同じショートパスタの一種ですが、ペンネともちょっと違う歴史あるショートパスタです。今リガトーニは人気上昇中で、さまざまなレシピサイトなどでも注目されています。あまり聞きなれないショートパスタですから、おいしい食べ方などに迷ってしまう人もいるでしょう。そこでリガトーニとペンネの違いや、リガトーニを使ったおすすめのレシピなどを紹介します。

リガトーニとは?相性のいいパスタレシピとおすすめのリガトーニを紹介のイメージ

目次

  1. 1リガトーニとは?
  2. 2リガトーニの茹で方
  3. 3リガトーニと相性のいいパスタレシピ
  4. 4リガトーニのおすすめ商品
  5. 5リガトーニで美味しいパスタ料理を作ろう

リガトーニとは?

リガトーニ

リガトーニとは、ペンネやマカロニなどと同じショートパスタの一種です。発祥はイタリア南西部のカラブリアです。マカロニに似ている形状ですが、マカロニより太く大きな穴が開いていて、外側には筋状の模様が入っています。

イタリアではペンネなどと同じく古くから馴染みのあるパスタの一種で、発祥地のカラブリアをはじめイタリア各地で愛されています。

名前の由来

リガトーニの名前の由来はその外見から来ています。リガトーニには細くまっすぐな線が入っていて、「rigare(リガーレ)」というイタリア語で線を引くという意味からきているといわれています。また、「溝が入っている」という意味の「リガーテ」というイタリア語の由来もあります。

特徴

リガトーニの特徴といえばなんといってもその太さです。マカロニに似ていますが直径が9mm~15mmもあり、「千本の筋」とも言われる線が表面に入り、穴が大きく、厚さもあるのでロングタイプのパスタにはないモチモチとした食感が楽しめます。

またその太さや厚みから、ソースが絡みやすいため、クリームソースの様な濃厚なソースが非常にマッチします。
 

ペンネとの違いは?

ペンネは日本でも知られているショートパスタの一種ですが、リガトーニと時々混同されがちです。しかしペンネとリガトーニにはさまざまな違いがあります。ペンネ・リガトーニともに表面に線が入っているのは同じですが、なんといってもリガトーニのほうが圧倒的に太く、穴が大きくなっています。

さらに「ペン先」を意味する名前の由来があるようにペンネは先がペン先のようにとがっていますが、リガトーニはマカロニのようにスッパリと切られています。ペンネとリガトーニにはこういった違いがあります。

リガトーニの茹で方

リガトーニをはじめとしたショートパスタは実は茹で方や量で悩みがちです。ロングパスタと同じ要領で量を測って茹でてしまうと、1人分の量がとても多くなったり、茹で上がりが硬くなったりします。リガトーニをおいしく食べられる湯で時間や茹で方のポイントを説明します。

茹で時間

まずはリガトーニの茹で時間です。パスタは太さによって茹でる時間が変わってきます。細いものなら5分程度、太いものでも8分程度です。しかし、リガトーニを茹でるときに必要な時間はなんと18分です。これは、リガトーニの太さも関係しています。

また、太いショートパスタはロングパスタと違って、アルデンテにするよりも、しっかり茹でたほうがモチモチした食感を味わえるためです。またショートパスタをアルデンテにしてしまうと、粉っぽさが残ってしまいます。

茹でる時のポイント

続いてリガトーニの茹で方のポイントです。まず量ですが、ロングパスタの100gとショートパスタの100gでは、茹で上がったときの量がショートパスタのほうが多くなっているので、大体7~8割程度の量をめどにして沸いたお湯で茹でましょう。

また、ショートパスタを茹でるときは、お湯の量に対して1%の塩を入れて下味をつけてください。下味をつけることで水分でソースの味が薄くなることを防げます。そしてお湯ですがロングパスタと比べ少ない量で大丈夫です。目安は、お湯の中でリガトーニが泳ぐ程度です。

リガトーニと相性のいいパスタレシピ

リガトーニが特徴的な太さと溝、厚さから、クリームソースや煮込み系のソースなど濃厚なソースがとてもマッチするパスタです。ここではリガトーニと相性のいいおすすめパスタのレシピを紹介していきます。リガトーニの溝にまでソースが入り込み、ほかのパスタにないおいしさを味わえるおすすめレシピです。

リガトーニアラビアータ

  • リガトーニ80g
  • 塩8g
  • ニンニク1片
  • 赤唐辛子1本
  • オリーブ油大さじ2
  • A水煮トマト缶120g
  • A玉ネギペースト(市販品)15g
  • Aローリエ1枚
  • バジル3~4枚
  • パルメザンチーズ好みで適量
     
  1. リガトーニは塩を入れた湯で指定時間茹でる
  2. ニンイクは縦半分に切り、唐辛子は種を出して2等分する
  3. フライパンでオリーブオイルを熱しニンニクを入れてキツネ色になったら赤唐辛子を加えて炒める
  4. Aの材料を鍋で煮る
  5. Aの材料に火が通ったらリガトーニを加えて混ぜ合わせる
  6. 皿に盛り付け、バジルを乗せたら出来上がり

唐辛子のピリッとした感じがアラビアータの美味しさの秘密です。たまねぎは少量しか使わないので、市販のたまねぎペーストを使えば無駄が無く簡単に作ることができるレシピです。

リガトーニアラビアータはシンプルなレシピですが、ここにいためたナスなどを加え、トマトソースと煮ても美味しくできあがりますし、いろいろなアレンジができるので、おすすめです。

リガトーニカルボナーラ

  • リガトーニ70g
  • パンチェッタ50g
  • ニンニク … 半片
  • ペコリーノ・ロマーノ30g
  • 卵黄 … 2個分
  • オリーブオイル大さじ1
  • 塩適量
  • 粗挽き黒コショウ 大さじ1
 
  1. リガトーニは指定時間茹でる(茹で汁は残しておく)
  2. ニンニクは皮をむいて包丁で潰し、パンチェッタは角切り、ペコリーノ・ロマーノはおろし金ですりおろす(
  3. ボウルに卵黄とペコリーノ・ロマーノを入れて混ぜる(ペコリーノ・ロマーノは少し残しておく)
  4. フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ香りが立つまで熱したらパンチェッタを加えて焼き目をつける。焼き色がついたらニンニクは取り除く
  5. 卵黄とペコリーノ・ロマーノを混ぜたものにリガトーニ、焼いたパンチェッタを油ごと入れ混ぜる。水分が足りないときはリガトーニの茹で汁を加える
  6. 混ざったら皿に盛り付け、残しておいたペコリーノ・ロマーノと黒コショウを振りかけたら出来上がり

日本ではカルボナーラというとロングパスタを使うのが一般的ですが、イタリアではリガトーニを使います。またイタリアのレシピでは、生クリームを使いません。チーズで作ることで、ソースがリガトーニにしっかり絡み、濃厚な美味しさのカルボナーラが出来上がります。

ペコリーノ・ロマーノは聞きなれないチーズですが、カルディなど輸入食品店で購入することが出来ます。今までとは違った美味しさが発見できるおすすめカルボナーラです。

 

オクラと温泉卵のリガトーニ

  • リガトーニ80g
  • オクラ3本
  • 長ネギ1/4本
  • 温泉卵1個(市販のタレつき)
  • 粗引き黒コショウ適量
  • 揚げ油適量
  • バター10g
  • 塩少々
 
  1. リガトーニは指定時間茹でる
  2. オクラはサッと熱湯に通し、へたを除いて輪切りにする
  3. 長ねぎは5cmの長さに切ってせん切りにし、中温で素揚げにする
  4. フライパンにバターを入れ、リガトーニを加えてサッとあえ、塩、こしょうで味をととのえる
  5. 皿に盛り付け、オクラ・ねぎをトッピング、温泉卵をを乗せ、タレをかけ、粗引き黒コショウを適量ふったら出来上がり

和風パスタのようで、和風でもないオクラと温泉卵のリガトーニのレシピです。ねぎを揚げることで香ばしくなり食欲をそそります。また市販の温泉卵をタレごと使うことで和風に、そこにバターが加わり味に深みを出しています。温泉卵を割って食べることで、さらに違った味わいを楽しめます。

リガトーニのパスタサラダ

  • 種ぬきプルーン50g
  • リガトーニ100g
  • モッツァレラチーズ50g
  • プチトマト3個
  • イタリアンパセリ2g
  • オリーブオイル30g
  • 塩・コショウ適量
 
  1. リガトーニは指定時間茹でる
  2. 種を抜いて半分に切ったプルーン、さいころ切りにしたモッツァレラチーズ、半分に切ったプチトマト、イタリアンパセリを混ぜ塩コショウする
  3. リガトーニを混ぜオリーブオイルを混ぜて出来上がり

リガトーニをメインにしたサラダのレシピです。ビタミンとミネラルが豊富なプルーンを入れることで栄養満点サラダが出来上がります。また、リガトーニのもっちりとした歯ごたえとプルーンの独特な歯ごたえと甘さがあとを引くおいしさです。

これだけでも十分彩り鮮やかですが、レタスなど葉物野菜を加えるとさらに栄養価もあがり彩りに富んでおすすめです。

リガトーニのブロッコリー詰め

  • リガトーニ70g
  • ブロッコリー1/2
  • ベーコン1枚)
  • 牛乳大さじ2
  • マスカルポーネチーズ大さじ1
  • タイム少々
  • 溶けるチーズ少々
  • 溶かしバター少々
 
  1. リガトーニは指定時間茹でる
  2. ブロッコリーはやわらかめに茹で、みじん切りより少し大きいくらいに切っておく
  3. ミキサーに刻んだブロッコリー、牛乳、マスカルポーネ、ベーコン、タイム、塩胡椒を入れよく混ぜる
  4. 混ぜた材料をリガトーニに詰める
  5. 耐熱皿に溶かしバターを塗ってリガトーニを並べ溶けるチーズをかけ、オーブンでチーズに焼き目がつくまで焼いたら出来上がり

リガトーニを使ったオーブン焼きはポピュラーな料理です。食べ応えのあるブロッコリーを詰めることで、彩りもよく、チーズの塩気がマッチします。大皿料理として食卓で活躍する一品です。

詰め物リガトーニのスープ

  • リガトーニ30g
  • 生ハム15g
  • パルミジャーノチーズ15g(粉チーズでも可)
  • イタリアンパセリ適宜
  • 卵1個
  • チキンブイヨン40cc
 
  1. 生ハムとイタリアンパセリをみじん切りにし、ボウルに合わせ入れ、溶き卵を加え少し練る。
  2.  乾燥リガトーニに1を詰める
  3.  煮立てたブイヨンにリガトーニを入れて煮る
  4. スープ皿に盛りつけイタリアンパセリを散らしたら出来上がり

穴が大きなリガトーニだから出来る詰め物スープのレシピです。今回は生ハムとパセリを入れていますが、すりつぶした海老や鶏ひき肉などを詰めてもおいしく出来上がります。スープなのにボリューム満点、満足感が味わえるおすすめレシピです。

リガトーニパイ

  • リガトーニパスタ300g
  • カッテージチーズ1パック
  • 卵2個
  • パルメザンチーズ2カップ
  • 豚ミンチ肉300g
  • パスタミートソース1瓶
  • オリーブオイル大さじ1
 
  1. リガトーニは指定時間より1分ほど短く茹でる
  2. 卵にカッテージチーズを混ぜ合わせる
  3. 鍋で豚ミンチ肉を炒め火が通ったらミートソースをくわえ汁気を軽く飛ばす
  4. リガトーニが熱いうちにパルメザンチーズ半分とオリーブオイルを混ぜる
  5. オリーブオイルを塗ったパイ皿にリガトーニを縦に並べ、卵と混ぜたカッテージチーズをリガトーニの穴に流し入れる
  6. 上から煮たミートソースを加え、パルメザンチーズの半分を乗せてオーブンでチーズに焦げ目がつくまで焼く
  7. 形が崩れないようパイ皿から出して出来上がり

アメリカを始め、海外で大人気なのがこのリガトーニパイです。市販のミートソースに豚ミンチを加えることで、パイの具のようになります。また、チーズを2種類使っていますが、カッテージチーズやパルメザンチーズ以外に、モッツアレラチーズやピザ用のチーズをつかったレシピでも美味しく出来上がります。

 

リガトーニのおすすめ商品

リガトーニと一言で言っても、多くのメーカーから発売されています。そこで、ここではおすすめのリガトーニを紹介していきます。実はイタリア産のリガトーニもメーカーによって個性があることがわかりました。さまざまなメーカーのリガトーニを試すことで好みのリガトーニが見つかるのではないでしょうか。

ラ・モリサーナ メッツィ・リガトーニ・ブロンズ

イタリアのモリーゼ地方で自社製造しているラ・モリサーナはブリトーニなどと並ぶイタリアのパスタメーカーです。メッツィ・リガトーニ・ブロンズは安い通販サイトなどでは500g入って300円台で購入できるという家計に優しいパスタです。

しかし安いだけでなく、しっかりコシのあるパスタで、やわらかめに茹でてもリガトーニ本体がだれることはありません。もっちりやわらかめのリガトーニが好みの方におすすめです。

ディチェコ リガトーニ

ディチェコはスーパーなどでも購入しやすい王道のパスタメーカーです。ロングパスタをはじめショートパスタでも定評があります。何よりスーパーなどで購入しやすいのがうれしいポイントです。スーパーなどに無い場合は輸入食品店に行けば、多くの店で取り扱いがあります。

Campiリガトーニ

Campiのリガトーニは市販されているリガトーニの中では高級な部類で500gで1500円以上する商品です。これには理由があり、自社の畑で取れたデュラムセモリナ粉を使い、伝統製法を近代製法のよいところを取り合わせて作り上げているこだわりのリガトーニのためです。


こだわりの製法で作られているだけあり、小麦本来の風味と香りがする美味しいリガトーニです。特別な時の料理に使うのにぴったりです。

 

リガトーニで美味しいパスタ料理を作ろう

ペンネに似ているようで似ていない人気急上昇のリガトーニが持つもっちり食感はほかには無いものです。パスタ料理だけでなく、サラダやスープ、詰め物などその形状から多彩な料理に活用できるのもうれしいポイントです。おすすめレシピを参考にリガトーニで美味しいパスタを楽しんでみてください。

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