2019年05月04日公開
2024年09月13日更新
ガランガルはアジア料理の必須スパイス!生姜の一種?使い方や味は?
ガランガルはタイなどの辛い料理には欠かせないスパイスの一つです。生姜のような見た目ですが味には少し違いがあります。基本的にはアジアで作られるエスニック料理には欠かせないスパイスなので辛味に酸味、甘味などを感じます。生姜の一種ではありますが使い方には違いがあり、生姜はカレーのスパイスからジュースやクッキーなどのお菓子などにも使われるのに対して、ガランガルは主にタイ料理などの辛味のあるエスニック料理で主に使われます。
ガランガルはアジア料理で必須のスパイス
ガランガルは日本では馴染みの薄いスパイスですがアジア料理には欠かせないスパイスです。生姜の一種なので味としては似ているところもありますがスパイシーさが際立つ調味料です。
中国の東南部からアジアなどで広く栽培されておりタイやインドネシアなどのエスニック料理では重宝されている調味料です。ガランガルにはタイ生姜などの別名もあり大ガランガルと小ガランガルなどの種類もあります。
原産国
アジアを中心としたエスニック料理にはよく使われるガランガルですが、主にタイなどで盛んに栽培されています。大ガランガルはインドネシアやマレーシアなどの東南アジアが原産なのでインドネシア料理でも重宝されます。
小ガランガルは中国の南部が原産で生薬としても使われていました。基本的には茹でるか蒸したものを乾燥させて使われています。
名前の由来
ガランガルの名前はgalangalの日本語読みです。その他にもタイ生姜などの和名もあります。ガランガルには良姜(リョウキョウ)や南生(ナンキョウ)などの和名も存在しています。
さらに大ガランガルと小ガランガルで呼び名が変わり、大ガランガルはタイではカーと呼ばれたりガリンゲイルなどの別名があります。小ガランガルはインドネシアではケンチュールと呼ばれ、中国南部が原産なのでチャイナルートなどの別名もあります。
香りと味
ガランガルは辛味に酸味、甘味も感じるスパイスです。味や香りは生姜に近いですが、ガランガル自体は固くて食べられません。さらに大ガランガルと小ガランガルで違いあって大ガランガルは生姜より辛くありません。
対して小ガランガルは生姜よりも辛いのが特徴です。どちらのガランガルも味の強さよりも風味の豊かさで重宝されることが多く、肉や魚の臭み消しやカレーや煮込み料理の隠し味として活躍します。
どんな料理に使われる?
原産国である中国南部から東南アジアに広がるエスニック料理などでは必須のスパイスで主にタイ料理などの辛い料理では重宝されます。辛味としての効能よりもスパイシーな風味が目的で煮込み料理などでも活躍します。
特に東南アジア諸国でのカレーでは人気のスパイスでコリアンダーやジンジャーなどと一緒に風味づけとしても利用されます。また、ガランガルを使った料理はカーと名前が付くのでトムカーガイなどの鶏肉料理にはたっぷりのガランガルが使われます。
ガランガルと生姜の違い
ガランガルは生姜の一種ですが一番の違いはガランガルは固くて食べられません。生姜は刻んだりみじん切りにして食べられますが、ガランガルはスープなどに入っていても基本的には食べません。
そのため、生姜と同じように茹でたり蒸したりしてから乾かしてパウダー状にしない限りは食べられない調味料ですが、大きなガランガルが丸ごと入っている料理などもあります。
生姜に似ている?
タイ料理には欠かせない、ガランガル。
— アジアンタワン神楽坂&汐留 (@asiantawan) February 14, 2019
ガランガルとは、ナンキョウ。
生姜の仲間です😃
生姜より、辛みが強くピリッとした味が特徴的⚡️
#アジアンタワン #カレッタ汐留 #本格タイ料理 #アジアンタワン神楽坂 #神楽坂グルメ #汐留グルメ #エスニック料理 #プチ情報 #抗がん作用 #食欲増進 pic.twitter.com/1iAfC6DEyb
ガランガルは基本的に固くて食べられません。そのためトムヤムクンなどに入っているときも風味付けであって食べません。ですが、生姜の一種ではあるので風味や味には似ているところもあり使い方は生姜と同じイメージです。
ガランガルは大ガランガルと小ガランガルでも違いがあり、調味料として使われる大ガランガルは生姜より辛くなく小ガランガルは生姜より辛いのが特徴です。
栄養の違い
ベトナム料理を作ろうと思ってガランガル(タイショウガ)を買ってきたが、なんだか妙にかわいい小動物感があって擦り下ろすのを躊躇している。 pic.twitter.com/zDiuRReesk
— U-zhaan(ユザーン) (@u_zhaan) September 23, 2019
生姜は主に血流を改善することで代謝の亢進などが期待で期待できます。対してガランガルは抗ガン作用などが期待できます。その他にも生姜と同じく健胃作用や発汗作用に加えて炎症を鎮めて呼吸器疾患を治す作用もあります。
もともとガランガルは食用と同時に薬用としても使われてきた食材なので炎症を鎮める効果も期待できることから癌などの慢性炎症を鎮める効果も期待されています。
味の違い
大ぶりの有頭エビを贅沢に使ったトムヤムクンはダシが絶品なのです。
— 沖縄のタイ料理店Asian Food Fuuten (@asianfoodfuuten) August 31, 2019
ガランガル、レモングラス、バイマクルーなどのハーブは全て自然栽培の沖縄の恵みです。#トムヤムクン #thailand #thaifood pic.twitter.com/88flo7kAyI
生姜は辛味と香りを楽しむスパイスで、生姜の一種であるガランガルは強めの辛味に加えて酸味や甘味が特徴です。そのため煮込み料理やカレーに使うと独特の深みが出るのでカレー好きには一押しのスパイスです。
トムヤムクンを食べたことがある人はわかると思いますが辛いだけでなくて独特の酸味に甘味が少しあって後から辛さが押し寄せてきます。これらのタイ料理の特徴である味の深みはガランガルの効果です。
使い道の違い
生姜はジンジャーでもお馴染みでジンジャーエールやジンジャークッキーなどと甘いお菓子にも使われます。対してガランガルはトムヤムクンやトムカーガイなどのタイ料理がメインになります。
生姜のように幅広く応用される調味料というよりはあくまで辛味のある料理に深みを出すための調味料と言えます。辛味を引き出すためにはガランガルのような酸味と甘味も併せ持つことでより深い味わいになります。
ガランガルの使い方
ガランガルはタイ料理やインドネシア料理などで使われるスパイスですが、アロマオイルとしても使われます。アロマオイルとしてはスキンケアや保湿などの効果もあり、その香りは心を温めて安らげます。
精油としてはスパイシーな香りを持つのでコリアンダーなどと同じ分類になります。またオイルマッサージとしては肉体疲労の回復などに用いられます。
料理に使う
ガランガルは生姜の一種なので辛味に酸味もあります。普段から辛い料理が好きな人は隠し味として追加しても美味しく食べられます。相性が良いのは肉や魚などの煮込み料理になります。
同じカレーを作るときでもシーフードカレーから普通のカレーまで普段とは違う風味を出してくれるので、手作りのカレーに凝っている人から人気のあるスパイスです。
精油として使う
ガランガルはアロマオイルとしてスキンケアにも使われ、入浴の際にお湯に垂らして香りを楽しむ芳香浴も人気です。ガランガルの香りはジンジャーと一緒でスパイシーさが目立ちますがウッディーさに甘さも加わっているのが特徴です。
精神面への働きも強く気分をリフレッシュしてすっきりとさせることから抗うつ作用や不安解消の効能が期待されています。仕事や勉強に集中したいときにもおすすめのアロマオイルとして紹介されています。
香りの相性が良いブレンド精油
ガランガルの精油と香りの相性が良いとされるのは柑橘系に分類されるベルガモットやレモングラスに、スパイス系に分類されるコリアンダーなどです。ガランガルの香りには抗菌作用や抗ウィルス作用などがあるので免疫力を高めて炎症を鎮めるがたら気があります。
呼吸器系の働きを高めたり消化器系の機能を高めることから伝統医療の中でも風邪の予防や食欲不振、消化不良に吐き気の軽減に用いられてきました。また、血液循環を高めることから身体を温めて冷えの改善にも効果があります。
効果効能が期待できるブレンド精油
ガランガルをブレンドした精油に期待できるのは肉体疲労の改善にはコリアンダーやシダーウッド、ベルガモットなどが有名です。また、消化促進にはレモングラスやローズマリーなどの組み合わせがおすすめです。
ガランガルがもつ抗炎症作用や抗ウィルス作用から皮膚疾患にも用いられ、シダーウッドやベルガモットとのブレンドなら肉体疲労も改善できます。また、気持ちを楽にしたいときにはマジョラムやローズなどの香りを加えることで効果が倍増します。
ガランガルの味の特徴
ガランガルは生姜の一種ですが生姜のような辛味はなくスパイシーな風味が目立ちます。そのスパイシーな風味から料理には風味づけとして用いられ、生姜のように食べるようの調味料ではありません。辛味そのものを使うよりも他の辛味を引き立たせるのにも効果的な酸味や甘味も含んでいます。
またガランガルがもつ辛味に加えた酸味や甘味は東南アジア特有の蒸し暑い地域にはぴったりの効果があります。タイ料理が好きな人には必須のスパイスがガランガルです。
辛味
同じガランガルでも大ガランガルよりも小ガランガルの方が辛味は強くカレーや煮込み料理にも使われます。さらに強い風味から肉や魚の臭み消しにも使われます。特にたっぷりのシーフードで生臭さが気になるときにはさっぱり感を出すとともに絶妙な辛味が素材の味を引き立たせます。
東南アジアでは肉料理も多いですが豊富な魚介類を活かしたシーフード料理も人気です。ですが、高温多湿の地域であるために魚などは生臭さが目立つのでガランガルは極めて貴重なスパイスです。
酸味
ガランガルの特徴は生姜とコショウを足したようなスパイシーな風味とレモンのような酸味があることです。タイ料理の特徴でもある辛味と酸味の相性が最も良いスパイスの一つなので自宅でも本格的なタイ料理などを作りたいときには必須の調味料です。
タイ料理を食べたことがある人はわかると思いますが、タイ料理の多くは辛いだけの料理は多くありません。多くのタイ料理は辛味と酸味がセットになっています。熱い地域では酸味も加えることで身体から老廃物の排泄を促します。
小ガランガルは大ガランガル
ガランガルには大ガランガルと小ガランガルの二種類があります。タイ料理などに使われているガランガルは大ガランガルの方になります。小ガランガルが名前の通りに小ぶりのガランガルでより辛味が強い別の品種になります。
辛味を出すスパイスは数多くありますが、ガランガルの辛味には酸味と甘味がプラスされることで唐辛子のような辛味とは違って後からピリッと来るので山椒のような感じに近いのです。
生姜より辛い
ガランガルには二種類があり、主に調味料として使われるのは大ガランガルですが辛味は強くありません。ですが小ガランガルは生姜よりも辛味が強いのが特徴です。
ガランガルは生姜よりも辛味が強いというよりも酸味や甘味があるので辛味が引き立たせられるというのが実際のところです。唐辛子などのような辛さではなく後からピリッとくる辛味が特徴です。
ガランガルを使ったおすすめレシピ
ガランガルを使ったタイ料理のレシピは多く存在しますが、中でも鉄板はトムヤムクンで家庭でもお手軽に作れます。さらにカレー好きから人気なのがタイ料理の中でも人気のグリーンカレーです。
タイ料理が人気の理由に簡単なレシピながら普段とは全く違う雰囲気の料理が作れることがあります。パーティーなどでもトムヤムクンがあるだけで普段とは雰囲気ががらりと変わるので人気です。
トムヤムクン
- 有頭エビ 8尾
- 水 800ml
- 塩 大さじ1/2
- レモングラス 4本
- ガランガル 60g
- エシャロット 3~4個
- コブミカンの葉 5~6枚
- 唐辛子 3本
- チリインオイル 大さじ2.5
- ココナッツミルク 200ml
- フクロ茸 100g
- シメジ 1パック
- ナンプラー 大さじ2
- ライム 3個
- パクチー 適量
- 有頭エビは頭と背ワタを取り除きます。
- 頭と水を鍋に入れて15分に込みます。
- 灰汁をすくいながら、材料の野菜を食べやすい大きさに切っておきます。
- エビの頭を一通り出して、切った野菜と調味料、ココナッツミルクを入れて煮込めば完成です。
- 仕上げに器に盛ってからパクチーを盛り付けます。
グリーンカレー
グリーンカレーペースト
- 青唐辛子 20本
- コリアンダーシード 小さじ1
- クミンシード 小さじ1
- ニンニク 40g
- 生姜 10g
- 玉ねぎ 100g
- 塩 小さじ2
- パクチー 20g
- コブミカンの葉 5~6枚
- レモングラス 40g
- ココナッツミルク 800ml
- 水 400ml
- パームシュガー 大さじ2
- 醤油 大さじ4
- なす 200g
- いんげん 100g
- ぶなしめじ 100g
- 厚揚げ 300g
- バジルの葉 適量
- 青唐辛子からレモングラスまでの材料をミキサーやブレンダーで滑らかになるまで混ぜてグリーンカレーペーストを作ります。
- ココナッツミルク400mlと作ったグリーンカレーペーストを鍋に入れて沸騰させてから数分間煮込みます。
- 厚揚げとバジル以外の全ての材料を加えて、野菜に火が通るまで弱火で煮込みます。
- 最後に器に入れて厚揚げとバジルを盛り付けて完成です。
ガランガルの特徴を知って活用してみよう!
ガランガルはタイやインドネシアなどのエスニック料理の代表的なスパイスの一つです。一般的に使われるのは大ガランガルの方で辛味は強くありませんが酸味に甘味もあるのが特徴です。
生姜に比べると固くて食べることはできませんが風味の豊かさが特徴なので、肉や魚などの臭み消しとしても人気です。基本的にはトムヤムクンなどに入っているガランガルは食べられませんが、ガランガルが入っていれば風味が豊かになるので自宅で作るときでもガランガルを入れるだけで本格的な仕上がりになります。