メロンのカロリーは？糖質はどのくらい？他の果物とカロリーを比較！

メロンというととても甘くてジューシーな果物で、カロリーも高そうに感じます。ですが実際のところ、メロンのカロリーはどのくらいなのでしょうか？さらにメロンにはさまざまな種類があり、それぞれに甘さも違うことから、カロリーにも違いがありそうです。

メロンの気になるカロリーがどのくらいなのか、まずは一般的とされるカロリーの数値から見ていってみましょう。

メロンのカロリーを見る上で、最も基本となるのが100gあたりのカロリー量です。食品成分表によると、メロンの100gあたりのカロリー量は42.1kcalです。メロンを食品としてみた場合、カロリー量は低い部類といって良いでしょう。

メロンのカロリーが低い理由は、メロンの約90％は水分であり、果糖が含まれるのは残りの10％のうちに過ぎないためといわれています。残りの10％全てが果糖というわけでもないので、カロリーはその甘さに対してそこまで高くないのです。

メロンの大きさにもいろいろあるため、一概に1玉何キロカロリーとは言えませんが、多くのメロンの大玉の重さは約1kgとされています。なのでメロンを1玉1kgとしてカロリー計算をしてみると、メロン1玉が1kgあっても実際に食べられる可食部は、露地もので半分近い547gといわれています。つまりメロン1玉のカロリーは230kcalとなります。

メロンを1玉全部食べても、おやつの基本とされるカロリー量は1日200kcalとされているので、少々カロリーオーバーではあるものの、メロン1玉だけで食べるなら問題なさそうなカロリー量です。しかもメロンは通常分け合って食べる果物です。分けて食べる場合には、カロリーはどのくらいにまで下がるのでしょうか？

メロンをカットメロンとして食べる場合、1切れのカロリー量はどのくらいになるのでしょうか？あくまで目安であり、人によって1切れの大きさもさまざまですが、大きめにカットしたメロン5切れのカロリーは52kcalほどです。おやつとして食べる分には問題ないカロリー量になります。

さらに小さめにカットされたメロン5切れのカロリーは35kcalとなります。このカロリー量はおやつとしてもかなり優秀に見えるカロリーです。メロンはカロリー面では安心して食べられる果物ということになります。

メロンがカロリー面ではおやつとしても優秀な果物と言うことはわかりましたが、もうひとつ気になるのが糖質の量です。たとえカロリーが低くても糖質の量が多い場合、血糖値が上がりやすくなるため、肥満や糖尿病などさまざまな病気を引き起こす原因にもなります。

ではメロンの糖質は一体どのくらいなのでしょうか？先ほどのカロリー同様にさまざまな基準で見ていってみましょう。

メロンの糖質量も先ほどのカロリー同様、100gあたりの含有量が基準といえます。メロンの糖質の量は、炭水化物の量から食物繊維の量を引いたものになります。このことからメロンの炭水化物の量が100g中10.4gで食物繊維の量が0.5gなので、炭水化物量から食物繊維量を差し引いた糖質量は9.9gということになります。

つまりメロンは100gあたり約10gの糖質を含んでいる計算になります。これが1玉になってくるとどのくらいになってくるのでしょうか？

メロン1玉は1kgですが、実際に食べられる可食部は露地もので547gと紹介しました。このことからメロン1玉の糖質量は、約54gということになります。こうしてみるとメロンの糖質量はかなり多いことがわかります。

ですがメロンの糖質の内訳は、果糖・ブドウ糖・ショ糖・糖アルコールに分けられます。そしてこれらの糖類の中で最も含有量が多い果糖は、10％しかブドウ糖に変わらない性質があるため、血糖値の上昇は穏やかという特徴があるのです。

果糖のこの特徴のおかげで、メロンなどの果物はご飯や麺類といった穀物と違って、血糖値の上昇も半分ほどのものが多いのです。とはいえ、一気に食べれば当然血糖値の上がりも良くなります。しかも果糖は脂肪になりやすいといわれているのです。メロンはカロリーは低くても糖質は多いということを忘れないようにしましょう。

メロンをカットメロンとして食べるとき、大きめにカットした5切れのメロンの糖質量はどのくらいになるのでしょうか？カットメロンの可食部が先ほどの52kcalに相当する量は、およそ120gとなります。つまり大きめのカットメロン5切れの糖質量は12gとなるのです。

では小さめのカットメロンの糖質量はどうなるでしょうか？先ほどと同じように可食部の量を計算すると、およそ83gとなります。そこから小さめのカットメロン5切れの糖質量は8gということがわかります。このため、メロンはカロリーは低いものの高糖質の食品に分類されているのです。

メロンには色や大きさなどさまざまな品種がありますが、カロリーに違いはあるのでしょうか？メロンには夕張メロンに代表される赤肉種やマスクメロンに代表される青肉種、ホームランメロンなどに代表される白肉種と3種類のメロンがあります。

これら3種類のメロンのカロリーに違いがあるのかどうか、あるならどのくらい違うのか、それぞれ調べて比較してみました。

赤肉種のメロンのカロリーは、100gあたり44kcalといいます。また青肉種代表のマスクメロンのカロリーは、100gあたり42kcalといいます。白肉種のメロンのカロリーも100gあたり42kcalなので、3種類のメロンにはカロリーの違いはほとんどないということになります。

ですがメロンは種類によって味や甘さに違いがあります。なのにカロリーが同じということは、種類による違いとは何なのでしょうか？実は種類による違いはβカロテンの含有量なのです。赤肉種は白肉種の約25倍ものβカロテンを含んでいるといいます。

メロンの中でもブランドメロンの代表格が夕張メロンです。夕張メロンというと、味も甘さも他のメロンとは格が違う、特別なメロンという印象があります。そんな夕張メロンでも、他のメロンとカロリーに違いは無いのでしょうか？

実は夕張メロンのカロリーも、他のメロンと同じ100gあたり42kcalというのです。特別甘い分糖質量も多そうですが、そのカロリーは一緒なのです。ただし夕張メロンも他の赤肉メロンと同様に、豊富なβカロテンを含んでいます。

メロンと他の果物とでは、カロリーにどのくらいの差があるのでしょうか？甘さのわりにはメロンのカロリーは意外と低かったですが、他の果物もカロリーは低いのでしょうか？メロン以外の果物のカロリーを調べて、メロンとどのくらい差があるのか比較してみました。

メロン以外の果物のなかでも、メロンと同じウリ科のスイカや、バナナ、りんご、ぶどう、パイナップルといった全然違う果物と比較してみましょう。

まずはスイカですが、100gあたり約37kcalになり、メロンよりもカロリーは低めになります。以下、バナナが100gあたり約86kcal、りんごが100gあたり約54kcal、ぶどうが100gあたり約59kcal、パイナップルが100gあたり約51kcalと、みんなメロンよりもカロリーが高いことがわかります。

こうしてみるとメロンは他の果物と比べてもカロリーが低く、果物の中では食べやすい果物ということができるのです。

メロンが他の果物と比べてカロリーが低いとなると、糖質の量の差も気になってきます。メロンの糖質量と先ほどカロリーを比べてみた果物の糖質量も比べてみましょう。

先ほどメロンよりもカロリーが低かったスイカは、糖質量も低めで100gあたり約9.5gです。以下、バナナが100gあたり約21.4g、りんごが100gあたり約13.1g～15.2g、ぶどうが100gあたり約15.2g、パイナップルが100gあたり約11.9gとなり、こちらもメロンのほうが低めということになるのです。

こうしてみるとメロンはカロリーだけでなく糖質も低い果物であることがわかります。ですがあくまで果物の中で低めなだけであって、他の食品と比べたら糖質量が多いことには変わりありません。食べ過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

メロンは低カロリーで、おやつなど普段から安心して食べられる果物のように見えます。確かに品種によっては豊富なβカロテンを含むなど、健康にも良い果物です。ですが一方で糖質も多く含んでいる、高糖質食品でもあります。くれぐれも食べ過ぎに注意して、適度に楽しむようにしましょう。