トマトの保存方法を冷凍/冷蔵/常温で紹介!保存期間や保存したトマトのレシピも
トマトといえばサラダや煮込み料理、パスタソースでもおなじみの夏野菜です。様々な食べ方で人気のトマトですが、大量に手に入った時、どのように保存していますか?トマトはその状態や量で、適した保存方法が変わってきます。今回は美味しいトマトを長持ちさせるための適した保存方法を、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存に分けて紹介していきます。より長持ちさせるためのソースレシピやドライトマトの作り方も併せてみていきましょう。少しでも保存期間を長くして、トマトを美味しく消費しましょう!
目次
トマトの保存方法を使いこなそう
トマトは夏を代表する野菜で、そのままでも煮込んでも美味しい、家庭で大活躍する食材です。そんなトマトですが、残念ながら保存期間はあまり長くありません。
トマトが安かったからと大量に買ってきたものの、食べきれず傷んでしまった、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか?夏になると家庭菜園のトマトを大量にもらって、保存に困ったという人もいるかもしれません。
あまり保存期間が長くないトマト「少しでも長持ちさせたい」「上手に保存したい」と思いませんか?今回はトマトを少しでも長持ちさせるための保存方法を、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存に分けて紹介していきます。
トマトの保存方法はトマトの状態によっても変わります。適した保存方法で保存すれば保存期間はぐっと長くなります。
長持ちして料理にも使えて便利な、トマトソースやドライトマトの作り方も紹介します。ぜひ、毎日の食卓に役立ててください。
トマトに保存方法で最適なのは?
トマトを傷めずに少しでも長持ちさせたい場合は、トマトの状態に合わせた方法で保存しましょう。トマトは状態によって保存方法は違います。保存方法を変えるとぐっと長持ちするトマト。それぞれの状態に最適な保存方法をみていきましょう。
青いものは常温
スーパーで買ってきたトマトはすぐに冷蔵庫にしまう場合がほとんどでしょう。ですが、まだ青く、固い状態のトマトは常温でも保存することが可能です。常温保存は長持ちしないイメージがありますが、青いトマトの場合、追熟というメリットがあります。
傷があったり傷んでいるものは常温保存に向きませんが、青く固いものは常温で保存できます。
赤いものは冷蔵
スーパーで買ってきたトマトや、すでに真っ赤に色づいたトマトは冷蔵庫で保存しましょう。十分熟れているトマトを常温で保存するのは傷み長持ちしません。温度が低すぎない野菜室で保存しておきましょう。
沢山手に入ったら冷凍
すでに熟してしまっているトマトや、大量で食べきれそうにない量のトマトの場合は冷凍保存がおすすめです。トマトは冷凍保存することでかなり長持ちします。
冷凍保存は食感が変わるので、生のまま食べるには向きませんが調理するには問題なく冷凍保存できます。冷凍保存は、むしろ皮が剥きやすくなり、切りやすくなるというメリットがあります。食べきれないなと思ったら、傷んでしまう前に早めに冷凍保存するのをおすすめします。
オイル漬け/ドライトマト/ソース
更に一手間加えた保存方法にはオイル漬け、ドライトマト、トマトソースにするという方法があります。一手間加えることで、長持ちするだけでなく、色々なレシピに使えるのでとても便利です。トマトソースは作って冷凍保存可能です。保存期間がぐっと延び、トマトの大量消費にもおすすめです。
トマトの保存方法【常温】
それではトマトを長持ちさせるための、常温の保存方法を詳しくみていきましょう。普段すぐ冷蔵庫に入れていたトマトも、常温で保存したほうがメリットがある場合があります。常温でも長持ちする保存とはどのような方法でしょう。
保存方法
常温でトマトを保存するとすぐに傷むイメージがあるかと思います。しかし、青くて固いトマトの場合は常温保存が可能で、追熟というメリットがあります。
青くて固いトマトはまだ熟す前です。そのまま食べるにも青臭くて固く、ソースなどに加工するのにも向きません。常温で保存しておくとだんだん熟してきて、赤く食べ頃の状態になります。
また、常温で保存することで、トマトの栄養成分「リコピン」の含有量がぐっと増えます。トマトは青いより、赤ければ赤いほどリコピンが多くなります。常温保存することで、美味しくなり栄養も増えるというメリットがあるのです。
常温で保存する場合はトマトを1個づつ新聞紙などで包んで、ヘタを下にして重ならないよう冷暗所で保存しましょう。
保存期間
出典: https://tenki.jp
常温での保存期間は室温にもよりますが、夏は2〜3日、冬は1週間ほどです。追熟に適した気温は15度から25度ほどです。真夏では保存期間が短くなったり、追熟する前に腐ってしまう場合もあるので気をつけましょう。
ポイント
保存期間はトマトの状態でも変わります。青いトマトでも傷が付いていたり潰れたものは、そこから腐ってしまうので常温保存には向きません。
トマトは熟したまま常温においておくと傷んでしまいます。常温保存するものは必ず熟す前の青いものだけにします。保存期間内でも、時々熟していないか確認して、熟していたら冷蔵庫で保存しましょう。
トマトの保存方法【冷蔵】
スーパーで買ってきたトマトなど、普段は冷蔵庫で保存する場合がほとんどではないでしょうか?冷蔵保存に長持ちする方法があるのでしょうか?きちんと保存すれば保存期間はぐっと伸びます。少しでも長持ちする冷蔵保存のコツをみていきましょう。
保存方法
トマトは追熟することで美味しくなりリコピンも増える、と先ほど説明しましたが、熟したものを常温保存すると今度は逆に栄養が失われてしまいます。赤いトマトは常温で保存した場合、2、3日で栄養の30%が失われるといわれています。
熟したものは常温保存すると腐りやすくなるだけでなく、栄養も失われるのでなるべく早く冷蔵保存しましょう。保存方法はキッチンペーパーで包み、ポリ袋やフリーザーバッグに入れておくだけです。トマトは重なるとそこから傷むので、なるべく重ならないよう保存しましょう。
袋に入れて保存する場合は空気をなるべく抜くようにします。ヘタは下にして保存しましょう。こうすることで保存期間は長くなり長持ちします。
保存期間
冷蔵庫に入れたトマトの保存期間は1週間から10日ほどです。先ほど説明した通りきちんと密封し、傷まないよう重ならないように保存しておけば保存期間は2週間ほどと長持ちします。
あまりにも熟しているものや、潰れたものは保存期間の目安より早く傷んでしまいます。そのような場合は、早めに食べるか、トマトソースに加工するなどしましょう。
ポイント
トマトを冷蔵庫で保存する場合は、野菜室に入れましょう。トマトは夏野菜で、実は温度の低い所が苦手な野菜です。そのため5度から10度の野菜室で保存するのがおすすめです。
また、トマトはエチレンガスを発生させるので、他の野菜まで傷むのが早くなってしまいます。そのため、先ほど説明したように、ビニール袋かフリーザーバッグに入れて他の野菜に影響が出ないよう保存しましょう。
トマトの保存方法【冷凍】
夏野菜であるトマトは時期になると次々と収穫でき、冷蔵庫がいっぱいになり困ったことはありませんか?家庭菜園をしている方はトマトの保存に頭を悩ませることも多いのではないでしょうか?そんな時はトマトを冷凍保存しましょう。冷凍保存はたくさんのメリットがあります。
トマトを冷凍保存するメリット
トマトは冷凍保存可能で、冷凍保存することで様々なメリットがあります。まず冷凍保存の第一のメリットは長持ちすることです。トマトはそのままで食べる以外にも色々な料理に活用できる野菜です。そのままではなく、煮込んだりトマトソースにする場合は冷凍保存しても問題はないため、すぐに使わない場合は傷む前に冷凍保存しましょう。
また、トマトは冷凍保存することで簡単に皮を剥くことができます。トマトソースを作る時、皮を取り除くために湯むきすると思います。冷凍保存すればわざわざ湯むきしなくても、水につけるだけで皮がつるんと剥けます。
また、トマトソースや煮込み料理に使う場合は解凍する必要がなく、凍ったまま調理可能です。一度凍ったことで煮崩れしやすく、簡単にソースになります。凍ったまますりおろしたり、凍ったトマトをシャーベット風にして食べることもできます。
保存方法
トマトは保存するときに色々な形で保存可能です。使う料理やレシピによって保存方法を変えてみましょう。まず基本的な方法は丸ごと保存する方法です。
トマトはヘタの部分に雑菌がつきやすいため包丁で繰り抜くようにして取り除きます。ヘタを取ったらフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて保存します。
トマトソースや煮込み料理に使う場合は、ざく切りにして保存してもいいでしょう。ヘタをくりぬいたら、皮付きのままザクザク大きめにカットします。
煮込むと皮が剥がれて、食べたとき口に残るので調理中取り除きましょう。ザクザク大きめにカットする以外にも、細かく切って保存する方法もあります。
細かくカットしたトマトは金属トレーなどに並べて、平らにならして冷凍保存すれば、使うときポキっと折って必要な分だけ使うことができます。
保存期間
トマトは冷凍保存することでだいぶ長持ちします。だいたい1ヶ月は保存できますが、冷凍庫の開け閉めが多いと霜がつくなどの原因になります。霜がついたり、風味が悪くなったりするのでなるべく早く使い切る方がいいでしょう。
冷凍保存したトマトは食感がしゃりしゃりしてそのまま食べるより、ソースなどに活用しましょう。冷凍保存してもソースや煮込み料理なら大量消費できます。たくさんあまりそうな時は、ぜひ冷凍保存して上手に活用しましょう。
ポイント
どんなレシピにトマトを使うか決めていない場合は丸ごと冷凍保存しましょう。丸ごと冷凍保存することで、皮もむきやすいですしどんな調理にも対応できます。
冷凍保存した丸ごとトマトは、切るとき固いかと思いきや、とても簡単に切ることもできます。水につけて皮を剥くとトマトも半解凍状態になります。その状態で切るとシャリシャリと簡単に切れます。
トマトに限らず、冷凍保存したものはいつ冷凍したか忘れがちです。保存袋に日付を書いておけば期限内に使い切ることができるでしょう。保存するときは金属トレーに乗せて冷凍すると素早く冷凍できるので利用してもいいでしょう。
トマトを加工して保存する方法
トマトは一手間加えて、加工して保存することも可能です。加工して保存することで料理の幅も広がります。トマトソースは冷凍保存もできるのでぜひ活用してみましょう。
トマトソース
- トマト
- 玉ねぎ
- ニンニク
- オリーブオイル
- コンソメ
- 白ワイン
- 塩
- 砂糖
- 皮をむいたトマトはざく切りにします。
- ニンニクと玉ねぎはみじん切りにします。
- ねべにオリーブオイルを入れて、ニンニク、玉ねぎ、を炒めます。
- 玉ねぎが透き通ってきたらトマトを加えます。
- コンソメ、塩、砂糖、白ワインを加え煮込みます。
- 15分ほど煮込めば出来上がりです。
トマトソースの基本のレシピです。作ったトマトソースは、ピザソース、パスタ、グラタン、オムレツなど色々な料理にアレンジできます。冷蔵庫では1週間くらい保存可能です。冷凍保存するときは冷ましてから保存袋に入れて、しっかり口を閉じます。冷凍庫で1ヶ月保存可能です。
ドライトマト
トマトも他の野菜や果物のように乾燥して保存可能です。日本ではあまり馴染みがないドライトマトですがヨーロッパや地中海地方ではポピュラーです。
乾燥させることでグルタミン酸などの旨味成分が凝縮、昆布などのように旨味を料理にプラスさせてくれます。味も甘みが凝縮して美味しくなります。
トマトは半分に切って、タネを取り除きます。キッチンペーパーを敷いた金属トレーに、トマトの切り口を下にして並べます。トマトひとつひとつにしっかり塩を振ります。
目の細かいネットをかぶせ、日当たりがいい場所に天日干しします。真夏だったら1〜2日、天気が悪い日や、真夏以外は2〜3日で完成です(干しっぱなしにしないで、日が出ているときだけ外に出し、日が出ていないときは室内に入れます)
ドライトマトはパスタ、パン、お菓子の具材としても使えます。旨味が凝縮し、独特の歯ざわりになったトマトの違った魅力を味わえます。
乾燥したドライトマトは冷蔵庫で1ヶ月保存可能です。ですが、万が一カビなどが生えたものは期限内でも食べるのはやめましょう。
オイル漬け
ドライトマトはオイル漬けで保存するのもおすすめです。熱湯消毒した瓶にドライトマトを入れて、オリーブオイルを注ぎます。ニンニク、唐辛子、ローリエ、ローズマリー、バジルをお好みで入れてもいいでしょう。冷蔵庫で1ヶ月ほど保存できます。
サラダやパスタ、ピザなどアイディア次第で色々な料理に使えます。トマトの旨味がオイルにも移るのでオイルもぜひ活用しましょう。
保存したトマトのレシピ
冷凍保存や加工して保存したトマトを使って作るレシピを紹介します。トマトの美味しさを丸ごと味わえるレシピをレパートリーに加えてみてください。
トマトと春雨のスープ
- 冷凍保存したトマト
- 長ネギ1/5本
- 乾燥春雨10g
- 溶き卵1個
- A・すりおろし生姜小さじ1/2
- A・水2カップ
- A・顆粒鶏がらスープの素大さじ1
- A・醤油小さじ1
- A・酒大さじ1/2
- A・こしょう少々
- A・ごま油小さじ1
- 片栗粉大さじ1/2
- トマトは流水で皮をむきます。大きいトマトはザク切りにします。
- 長ネギはみじん切りにします。
- 鍋にAの材料を入れ一煮立ちしたら、春雨とトマトを入れます。
- 大さじ1の水で溶いた片栗粉を入れてとろみをつけたら、溶き卵を入れます。
- 卵に火が通ったら出来上がりです。
トマトをスープにするときは皮を湯むきしなければなりませんが、冷凍保存していたトマトを使えば、皮むきも簡単です。
トマトのイタリアン風ピラフ
- 米2合
- トマト1個
- ベーコン2枚
- むきエビ150g
- 玉ねぎ
- ニンニク
- 塩小さじ1/2
- こしょう少々
- A・オリーブオイル大さじ1/2
- A・固形コンソメ1と1/2
- 米を溶いだら30分水につけておきます。
- トマトは流水に当てて皮をむきます。
- ベーコンを細切り、玉ねぎ、にんにくはみじん切りにします。
- むきエビは背ワタがある場合は取ります。塩もみして水洗いし、水気をとったら塩胡椒で下味をつけておきます。
- 分量の水に入れた米から、1/4カップの水を取ります。
- Aの調味料を入れ、ベーコン、玉ねぎ、にんにくも入れます。
- 真ん中にトマトを乗せ、普通に炊飯します。
- 炊き上がったらトマトを崩すようにかき混ぜ完成です。
冷凍保存したトマトを丸ごと使ったレシピです。冷凍したトマトは解凍の必要がなく、そのまま調理できます。
ドライトマトのブルスケッタ
- バケット1/2本
- ドライトマト
- ケッパーの塩漬け(塩抜きしたもの)10粒ほど
- バジルの葉4枚
- エキストラバージンオリーブオイル適量
- にんにく1/2片
- ドライトマトは熱湯に15分つけて塩抜きします。
- 水気を切ったドライトマト、ケッパー、薄くスライスしたにんにくをオリーブオイルに30分漬けます。
- 2㎝厚さにカットしたバケットをトースターで焼きます。
- バケットにトマト、ケッパー、バジルの葉を乗せたら出来上がりです。
噛めば噛むほどドライトマトの旨味が味わえるブルスケッタです。具材はお好みでどうぞ。ワインにもぴったりなレシピです。
ツナとドライトマトのケークサレ
- ドライトマト80g
- 玉ねぎ1/2個
- ブラックオリーブ16個
- 小麦粉200g
- ベーキングパウダー5g
- 卵3個
- 牛乳140ml
- 砂糖小さじ2
- 塩小さじ1
- ツナ缶2缶
- ドライトマトはぬるま湯に20分つけてから細かく切ります。
- 玉ねぎ、ブラックオリーブは輪切りにします。
- 180×85×60mmの型にクッキングシートを敷いておきます。
- 小麦粉、ベーキングパウダー振るっておきます。
- オーブンを170度に余熱しておきます。
- ボウルに卵を溶きほぐします。
- 牛乳、砂糖、塩、ツナ缶を入れ混ぜます。
- 玉ねぎ、ドライトマト、ブラックオリーブも入れ混ぜます。
- 小麦粉、ベーキングパウダーを加えたら、さっくりと混ぜます。
- 型に生地を入れたら、空気を抜くため軽く落とします。
- オーブンで45分から50分焼いたら出来上がりです。
ケークサレは甘くないパウンドケーキのような食事にもぴったりなメニューです。一見難しいレシピのように思えますが、材料を揃えたら混ぜて焼くだけです。ワインにもぴったりなレシピなのでぜひ挑戦してみてください。
トマトとツナのそうめん
- そうめん2束
- 冷凍トマト
- ツナ1缶
- 麺つゆ2倍希釈タイプ大さじ3
- すりおろし生姜小さじ1
- 青じそ6枚
- そうめんを茹でて水洗いしたら、水気を切っておきます。
- 冷凍していたトマトをすりおろし、ボウルに入れておきます。
- トマトに麺つゆ、ツナ、生姜を加え混ぜます。
- 青じそは細切りにします。
- そうめんをつゆに混ぜて盛り付けたら青じそをトッピングして出来上がりです。
丸ごと冷凍保存したトマトを活かして作るひんやり冷たいそうめんのレシピです。暑い夏の日でもさっぱり食べられます。トマト丸ごと1個で2人分作れます。
トマトの保存方法を使い分けして料理上手に
トマトは保存方法を意識しないで冷蔵庫にしまっている人も多いでしょう。ですが、保存方法を工夫するだけで保存期間は変わってきます。トマトの保存方法には冷蔵保存、冷凍保存、常温保存があり、トマトの状態によって変えて保存しましょう。
保存トマトを使ったレシピはどれもトマトの美味しさを感じられるメニューばかりです。普段サラダやそのままでばかり食べている、という人もぜひ保存トマトを調理に取り入れてみてください。