2019年04月28日公開
2024年09月12日更新
ピルスナーは日本の定番クラフトビール!おすすめピルスナー11選!
ピルスナーは最近流行りのクラフトビールの一種で、ピルスナーという言葉をビール専門店などで良く耳にしますが、どのような特徴があるのでしょうか。そしてピルスナーにどのような種類があるのかを調べてみましょう。クラフトビールやラガービールという言葉も耳にしますが、その特徴を知ることで日本人が慣れ親しんでいるビールがピルスナーだと解りますので、日本で飲むことが出来るピルスナーでおすすめを11種類紹介をしていきますので、参考にしてみてこの夏楽しんでみて下さい。
ピルスナーは日本に馴染み深いクラフトビール
ピルスナーとは、1842年に現在のチェコのピルゼンで誕生した、世界初の黄金色のビールと言われています。 世界中で飲まれるビールの中でも、ピルスナーは約7割を占めるといわれています。日本では、大手ビールメーカーである、アサヒ・キリン・サッポロなどの多くのビールメーカーがチェコのピルスナーを学び真似をして製造しているのです。
通常飲んでいる日本メーカーのビールがピルスナー(ラガー)をもとに造っているので、日本人には、慣れ親しんでいるクラフトビールなので、とても飲みやすくおすすめなのです。
日本では定番のクラフトビール
日本で、「とりあえず生!」といって出てくるのは殆どピルスナーであり、日本で流通しているビールの9割以上がピルスナーなので、日本人にとっては当たり前・馴染み深い・慣れ親しんでいるという定番のクラフトビールなのです。
軟水によって醸造され、淡い黄金色をしている事。またアルコール度数は3〜5度で醸造されたビールのことをピルスナーと呼びます。見た目の美しい色合い、低アルコールで喉ごしが良いクラフトビールの一種、ピルスナーは日本人におすすめなのです。
ピルスナーの特徴
ピルスナーの最大の特徴は、黄金色ということです。日本国内のピルスナーの味わいの特徴としては、キリッとした苦味・爽快な喉越しとなり、喉ごし良くゴクゴク飲めるビールとなります。ピルスナーをより美味しく飲むには、キンキンに冷やすというよりは3℃~7℃が適温とされています。
チェコのピルゼンのピルスナーは、地域の水の特徴である軟水を使って醸造されており、アルコール度数は3%~5%程度となります。淡い黄色(黄金色)で、泡立ちがクリーミーでホップの苦味が特徴のビールです。ピルスナーといってもその種類は様々なため、苦味の強いビールから弱いビールまで様々あります。
ピルスナーの魅力
ピルスナーの魅力は、爽やか&爽快・キリッと冷えたビールの喉越しの良さです。適度な炭酸・ビールの香り・味わいとバランスが絶妙なのです。日本の著名なビールメーカーもピルスナーを製造しているので、日本人にとっては、馴染み深く他国や他のメーカーのピルスナーを飲んだ際にも香りや味わいに抵抗が無いでしょう。
ビール通でなくてもピルスナーなら美味しく楽しめるビールとしての魅力を持っています。クラフトビールを飲んでみたいと思ったら、まずはピルスナーから入ってみることをおすすめ致します。
ピルスナーはラガー?エール?
ビールの種類は大きく3種類に分けられます。3種類共に、それぞれ発酵の方法が異なりそれが特徴につながります。自然発酵のビール・上面発酵(常温~やや高温で発酵する)エールビール・下面発酵(低温で発酵する)ラガービール、の3種類に分けられています。
では、ピルスナーはラガービールなのでしょうか、エールビールなのでしょうか?ピルスナーは、下面発酵で低温で発酵させるラガービールの一種で、現在ではほラガーのほとんどがピルスナーといわれています。ラガーというブランドのビールがある位に日本でもラガービールは親しまれているのです。
ピルスナーの種類
ピルスナーの種類は複数ありますが、代表的なのものはジャーマン・ピルスナーとボヘミアン・ピルスナーの二種類になります。それぞれの特徴を調べてみましょう。
ジャーマン・ピルスナー
ジャーマン・ピルスナーは、ジャーマンというようにビールの本場のドイツで最もポピュラーで愛されているビールの種類です。スッキリ爽やかな味わいでホップの苦味がきいて効いているピルスナーです。ピルスナーの特徴である、きめ細かな泡と透明感のある金色が最大の特徴となります。
ボヘミアン・ピルスナー
ボヘミアン・ピルスナーは、チェコのピルゼンが発祥となります。ビールが濃色だった時代に、世界初の黄金色のビールがボヘミア地方のピルゼン市で誕生しました。美しい黄金色で、上品なホップの苦味と香り、シャープな味わいが特徴のピルスナーです。麦芽の甘みがあるのでそれほど苦みを感じない点が特徴となります。
原料となる水が他の地域の水が、硬水だったのに対して、ピルゼンの水は、軟水だったことが大きな要因となり、ラガー系スタイルの代表格であるピルスナーが誕生したのです。この軟水が、黄金色のビールづくりに最適だったのです。ちなみに、ボヘミアン・ぴるすなーは現在、最もシェアが低いピルスナーとなります。
ピルスナーのおすすめ11選
黄金色で喉ごしスッキリ、馴染みのある味わいピルスナービール。国内外の商品を含めておすすめのピルスナーを11種類、紹介致します。チャンスがあったら是非試しに飲んでみて下さい。
ピルスナー・ウルケル
ピルスナー・ウルケルは世界中で愛されているチェコを代表するピルスナーで苦味、甘味、香りが絶妙なバランスで調和されている175年の歴史を誇る今も、クラフトマンの想いが込められた伝統的製法で造られています。是非、飲んでみて欲しいおすすめの逸品です。
飲む前は麦の香ばしさと洗練されたポップ感があり、飲むとモルトの香ばしさをハッキリと感じます。ポップの苦味が舌に残りますので、ビール通・ビール好きにはたまらない味わいです。軽すぎず重すぎずの飲み心地で日本で通常飲んでいるビールより、濃厚で少し重いという感じです。
ベックス
ベックスは、世界で一番飲まれているドイツビールで、ドライな苦みでぐいぐい飲めるビールです。少し濃い小麦色で、蜂蜜を溶かしたような色あいです。ドイツビールにしては炭酸が強く、グラスの底から細かな気泡が立ち上ります。
ベックスの最大の特徴は爽快感です。強めの炭酸と強めのハーブ香と心地よい苦味。ドイツビールは喉越しよりも味わいや芳香を重視しているタイプが多いのですが、ベックスはそれとは異なり喉越しが良いことが特徴です。
ビットブルガー・プレミアム・ピルス
ドイツビールのわりにクセがなく、飲みやすいビットブルガー・プレミアム・ピルスです。淡い透きとおるような黄金色で、爽やかなポップの香がしクセがない香で飲みやすいビールです。また、炭酸が弱めなので炭酸が苦手な方にも飲みやすいタイプです。
ドイツビールの中では最も喉ごしの良い、バランスがとれたピルスナーです。泡は日本のビールと比べると少し大きめな泡になります。
COEDO瑠璃(るり)
埼玉県川越市のコエドブルワリーのCOEDOは、ビールの本場ドイツ職人のもとでビール造りは勿論、技術的・精神的にも職人気質を継承し、COEDOの職人達がクラフトビールであるCOEDOビールを造っています。COEDOのビールはどれも、数多くの賞を受賞しており多くの方に愛されています。
クリアな黄金色と白く柔らかな泡のコントラストは飲み手の心をくすぐります。さわやかな飲み口が特徴のプレミアムピルスナービール、軽やかな口当たりながらも、深みある味わいとホップの香味苦味のバランスがとれた上質の大人の楽しみ。飽きることなく、どんな食事にも合うビールです。
小樽ビール ピルスナー
北海道小樽市で造られた北海道を代表する地ビール:小樽ビールは麦芽・ホップ・水・酵母以外に余分なものを一切加えずドイツの伝統的な製法で造られています。ふんだんに新鮮なアロマホップを使用し華やかな香で、モルトの味わいもしっかり、爽快感を感じる程にスッキリとした透明感ある飲み心地が特徴です。
クリアで透明感のあるピルスナーですが、無濾過なのです。0度以下で6週間に渡り低温熟成をしているので、酵母が自然沈下し濾過を行う必要性が無いので、無濾過という結果につながったのです。麦の味がしっかりしている純粋なビールの味わいです。
タッチダウン・ピルスナー
有名な八ヶ岳地ビールタッチダウンの中で、最初に作られたクラフトビールの原点と言えのがピルスナーです。チェコのザーツ産ホップと淡色麦芽を使用し、手間と時間をかける下面酵母発酵させ、黄金色に輝く色を造っています。
泡は非常にクリーミーで、バナナのようにフルーティーで香ばしい香り。穏やかで快い苦みを帯びた繊細な味で、喉ごしが非常に爽やかでさっぱりとしています。日本人の舌に合い、フルーティーで飲みやすいと評判で、最初の一杯におすすめしたいビールです。暑い日に何杯でも飲めるほど爽快感溢れるビールとなっています。
ミツボシピルスナー
盛田金しゃちビールが造る「金しゃちビール」は尾張名古屋の地ビールです。木曽川系の地下水を使用し、日本の風土や食文化・日本人の味覚に合った味わいを追及して造りあげたクラフトビールです。チェコ産の歴史あるブドバーそっくりな風合いに仕上っています。
丁寧に熟成期間を通常の1.5倍かけることで、旨味とコクがしっかり引き出された下面発酵ビール。手間のかかるダブルデコクションによって、質の高い苦みを実現しています。とても済んだ黄金色、アロマホップであるザーツらしいスパイシーな香りが穏やかで上質でクリアな味わいです。スッキリ爽快な喉ごしでおすすめのピルスナーです。
スタロプラメン
チェコ内で18年連続で生産一位のスタロプラメン醸造所、ビール製造には古い伝統と歴史を持っており、世界中で扱われているビールの約80%を占めるというピルスナータイプの発祥の国としても有名です。
クセが無く、軽すぎず重すぎずグイグイ飲めるタイプです。麦本来の旨みやコク、ホップの香がゆたかで楽しめる深い味わいが特徴で、日本人好みの味わいでピルスナーの元祖です。
ブデヨビツキブドバー
チェコの最高級ホップ、モルト、良質な水と独自の酵母で造られた700年の伝統をもつビールで、チェコが国営で醸造しているピルスナービールです。アメリカの代表的ビール、バドワイザーのもとになっていると言われています。
すこし薄めの黄金色にホップの香が広がり、フワフワの泡が立ち上がり苦みと炭酸が強いビールです。解りやすく基になったといわれているバドワイザーと比較すると、コクがとてもあり時間をかけて楽しめるピルスナービールとなっています。
ラーデベルガーピルスナー
1905年にドイツのから、王「フリードリッヒ アウグストⅢ世」の飲み物として認定を受けた、ドイツのピルスナーを語る上では外せない逸品です。
クリアな黄金色で純白の泡がムースのように盛り上がる形状は飲みたい気持ちを誘います。ドイツビールらしい味わいで、口に含むと苦味を感じます。ホップの香りが上品に漂い、気品を感じ、モルトのバランスもよく、心地よい苦味が後味として残るのが特徴です。
ミュンヒナー ヘル
世界的にも有名な、ミュンヘンのビール。洗練された味とホップの香りが特徴でジャーマン・ピルスナーの定番であり逸品です。
泡が美しく、麦芽飴のような香りと、ホップの穏やかな香りが伴い、麦の風味が口一杯に広がる感覚が絶品のピルスナーです。甘みがあり苦味が少ないので飲み易く、低発酵度で、一般的なピルスナーよりもモルティーな印象が強く感じられ、マイルドでおすすめです。
ピルスナーが広まった理由
世界各国には1,000種類以上のスタイルのビールが存在しており、ピルスナーは1,000種類以上あるビールのうちの一つのスタイルなのですが世界中で人気を博しています。日本の大手ビールメーカーの、アサヒスーパードライ・サッポロ黒ラベル・キリン一番搾り・サントリープレミアムモルツは全てピルスナーなのです。
更にはアメリカのバドワイザーやオランダのハイネケン、中国の青島ビールなどもピルスナーなのです。このように、皆さんもご存知の世界の主要なビールはピルスナーなのです。では、このピルスナーがビール業界で世界を占拠するに至った理由とはいったい何なのでしょうか?
冷蔵技術の発達
1842年に世界で初めてピルスナーが出てきました。それまでビールで主流だったのは圧倒的にエールであり、ラガーに比べれば簡単な醸造方法であった事もあり、長い間ビールと言えばエールだったのです。ですがピルスナーの登場と同時期に冷蔵技術が発達し、冷たい環境で作る必要性があるラガービールが冬以外にも通年作れるようになりました。
冷やして飲むと、ピルスナーのほうが圧倒的に美味しいということで、ピルスナービールが人気を博し、世界を席巻したのです。これに対しエールは、ピルスナーよりも古くからある製法のビールで、しっかりと温度管理をしなければ味が変わってしまうので管理が難しいのです。
大量生産
冷蔵技術の発達と同時期に生まれたピルスナーは、エールに比較して容易に大量生産が可能でした。ピルスナーは、低温下で発酵・熟成させるために、雑菌の繁殖を抑えることができ、品質のばらつきが少なく大量生産に適していたのです。
これに対してエールタイプのビールは、通常20度くらいで発酵が行われるため、一歩間違えると腐敗してしまうので生産が困難であったのです。
長期保存が可能
もともと、低温で発酵するピルスナーは、雑菌の繁殖がしにくかったのに加え、殺菌技術の発達によって、さらに長期間の保存が可能になりました。
この技術の発達によって、世界各国に輸出することができるようになりました。そして、ピルスナーはクセが無く飲みやすい!更に冷やすと美味しいと評判が広がり、ピルスナーは世界中に広普及していったのです。
ピルスナーは日本人に飲みやすくておすすめ
最近人気のクラフトビールの中でも、黄金色の美しい外見、スッキリ喉ごしの良い日本人好みの味わい。日本のビールメーカーが製造しているのも殆どがピルスナータイプなので、とても馴染み深く飲みやすいタイプのビールなのでおすすめです。
この夏は、国内外のメーカーがこだわりを持って造っているピルスナーを、是非グイグイ飲み楽しんでみては如何でしょうか?