モルタデッラはボローニャの伝統的ソーセージ!味の特徴やレシピ4選

皆さんは「モルタデッラ」を食べたことがありますか?モルタデッラと言われると馴染みがない人も「ボローニャソーセージ/ボロニアソーセージ」と言われるときっと食べたことがあるはずです。この記事では、そんな「ボローニャソーセージ」「ボロニアソーセージ」とも呼ばれる「モルタデッラ」について紹介していきます。モルタデッラってハムやソーセージとどう違うの?味や特徴は?そんな疑問にお答えできたらと思います。そして、簡単に料理できる美味しいレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

モルタデッラはボローニャの伝統的ソーセージ!味の特徴やレシピ4選のイメージ

目次

  1. 1モルタデッラとはどんなソーセージ?
  2. 2ボローニャ地方のソーセージ「モルタデッラ」の特徴
  3. 3モルタデッラの味と製造方法
  4. 4モルタデッラを使ったおすすめ料理レシピ4選!
  5. 5モルタデッラとハム/ソーセージの違い
  6. 6モルタデッラの入手方法
  7. 7モルタデッラという伝統的ソーセージを食べてみよう!

モルタデッラとはどんなソーセージ?

クエスチョンマークの犬

モルタデッラとは、一体どのようなソーセージなのでしょうか?この記事では、モルタデッラの歴史、特徴、味、製造方法、簡単に料理できるレシピまで紹介したいと思います。おつまみにも、朝食にも、メイン料理にもなるモルタデッラの魅力をどうぞ!

ボローニャ地方のソーセージ「モルタデッラ」の特徴

まず、「モルタデッラ」の誕生した地域や歴史、なぜ「モルタデッラ」と呼ばれるようになったのかを解説していきます。モルタデッラの歴史はきっと皆さんが想像していたよりもずっと長いはず。では、さっそく見ていきましょう!

原産国

ボローニャの彫刻のある柱の回廊

モルタデッラの原産国はイタリアのエミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャです。ボローニャ地方はイタリアの中でも発展している都市で、中世の建造物が残る歴史ある場所です。ボローニャ地方といえば、「ボロネーゼパスタ」の発祥地としても有名です。そんなボローニャ地方でこの記事で紹介する「モルタデッラ」も誕生しました。

歴史

机の上の古書

モルタデッラの歴史はとても古いと言われています。13世紀にはすでにモルタデッラに関する文献があり、イタリアの食卓には並んでいたと言われています。その頃日本は鎌倉時代、そう考えると何だかとてもすごいことに感じませんか?モルタデッラは、800年以上も人々に愛され、食されているのです。

名前の由来

虫眼鏡をのぞく男性

「モルタデッラ」という名前はラテン語の「farcimen myrtatum(ミルト入りの詰め物)」に由来すると言われています。ひき肉にした豚肉をミルトの実で香りづけし、熱を加えて作られました。イタリアでは「モルタデッラ」と呼ばれているこの食べ物ですが、国が変われば呼ばれ方も異なりますので、それについても後ほど紹介したいと思います。

モルタデッラの味と製造方法

モルタデッラの原産国や歴史については分かっていただけたと思います。では、ここからはモルタデッラの味とどのように作られているかという製造方法について見ていきたいと思います。

白くて四角い部分は何?

モルタデッラの白くて四角い部分は何?そう疑問に思う人も多いのではないでしょうか?パッと見るとチーズ?なんて思う人もいるのではないでしょうか?実は、この四角い白い部分は、脂身の中でもとても高級な部分である「喉」の部分の脂身なのです。喉の脂身を小さく角切りにして味付けをして、混ぜ込まれています。これはモルタデッラの特徴の1つです。

大きな口をあけて食べる子ども

モルタデッラの味は、薄い塩味でまろやか、中には胡椒がとても効いていてピリッとした特徴を持つものもありますが、一般的にあまりクセがなく美味しい、食べやすいと感じる人が多いようです。口当たりもしっとりしていて、やわらかいのが特徴です。

ピスタチオ入りのモルタデッラも多く、それもまた、ピスタチオの食感と風味がアクセントになりお酒との相性もバッチリ!イタリアに行く際には、お店で食べ比べをしてみるのもいいでしょう。

製造方法

モルタデッラの製造方法についても見ていきましょう。まず、厳選した豚肉をミキサーにかけ、細かいひき肉にしていきます。それから、サイコロ状に切ったラルデッロ(豚の脂身、モルタデッラでは喉の脂身)を加え、天然の香辛料と塩を混ぜ合わせ、ペースト状になるまで乳化させます。ここで、ピスタチオやパプリカなどを加える場合もあります。

それから、腸に詰め込む作業を経て、加熱していくのですが、この加熱の作業がとても重要!特殊な窯の中で、空気を水蒸気と間接的に触れ合せ、適温を保ちながら加熱し、最後に急激に冷やして完成です。また、モルタデッラは、腸詰めの際に牛の腸を使用しているのが特徴!ということも覚えておきたいものです。
 

モルタデッラを使ったおすすめ料理レシピ4選!

ここからは、モルタデッラを使った簡単レシピを紹介していきます!忙しい朝にもパパッと作れるレシピや、時短できる嬉しいレシピ、野菜嫌いな子どもも喜ぶレシピなど、モルタデッラを使えば、料理の腕が一気に上がった気分になれるはずです。

朝食にぴったり!「モルタッデラと卵のサンドイッチ」

  • 食パン2枚
  • 卵1個
  • モルタッデラ50g
  • 塩こしょう適量
  • パルミジャーノお好みで
  • オリーブオイル適量
 
  1. ボウルにモルタデッラ、卵、パルミジャーノ、塩こしょうを入れてよく混ぜます。
  2. フライパンにオリーブオイルを入れてオムレツを作り、中まで火を通します。
  3. 焼いた食パンにモルタデッラ入りオムレツをはさんだら、あっという間に完成です。

今回は、モルタデッラと卵、パルミジャーノのシンプルなサンドイッチを紹介しました。パパッと作れるので忙しい朝にも嬉しいのが特徴なレシピです。これだけでも十分美味しい料理なのですが、レタスやトマトをはさんだり、バジルソースなどをかけてアレンジするものいいでしょう。

モルタデッラで時短「モルタデッラミートソースパスタ」

  • パスタ150~180g
  • 玉ねぎ1/4個
  • モルタデッラ100g
  • コンソメ5g
  • 砂糖小さじ1
  • トマト缶1/2
  • 塩・こしょう・ガーリックパウダー少々
  • ケチャップ大さじ2
 
  1. パスタをお好みの固さで茹でておきます。
  2. モルタデッラを小さ目のサイコロ状に切り、玉ねぎはみじん切りします。
  3. 鍋に油を入れて、切ったモルタデッラと玉ねぎをいれて炒めます。その際、ガーリックパウダーを入れて風味づけをしていきす。
  4. 玉ねぎがしんなりしていきたら、鍋にトマト缶を入れて、グツグツ煮込んでいきます。
  5. ここで塩こしょうをしていくのですが、モルタデッラに塩気があるので、ソースの味をみて必要ないなら入れないでもいいでしょう。もう少し味をプラスしたい人は、塩こしょうで味を整えていきましょう。

今回は、モルタデッラと玉ねぎ、トマト缶でシンプルに作るレシピを紹介しました。きっと、料理が苦手な方にも簡単に作れることでしょう。そしてこのパスタは、いくらでもアレンジできるレシピです。

きのこやにんじん、ピーマンなど加えて作ると野菜嫌いの子どもにも食べやすいことでしょう。また、お好みでバジルを入れたり、モッツアレラチーズを加えるのもおしゃれで美味しいパスタになるのでおすすめです。

彩りもきれい!「モルタデッラのピーマンのオニオンソテー」

  • ピーマン4個
  • 赤パプリカ1個
  • 玉ねぎ1個
  • モルタデッラ100g
  • クレージーソルト小さじ1
  • ピュアオリーブオイル大さじ1

  1. ピーマン、パプリカは細切りし、モルタデッラも大きさをそろえて切っていきます。
  2. 玉ねぎは半分に切り、繊維に直角に切ります。
  3. フライパンにオリーブオイルを入れて、玉ねぎの切り口を下にして焼き目をつけていきます。
  4. モルタデッラ、ピーマン、パプリカを入れてクレージーソルトで炒めたら完成です。
  5. モルタデッラはよく焼くと柔らかく食べやすいです。

材料は揃えて切ると炒めやすいので、大きさは揃えるのがポイントです。ここではピーマン、パプリカ、モルタデッラ、玉ねぎだけのレシピを紹介しましたが、じゃがいもを入れるのもおすすめです。モルタデッラが入ることで野菜も食べやすく、野菜嫌いの子どもも食べてくれる料理となっています。

お鍋一つで簡単料理「モルタデッラグラタン」

  • モルタデッラソーセージお好みの量
  • じゃがいも3個
  • 玉ねぎ1/2個
  • プチトマト4個
  • エリンギ1本
  • 牛乳200ml
  • 固形コンソメ半分程度
  • ブラックペッパー少々
  • 小麦粉適量
  • ほうれん草適量
  • チーズ適量
  • パセリお好みで
 
  1. じゃがいもを一口サイズに切り、耐熱容器に入れて2分程レンジで加熱します。
  2. 玉ねぎ、エリンギ、モルタデッラを食べやすい大きさに切り、オリーブオイルで炒めていきます。火が通ってきたら、プチトマトを加えます。
  3. ここでブラックペッパーで香りづけしますが、苦手な方はやらなくても大丈夫です。
  4. 全体的に焼き色がついてきたら弱火にして牛乳とコンソメを入れ、全体をなじませます。
  5. 小麦粉を少しずつだまにならないように入れて混ぜ合わせていき、とろみがつきてきたらオッケーです。
  6. 器にうつして、ほうれん草、チーズを全体にまぶして、200度に設定したオーブンで色がつく程度に焼きます。(具は火が通っているので焼き色がつく程度で大丈夫です。)
  7. 焼き上がったらパセリをふって完成です。

子どもが好きな料理、そしてパーティーにもぴったりの料理、グラタンの簡単レシピを紹介しました。他にもカボチャを入れたり、ブロッコリーを入れたりと、季節に合わせて野菜を加えるのといいかもしれません。ぜひ、アレンジ料理をお楽しみください。

 

モルタデッラとハム/ソーセージの違い

ここからは、モルタデッラとハムの違い、そしてソーセージとはどう違うの?という疑問について解説していきます。それぞれの作り方や特徴、味についても触れていきますので、購入する際の参考にしてみてください。

製造方法の違い

エプロンを着て首をかしげている女性

モルタデッラとハムの大きな違いは、まず「製造方法の違い」が挙げられます。モルタデッラの作り方は先ほど説明した通り、豚肉を撹拌し、脂身と香辛料を混ぜ、腸に詰めてボイルしていきます。

一方ハムは、豚肉、鶏肉など肉の塊を塩漬けしてつくるのが特徴です(中には加熱したものもありますが)。「モルタデッラとハムの違い」を考えるとき、簡単に加熱しているか、していないかと捉えてもいいでしょう。

また、ソーセージとの違いですが、まず、ソーセージとは、「豚・牛の腸などに味をつけたひき肉を詰めて煮たり燻したりしたもの」と定義されています。ですから、先ほど紹介したモルタデッラの製造方法を思い出しても分かるように、モルタデッラもソーセージの一種だということになるのです。

太さが20ミリから36ミリで豚の腸に詰めたものを「フランクフルトソーセージ」、羊の腸(または人工的なものや他の動物の腸)が使用され、太さが20ミリ未満のものを「ウインナーソーセージ」、そして、牛の腸が使われ、36ミリ以上のものを「モルタデッラ(ボローニアソーセージ)」と言い、「ソーセージは」総称と言うわけなのです。

味の違い

指を指す女性

モルタデッラとハム、見た目も食感もよく似ていると言う人も多いのですが、味の違いはどうでしょうか?もちろん、味の感じ方や好みはそれぞれなので一概には言えません。また、比較するモルタデッラとハムによっても異なることでしょう。

しかし、一般的にみて、モルタデッラの方がハムより「優しい味」と感じる人が多いようです。どうしても塩漬けして作るハムは塩気が強く出てしまいます。その塩気が食欲をそそり、アルコールが進むなど魅力でもあるのですが、まろやかな味わいを楽しみたい人には、ハムよりもモルタデッラの方がおすすめです。

モルタデッラ以外の呼び名

モルタデッラとは、原産国イタリアでの呼び方で世界中では色々な名称で呼ばれています。モルタデッラの呼び方について紹介していきたいと思います。まず、日本では「ボロニアソーセージ/ボローニャソーセージ」と呼ばれていて、モルタデッラは馴染みがなくても「ボロニアソーセージ/ボローニャソーセージ」なら親しみを持つ人も多いのではないでしょうか?

そして、アメリカでは「ボローニャ」や「バローニー」などと呼び、豚肉だけではなく、鶏肉や七面鳥、牛肉で作ることもあるようです。

また、イタリアからの移民が多いブラジルでもモルタデッラはよく食されています。ブラジルでは、「モルタデーラ」と呼び、黒こしょうなど香辛料が強め、味も濃い目なのが特徴です。食べ方も厚めに切って炙って食べたり、加熱せずに小さく切り、レモンやライムを絞ってかけて食べるなどしています。

モルタデッラの入手方法

さて、ここからは、モルタデッラの購入方法について紹介していきます。日本にいても、本格的でおいしいモルタデッラを食べることができるのは嬉しいものです。

ネット通販

通販で「モルタデッラ」「ボローニャソーセージ」などと検索すると楽天市場やヤフーショッピングなどで本格的なモルタデッラを購入することができます。サイズも食べきりサイズで1,000円以内で買えるものから、3キロ程1万円程と値段にも幅があります。

イタリア産の豚肉、古くからボローニャで行われていた製造方法で作られた本格的なモルタデッラを食べることもできますので、ぜひ、一度お試しください。

業務スーパー

ネット通販以外にも、実は業務スーパーでもモルタデッラを購入することができるのです。お値段もさすが業務スーパー!800gで550円ととっても安い!まずはどんなものか食べてみたい、最初から高価なものを買うのはちょっと…という人にはぜひ、おすすめの業務スーパーのモルタデッラです。

モルタデッラという伝統的ソーセージを食べてみよう!

ハムやソーセージの盛合せ

長い歴史を持つ「モルタデッラ」。そのまま食べても、そして料理にも気軽に使えるのが嬉しい食材です。冷蔵庫にあるだけで、毎日の調理時間が短縮されるはずです。ぜひ、お店やインターネットで購入し、本場イタリアの味を楽しんでみてください。

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