かにみそとは「蟹の脳みそ」のことではない?特徴と美味しい食べ方5選

かにみそは蟹のどの部分のことか知っていますか?かにみそは蟹の脳みそのことだと思っている方も少なくないのではないでしょうか?蟹の脳みそのことだと聞いてから、かにみそは苦手という方もいるでしょう。かにみそは濃厚でとろっとした味で美味しく、好きという方も多くいるでしょう。かにみそは蟹の脳みそのことではありません。今回はかにみそは蟹のどの部分になるのか、かにみその栄養やカロリー、美味しい食べ方5選を紹介していきます。

かにみそとは「蟹の脳みそ」のことではない?特徴と美味しい食べ方5選のイメージ

目次

  1. 1かにみそとは蟹の何?
  2. 2かにみそとは蟹の脳みそではない?
  3. 3かにみその特徴と栄養
  4. 4かにみその美味しい食べ方5選!
  5. 5かにみそとは蟹の脳みそではなく内臓のことだった!

かにみそとは蟹の何?

かにみそは、蟹の脳みそだと思っている方も少なくないのではないでしょうか?かにみそは実は蟹の脳みそのことではありません。かにみそと脳みその言葉が似ているからか、蟹の脳みそのことだと誤解されやすいです。

今回はかにみそに着目して紹介していきます。かにみそは蟹のどの部分になるのか、かにみその特徴と栄養、かにみその美味しい食べ方5選を紹介していきます。

かにみそとは蟹の脳みそではない?

かにみそは誤解されやすいですが、蟹の脳みそのことではありません。では一体蟹のどの部分のことを蟹みそと呼んでいるのでしょうか?かにみそが蟹のどの部分になるのか見ていきましょう。

かにの内臓「中腸線(肝膵臓)」

かにみそは蟹の脳みそと思っている方が多いのではないでしょうか?実はかにみそは蟹の脳みそではありません。では何かというと蟹の内蔵になります。蟹の内蔵で中腸線(ちゅうちょうせん)や肝膵臓(かんすいぞう)と呼ばれている部分がかにみそになります。

中腸腺や肝膵臓は人間だと肝臓や膵臓と同じような働きをする内蔵になります。

中腸線の役割

中腸腺(肝膵臓)は人だと肝臓や膵臓のような働きをしますので、消化をサポートして栄養を分解したり吸収するのに大切な器官になります。消化酵素の分泌もおこなっている器官になります。そのため蟹の脱皮や産卵のあとにはエネルギーをたくさん消費するので味が悪くなってしまう傾向にあります。

かにの脳みそはどこにある?

かにみそが蟹の脳みそではないとなると、蟹の脳みそはどこになるのかという疑問がでてきます。実は蟹には脳みそと呼べる場所はありません。蟹だけでなく、蟹のような節足動物には脳みそはありません。

脳みそに近い場所が頭部神経節という器官になります。頭部神経節がどこにあるのかというと、蟹の両目と口の近くにあります。蟹を茹でる場合には脳震盪を起こさせてから茹でるため、蟹の口あたりを強く打ち付けてから茹でるようです。

かにみその特徴と栄養

かにみそは蟹の中腸腺という臓器のことでした。続いてはかにみその特徴と栄養について見ていきましょう。かにみその色の違い、含まれている栄養、カロリーを紹介していきます。

色の違い

かにみそは色の違いがあります。色の違いは鮮度がいいか悪いかといこと、蟹のエサによっても変化があります。蟹のエサが動物性のエサを多く食べていたらかにみその色はオレンジ色や黄色の場合が多いです。

雑食で海藻類も食べる蟹のかにみそは緑っぽい色であったりグレー色になる場合が多いです。動物性のエサを多く食べるのは毛ガニ、雑食の蟹はズワイガニが挙げられます。

コレステロール

かにみそは美味しいのでたくさん食べたいと思うかもしれませんが、食べ過ぎには注意が必要です。かにみそにはグリコーゲンやイノシン酸が豊富で脂肪の燃焼や老化予防効果も期待できるという嬉しい点があります。

ですが、コレステロールやプリン体も多く含まれていますので、食べ過ぎに注意する必要があります。また、妊娠中の方はかにみそは食べないようにしたほうがいいです。理由としては、蟹の中に稀にカドミウムを多く含んでいる蟹がいるからです。カドミウムはイタイイタイ病で有名です。

カドミウムは食物連鎖の過程で蓄積されていきますので、全部の蟹がそうというわけではありませんが、念の為注意しておいたほうがいいでしょう。

蟹のコレステロールの数値は、かにみそ100gで460mgと多いです。かにみそだけを大量に食べるという機会はないかと思いますし、蟹に入っているかにみその量も違いますが食べ過ぎには気をつけましょう。

蟹の殻は反対にコレステロールを下げる役割がありますので、蟹の甲羅で出汁をとってから甲羅の成分も一緒に食べるような食べ方がおすすめです。

蟹の他の栄養では、ビタミン系の栄養ではビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB12・ビタミンEがあります。ビタミンEは美容にも健康にも嬉しい栄養素になります。他にも栄養価が豊富で、グリコーゲン・タウリン・イノシン酸・アスタキサンチン・亜鉛・マグネシウム・カルシウム・胴といった栄養が含まれています。

カロリー

かにみそのカロリーは商品によって違いがあり、一概にこのカロリーというのは難しいです。さまざまなかにみその商品のカロリーを平均してみると、かにみそで蟹の身も入っている場合の平均カロリーは100gで170kcalです。蟹の身がないかにみそ100gあたりのカロリー平均は240kcal程度になります。

かにみその美味しい食べ方5選!

かにみそはどのようにして食べていますか?かにみその美味しい食べ方5選を最後に紹介していきます。紹介する以外にもかにみその美味しい食べ方は多く紹介されていますので、かにみそをいろんな食べ方で楽しんでみてください。

甲羅焼き

かにみその食べ方でよく食べられる食べ方が甲羅焼きになります。甲羅焼きはかにみそのクセのある味やニオイもマイルドになる食べ方になります。

甲羅焼きの食べ方は蟹の甲羅にみそがついている状態のまま、網にのせて焼いていきます。水分がとんでスクランブルエッグみたいになるまで弱火でじっくりと火を通していきましょう。

焼けたかにみそはそのままスプーンですくって食べてもいいですし、ご飯のうえにのせる食べ方もおすすめです。

カニ身和え

かにみその缶詰でも蟹の身が混ざっているものがあるように、かにみその蟹身和えも定番の食べ方になります。蟹身和えの食べ方は甲羅の内側からお腹部分の身をすべてほぐしてから、かにみそを混ぜます

蟹身和えに醤油を少し入れても香りが引き立ちますので美味しいです。かにみそが蟹の身の甘さを引き出してくれますし、かにみそ自体も美味しい食べ方になります。

生かにみそ

新鮮なかにみそなら、生で食べることもできます。生で食べるかにみそが一番簡単な食べ方になるでしょう。食べ方は簡単で、そのままかにみそをスプーンですくって食べるだけになります。

調理する必要はありませんので時間もかかりませんし、手間もありません。かにみそを食べ終わったら甲羅が残ります。食べ終わった甲羅やかにみそや身を残した甲羅に日本酒を入れて温める楽しみ方もあります。日本酒とかにみその香りがする味わいになります。

かにみそパスタ

女性に人気なイタリアンのメニューもかにみそで作ることができます。かにみそパスタは、好きな硬さにパスタを茹でて、そこにかにみそ・生クリームをさっと手早く混ぜて塩コショウで味を整えて完成です。シンプルな味付けでコクがあって美味しいかにみそパスタになります。彩りにアサツキを飾ってもいいでしょう。

かにみそグラタン

グラタンは子供にも人気のメニューになります。かにみそを使ってグラタンにすることもできます。用意するものは蟹の身とかにみそは1杯分、じゃがいも中2個、玉ねぎ小半分、お酒25cc、バター大さじ1、ホワイトソース50g、とろけるチーズ50g、粉チーズ・パン粉、塩コショウです。

玉ねぎを薄切り、じゃがいもは1cmくらいの食べやすい大きさにカットして、バターの半分の量で炒めて耐熱皿や甲羅に並べます。残っているバターを弱火~中火でフライパンで熱して、かにみそを溶かすようになじませていきます。

蟹の身・お酒・ホワイトソースを加えてから全体を混ぜます。塩コショウで味をととのえたら耐熱皿や甲羅の上にかけます。最後にとろけるチーズ・粉チーズ・パン粉をのせてオーブンで焦げ目がつくまで焼けば2人分の完成です。

かにみそとは蟹の脳みそではなく内臓のことだった!

今回はかにみそに着目して紹介していきましたが、かにみそについての理解は深まったでしょうか?かにみそは蟹の脳みそと誤解されがちになりますが、中腸腺という蟹の臓器のことになります。蟹には脳みそと呼べる場所はないようです。

かにみそは栄養価も高いですが、コレステロールの数値も高いので食べ過ぎには注意するようにしましょう。甲羅焼きや蟹身和えなど美味しいかにみその食べ方も多くありますので、いろんな食べ方でかにみそを味わってみてください。

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