2019年04月12日公開
2024年09月11日更新
中力粉の特徴と使い方!無い時の代用は?おすすめレシピ10選
中力粉は薄力粉や強力粉と違って、スーパーでもそこまで目にすることの無い小麦粉です。そもそも中力粉と薄力粉、強力粉との違いとは何なのでしょうか?全て小麦粉の種類であることは事実ですが、そこには明確な違いがあり、ちゃんと種類ごとに使い分けすることでレシピの幅を広げることができるのです。中力粉と薄力粉、強力粉との違いや特徴からくる使い分け方から、他の小麦粉で中力粉の代用が利くのか、そして中力粉を使ったおすすめのレシピまで紹介します。
目次
中力粉について詳しく知りたい!
中力粉が小麦粉の種類のひとつとしてあることは知っていますが、スーパーでも目にする機会が少なく、薄力粉や強力粉と比べてレシピに使う機会も少なく感じる小麦粉です。ですが中力粉と薄力粉、強力粉との使い分けをマスターすれば、レシピの幅が広がることは間違いありません。
中力粉と薄力粉や強力粉との違いやそれぞれの特徴と使い分け方のほか、中力粉が切れていたときに他の種類の小麦粉で代用が利くのかどうかなど、中力粉について詳しく調べてみました。
中力粉の特徴と使い方
中力粉とは一体どんな小麦粉でその特徴はどんなものなのでしょうか?中力粉が持つ特徴と中力粉に適した使い方のほか、中力粉を使うときに注意したい点についてもまとめてみました。
中力粉とは?
中力粉に限らず、小麦粉は主にグルテンという小麦が含有するたんぱく質量で種類分けされています。中力粉は、強力粉と薄力粉の中間に当たるグルテン量を含む種類の小麦粉、というわけです。中力粉のタンパク質の含有量は9%ほどになります。
そんな中力粉はタンパク質が多く含まれる硬質小麦と、その逆にタンパク質が少量しか含まれない軟質小麦と、その中間のタンパク質量の中間質小麦と軟質小麦の2種類から作られています。
さらに中力粉の特徴に、粒の大きさがあります。小麦粉の粒の大きさは、薄力粉は細かいですが、強力粉になると粗くなります。中力粉はちょうどその中間にあたる粒の大きさになるのです。
中力粉の多くはオーストラリア産の小麦から作られているのも特徴のひとつです。中には国産の中力粉もあります。
中力粉の使い方
中力粉は別名うどん粉とも呼ばれる、弾力のあるうどんを作るのに適した特徴を持つ小麦粉です。うどん粉というと地元産の原料を地元で製粉して作った、いわゆるノーブランドの地粉を思い浮かべる人が多いことでしょう。その地粉の全てではありませんが、多くの種類がこの中力粉になります。
中力粉の特徴として、強力粉のように硬さや粘り気だけではなく、薄力粉のようにふんわりだけでもない、独特な食感に仕上がります。そんな中力粉の代表的なレシピがうどんであり、この他にもお好み焼きやたこ焼きといったレシピにも適しているのがこの中力粉なのです。
使う時の注意点
中力粉に限らず、小麦粉は水を加えてこねることで、小麦粉に含まれるグルテニンとグリアジンという2種類のタンパク質が絡み合って、初めてグルテンが出来上がります。中力粉を使った料理でも、このグルテンをどれだけ作り出すかで特徴に違いが出てきます。
コシのある美味しいうどんを作るときには、中力粉を良く練ってグルテンを引き出すことでコシを生み出します。一方でお好み焼きやたこ焼きを作るときには、かき混ぜすぎるとふんわりとした仕上がりにならず、硬くなりすぎてしまいます。
中力粉で料理を作るときには、どれだけグルテンを引き出すかで全く違った料理になってしまうことに注意しましょう。
中力粉以外の小麦粉の種類と使い分け方
小麦粉には中力粉のほかにも、強力粉と薄力粉の2種類の小麦粉があります。この強力粉と薄力粉には、一体どんな特徴があって、中力粉や他の種類の小麦粉とどう使い分けされているのでしょうか?小麦粉の種類ごとの特徴と使い分け方をまとめてみました。
強力粉とは?
小麦粉の種類の中でも強力粉は、「パンコムギ」と呼ばれている硬質小麦という種類の小麦を原料として作られています。日本ではこのパンコムギという種類の小麦のほとんどは輸入に頼っているため、主な輸入先はアメリカであり、次いでカナダとなっています。
強力粉の特徴はそのタンパク質の含有量であり、強力粉のタンパク質の割合は11.5%以上と定められています。強力粉のタンパク含有量は、その名前のとおりに3種類の小麦粉の中で最も多いのです。
強力粉の特徴のもうひとつが、先にも紹介したその粒子の粗さです。強力粉は粉の粒が粗いため、中力粉や薄力粉と比べてサラサラしているのです。
強力粉の使い方
強力粉は小麦粉の種類の中でももっともタンパク質量が多いためグルテンの量も多く、粘性の強さとその弾力性が特徴です。原料となる小麦が「パンコムギ」と呼ばれていることや、英語圏で強力粉を示す言葉が「Bread flour」と表記されるように、パン作りにもっとも向いている小麦粉でもあります。
強力粉は中力粉と同じく麺作りにも使われます。ですがその麺はパスタのような、うどんよりもより弾力がある麺であり、中力粉とは使い分けられています。また強力粉はうどん打ちの時にもあると便利です。ただし中力粉に混ぜるのではなく、粒子の粗さから手に付きにくい特徴を活かした打ち粉として使い分けましょう。
この他にも強力粉はピザの生地や餃子の皮を作るのにも向いています。ただし強力粉でケーキのスポンジなどを作ると、グルテンが強すぎるために硬いだけでなくぼそぼそとした食感になってしまいます。何を作るかで強力粉ときちんと使い分けるように注意しましょう。
薄力粉とは?
小麦粉の種類の中でも薄力粉は、軟質小麦という種類の小麦を原料に作られています。日本ではこの軟質小麦もほとんどは輸入に頼っているため、その多くをアメリカから輸入しています。
薄力粉の特徴は強力粉と同じくそのタンパク質の含有量です。薄力粉のタンパク質含有量は小麦粉の種類の中でももっとも少なく、8.5%以下と定められています。そのためその粒子も強力粉とは逆で、きめ細かくしっとりしていて、握ると塊として残るくらい粒が細かいのが特徴です。
薄力粉の使い方
薄力粉はそのきめの細かさとグルテンの含有量の少なさから、さまざまなレシピで使われています。粘性が弱い特徴を活かし、クッキーのサクッと感やケーキのスポンジのふんわり感を出すのに向いていることから、英語圏では「Cake flour」と表記されています。
また天ぷらや唐揚げ、ムニエルの衣のように、素材の味を活かしつつサクッとした衣をまとわせるときや、素材に薄く衣をつけるときにも薄力粉は活躍するので、レシピに合わせて上手に使い分けたいものです。
特に薄力粉はふんわり感やサクッと感を活かしたいため、なるべく水と混ぜ合わせるときにはかき混ぜる回数も少なくしましょう。また粒子の細かさからダマができやすいので、料理に使う前にふるいにかけて均一化しておくと、ダマができにくくなるのでひと手間かけるのもおすすめです。
中力粉と強力粉/薄力粉の違いは?無い時に代用できる?
中力粉と強力粉、薄力粉との違いは、これまで紹介してきた中でもいくつかありました。同じ小麦粉でもそれぞれに特徴や違いがあり、使い分けされていることもわかりましたが、中力粉と強力粉、薄力粉の違いをまとめるとともに、中力粉が無い時に他の小麦粉で代用できるのかも検証してみました。
中力粉と強力粉/薄力粉の違い
中力粉と強力粉、薄力粉との一番の違いは、そのタンパク質の含有量です。中力粉のタンパク質含有量が9%ほどなのに対して、強力粉は11.5%以上、薄力粉は8.5%以下になります。
さらにその粒子の細かさにも違いがあります。強力粉が粒子が大きくサラサラしているのに対して、薄力粉はきめ細かくしっとりしています。そして中力粉はその中間といえる粒子の大きさをしている点です。
最後にそのタンパク質の含有量から、適したレシピが違います。強力粉はグルテンの多さからくる硬さやモッチリ感を活かしたパンやピザの生地、パスタなどに向いています。それに対して薄力粉はクッキーやスポンジのようにサックリ感やふんわり感を出したいときや、衣として使うのに向いています。
そして中力粉は両者のちょうど間という特性を活かした、モッチリ感がありつつ硬すぎないレシピに向いています。うどんのようにこねてコシを出しつつ硬過ぎない麺料理や、あえて混ぜ過ぎないでふんわり感も出すお好み焼きやたこ焼きといったレシピです。
それぞれの小麦粉の特徴を理解して、さまざまな料理で上手に使い分けできると、よりレシピの幅も広がるのが小麦粉という素材なのです。
中力粉が無い時に代用する方法
中力粉は取り扱いが少ないとはいえ、他の小麦粉との違いもあることから、なるべく普段から使い分けするようにしたいものです。ですがいざ中力粉を使いたいときに、その肝心の中力粉が無い、ということもあるものです。
中力粉は先にも紹介したように、他の小麦粉とは特徴に違いがあります。そのため他の小麦で代用するときには、中力粉の特徴に合わせて他の小麦粉を配合する必要があります。中力粉の代用を他の小麦で作るときに一番大切なことは、タンパク質の含有量を中力粉と同じにすることです。
中力粉の代用を作る前に、まずは強力粉と薄力粉のタンパク質量を確認しましょう。後はタンパク質量が9%になるように計算して配合すれば、中力粉の代用品の完成です。タンパク質量を考えずに混ぜ合わせて代用すると、思ったような仕上がりにはなりません。中力粉の代用品を作る時には、面倒でもきちんと計算しましょう。
もし中力粉の代用品を作るのが大変というのであれば、中力粉を使った料理自体を止めて、別の料理で代用するほうが間違いもなく確実です。
中力粉を使ったおすすめパンレシピ3選
中力粉は単に代用や使い分けだけでなく、強力粉と混ぜ合わせることで硬くなりすぎるのを防ぐこともできます。強力粉だけで作るとパンがどうしても固くなりすぎる、という場合には、中力粉を混ぜ合わせたり代用することで柔らかくしっとりしたパンにすることもできます。
そんな本来は強力粉がおすすめとされるパンレシピの中でも、あえて中力粉だけを使う中力粉パンレシピを3つ紹介します。
小麦薫るフランスパン
- A・中力粉400g
- A・グラニュー糖10g
- A・塩小さじ1/4(4g)
- ぬるま湯300ml
- レモン汁(酢でも可)小さじ1(5ml)
- B・ドライイースト4g
- B・グラニュー糖小さじ1/2(2g)
- B・ぬるま湯大さじ1(15ml)
- オリーブオイル(仕上げ用)適量
- Bを使ってドライイーストを予備発酵させます。ボウルでぬるま湯にグラニュー糖を入れて溶かし、ドライイーストを入れます。ボウルを軽くゆすって全体を混ぜ合わせ、5分~10分放置します。もこもこしたら予備発酵終了です。
- 別のボウルにAの材料を全て入れて、泡だて器で攪拌します。
- 2に1とぬるま湯、レモン汁を入れます。ゴムベラを使って粉っぽさがなくなるまで、折り畳むようにしながら混ぜ合わせます。
- 生地がややべたついた状態になったら蓋かラップを被せ、ひざ掛けなどで保温しながら45分間一次発酵させます。45分経ったら冷蔵庫に移し、さらに3時間~4時間発酵させます。
- 2倍の大きさに膨らんだら、一次発酵完了です。
- 5を打ち粉(分量外)をした台の上に移します。生地は2等分にしておきます。
- 生地を麺棒で長さ30cm程度の長方形に伸ばします。伸ばした生地を3つ折にし、両端を少し折り込みます。
- 生地の中央を抑えてくぼませながら、さらに2つ折にします。
- 2つ折にした生地の端をつまんで閉じ、閉じ口が中央に来るように形を整えます。
- オーブンの天板にクッキーシートを敷いたら薄く油(分量外)を塗って、閉じ口を下にして生地を置きます。
- ふんわりとワックスペーパーを被せたら暖かい場所で60分~90分間二次発酵させます。
- 発酵がすんだら良く切れるナイフなどで斜めに飾り切りを入れます。飾り切りにオリーブオイルを少量流し込んでおくと、切れ目がきれいに開きやすくなります。
- 生地にたっぷり霧吹きしてから、予熱しておいたオーブンに入れて、さらに十分に霧吹きをしたら225度で20分~25分焼きます。
- 焼きあがったらラックに移して完全に冷まして完成です。たっぷり霧吹きすることで表面がかりっと焼きあがります。
中力粉で作るおからパン
- 中力粉175g
- 生おから100g
- 黒糖15g
- 塩6g
- 牛乳100g
- 無塩バター15g
- インスタントドライイースト3g
- バター以外の材料をボウルに入れて混ぜ合わせます。生地がまとまったらボウルから取り出し、10分ほど捏ねます。
- 生地をボウルに戻したらバターを加えて混ぜ合わせます。生地とバターがある程度馴染んだところでボウルから取り出して、15分ほど捏ねます。
- 生地をボウルに入れたら濡れ布巾をかけて、生地が約2倍になるまで発酵させます。35度で約2時間弱が目安です。
- 打ち粉をした台に生地を出したら8等分に切り分けます。それぞれを楕円形や円形に丸めて天板に並べ、二次発酵をさせます。生地の上に濡れ布巾かフードカバーなどを被せて乾燥しないようにします。35度で40分が目安です。
- 180度に予熱したオーブンで13分ほど焼いて、焼きあがったら冷まして完成です。
中力粉100%コッペパン
- 中力粉160g
- 中力粉の全粒粉(無い時は中力粉で可)40g
- 砂糖24g
- 塩3g
- 無塩バター16g
- 牛乳72g
- 水56g
- インスタントドライイースト4g
- バター以外の材料をボウルで混ぜて、まとまったところでボウルから取り出して6分ほど捏ねます。
- 生地をボウルに戻したら生地を切るようにしながらバターを混ぜます。ある程度バターが混ざったところでボウルから取り出して、台の上で6分捏ねます。
- ボウルにまとめた生地を入れて濡れ布巾をかけて、1時間ほど一次発酵させます。
- 一次発酵が終わったら、生地を5つに分けて丸めます。
- 濡れ布巾をかけて15分間寝かせます。寝かせ終わったら成型します。
- 成型した生地を天板に並べたら濡れ布巾をかけて、30分ほど二次発酵させます。
- 二次発酵が終わったら、190度に予熱したオーブンで12分焼きます。焼きあがったら冷まして完成です。
中力粉を使ったおすすめお菓子レシピ4選
中力粉は薄力粉同様に、お菓子作りにも適した小麦粉です。中力粉とは栗木湖を上手に使い分ければ、美味しいお菓子をいろいろと作ることができます。そんな中力粉を使ったお菓子レシピを4つ紹介していきます。
簡単かぼちゃのスコーン
- 中力粉150g
- ベーキングパウダー10g
- 無塩バター30g
- かぼちゃ約260g(中身だけ)
- かぼちゃの皮(飾り用)適量
- 一口チョコ15個
- かぼちゃを皮付きのまま耐熱皿に入れるか直接ラップで包んで、レンジで4分~5分ほど加熱します。柔らかくなった内側約260gをボウルに取り出します。
- かぼちゃの入ったボウルにレンジで加熱して溶かしたバターを入れて、滑らかになるまで良く混ぜます。
- 2に中力粉とベーキングパウダーをふるい入れてかき混ぜます。最初はぼろぼろでも、混ぜ合わせているうちにまとまってきます。
- まとまったら一度g数を量ってから、作りたい個数に分けます。チョコは飾りにも使うので、全部使わないようにするか、飾り用で別に用意しても良いでしょう。
- 分けた生地でチョコを包んだら、丸く形を整えた後に包丁で筋を入れていきます。チョコが出てしまわない程度に筋を入れましょう。
- オーブンを180度に予熱している間に、かぼちゃの皮でかぼちゃの軸の部分を作り頭に挿して飾り付けます。
- 180度のオーブンで15分~20分焼いていきます。焼きあがったら粗熱をとって、残しておいたチョコをレンジで溶かし、顔を描いて完成です。
サクサク・ドーナツ
- A・中力粉200g
- A・ベーキングパウダー大さじ1/2
- 砂糖80g
- マーガリン20g
- 卵L1個
- 牛乳大さじ1
- バニラエッセンス適量
- マーガリンをレンジで20秒ほど温めて溶かします。
- ボウルにAを振るうか泡だて器で混ぜ合わせてから、他の材料を全部入れます。
- ヘラで混ぜ合わせているうちにパサパサしてきたら、最後はしっかり馴染むまで手で捏ねて生地を作ります。
- 打ち粉をしたら生地を出して麺棒で伸ばし、型抜きします。手で丸めてから潰して、指で穴を開けてもいいです。麺棒を使うと硬めに、手でドーナツ型にすると軽めのサックリに仕上がります。
- 焦げやすいので中温くらいの油で、途中ひっくり返しながら5分~6分揚げて完成です。
大きなずっしりマフィン
- A・中力粉200g
- A・きび砂糖90g
- A・ベーキングパウダー小さじ1.5
- 卵1個
- 牛乳40g
- 米油100g
- ブルーベリー70g~80g
- クリームチーズ適量
- Aをボウルに入れて泡だて器で混ぜ合わせます。
- 卵、牛乳、米油の順で混ぜ合わせ、そこに1を入れてサックリと混ぜます。
- ブルーベリーも入れてサックリと混ぜます。混ぜすぎると硬くなってしまうので要注意です。
- オーブンを190度に予熱しておきます。
- カップに半分くらい生地を入れたら、クリームチーズをお好みの量入れます。その上にさらに生地を足します。
- 予熱したオーブンで20分~30分焼きます。竹串を刺してみて生地が付いてこなければ完成です。
中力粉で簡単クッキー
- 中力粉100g
- 砂糖50g
- 卵1/2個分
- バター50g
- バニラエッセンス2滴~3滴
- ビニール袋を2枚重ねにしてから中力粉と砂糖を入れて揉みこみます。砂糖が固まっているときは、先にほぐしておきましょう。
- バターをレンジで溶かしたら、1に入れて揉みこみます。
- 卵黄と卵白を分けたら卵白を泡立てて、そこに卵黄を入れて良く混ぜ合わせます。
- 卵を少しずつ袋に入れながら揉みこみ、生地がまとまるまで繰り返します。
- 生地がまとまったらバニラエッセンスを入れて、全体に馴染むよう揉みこみます。
- オーブンを190度に予熱している間に、生地を袋から出して麺棒で5mmの厚さまで伸ばし、型で抜きます。
- 型抜きした生地を天板に敷いたクッキングシートに1cm間隔で並べ、オーブンで15分間焼きあげます。
- 焼きあがってすぐは崩れやすいので、クッキングシートに乗せたままお皿にとって冷まします。熱が冷めたらチョコペンでデコレーションするのもおすすめです。
中力粉を使ったおすすめ麺レシピ3選
中力粉はうどん粉とも称されるくらい、麺作りに適した小麦粉です。そのため中力粉では、さまざまな麺を作ることができます。中力粉を使ったおすすめの麺レシピを3つ紹介していきます。
ツナときゅうりの簡単うどん
- 中力粉400g
- 水180cc~200cc
- 塩20g
- ツナ缶1個
- マヨネーズ大さじ1
- きゅうり2本
- 麺つゆ適量
- 白ごま適量
- 中力粉と塩をボウルに入れて混ぜ合わせます。そこに少しずつ水を加えながら捏ね、ひとまとまりにします。
- まとまったら厚手のビニール袋2枚を重ねて生地を入れ、30分間踏んで捏ねます。
- 丸めなおしたら30分間寝かせます。
- もう一度少し踏んでこねたら丸めて、もう30分間寝かせます。
- 打ち粉(分量外)をたっぷり振った台の上で麺棒を使って薄く伸ばします。折り目をずらしながら折り畳み、イメージよりも細めに切っていきます。
- 沸騰したたっぷりのお湯で10分を目安に茹でます。太さにより茹で加減を調節してください。
- 茹で上がったらザルに揚げて流水で洗ってお皿に盛ります。きゅうりとマヨネーズを混ぜたツナを乗せたら、白ごまを振りかけます。
- 最後に麺つゆを少し回しかけて完成です。
手打ちそば
- そば粉250g
- 中力粉250g
- 卵1個
- 打ち粉(そば粉)適量
- 水適量
- 麺つゆ適量
- 薬味(ネギ・わさびなど)適量
- 大きなボウルにそば粉と中力粉と卵を入れます。水を少しずつ入れながら、1つの塊になるまで、力を入れながら20分~30分程度捏ね続けます。
- きれいな塊になったら打ち粉をして、四角になるように薄く伸ばします。
- 半分に折った後さらに三つ折りにしたら、2mm~3mm程度の太さを目安に切ります。
- 大きめの鍋にたっぷりと湯を沸かし、沸騰したらそばを茹でます。
- そばが浮いてきたら火を止めて、冷水でそばを締めます。
- お好みの麺つゆや薬味などを添えて完成です。
手作り・手打ち中華めん
- 中力粉200g
- 水100cc
- 塩2g
- 粉末かんすい2g
- 打ち粉(中力粉)適量
- 水900cc
- 豚挽き肉150g
- 長ネギ1本
- ほんだし小さじ1
- コンソメ小さじ2
- 昆布茶小さじ1
- 塩小さじ2
- 唐辛子(輪切り)ひとつまみ
- 水100ccに塩と粉末かんすいを混ぜて溶かしておきます。中力粉をボウルに振るい入れたら、先ほどの液を半分入れます。
- 箸を立ててすばやく混ぜます。その後手のひらで粉と粉をすり合わせて、水分が均一に混ざるようにします。
- 粉がフレーク状になったところで先ほどの液の残りのさらに半分を入れて、大きな塊にならないように、さらに均一になるよう混ぜていきます。
- ボウルの底に手のひらで押し付けながら、残りの液を加えて一塊にしていきます。手で5分以上捏ねてから、ラップにくるんで15分寝かせます。
- 寝かせた生地を5分以上捏ねてから再び15分寝かせます。
- 生地を寝かせている間に、鍋に水900ccとほんだし、コンソメ、長ネギの青い葉の部分を入れて火にかけて、沸騰したら豚挽き肉を入れて灰汁を取ります。
- 長ネギの青い部分を取り出したら、長ネギの白い部分、唐辛子、昆布茶、塩を加えて煮ます。
- 生地を麺棒で40cm四方くらいまで伸ばします。
- 打ち粉を振ってから巻くように4つ折りにして、できるだけ細く切ります。
- 広げてさらに打ち粉をしたら、手で軽く揉むようにします。
- たっぷりの沸騰したお湯で3分ほど、麺の太さによって加減しながら茹で上げます。
- 茹で上がった麺を湯切りしたら器に盛り、上からスープをかけて軽く麺をほぐしたら完成です。
中力粉の特徴を知って使いこなそう!
中力粉は小麦粉の中でも中間に位置する特徴を持つからこそ、さまざまな使い方ができる便利な小麦粉です。中力粉はなかなか使うことがないという人でも、上手に使い分けることで中力粉だけでもさまざまなレシピを楽しむことができるのです。
中力粉の優れた特徴を活かして、もっといろいろなレシピで中力粉を使ってみませんか?中力粉はうどんだけでなく、パンやお菓子などのさまざまなレシピで活躍してくれること、間違いありません。