ビールの注ぎ方のコツ!三度注ぎ/二度注ぎ/一度注ぎ【社会人のマナー】

ビールは最もポピュラーなお酒です。宴席でも最初に注がれるのがビールです。そんなビールは注ぎ方によって味まで変わる奥深いお酒です。ビールの注ぎ方には三度注ぎ、二度注ぎ、一度注ぎがあります。それぞれの注ぎ方や特徴、泡の比率などについて紹介します。社会人になるとビールを目上の人と飲む機会もあります。ビールの持ち方やマナータイミングなども紹介します。恥じない為に覚えておいて損はありません。さらに缶ビールの美味しい冷やし方やグラスの取り扱いについても説明します。

ビールの注ぎ方のコツ!三度注ぎ/二度注ぎ/一度注ぎ【社会人のマナー】のイメージ

目次

  1. 1ビールの注ぎ方の正解が知りたい!
  2. 2ビールの注ぎ方【三度注ぎ】
  3. 3ビールの注ぎ方【二度注ぎ】
  4. 4ビールの注ぎ方【一度注ぎ】
  5. 5ビールの注ぎ方と合わせて知るべき社会人のマナー
  6. 6缶ビールの注ぎ方以外に気をつけること
  7. 7ビールは注ぎ方で味がまったく違う!

ビールの注ぎ方の正解が知りたい!

ビールはお酒の定番です。ビールをお店で飲むときには、ジョッキで注文する場合もありますが、瓶ビールで提供され、グラスに注ぐケースもあります。宴会などの席ではジョッキよりも瓶ビールからグラスに注ぐケースが多くなっています。

ビールは泡が命です。ビールの泡がビールの美味しさを引き立て、時間が経過しても美味しさを維持してくれます。美味しいビールの注ぎ方について紹介します。社会人になれば、お酒の席にもビジネスマナーがあります。社会人の恥じないビールの持ち方や注ぎ方について紹介します。

ビールの注ぎ方【三度注ぎ】

ビールの本場、ドイツやチェコのビールの注ぎ方は伝統の三度注ぎです。一つのグラスにビールを三回に分けて注ぐのが三度注ぎです。一回の三度注ぎに要する時間は約4分です。注ぐのに時間はかかりますが、ビールを飲み終えるまでうまみ成分をしっかりと閉じ込めておく、ビールを一番美味しくする注ぎ方です。

ビールが美味しくなる

ビールの一番美味しい注ぎ方が三度注ぎです。その名の通り三回に分けてビールをグラスにいれる注ぎ方です。ビールの本番であるドイツやチェコでは昔から伝統のある注ぎ方として注目されています。ビールを上手にそして美味しく注ぐ資格であるビアマイスターも三度注ぎを利用しています。

泡が香りを逃がさない

三度注ぎと一度注ぎの注ぎ方の結果の違いは泡です。三度注ぎの注ぎ方の方が泡立ちがよく、飲んでいても泡が長持ちします。ビールの泡はクリーミーなほど美味しくなります。これは、ビールの旨味成分を泡で閉じ込めるため、飲み終わるまでビールの美味しさを保持してくれるからです。

三度注ぎは一度注ぎと比較すると香り成分が少なくなります。泡立てる注ぎ方であるため、香り成分が揮発してしまうためです。しかし、残った香り成分を泡がしっかりと閉じ込めてくれるため、香り成分を一度注ぎよりも持続させてくれるのです。

苦味と熟成成分がポイント

ビールには二種類の苦み成分が含まれています。一つはイソα酸です。ビールを飲んだ時に苦いと感じるのはこのイソα酸のせいです。もう一つの苦み成分は後熟成分です。ビールには奥行きがある旨味があります。この旨味である苦みを形成しているのが後熟成分です。

イソα酸はビールの泡、そして後熟成分はビールの液体部分に馴染みます。三度注ぎは泡が残ることで苦み成分のイソα酸が熟成され、時間の経過とともにうまさが増すのが特徴です。

流れ

三度注ぎの流れは、まず一度目でグラスを斜め45度に傾け勢いよく注ぎます。グラスの側面を滑らせるように注ぐのがポイントです。ビールを勢いよく泡立てるのが一回目の役割です。そして2分ほど泡が収まるのを待ちます。ビールの泡の量が全体の三分の一程度になったら二回目を注ぎます。

二回目はグラスの縁からそっと泡の下にビールを潜らせるような注ぎ方をします。泡を下から持ち上げるように注ぐのがポイントです。そして三回目は二回目と同じようにグラスの縁から泡を持ち上げるように注ぎ、グラスの上高さ2cm程度の泡が盛り上げれば完成です。

泡の比率

三度注ぎのビールの泡の比率はビールの泡3割に対して液体が7割の比率です。一回目や二回目で誕生したビールの泡を崩さないような注ぎ方をすることが三度注ぎのポイントです。注いでいる最中、泡の比率を減らさないように下から泡を持ち上げつつ泡を増やしていくのが上手な三度注ぎの方法です。

ビールの注ぎ方【二度注ぎ】

三度注ぎは注ぐまでにじっくり時間をかけて注ぐ方法です。手っとリ早くビールを美味しく飲みたいと考えている人におすすめなのが二度注ぎです。一回目と二回目の注ぎ方を全く変えることでビールの爽快感を残しつつ、ビールの旨味を凝縮することができます。

流れ

二度注ぎの流れは三度注ぎと同じように一回目は勢いよく注ぎ、炭酸をしっかりと飛ばします。泡が少し収まるのを待ってから二回目を注ぎます。三度注ぎと同じようにビールの泡を崩さないようにグラスの縁からビールを注ぎ、泡を持ち上げるような要領でグラスより高い位置に泡が来れば完成です。

泡の比率

二度注ぎの泡の比率は三度注ぎよりは泡の比率が小さくなります。ビールの泡2.5割に対して液体7.5割程度です。泡のきめ細かさは三度注ぎにはかないませんが、泡でしっかりとビールの旨味を閉じ込めてくれます。最後までクリーミーな泡が持つ時間も三度注ぎよりは短いですが、爽快感が残り、喉越しが良いのが特徴です。

コツ

二度注ぎは二階の注ぎ方を全く変えることです。一回目は勢いよく注ぎ、炭酸を飛ばし粗い泡をたくさん作ることです。一回目に注ぐときに泡の比率は計算しません。泡が収まるのを待てるからです。そして二回目の注ぎ方は一回目の泡を崩さないようにすることがコツです。下から泡を持ち上げるような注ぎ方がコツです。

ビールの注ぎ方【一度注ぎ】

ビールの一度注ぎはメリットがないと思われがちですが、一度注ぎならではの特徴があります。それはビールの爽快感です。キメ細かい泡や、旨味を引き出す注ぎ方では爽快感が失われてしまいます。最初の一杯は爽快感が大事です。そんなとき一度注ぎがベストです。

流れ

一度注ぎの注ぎ方は勢いよく注ぐことがポイントです。程よくビールの炭酸を飛ばすことで喉に引っかかる感じを除去できます。勢いよく注ぐ理由はビールの炭酸を飛ばすためです。ビールの旨味は炭酸を飛ばすことで感じやすくなります。のどの渇きをいやすようにグビグビ飲めるのが一度注ぎの特徴です。

泡の比率

一度注ぎの泡の比率は三度注ぎや二度注ぎよりも泡が少なくなります。ビールの泡2割に対して液体8割の比率が目安です。泡の比率だけでなくきめ細かさも異なります。三度注ぎや二度注ぎの場合には、ビールの泡はきめ細かいのが特徴ですが、一度注ぎの場合には、粗い泡が特徴になります。泡は喉を通過しやすい大きさです。

コツ

一度注ぎのコツは勢いさを失わない注ぎ方です。グラスにぶつけて炭酸を飛ばすことが目的です。ビールの炭酸はビールの旨味を感じにくくしてしまいます。ビールの炭酸を飛ばし炭酸を弱くすること爽快感の中にもビールのうまさを感じることができるようになります。

ビールの注ぎ方と合わせて知るべき社会人のマナー

社会人になれば、宴席においてもマナーや礼儀作法を守る機会があります。目上やお得意様などと一緒にビールを飲む機会もあります。仲間内で楽しむこととは異なります。社会人のビールのビジネスマナーについて紹介します。恥じない為にも知っておいて損はありません。

目上の人への注ぎ方や持ち方

目上の人に対してのビールの注ぎ方は持ち方から始まります。瓶の持ち方はラベルを隠さないようにして瓶の下を持ちます。そしてラベルを見せるようにしてビールを注ぐ持ち方が上品できれいな方法です。できれば瓶の下の方を持つ持ち方がベストです。座っているときにはラベルの裏を持つ持ち方でも構いません。

注ぎ方最初は勢いよく注ぎ、徐々に角度を和らげます。最初に泡を作りつぎ足していく要領で注ぎます。全体の3割程度の泡になるように注ぐのが上手な注ぎ方です。

注ぐタイミング

目上の人にビールを注ぐタイミングも重要です。目上の人にビールを注ぐ時には必ず一声かけるのが社会人の礼儀です。「ビールはいかがですか」とタイミングよく声をかければ、グラスを差し出してくれます。グラスにビールが残っていても空になっていても問題はありません。

また、ビールを注ぐタイミングを常に見ていることが大事です。グラスが少なくなった時が声をかけるタイミングです。空になっていることに気づかないのはNGです。宴席でも常に周囲を見回しタイミング良く声掛けできるようにしましょう。

注いでもらう時のマナー

目上の人にはビールを注いであげるだけなく、逆に注いでもらうケースもあります。その時は「ありがとうございます」と一声お礼を告げたうえで両手でグラスを差し出すのがマナーです。傾ける必要はありませんが、泡の状態によってはグラスを傾けこぼれないように調整します。

そして、目上の人に注いでもらった後は、必ずグラスに口をつけるのが社会人のマナーです。注いでもらってそのままテーブルに置くのは失礼です。

缶ビールの注ぎ方以外に気をつけること

自宅で最も手軽にビールを飲む方法が缶ビールです。ビールは冷やせば美味しいのですが、冷やしすぎは逆に缶ビールをまずくしてしまいます。また、ビールを注ぐグラスの状態にも注意が必要です。

冷蔵庫で冷やす時のポイント

ビールは冷やせば美味しいのですが、冷やしすぎは逆に泡立ちが悪くなります。缶ビールを冷蔵庫で冷やすのは4時間程度がベストです。5度から8度程度に冷やすのが一番美味しい飲み方です。

また、振動を避ける必要があります。扉の部分は振動が多く缶ビールの炭酸が抜けてしまいます。缶ビールは振動が発生しない奥で冷やすのがポイントです。また持ち運んだばかりの缶ビールも6時間程度寝かせておくのがベストです。

適切な温度

ビールの適切な温度は5度から8度程度です。夏は低め、冬は高めにするのがベストです。冷やしすぎると泡立ちが悪くなるだけなく、濁りの発生など品質の劣化につながります。缶ビールは常に冷やしておかず、飲む4時間前くらいのタイミングで冷蔵庫に入れるのが最も美味しい飲み方です。

グラスの状態

缶ビールのままで飲むのではなくグラスに注いで飲む場合には、グラスの状態にも気を付ける必要があります。グラスはきれいにしておくことです。汚れは泡立ちを悪くし、美味しさも半減します。

グラスは冷やしておくとビールが一層美味しく飲めます。しかし霜がつく程度に冷やしてしまうと泡立ちを悪くし、水っぽさが目立つ味になってしまいます。グラスは軽く冷やす程度がベストです。

ビールは注ぎ方で味がまったく違う!

ビールは最もポピュラーなお酒です。しかしその注ぎ方は奥が深く、注ぎ方次第でビールの味は全く変わってしまうほどです。ビールの注ぎ方のマイスターが存在するほどです。注ぎ方は三度注ぎ、二度注ぎ、一度注ぎがあります。それぞれに特徴があります。

場面や気分に応じてビールの注ぎ方を変えれば、より一層美味しくビールを味わうことができます。ビールの注ぎ方をマスターして美味しいビールを飲んでみませんか?

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