2019年04月13日公開
2024年09月11日更新
フリカッセはフランスの家庭料理!チキンフリカッセなどレシピ5選
フリカッセという料理を知っていますか?フリカッセとはフランスの伝統的な家庭料理のことです。近年は家庭料理のひとつとして食卓にもあがる機会が増えてきています。フリカッセの見た目はクリームシチューによく似ていますが、実際はどのような違いがあるのでしょうか?フリカッセのフランス語での意味や基本の作り方、フリカッセ向きの材料、フリカッセのさまざまなアレンジレシピなどを紹介していきます。
フリカッセは自宅でも手軽に楽しめる
フリカッセとはフランスの伝統的な家庭料理の一種で、煮込み料理のひとつです。見た目はシチューのようですが、シチューとは少し異なるのがフリカッセの特徴です。
ではフリカッセとは一体どのような料理なのでしょうか?フリカッセの意味や、シチューとの違い、さらにはフリカッセの作り方レシピを紹介していきます。
フリカッセとは?
フリカッセとはいったいどんな料理なのでしょうか?最近、ネットのレシピサイトや料理雑誌などで見かけることもあるフリカッセとは、どのような料理なのかを解説していきます。
フランスの伝統的な家庭料理
フリカッセとは昔からフランスで食べられている家庭料理で、玉ねぎやニンジンなどと一緒に鶏肉や子牛を煮込んだ料理のことです。ちなみにフリカッセによく似たクリームシチューはフランスではブランケットと呼ばれています。このブランケットもフランスでは伝統的な家庭料理です。
フリカッセの意味
フリカッセはフランス語でFricasseeと書きます。この語源となったのが、炒めるという意味のFrireと壊すを意味するCasserです。壊すというのは肉を切るという意味です。切った肉を野菜と一緒に炒めて煮込んで作るのがフリカッセです。
また、フリカッセはフランスでは白い煮込み料理を指します。野菜や肉を炒めた後にホワイトソースで煮込む料理は総じてフリカッセと呼ばれます。シチューとの違いはメインの具材を炒めるかどうかです。この違いがフリカッセとクリームシチュー(ブランケット)を分けています。
フリカッセの主な具材
フリカッセの主な具材は鶏肉がメインになることが多いです。本場のフランスでは子牛や魚介類などもフリカッセのメインの具材になります。また、きのこをふんだんに使った野菜のみのフリカッセもあります。
フリカッセはフランスの家庭料理というだけあって、家にある材料を使って気軽に作れる手軽なメニューです。ぜひ家にある材料を使ってフリカッセを作ってみましょう。
フリカッセはシチューとどう違う?
フリカッセによく似ているシチューとフリカッセにはどのような大きな違いがあるのでしょうか?素材や味はよく似ていますが、大きく異なる点があるようです。
決定的な作り方の違いは肉の炒め方
フリカッセとシチューの大きな違いは、その作り方にあります。フリカッセの作り方は、まずメインの食材となる肉などに小麦粉をつけて先に炒めてからホワイトソースで煮込みます。一方、クリームシチューは軽く材料を炒めて、そのまま煮込みます。
フリカッセは小麦粉を付けて炒めることで肉のうまみを閉じ込めますが、シチューの場合はうまみがスープに溶け出すようになっています。これがフリカッセとクリームシチューの大きな違いです。
フリカッセは具材や肉をメインに味わう料理ですが、クリームシチューは全体との調和を楽しむ料理だといえます。
カレーやトマト風味でアレンジすることも
フリカッセの基本的な作り方はホワイトソースで煮込む料理となっていますが、メイン食材に小麦粉をつけて炒めて作る場合の総称をフリカッセと呼ぶようです。そのため、ソースの味付けはホワイトソースだけでなく、トマトソースやカレー粉を入れてアレンジしてもおいしいです。
また、フリカッセに加える生クリームや牛乳をココナッツミルクなどに置き換えてアレンジすることも可能です。フリカッセはフランス料理ですが、かしこまったものとは異なりフランスの家庭料理なので、さまざまなアレンジを加えた作り方で楽しむことができます。
フリカッセのおすすめレシピ5選
フリカッセはフランスの家庭料理ですが、日本の家庭でも簡単に作ることができます。フリカッセは家にあるもので作れてとても簡単です。洋風の献立に困った際にぜひ作ってみましょう。
ここでは簡単なフリカッセのレシピを5つピックアップして紹介します。どのレシピも簡単なので、ぜひチェレンジしてみましょう。
チキンフリカッセ
- 鶏もも肉 大1枚
- 生クリーム 半カップ
- ジャガイモ 2個
- 玉ねぎ 2個
- ニンジン 1本
- しめじ 50g
- チキンスープの素 小さじ1/2
- 小麦粉(強力粉) 70g
- バター 70g
- 玉ねぎは2cm幅のくし切り、ニンジンは乱切り、ジャガイモは3cm角にカットします。しめじはほぐしておきましょう。
- 鶏もも肉は大きめにカットし、塩小さじ1をふっておきます。
- 大きめの鍋にジャガイモ以外の野菜を入れ、水を1.5Lとチキンスープの素を入れて火にかけます。
- 沸騰したら鶏肉を入れて強火にします。10分ほど煮込む間に、しっかりとアクを取り除きましょう。ジャガイモを加えさらに5分煮込みます。
- ザルとボウルを使って具材とスープに分けます。鍋にバターを入れ、完全に溶けたら小麦粉を加え、ダマにならないようによく混ぜて炒め合わせます。
- 全体的に混ざったら、スープを加え丁寧に溶きます。
- 混ぜながら中火で5分程煮込みます。とろみがついたら具材を入れ、塩で味を調えます。
- 仕上げに生クリームを加えて少々煮込んだら完成です。
サーモンのフリカッセ
- サーモン 2切れ
- エリンギ 1パック
- 玉ねぎ 半分
- ベーコン 2枚
- 白ワイン 大さじ2
- 小麦粉 大さじ3
- 生クリーム 100ml
- バター 20g
- 塩 適量
- オリーブオイル 適量
- サーモンは塩を振って30分以上寝かせておいてから、小麦粉をまぶして表面をフライパンでこんがりと焼いておきます。
- 玉ねぎはくし切りにし、エリンギは拍子切り、ベーコンは短冊切りにしておきます。
- 鍋にバターを加え、玉ねぎとベーコンを炒め、香りがたったらエリンギを加えて炒め合わせ、蒸し焼きにします。
- 鍋にサーモンをワインを加えてアルコールが飛ぶまで炒めます。
- 仕上げに生クリームを加えてひと煮たちさせたら完成です。
豚ロースのフリカッセ
- 豚カツ用ロース肉 1枚
- 玉ねぎ 1/4個
- 牛乳 60ml
- 生クリーム 60ml
- サラダ油 適量
- 小麦粉 適量
- ニンニク 少々
- 塩コショウ 適量
- 豚ロース肉は叩いて柔らかくし、塩コショウをして小麦粉をつけてフライパンで軽くソテーします。
- 豚ロース肉に火が通ったら、くし切りにした玉ねぎとニンニクを加えて炒めます。
- 牛乳と生クリームを加えてとろみがつくまで煮込みます。
- 塩コショウで味を調えて完成です。
きのこのフリカッセ
- 好みのきのこ 合計400g
- ベーコン 100g
- ニンニク 1かけ
- 白ワイン 1/4カップ
- ブイヨン 半カップ
- 生クリーム 半カップ
- 塩コショウ 適量
- オリーブオイル 適量
- きのこを食べやすい大きさにカットまたはほぐし、ベーコンは1cm幅にカットしておきます。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、つぶしたにんにくとベーコンを入れて炒めて焼き色が付いたらきのこを加えて炒めます。
- 鍋に白ワインを加えてアルコールを飛ばし、ブイヨンを加えて煮詰めます。
- 生クリームを少量ずつ加え、とろみがつくまで煮込みます。塩コショウで味を調えて完成です。
エスニック風フリカッセ
- 鶏もも肉 大1枚
- パプリカ 1/4個
- カレー粉 小さじ2
- 小麦粉 小さじ2
- ニンニク 1かけ
- ナンプラー 小さじ2
- ココナッツミルク 100ml
- オリーブオイル 適量
- 鶏もも肉はそぎ切りにして、カレー粉と小麦粉を合わせたものをまぶしておきます。
- フライパンにオリーブオイルを入れてニンニクの薄切りと鶏肉を炒めます。
- ココナッツミルクを加えて煮込み、くし切りにしたパプリカとナンプラーを加えてひと煮たちさせて完成です。
フリカッセでおしゃれなディナーを楽しもう!
フリカッセはフランス料理のひとつですが、昔から食べられている家庭の味です。日本の家庭料理と同様に、家庭によって作り方や具材、味も異なる懐の深い料理です。家にある材料で作ることができるので、ぜひ気軽にフリカッセを作ってみましょう。
フランスの家庭料理のフリカッセは、日本人の口にもあうお手軽なフランス料理だと言えます。また、フリカッセのメインには鶏肉の他、豚肉や牛肉、魚介類などもよく合います。また、きのこなどの野菜を使ってもおいしいフリカッセになるので、ぜひ作ってみてください。