2019年04月14日公開
2024年09月11日更新
ラーメンは糖質が多くて太る?ラーメンの糖質を種類別に!糖質制限中は?
ラーメンは日本国内はもちろん世界中の人たちからも好まれるメニューです。脂たっぷりのチャーシュー麵、こってりスープのラーメンそして昔ながらの醤油味ラーメンと種類も豊富です。しかしダイエット中や健康診断で内臓脂肪増加を指摘された場合、ラーメンを控えることもあります。やはりラーメンを食べると太るのか?糖質制限に適したカロリー控えめなラーメンやカップ麵の糖質について紹介します。
目次
ラーメンの糖質量はどのくらい?
ラーメンは国民食の代表といっても過言ではないでしょう。ラーメンスープの味も醤油、塩、とんこつ、味噌と様々です。しかしスープによっては塩分やカロリーが高いものもあります。ダイエットや健康に適したラーメンの食べ方はあるのか、重要なキーワードは糖質です。ラーメンの糖質を知ってダイエットにも適したラーメンの食べ方を調査してみます。
ラーメンは糖質が多くて太る?
日本国民のだれもが大好きなラーメンですが、麵の糖質やスープやチャーシューなどの具材のカロリーが気になります。ラーメンはダイエット中でも食べていいのか、ラーメンの栄養はあるのか、ラーメンの糖質やカロリーを調べました。
糖質とは?
糖質には砂糖をはじめ、ご飯やいものでんぷんなどがあります。太る原因に取り上げられますが、糖質は血液と共に全身へ送り込まれ、脳にも必要なエネルギーになるのです。しかし過剰に取りすぎてしまうと中性脂肪が脂肪細胞に貯めこまれると太る原因になります。
ラーメンの糖質は角砂糖何個分?
ラーメンの気になる糖質がどのくらいあるのか角砂糖に例えてみました。一般にラーメンに含まれる糖質は角砂糖23個ほどになるといわれます。
角砂糖1個は3g程度ですが、カロリーは12kcalになります。それがラーメンの糖質は角砂糖23個分も含まれているとは驚きです。 ちなみに白米茶碗1杯では角砂糖18個ほどになります。
逆に糖質が少ない食品は卵、緑黄色野菜、きのこや海藻類などです。ラーメンを食べながらぐいっとビールといきたいところですが、ビールの内容量によっては角砂糖約11個分の糖質がふくまれています。お酒なら焼酎やジンなどがおすすめです。
ラーメンの栄養は?
ラーメン1玉のタンパク質は10gほどで脂質は1.4g、炭水化物は6.8gです。外食でラーメンに餃子ライスは定番ですが、糖質量が増えてしまいます。
重要になるのはラーメンにのせる具材です。おすすめは半熟卵、1個あたりで鉄分、ビタミンE,D,Aとたんぱく質をとることができます。
ラーメンに定番のチャーシュー1人分ではビタミンB1やタンパク質が含まれます。ダイエット中の人も具材には注意しましょう。
インスタントラーメンやカップ麵のタンパク質も同じくらいです。糖質や脂質が多くなり太る原因になります。
カップ麵はエネルギー源に必要なタンパク質が足りないので手軽に購入できるサラダチキン、茹で卵などを加えることをおすすめします。
ラーメンの糖質を種類別に紹介
ラーメンといっても生麵タイプやインスタントラーメンさらにカップ麺と種類も様々です。ラーメンの種類によってそのカロリーや糖質が違います。それぞれのラーメンの特徴やカロリーと糖質の量を紹介します。
醤油ラーメン
醤油ラーメンはスープに醤油たれを使った日本のラーメンです。1910年浅草の来々軒で出された東京ラーメンが原型であるといわれています。
鶏がらを香味野菜とともに長時間煮込みさらに豚骨なども加えることもあります。トッピングの定番はメンマ、海苔、チャーシュー数枚にきざみネギでしょう。国内には数多くの醤油味ラーメンがあります。
醤油ラーメンのカロリーはほどんどが500~600kcalほどです。醤油ラーメン1食分のカロリーはそれほど多くはありませんが、麵が小麦粉なので糖質が70gほどになりますので糖質制限中は注意が必要です。
塩ラーメン
塩ラーメンは主に塩で味付けをしているので他の味のラーメンに比べると塩分が多くなります。塩ラーメンのルーツは北海道にあります。
気になるカロリーは、一般的には一人前477kcalで具材などの種類によってはさらに高カロリーになります。また塩ラーメンというとバターのトッピングが欠かせませんが、太る原因にもなります。
塩ラーメンの糖質は一人前68.2gで、塩ラーメンの具として人気のコーンをのせると糖質はさらに高くなりますので注意が必要です。
とんこつラーメン
とんこつラーメンはこってりとした濃厚な白いスープのイメージですですが具はチャーシュー、葱、きくらげと意外とシンプルです。見た目が暗いのであざやかな紅ショウガをトッピングするようになりました。
とんこつラーメンは1947年ある屋台の店で偶然白濁した豚の骨のうまみが引き出されたスープが誕生しました。このスープに細めの麵を入れて提供されたことが発端となりました。
そしてとんこつラーメンの麵は福岡県内の農家でラーメンに合う小麦を開発、製粉してラー麦として登録、流通しています。
とんこつラーメン1食分の麵のカロリーは337kcal、チャーシュー34kcalでカロリーが高く太る可能性があります。また麵だけの糖質量は64.3gで、具材も加わると糖質は高くなります。
味噌ラーメン
味噌ラーメンはスープに味噌味たれを使っています。だしは豚骨や野菜などをじっくり煮込んで作ります。
具はもやしやキャベツなどの野菜をいためてコーンもたっぷり乗っています。さらにバターをのせているのでこくが深まります。
そもそも味噌ラーメンは1955年札幌市内の「味の三平」という大衆食堂の店主が考えたメニューでした。店主はある雑誌に書かれていた「日本人は味噌をもっと料理に活用するべき」の言葉に影響を受けました。
味噌ラーメンのカロリーは1人前あたり約568kcalです。そして糖質は具材内容によって多少異なりますが、1人前約71gで糖質が高くなります。
太る原因になるのが小麦粉を原料とした麵にあります。しかしラーメンに使用されている味噌はたんぱく質が豊富なのでダイエットには大切な要素です。注意すべき点はスープを飲み干さないことです。
つけ麺
つけ麵とはラーメンの麵とスープが別盛になっています。麵は茹でたあと冷水で洗います。熱いスープを麵につけて食べます。
スープには魚粉の風味を利かせたり濃いめの味付けになっています。つけ麺の具はチャーシューやメンマに茹で卵とカロリーも高めになります。
つけ麺は1955年大勝軒の店主山岸一雄が開発したといわれています。修行をしていた店でスープと醤油を湯のみに入れて残った麵をつけて賄い食として食べていたことが基になりました。
つけ麺のカロリーは1人前647kcalと高いのですが濃厚なスープを残すようにすればカロリーを抑えることができます。また糖質は具によっては80gになることもありますのでダイエット中には好ましくありません。
油そば
油そばはスープのないラーメンのひとつです。丼の底にはごま油と醤油味のたれを入れてその上に麵をのせます。
麵とたれを混ぜ合わせて食べます。混ぜた麵にはラー油と酢をかけます。油そばの具はメンマ、チャーシューと葱が一般的です。
油そばの誕生には諸説ありますが、1952年創業、一橋大学近くの「三幸」で、のびたラーメンを油と絡め酒の肴に提供しました。また武蔵野市内の亜細亜大学近くの「珍々亭」が伴麵という中国の混ぜそばをヒントにメニューを発売したという説があります。
その後明星食品からぶぶかの油そばのインスタント麵が発売されました。店ごとやトッピングにより多少異なりますが、油そばのカロリーは650kcalで糖質は71gほどになります。
1人前食べると糖質の量が限度を超えてしまうので太る原因にもなります。しかし油そばを食べるときは工夫すればカロリーを抑えられ、太る心配なく食べることができます。
ラー油とお酢をトッピングすることで代謝がアップします。さらに糖質量が高い麵は半分だけにして野菜などの具を多めにすることで満腹感を得られ糖質抑制につながります。
インスタントラーメン
インスタントラーメンはお鍋ひとつで作れるので便利で簡単です。高カロリーですが、野菜をたっぷり加えることで血糖値の上昇もゆるやかにしてくれます。
1953年村田製麺所の村田良雄が即席麵の屈曲麵製法を発明しました。その後よく知られているチキンラーメンの誕生となりました。
調理が簡単、価格が手ごろ、長く保存できるし何よりおいしいということで爆発的ヒットになりました。しかし気になることはラーメンは太るイメージ、さらに糖質も高いので糖質制限されている方は控えたいと思うでしょう。
一般的なインスタントラーメンのカロリーは300~340kcalほどですが、チキンラーメンのように油で揚げた麵の場合は375kcalになります。そして糖質も100g前後になります。糖質制限中や太ることに気を付けている方は食べ方を工夫しましょう。
カップ麵
カップ麵とは乾燥麵や生タイプの即席麵のことです。麵が丼のようなに容器に入っているのでお湯を注ぐだけでラーメンを食べることができます。
カップ麵の発売は1972年日清食品でした。カップ麵は当時、主食というより間食用として販売されていました。
通常のカップ麵のカロリーは343kcalですがカレー味などはカロリーが高くなります。またカップ麺の糖質の量はおおよそ45gほどです。糖質制限やカロリー制限中の場合はカロリーオフのカップ麺がおすすめです。
ラーメンを糖質オフ・糖質0で食べるには?
テレビや雑誌などで話題になっている「糖質オフ・糖質0」のラーメンやカップ麺があります。ダイエット、糖質制限中そして健康を維持したいという方には糖質オフや糖質0について知りたい情報です。
糖質オフ・糖質0の麺を選ぶ
糖質オフや0の麵とはいったいどんな原料を使っているのでしょうか?ダイエットや糖質制限の際うれしい麵がたくさんあります。
こんにゃく麵はこんにゃく100%、(小麦などに入っているタンパク質)を除いているのでダイエットには適しています。大豆麵は大豆の粉で作られて低カロリー、高蛋白質です。
まためずらしい麵はふすま麵です。これは穀物の胚乳部分の外側の皮で、シリアルなどにあるブランです。ふすまにはカルシウムや鉄などミネラルが豊富です。
さらに海藻やこんにゃくを練りこんだ海藻麵があります。市販されている糖質オフ・0ラーメンの原料はこんにゃくと大豆を含んでいるものが主流です。
ラーメンだけでなくお湯を注ぐだけのカップ麵にも糖質オフのラーメンがあります。食物繊維を麵に練りこみ大幅な糖質カットになっています。
カップ麵のパッケージに炭水化物量と食物繊維量が書かれていれば糖質量の量を計算することができます。糖質オフや糖質0のカップ麵で人気なものは明星低糖質麵はじめ屋こってり醤油豚骨味や日清カップヌードルライトです。
糖質オフ・糖質0のラーメンを自宅で作る
体を動かしてダイエットも良いのですが、なかなか続かないので逆に太ると悩むこともあります。そこで味方になるのが糖質オフや糖質0のこんにゃくを使った麵です。
一般的なこんにゃく中華麺のカロリーは26kcalほどで通常のラーメンに比べて大幅な糖質、カロリーカットになりますので糖質制限されている人にはおすすめです。
糖質オフラーメンを作る時のポイントは脂身たっぷりのチャーシューを魚介類に代えたり、きゃべつなどの野菜は大き目にカットして加えることです。
さらに食物繊維たっぷりの野菜や海藻類をトッピングして満腹感を感じるラーメンを意識しましょう。ラーメンスープの塩分や油分にも気を付けてなるべく低カロリーにすることが大切です。
糖質制限ダイエット中でも食べられるラーメンレシピ
炭水化物をあまり摂りたくないと主食を抜きがちになります。糖質制限やダイエット中でも麵類が食べたい時、おすすめの食材があります。麵の材料はこんにゃくや大豆をベースにしているので糖質制限中にもおすすめです。
絶品しらたきトマトラーメン
- しらたき2玉(約600g)
- ベーコン2枚
- なす1本
- 豆苗1/2株
- 市販のトマトソース295g
- 鶏ガラスープの素大さじ1
- 塩コショウ少々
- 水3カップ
- 粉チーズ適量
- オリーブオイル
- しらたきは水でさっと洗います。
- キッチンペーパーを敷いた耐熱ボウルにしらたきを入れて600wのレンジで6分加熱します。
- ベーコンは1㎝幅に切ります。なすはへたをとり5㎜の半月切りにします。
- フライパンにオリーブオイルを熱してベーコンとなすを炒めます。
- 塩コショウで味付けをします。
- そこにトマトソース、水、鶏ガラスープを加えて煮立たせます。
- しらたきを加えてさらに煮ます。
- 塩コショウで味を整えたら出来上がりです。
キャベツ麺の味噌ラーメン
- きゃべつ150g
- もやし100g
- 豚肉50g
- こねぎ1本
- しょうが、にんにく1/2片
- 水250g
- 味噌大さじ1と1/3
- 顆粒鶏ガラスープの素小さじ1
- 塩コショウ、ごま油適量
- 水に味噌と鶏ガラだしの素を混ぜ合わせておきます。
- ねぎは小口ぎりにします。
- キャベツは麵に見立てて細長く切ります。
- フライパンに油を引いてキャベツをしんなりするまで炒めます。
- キャベツは丼に移しておきます。
- フライパンに油を足してしょうが、にんにくを炒めます。
- 豚肉を加えて炒めます。
- もやしを加え軽く炒め、混ぜ合わせたスープを加えて煮立てます。
- 味を整えたら丼のキャベツの上から注ぎ、塩コショウを振って出来上がりです。
ラーメンは糖質制限ダイエット中も楽しめる
ラーメンといっても種類によってはカロリーや糖質が高い種類もあります。したがってダイエットや糖質制限中には太るから避けたい食べ物です。
大好きなラーメンなのにダイエット中は食べられないと諦めかけていました。しかし今では糖質オフのラーメンやカップ麵も登場しています。さらにラーメンの栄養成分を知って、食べ方を工夫すれば健康的に食べられます。