2019年04月08日公開
2024年09月11日更新
綿実油(コットンシードオイル)の特徴や使い方は?おすすめの綿実油も紹介
綿実油という食用油を知っていますか?綿実油は綿油やコットンシードオイルとも言われています。今回は綿実油の特徴や成分、効能を調べてみました。綿実油が危険という噂を聞いたことがあるという方もいるかもしれません。綿実油が危険と言われる理由はどのようなことにあるのかも調べてみました。綿実油は健康に嬉しい効果がある反面、危険となる要因も含んでいます。最後に綿実油のおすすめ商品も紹介していますので、綿実油について知り効果的に生活に取り入れてみてください。
綿実油(コットンシードオイル)について知りたい!
綿実油というオイルを知っていますか?綿実油は「めんじつゆ」と読みます。聞き慣れないオイルだなと思われるかもしれませんが、コットンシードオイルという名前なら聞いたことがあるのではないでしょうか?
綿実油(コットンシードオイル)は危険な成分が入っているということも言われることもあり気になっている方もいるでしょう。今回は、綿実油の成分や使い方、危険性について紹介していきます。
綿実油の成分と効能・効果
まずは綿実油とは一体どのようなオイルなのか、綿実油に含まれている成分を見ていきましょう。
綿実油(コットンシードオイル)とは
コットンシードオイルとも言われる綿実油は、食用のオイルで綿の種子から搾ったものになります。食用として使われるオイルで揚げ物に使われたりツナ缶などに使われているのが綿実油です。
綿実油は日本ではあまり流通していないので知らないという方もいるでしょうが、アジア諸国で三大食用油になります。コットンシードオイル以外には、菜種油やピーナッツ油があります。
綿実油はコットンシードオイルという名前もありますし、綿油と呼ばれることもあります。綿実油は19世紀にアメリカで生産が始まりました。第二次世界大戦以降は大豆油が主流になってきたので綿実油の消費量はだんだんと減っていきました。
そのため綿実油を見かける機会は減り流通も少なくなりましたが、日本でも綿実油はいろんな原料として使われています。
成分
綿実油の成分は、オレイン酸・パルミチン酸・ミリスチン酸・ステアリン酸・アラキドン酸・リノール酸などがあります。綿実油の成分の多くが必須脂肪酸となっています。
オレイン酸は植物油の主成分になっている脂肪酸です。パルミチン酸は動物植物中に広く分布している飽和脂肪酸です。ミリスチン酸は動物植物性脂肪の中に見られる飽和脂肪酸です。
ステアリン酸は動植物性の脂肪で一番多く含まれている飽和脂肪酸です。アラキドン酸は不飽和脂肪酸でエイコサテトラエン酸とも言われています。リノール酸は不飽和脂肪酸で炭素数18です。
植物性ワックスであるオクタコサノールという成分も綿実油に含まれており、この成分は運動の機能を高めてくれる働きがあると言われています。
ビタミンEの健康効果
ビタミンEには優れた健康効果があります。ビタミンEはいろんな食品に含まれている栄養になりますが、綿実油にはビタミンEが豊富に入っています。
ビタミンEは強い抗酸化作用がありますので、健康だけでなく美容にも嬉しい効能が期待できます。ビタミンEの効能を挙げてみると、アンチエイジング効果、生活習慣病の予防、冷えや肩こりの改善、血行促進などの効果が期待できます。
ビタミンEは女性ホルモンの働きを調整してくれる役割があり、生理痛や生理不順、月経前症候群を改善する効能も期待されています。ビタミンEは健康・美容ともに嬉しい効果を持っている栄養になりますので、日々ビタミンEが豊富に含まれている食品を取り入れることがおすすめです。
綿実油の特徴と使い方
綿実油は聞いたことがないという方も知らずのうちに綿実油を口にしていたり、綿実油が原料に含まれている製品を使っていたりします。綿実油はなにに使われているのか、綿実油にも種類がありますので綿実油の種類について見ていきましょう。
綿実油の種類
綿実油にも種類があります。原油・遺伝子組み換え綿実油・抽出綿実油・圧搾綿実油です。原油は精製していない綿実油になり有害物質が多く含まれているので工業用に使われます。遺伝子組み換え綿実油はその名の通り遺伝子組み換えの綿から取り出した油になります。
抽出綿実油は科学的に取り出した油でヘキサンなどの溶剤が使われています。圧搾綿実油は綿の種を前処理して圧搾して取り出し脱臭などの処理をおこなった油になります。
様々なものの原料になる
綿実油は私達の身近なものにも使われているので知らずのうちに使っていたり、綿実油を使った食品を口にしていたりします。綿実油は石鹸やクリームといった化粧品の原料になっていることもあります。除光液の原料やサラダ油の原料、レストランでは調理する際の油に使用されたりもしています。
化粧品などの美容品や食用油として活躍する綿実油は、その特徴が使われることの多い理由になっています。綿実油の特徴は他の油と比較して酸化に強いという特徴があります。そのため長期保存するような加工食品に使用しやすいのです。
綿実油の特徴としてクセもなくピュアな上質オイルになっていますので、一般家庭では普及していないものの高級な料亭やプロの料理人は業務用の綿実油を使っていたりします。
料理や焼き菓子に使いやすい
綿実油はお菓子作りにも使われています。マーガリンやショートニングにも使われていたり、手延素麺を作る際やツナ缶やオイルサーディンに使われている油も綿実油です。マヨネーズの原料にも使われています。
綿実油の危険性
ここまで綿実油がいろんな食品などに使われていること、綿実油の成分の効能など紹介していきました。高級料亭やプロの料理人も使う綿実油に危険性はないように思います。綿実油が危険と言われている理由はなんなのか調べてみました。
遺伝子組み換えの可能性がある
出典: https://tenki.jp
綿実油の原料になっている綿の実は海外からの輸入のものが多いです。アメリカから輸入をおこなっており、アメリカ産の綿の実は遺伝子組み換えの疑いが懸念されるので危険と心配されているようです。
リノール酸が多く含まれる
綿実油にはリノール酸が含まれていますが、この量が綿実油全体の50%以上と多くなっています。リノール酸を過剰摂取してしまうと脂肪酸が増えてドロドロの血液になってしまう可能性があります。
程よい量の綿実油ならビタミンEに血行不良を改善する効能がありましたが、過剰に摂取してしまうと生活習慣病のリスクが高まります。
有毒なゴシポール
出典: https://horti.jp
綿にはゴシポールという有毒な成分があります。ゴシポールは環境ホルモンで精巣毒になってしまう可能性が高いと言われているため、身体にゴシポールが蓄積されていくと精子の質が下がって不妊の原因になってしまう可能性もあります。
危険性への対処法
ゴシポールは適量なら問題はないようですので、毎日綿実油を摂取するのは控えたほうがいいでしょう。綿実油が加工品に使われていたら食べる量を考えて、油を使用する際には綿実油以外の油でもいい場合には別の油を使用しましょう。
リノール酸については、1日に9g程度が適度な摂取量と言われていますので、加工食品を食べる前には綿実油が原料に入っていないか確認して使われている場合には量を控えるなどしましょう。
リノール酸は過剰に摂取するとアレルギーが起こりやすくなるとも言われていますので、アレルギー体質と思う方は摂取量を控えましょう。
使い勝手の良いおすすめ綿実油
綿実油のおすすめを2つ紹介していきます。綿実油には健康効果のあるビタミンEが豊富に含まれているという特徴がありましたが、過剰摂取や毎日摂取することは控えましょう。
岡村製油 ダイヤモンドG 綿実油
ダイヤモンドGは日本の養殖回で長い間高評価を獲得しているブランドです。レストランや一流ホテルでも根強いファンがいます。製法は圧搾製法で一番搾りの油のみを使うというこだわりのある綿実油になっています。
パッケージもおすすめで、一見油とは思えないおしゃれなデザインになっています。キッチンをおしゃれにしたい方や油っぽい見た目が嫌、キッチンで見えていてもおかしくない油がいいという方にもおすすめできます。
日清オイリオ 綿実油
コスパが高い綿実油を探している方におすすめできるのが、日清の綿実油です。美味しい油としてホテルや料亭で使われている逸品です。作りたての鮮度を長持ちさせる日清独自の製法である酸化ブロック製法で作られています。使用している方が多いのも特徴です。
綿実油の特徴を知って健康に生かそう!
綿実油には健康に嬉しい効能を持つビタミンEが豊富に含まれています。ですが、綿実油を毎日使用したり過剰摂取してしまうと毒性のある成分やリノール酸の過剰摂取も気になりますので、適量を意識して使用するようにしましょう。綿実油のおすすめも紹介しましたので、参考にしつつ健康に綿実油を取り入れてみてください。