2019年03月28日公開
2024年09月10日更新
カミカゼのカクテル言葉とは?カミカゼの名前の由来/意味/作り方など
カミカゼというカクテルを聞いたことがありますか?ウォッカをベースにキュラソーやライムを使って作られるこのカクテルは、まるで日本人が生み出したような特別な意味を感じさせる名前をしています。ですがこのカミカゼの生みの親は日本人ではないというのです。カミカゼの名前の由来やそのカクテル言葉を始め、カミカゼの度数や作り方にアレンジレシピなど、カミカゼについて様々な面からまとめてみました。
目次
カミカゼのカクテルに込められた意味とは?
「カミカゼ」という名のカクテルを知っていますか?日本人にとってはいろいろと考えさせられる名前のカクテル名ですが、このカミカゼというカクテルを作ったのは日本人ではないというのです。このカミカゼと言う名前のカクテルには一体どんな意味が込められているのでしょうか?
カミカゼの由来とカクテル言葉
カミカゼというカクテルは、一体どんな由来を持ったカクテルなのでしょうか?その名前には特別な意味を感じる人も少なくないでしょう。そんなカミカゼの名前に隠された意味や由来からまずは見ていってみましょう。
カミカゼはアメリカで生まれたカクテル
カミカゼというカクテルは、その名前の意味から日本人が作ったカクテルのように思われます。ですがカミカゼは実はアメリカ生まれのカクテルなのです。一説ではアメリカの占領下の横須賀米軍基地で初めて作られたとも言われています。
名前の由来
カミカゼの名前の由来は何なのでしょうか?カミカゼの名前の意味は、第二次世界大戦中の神風特別攻撃隊を指しています。その名前の意味はわかっていますが、カミカゼの詳しい由来についてははっきりとはしていません。
ですがカミカゼの名前の意味が神風特攻隊にあることと、その名前の由来はアルコール度数が高いウォッカ特有の鋭く切れのある口当たりにあると言われています。
実は名前の意味が戦闘機が由来のカクテルは他にもあります。第一世界大戦の停戦後から、カクテルの名前の意味と由来に戦闘機が使われ始めたのです。このカミカゼもそんなカクテルのひとつであり、日本の戦闘機の名前がその意味と由来に使われたものなのです。
カクテル言葉ってどんなもの?
カクテル言葉というものがあることを知っていますか?花に花言葉があるように、それぞれのカクテルにもカクテル言葉があります。花言葉に意味を込めて相手に贈って思いを伝えたりするように、カクテルもカクテル言葉に意味を込めて相手に贈ることで思いを伝えることができるのです。
カクテル言葉は花言葉ほど知られてはいませんが、お酒の中でもカクテルを嗜むのであれば、知っておいて損はないのがこのカクテル言葉と言えるでしょう。
カミカゼのカクテル言葉
カミカゼの気になるカクテル言葉は一体何というのでしょうか?カミカゼのカクテル言葉は「あなたを救う」なのです。戦闘機の名前が由来であることは複雑な気持ちかもしれませんが、カクテル言葉は相手を思うとても強い気持ちを感じさせる、素敵な意味のカクテルなのです。
カミカゼはどんな特徴のカクテル?
カミカゼというカクテルはどんなカクテルなのでしょうか?カミカゼの名前の意味と由来がわかったら、次はカクテルとしてのカミカゼを見ていってみましょう。
ウォッカベースのロングカクテル
カミカゼはウォッカをベースとした、ロングカクテルに分類されるカクテルです。ロングカクテルとは、大き目のグラスに氷と一緒に入れられたカクテルを指して言います。氷を一緒に入れることで、長くその味を楽しむことができるのでロングカクテルと言うのです。カミカゼはそんなふうに、時間をかけて楽しむカクテルなのです。
キュラソーとライムの香りが印象的
出典: https://vokka.jp
カミカゼはウォッカをベースにして、ホワイトキュラソーとライムジュースを加えて、シェイカーでシェイクして作ります。そのためカミカゼはキュラソーとライムの香りが印象的な、無色透明に近い薄い白色をしたカクテルになるのです。
アルコール度数が高いカクテル
カミカゼはウォッカをベースとしているだけあって、かなりアルコール度数の高いカクテルです。ベースのウォッカ自体が40度以上というかなり度数の高いお酒であり、さらに割るのに使うキュラソーも40度のアルコール度数を誇るお酒なのです。
そのためカミカゼのアルコール度数は、ライムジュースの分は下がるものの、通常はアルコール度数25度以上という、かなり強い辛口のカクテルなのです。
カミカゼのカクテルの作り方
カミカゼがどんなカクテルかわかったところで、せっかくなのでカミカゼを自宅で作ってみませんか?カミカゼの基本的な作り方と、お酒が苦手な人向けのアレンジ方法など、カミカゼを美味しく楽しむ作り方をまとめてみました。
用意するもの
カミカゼを作るのに必要なものは、ベースとなるウォッカ、割るのに使うホワイトキュラソー(代表銘柄はコアントロー)、同じく割るのに使うフレッシュライムジュース、そして好みのグラスにグラスに入る大きさの氷、混ぜ合わせるためのカクテルシェーカー、分量を量るためのメジャーカップに、計量と攪拌棒も兼ねるバースプーンです。
カミカゼはシェイクして作るカクテルのため、シェーカーは必ず必要になります。シェーカーがあるとカミカゼ以外にも様々なカクテルを作れるため、カクテルを自作したい人には必需品といえるアイテムです。
作り方
カミカゼの基本的なレシピは、シェイカーにウォッカ20ml・ホワイトキュラソー20ml・ライムジュース20mlと、それぞれ1:1:1の割合で入れます。シェイカーに材料を入れたら軽く混ぜ合わせ、シェーカーに氷を入れてからシェイキングします。
シェイキングが終わったら冷やしておいたグラスに中身を注いで、大き目の氷をグラスに入れたら完成です。仕上げにライムのスライスを飾り、飲むときに絞るとより切れ味のある味わいになります。
飲みやすい割合
カミカゼは飲み手の好みに合わせてレシピや作り方を変化させられる、もっともメジャーなカクテルのひとつです。お酒の強い人向けのバリエーションレシピとしては、ウォッカとホワイトキュラソーとライムジュースの割合を2:1:1にしたサイドカーのバリエーションレシピがあります。
この他ではウォッカ3/4・ライムジュース1/4・ホワイトキュラソー1tsp(小さじ1)で配合したダイキリのバリエーションレシピもあります。さらにはベースのウォッカに世界最高のアルコール度数96度を誇るスピリタスを使った、通称スピカゼという強烈なバリエーションレシピもあるのです。
一方でアルコールに弱い人は、ウォッカの配合量を減らしてライムジュースの割合を増やす作り方をして、アルコール度数を下げるのもおすすめです。カミカゼはロングカクテルでもあるので、氷がある程度溶けて薄まるのを待ってから飲んでも良いでしょう。
さらにカミカゼを美味しくする方法
カミカゼをより美味しく楽しむのであれば、ライムジュースはできたものを買ってきて使うよりも、フレッシュライムをその場で絞ったものを使う作り方をすると、よりライム感を楽しむことができておすすめです。また、ウォッカは冷蔵庫で先に冷やしておいたものを使うのが、おいしいカミカゼの作り方のポイントになります。
カミカゼをアレンジしたカクテルレシピ
カミカゼは作り方の幅の広さから、アレンジレシピも多いカクテルです。アルコール度数の高いカクテルが多いのも事実ですが、お酒の強さに自身のある人はこちらのアレンジレシピも試してみてはいかがでしょうか?
バラライカ
バラライカは、カミカゼで使うライムジュースをレモンジュースに変えて作るカクテルです。バラライカの基本配合は、ウォッカ・ホワイトキュラソー・レモンジュースを1:1:1で混ぜる作り方です。アルコール度数はカミカゼと同じで25度以上となり、こちらも辛口のカクテルになります。
バラライカにもアレンジレシピがあり、ウォッカ・ホワイトキュラソー・レモンジュースの割合を2:1:1にした、別名ウォッカ・サイドカーと呼ばれるさらに強烈になったレシピがあります。
バラライカはその名前の由来が、共鳴胴が三角形をしたロシアの楽器ということもあり、楽器に見立てたカクテルグラスに注ぐことからショートカクテルに分類されます。お酒に強い中・上級者向けカクテルと言えます。
ハイライフ
ハイライフもカミカゼで使うライムジュースを、パイナップルジュースと卵白に変えて作るカクテルです。ガーナの首都のアクラにあるアンバサダー・ホテルのチーフバーテンダーだった、ギュスターブ・ミンタ氏がお客のために考案したカクテルです。
ハイライフの基本配合は、ウォッカ40ml~45ml、ホワイトキュラソー10ml、パイナップルジュース10ml、卵白1個分となります。卵白が入る分、通常よりも強くシェイクする必要があります。ウォッカの量が多い分、アルコール度数は平均的なカミカゼよりも高くなります。
ハイライフはウォッカではなくブランデーをベースとして作ったり、ウォッカベースでもホワイトキュラソーの代わりにポートワインを使う場合もあります。さらにパイナップルジュースの代わりに砂糖などの甘味料を使う場合もありますが、いずれのものもカクテル名はハイライフになります。
ハイライフもショートカクテルに分類されるカクテルです。卵白によって口当たりはまろやかで、アルコールの角を弱め、味のまとまりが良いのが印象的なカクテルです。
スレッジハンマー
スレッジハンマーは、カミカゼからホワイトキュラソーをはずしたカクテルです。カクテル名の由来は、両手で振り下ろす大型ハンマー(スレッジハンマー)のように、酒を飲みなれていないと文字通りガツンとくる効きの強さです。
スレッジハンマーの基本配合は、ウォッカとライムジュースを5:1で混ぜる作り方です。その名前の通りに高いアルコール度数のため、上級者向きのカクテルです。ライムジュースはよりライム感を引き立てるため、カミカゼ同様にその場で絞るのがおすすめです。
スレッジハンマーのウォッカをジンで配合したギムレットというカクテルがありますが、ギムレットのジンをウォッカに変えたものを「ウォッカ・ギムレット」と言います。それをさらに強力にしたものがこのスレッジハンマーになりますが、ウォッカ・ギムレットの別名にこのスレッジハンマーを当てることもあります。
スレッジハンマーもショートカクテルに分類されるカクテルです。ウォッカギムレットの別名として使われた場合には、その配合量はギムレットと同じウォッカ4.5:ライムジュース1.5になるため、若干アルコール度数は下がります。
雪国
雪国はカミカゼに緑のチェリーを足して、グラスの縁にグラニュー糖をまぶしたカクテルです。山形県酒田市のバー・喫茶店ケルン(Kern)の経営者である井山計一氏が1959年に発表しました。
雪国の標準的なレシピは、ウォッカ40ml・ホワイトキュラソー10ml・ライムジュース(またはライムコーディアル)10mlをシェイクして、カクテルグラスの縁をレモンの切れ端などで湿らせてから平らに敷いておいたグラニュー糖を付け、スノースタイルにしたグラスにカクテルを注いでから緑のミントチェリーなどを沈めます。
雪国はショートカクテルに分類されるカクテルですが、古いレシピではウォッカ30ml・ホワイトキュラソー30mlとなっているのです。ですが現在の雪国では、ライムジュースを絞りたてのフレッシュライムを使うなど、スタイルにも変化が見られてきています。
カミカゼに合うおすすめおつまみ
カミカゼを飲むとき、せっかくなら美味しくてカミカゼと良く合うおつまみと飲みたいものです。そんなカミカゼにあうおすすめのおつまみをいくつか紹介します。
シンプルで軽めのおつまみ
カミカゼに合うおすすめのおつまみでも、シンプルでそのまま食べられる軽めのおつまみは、定番でもある様々なナッツ類です。一言でナッツ類といってもその種類はさまざまで、塩味の有無を始めさまざまな味付けのものがあるのも、ナッツ類のおつまみとしての魅力のひとつです。
同様にスナック類もおすすめです。強めの辛口のお酒には甘いスナックが、逆に甘めのお酒なら塩味のスナックが合うでしょう。カミカゼは辛口なので、甘いスナックがおすすめです。
自宅で簡単にできるおつまみ
出典: https://note.mu
カミカゼを飲むときに、ナッツやスナックと言ったお手軽おつまみよりも、自宅で簡単にできるもので楽しみたいという人もいることでしょう。そんな人にはサラダの上にカリカリに炒めたベーコンを乗せたサラダや、冷凍食品を利用して作った揚げタコにフライドポテトなども、カミカゼに良くあうおすすめのおつまみです。
近頃は冷凍食品でも、お酒のおつまみに合うちょっとした揚げ物類の種類も豊富なので、好みのものを用意しておくといつでも使えて便利です。
カミカゼは大人の味わいのカクテル
カミカゼはそのカクテル言葉にふさわしい、辛口でありながら大人の味のカクテルです。カクテル言葉を話のネタにしつつ、大切な人と様々なカミカゼを味わってみてはいかがでしょうか?