テンメンジャン(甜麺醤)とは?代用や使い方・レシピを紹介

テンメンジャン(甜麺醤)を知っているでしょうか?中華料理に欠かせないテンメンジャンは、麻婆豆腐や回鍋肉などのピリ辛料理に使われることの多い調味料です。ここでは、テンメンジャンの特徴やおすすめの使い方、活用レシピを詳しく調査しました。実は、味噌と砂糖にあるものをプラスすると代用することもできるようです。普段の料理にも、ぜひテンメンジャンを活用してみてください。

テンメンジャン(甜麺醤)とは?代用や使い方・レシピを紹介のイメージ

目次

  1. 1テンメンジャン(甜麺醤)について知りたい!
  2. 2テンメンジャンとは?
  3. 3テンメンジャンは代用できる?
  4. 4テンメンジャンの使い方
  5. 5テンメンジャンを使ったおすすめレシピ
  6. 6テンメンジャン(甜麺醤)を使っていろんな料理を作ってみよう!

テンメンジャン(甜麺醤)について知りたい!

中華料理に欠かせない調味料「テンメンジャン(甜麺醤)」を知っているでしょうか?コクと甘みに特徴のある甜麺醤は、自宅で作る中華料理を本格的な味に仕上げてくれる便利な味噌です。

ここでは、テンメンジャンの使い方や特徴、代用する方法について調査しました。テンメンジャンを活用した中華料理レシピも紹介しているので、ぜひ挑戦してみてください。

テンメンジャンとは?

まずは、テンメンジャン(甜麺醤)がどのようなものなのかについて詳しく説明しましょう。味や特徴にも触れているので、レシピにテンメンジャンを使用したことのない方は必見です。見た目がよく似ている味噌「コチュジャン」との違いも紹介しています。

テンメンジャンは中華料理の定番調味料

「テンメンジャン(甜麺醤)」は、麻婆豆腐や回鍋肉などの中華料理に使用される定番調味料です。レシピに少量加えると、風味とコクがプラスされて極上の一品が作れます

使い方はさまざまですが、日本の味噌のように料理の隠し味に使われることもあります。で食べることもできるので、中華料理以外にいろんな使い方を楽しむのもおすすめです。

甜麺醤の漢字の意味

ハテナマークと女性

テンメンジャンは、漢字で「甜麺醤」と書きます。甜は「甘い」、麺は「小麦」、醤は「味噌」という意味があり、直訳すると「小麦から作った甘い味噌」という意味になります。

小麦と塩と麹から作られるテンメンジャンは古くから中国で食されてきた味噌で、現在の中華料理にも必要不可欠な万能調味料です。

味の特徴は?

テンメンジャンの特徴は、甘辛い味にあります。また黒みの強い茶褐色をしているのも特徴で、テンメンジャンを使用した料理は茶色がかった見た目に仕上がります。

テンメンジャンは味噌の一種

中華甘味噌とも呼ばれるテンメンジャンは、味噌の一種です。色は八丁味噌によく似ていますが、八丁味噌にはテンメンジャンのような特徴的な甘みはありません。

日本で製造されるテンメンジャンは八丁味噌に甘みやゴマ油を加えて作られることが多く、また中国以外の国で製造されているテンメンジャンは豆から作られるものが多いようです。

コチュジャンとの違い

中華料理に使われるテンメンジャンに対し、韓国料理に欠かせないのが「コチュジャン」です。名前がよく似たこれらの味噌ですが、一体どのような違いがあるのでしょうか?

この2つの味噌の最も大きな違いが、使用される原材料です。コチュジャンは、もち米の麹と唐辛子を原料にして作られる辛味が特徴的な味噌です。

味が異なるテンメンジャンとコチュジャンは、一緒に組み合わせてレシピに使うことも多くあります。それぞれの特徴を活かすと、美味しい料理が作れるでしょう。

テンメンジャンは代用できる?

ここからは、テンメンジャンの代用方法について紹介していきます。日本でもスーパーに行けば普通に手に入るテンメンジャン(甜麺醤)ですが、購入しても使い切れるか心配になる方もいるのではないでしょうか?

そこで、代わりに砂糖や味噌を使って代用する方法を取り上げています。レシピに甜麺醤を使ったことがない方は、一度砂糖や味噌で代用してみて、使えそうであれば市販のものを購入するのも一つの手です。

味噌と砂糖+醤油で作れる

テンメンジャンは、味噌と砂糖、醤油があれば簡単に代用することができます。この3つの食材は常備している家庭が多いので、まずはこれらで代用してみると良いでしょう。

味噌のコク、砂糖の甘み、醤油の風味が合わさり、かなりテンメンジャンの味に近づけることができます。仕上げにゴマ油を加えると、代用品とわからないほど美味しいテンメンジャンが完成します。

即席テンメンジャンの作り方

続いて、テンメンジャンの代用品の作り方を紹介します。準備するのは、味噌大さじ4、砂糖小さじ1/2、醤油小さじ1/2、ゴマ油少々です。

味噌、砂糖、醤油を混ぜ合わせ、仕上げにゴマ油をなじませたら即席テンメンジャンの出来上がりです。味噌はどんなものでも良いですが、辛口の八丁味噌を使うと見た目も味もテンメンジャンに近づけることができます。砂糖にハチミツやみりんを少量プラスすると、コクがアップして更に美味しく仕上がるでしょう。

テンメンジャンの使い方

中華料理の定番調味料であるテンメンジャンは、どのような使い方をすると美味しく調理できるのでしょうか?ここからは、テンメンジャンの使い方を紹介しましょう。

甘さが特徴のテンメンジャンは、いろんな使い方ができる万能調味料です。代表的な使い方を3選取り上げているので、ぜひ普段の料理にも活かしてください。代用品のテンメンジャンでも十分美味しく作れます。

つけダレとして

まず1つめのテンメンジャンの使い方が、つけダレに使用する方法です。中華料理では北京ダックのつけダレにしたり、肉や野菜にそのままつけて食べる方法がポピュラーです。

初めてテンメンジャンを食べる際は、シンプルにそのまま味わってみることをおすすめします。淡白な食材も、テンメンジャンをつけるだけで食べ応えのある味わいになるでしょう。

四川料理に加える

テンメンジャンを使ったメニューといえば、四川料理も外せません。テンメンジャンと豆板醤と合わせた麻婆豆腐や回鍋肉は、日本でも大人気の四川料理です。お店で食べることの多い中華料理も、テンメンジャンがあれば自宅で簡単に本格的な味わいが楽しめます。

特に回鍋肉は肉と野菜のバランスが良く、育ち盛りの子どもや男性も大喜びしてくれる中華料理です。しっかりした味付けなので、ご飯の上にのせて丼ぶりにしても良いでしょう。

市販の中華料理にプラス

風味とコクが濃厚なテンメンジャンは、市販の中華料理の素にプラスする使い方もおすすめです。隠し味程度に少量加えるだけで、いつもの中華料理がグレードアップします。

市販の素を使う際、野菜や肉の量を増やして味が薄くなってしまったときにもテンメンジャンは使えます。ぜひ、いろんな使い方に挑戦してテンメンジャンを活用しましょう。

テンメンジャンを使ったおすすめレシピ

最後に、テンメンジャンを使ったおすすめのレシピを紹介します。簡単なアレンジメニューから本格中華料理まで、さまざまなレシピが盛りだくさんです。

テンメンジャンを使ったレシピを探している方にもぴったりなものばかりので、ぜひレパートリーに加えてみてください。

麻婆豆腐

  • 絹ごし豆腐1丁
  • 白ネギ1本
  • 合いびき肉200g
  • 万能ネギひとつまみ
  • 鶏がらスープの素小さじ1
  • 塩こしょうひとつまみ
  • Aゴマ油大さじ3
  • A豆板醤大さじ1
  • Aテンメンジャン大さじ2
  • Aニンニクのすりおろし小さじ1
  • A生姜のすりおろし小さじ1
  • 片栗粉大さじ1
 
  1. 鍋に湯を沸かし、一口大にカットした豆腐を下茹でしてザルに上げておきます。白ネギはみじん切りにしましょう。
  2. フライパンにAの材料を入れて弱火にかけ、2分ほど炒めます。白ネギを加えて1分、合いびき肉を加えて中火で5分炒めます。
  3. 肉に火が通ったら具材の半分まで湯(分量外)を加え、鶏がらスープの素と塩こしょうを入れてます。沸騰したら1の豆腐を加え、2分煮込みます。
  4. 水少々で溶いた片栗粉を入れて全体を混ぜ合わせ、器に盛りつけて万能ねぎを散らせばレシピの完成です。

麻婆豆腐2人分のレシピを紹介しました。使用する材料がたくさんありますが、全て事前に用意しておけば作り方は簡単です。香味野菜と味噌をゴマ油で炒めると、風味よく仕上がります。

しっかりした食感が好きな方は、木綿豆腐で作っても良いでしょう。片栗粉を入れる際に一旦火を消すと、ダマにならずにとろみをつけることができます。

回鍋肉

  • 豚肉(バラ薄切り肉やこま切れなど)150g
  • キャベツ1/6個
  • 長ネギ1/3本
  • ピーマン1~2個
  • 油大さじ1
  • A醤油大さじ1
  • Aテンメンジャン大さじ1
  • A酒大さじ1
  • A砂糖小さじ2
  • A豆板醤小さじ1~2
  • A水大さじ1~2
  • A片栗粉小さじ1弱
  • Aニンニクのすりおろし(チューブ)1cm
 
  1. Aの調味料は事前に混ぜ合わせておきます。キャベツ、ピーマンはざく切り、ネギは斜め薄切りにします。豚肉は大きければ食べやすいサイズにカットしましょう。
  2. フライパンに油を入れて強火で熱し、豚肉を色が変わるまで炒めます。長ネギ、キャベツ、ピーマンの順に野菜も加え、さっと炒めます。
  3. 弱火にし、再度調味料をかき混ぜてから加えます。1~2分炒めて、調味料が絡めばレシピの完成です。

回鍋肉2人分のレシピを紹介しました。ピリッとした辛さの回鍋肉は、しっかりした味付けでご飯にもお酒にもぴったりです。野菜を加えたら火を通しすぎないように注意しましょう。

ニンニクの代わりに生姜のすりおろしを入れると、ひと味違う美味しさが楽しめます。食べ応えがあるので子どもも男性も大喜びしてくれるはずです。辛いものが苦手な方は、豆板醤の量を調節してください。

汁なし担々麺

  • 中華生麺1玉
  • 湯1000ml
  • A豚ひき肉100g
  • Aテンメンジャン大さじ1
  • Aニンニクのすりおろし小さじ1
  • Bみりん大さじ2
  • B白練りゴマ大さじ1
  • B醤油大さじ1
  • B鶏がらスープの素小さじ1
  • ゴマ油大さじ1
  • ラー油大さじ
  • 花山椒小さじ
  • 刻みネギ10g
 
  1. 耐熱ボウルにBの材料を入れて混ぜ合わせ、ふんわりラップをかけて600Wの電子レンジで1分加熱します。
  2. フライパンにゴマ油を入れて中火で熱し、Aの材料を加えて炒めてそぼろ状になるまで火を通します。
  3. 鍋に湯を沸かし、中華麺を袋の表示通りに茹でて湯切りします。丼鉢に麺、肉みそ、1のタレを入れ、ラー油、花山椒、刻みネギをトッピングしたらレシピの完成です。

汁なし担々麺1人分のレシピを紹介しました。こちらのレシピは、いつもと違うテンメンジャンの使い方がしたい方におすすめです。練りゴマを加えているので風味が増して、食べ応えのある仕上がりになります。

花山椒はなくても良いですが、あると本格的な味わいが楽しめます。ボリュームを出したい場合は、玉ねぎや人参などを刻んで加えても美味しく作れます。全体をしっかり混ぜていただきましょう。

テンメンジャンのスペアリブ

  • 豚スペアリブ600g
  • ゴマ油大さじ1
  • 醤油大さじ3
  • みりん大さじ1
  • ハチミツ大さじ1
  • 豆板醤小さじ1
  • テンメンジャン小さじ1
  • マーマレードジャム大さじ1
  • 白ゴマ小さじ1
  • カレー粉小さじ1
 
  1. スペアリブは、骨と肉の間に包丁で切り込みを入れます。ボウルに肉以外の調味料を入れて混ぜ合わせ、スペアリブを漬け込み30分以上置きます。
  2. グリルで1の肉を10分ほど焼き、こんがりと火が通ったらレシピの完成です。

テンメンジャンのスペアリブ3~4人分のレシピを紹介しました。肉に調味料をつけて焼くだけと作り方は簡単ですが、とても華やかな見た目の料理に仕上がります。

少し甘めの味付けなので、スパイシーな味が好みの方はマーマレードを減らして豆板醤を多めに入れてください。カレー粉の香りが程よく、クセになるような味わいが楽しめます。

ナスと厚揚げの甜麺醤炒め

  • ナス2本
  • 厚揚げ1/2枚
  • インゲン5本
  • 豚ひき肉80g
  • Aテンメンジャン大さじ1
  • A醤油大さじ1
  • A砂糖大さじ1
  • A酒大さじ1
  • Aみりん大さじ1
  • A鷹の爪15粒
  • A片栗粉小さじ2
  • ゴマ油小さじ1
 
  1. Aの調味料はよく混ぜ合わせます。ナスは乱切りに、厚揚げは一口大に切ります。インゲンは5cm幅にカットして、色が鮮やかになるくらいに沸騰した湯で下茹でします。
  2. フライパンに油(分量外)を熱し、ひき肉とナスを入れて炒めます。ナスが柔らかくなったら厚揚げ、インゲンも加え、さっと炒め合わせます。
  3. 調味料を入れてとろみがついたら、仕上げにゴマ油を加えます。最後にひと混ぜすればレシピの完成です。

ナスと厚揚げの甜麺醤炒め2人分のレシピを紹介しました。ひき肉とテンメンジャンの旨味が食材にしみ込み、野菜がぱくぱく食べられるでしょう

最後に加えるゴマ油が風味づけの役割をしており、お酒もお箸も止まらないほどの美味しさに仕上がります。ニンニクを加えてスタミナ料理にするのもおすすめです。

テンメンジャン(甜麺醤)を使っていろんな料理を作ってみよう!

甘めの味が特徴のテンメンジャンは、中華料理だけでなくいろんな使い方が楽しめる調味料です。砂糖と味噌と醤油を合わせるとテンメンジャンの代用にもなるため、気になる方は一度試してみると良いでしょう。

豆板醤と相性が良いのもテンメンジャンの魅力です。麻婆豆腐や回鍋肉など、ピリ辛料理が好きな方もテンメンジャンが気に入るでしょう。ぜひ普段のレシピにも活用し、さまざまな料理を作ってみてください。

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