コチュジャンと豆板醤の違いとは？自家製の作り方レシピも紹介！

コチュジャンは日本人にとってもかなり馴染み深くなってきた調味料のひとつですが、韓国などを中心に活用されている調味料の一種です。唐辛子を主成分とした発酵食品の一種であり、その特有の辛さと旨味によって様々な料理に使われています。そんなコチュジャンがあれば、色々な料理をワンランク上のレベルで楽しめるのでかなりおすすめです。

コチュジャンは韓国では家庭的な調味料のひとつであり自家製のものを作って楽しむのも一般的なようですが、実は日本の家庭でも案外簡単にコチュジャンは作り上げることができるようです。そんなコチュジャンは日本の味噌とも比較されますが、豆板醤との違いや具体的な作り方、そしてコチュジャンを活用したレシピもチェックしましょう。

コチュジャンとよく混同されがちなものとしては豆板醤が挙げられますが、豆板醤とはどのような調味料なのでしょうか？どちらもあれば料理の味を引き締めて辛さや旨味を追加することができるものとして家庭でも重宝すること間違いなしですが、その具体的な原材料や味などの違いも理解すれば、料理によってうまく使い分けられるでしょう。

コチュジャンと豆板醤は似ているようで実はかなり違いのある調味料であるようです。確かにどちらも辛いという共通点はあるものですが、コチュジャンと豆板醤はまずその原料に大きな違いがあります。コチュジャンの気になる原料とは唐辛子の粉ともち米麹であり、地域差こそあれそこに大豆などが加わる場合も少なくありません。

そこに塩や醤油などで味付けが加わり、発酵熟成させることでコチュジャンは作られます。コチュジャンは辛いだけでなく甘さもありますが、それは基本的にもち米麹によるものです。一方で日本では麦芽や砂糖などで甘さを加えることもあります。そんなコチュジャンは、辛味や旨味・コク、そしてちょっとした甘みも料理に加えることができます。

一方の豆板醤は、基本的にそら豆と唐辛子を組み合わせて作られることが多いです。そら豆は発芽させてから発酵させることで独特の風味が生み出されるようですが、唐辛子もたっぷりと加えられていることでかなり辛さがあるのが特徴的です。また、場合によっては大豆や米・ごま油などが加わったり、塩が追加されたりすることもあります。

このように、同じく唐辛子が加わった発酵食品であるコチュジャンと豆板醤ですが、主原料として米麹を使用しているかそら豆を使用しているかで、かなり風味には差が出るものです。そのため、それぞれの調味料がぴったり合う料理というのは異なるので、料理ごとにもコチュジャンや豆板醤の違いを理解して使い分けるのが望ましいでしょう。

コチュジャンと豆板醤というのは基本的な原材料に違いがあるものですが、その発祥の地にも違いがあります。コチュジャンは朝鮮半島が発祥で韓国料理では定番となっている調味料のひとつですが、豆板醤は中国が発祥で主に四川料理などに活用される調味料のようです。そのため、コチュジャンと豆板醤は活用する料理にもかなり違いがあります。

韓国料理に欠かせない調味料となっているコチュジャンは、ビビンバには欠かせない調味料として知られています。コチュジャンがあることによってより深みのある味わいのビビンバを楽しむことができるのです。一方の豆板醤は主に四川料理に使用されるものであり、麻婆豆腐に欠かせない上に坦々麺や回鍋肉などの料理に使われることもあります。

豆板醤はそら豆特有の香りと塩気を加えることができる調味料であり、麻婆豆腐の美味しさの秘密こそ豆板醤にあるといっても過言ではありません。このように、原材料に違いがあるだけでなくその用途にも違いがあるコチュジャンと豆板醤ですが、その違いを把握しておけば家で韓国料理や中華を作るときに混同せずに済むことでしょう。

お伝えしたようにコチュジャンと豆板醤は同じ唐辛子味噌だとは言えますが、主原料やその用途にかなりの違いがあるようです。そんな豆板醤だけでなく、コチュジャンがないときは他の調味料で代用できないかと考えている人もいると思いますが、代用の際にはちょっとした工夫が必要です。豆板醤だけでは、コチュジャンの代わりにはなりづらいです。

豆板醤は辛い味と味噌のような質感がコチュジャンには類似しているものの、単体ではやはりコチュジャンのような甘辛さが再現できていません。しかし、豆板醤を使ってコチュジャンの代わりとするのであれば、豆板醤と甜麺醤を同量ずつブレンドするのがよいと言われています。甜麺醤は、中華で使われるやや甘い味わいの味噌のようです。

甜麺醤特有の甘さを生かすことで豆板醤の辛さとうまくマッチし、コチュジャンのような味わいに仕上げることも可能なようです。中華に活用されるこれらの調味料を駆使することで韓国料理の定番となっているコチュジャンに近い味を生み出せるのは不思議ですが、これらもないときは後述する作り方を参考に自家製コチュジャンを作るのもアリです。

コチュジャンは韓国料理の定番であるビビンバをはじめ、実にさまざまな料理に活用できるようです。日本人にとってはあまり馴染みのない料理でも韓国では定番となっているコチュジャンを使った美味しい料理などもあるため、ぜひコチュジャンは適切な形で使いたいものです。コチュジャンは、思っているよりも色々な局面で使える調味料です。

ビビンバはさまざまな具材が組み合わせられていますが、そこにコチュジャンが加わることで全体の味が引き締まるというメリットがあります。ビビンバのような混ぜ料理にコチュジャンが活躍するのはもちろんですが、実は生の野菜などにコチュジャンをつけるだけでもかなり美味しく楽しむことができ、サラダなどにも活用できるのです。

また、お肉の炒め物や魚の煮物など、普段は醤油ベースの和風の味付けで楽しんでいるという料理も、コチュジャンを活用することでほどよい辛さと甘さを追加することができるかもしれません。あまり馴染みのないような組み合わせでも案外いけるというものがあるので、ぜひ自家製コチュジャンの作り方参考に、色々な場面で応用してみましょう。

コチュジャンは本場韓国のものを含め、市販の商品も多く出回っていますが、コチュジャンがないけれどコチュジャンのような風味を加えたいというときや自分だけのコチュジャンを楽しみたいというときには、自家製のコチュジャンを作るのもアリです。家に常備しているような調味料の組み合わせで、案外簡単にコチュジャンを作ることができます。

家でのコチュジャンの作り方としてはまず、一味唐辛子や刻んだ唐辛子、味噌・醤油・みりん・ごま油・砂糖などの調味料を用意しましょう。他の調味料をさらに加えるケースもありますが、基本的にこれらの調味料があれば美味しいコチュジャンを自分でも作れます。そしてまずは、味噌と砂糖を鍋に入れて混ぜ合わせながら火にかけましょう。

ここで砂糖だけでなく蜂蜜などを加えてより粘り気のある質感を出すという作り方もあるようです。味噌と砂糖がしっかり混ざってきたら続いてみりんと醤油を入れて混ぜ、20〜30分ほど弱火で練りながら加熱していきます。鍋底をすくうようにして練り混ぜながら、決して焦げないように強火にせずに弱火で丁寧に加熱していきましょう。

それから唐辛子を加えてよく混ぜ込みます。しっかりと全体に馴染むように混ぜ込むことが重要です。そしてこの唐辛子の量によって出来上がるコチュジャンの辛さが決まるので、自分好みに調整しましょう。作り方の最後の手順としては、出来上がったものをザルでこして完成となります。このような手順で、ぜひコチュジャンを作ってみてください。

お伝えしたようにコチュジャンの家での作り方は案外簡単ですから、ぜひ家でも自家製コチュジャンを作って楽しみたいものです。作り方をマスターして美味しいコチュジャンを作ったらぜひさまざまなレシピに活用したいものですが、コチュジャンを作って楽しみたい料理の筆頭としてはまず、韓国料理の代表格であるビビンバが挙げられます。

ビビンバを作るときにはまず、牛肉と人参・もやし・きゅうり・人参・ゼンマイなどの野菜を細切りにしておきます。そして牛肉にはコチュジャンとにんにく、白ごまを揉み込んでおきましょう。それからゼンマイともやしをフライパンで軽く炒めた上で、コチュジャンとにんにく、色ごまで和えます。それから、人参とほうれん草を軽くゆでます。

それから人参とほうれん草の水気を切った上でコチュジャンやにんにく、ごまを混ぜ合わせておきましょう。そして牛肉も炒めたらご飯をおわんに盛り付けて中心に向かって具材を綺麗に並べていき、最後に中央に生卵を落としましょう。それからコチュジャンもトッピングして完成となります。こうして、家でも美味しく綺麗なビビンバを楽しめます。

コチュジャンを使った定番のビビンバの作り方はコツさえマスターすれば簡単ですが、コチュジャンはぜひスープにも活用したいものです。本格的でデトックス効果も期待できそうなチゲスープを作るときにはまず、にんにくと生姜、ネギを香りが立つまでフライパンで炒めます。そこに豚ばら肉を投入し、キャベツや人参などの野菜も入れましょう。

そしてフライパンにコチュジャンを投入して炒め、野菜がしんなりと柔らかくなるまでしっかり火を通しましょう。それから鍋に移して水を入れ、沸騰してからキムチと味噌を加えましょう。できれば香味ペーストなども加えてコクをスープに与えます。そして野菜がしっかりと柔らかくなってから豆腐とニラを加え、さらに煮込んで完成となります。

このようにコチュジャンを使ったチゲスープの作り方も案外簡単ですが、作ってからやや味が足りないと感じるときにはコチュジャンを再び加えるのもアリでしょう。一方で辛すぎると思った場合にはコチュジャンやキムチなどを加えるのを控え、味噌を多めに加えるとまろやかになります。ぜひ自分好みの味付けのスープを作ってみてください。

お伝えしたようにコチュジャンを使えば韓国料理の定番であるスープやビビンバなども本格派のものを簡単に作れるので、ぜひ実践してみたいものです。しかし、より身近な部分でもコチュジャンは活用することができ、ドレッシングがわりにサラダにコチュジャンをつけるだけでも、いつもとは一味違った美味しいサラダを楽しめることでしょう。

特にキャベツやレタスなどサラダの定番の野菜に対してはコチュジャンはかなりよく合いますが、使用するサラダはいつも通りの野菜の組み合わせでよいでしょう。使用する調味料はコチュジャン・ごま油・ごまで十分ですが、コチュジャンが加わることでほどよい辛さと甘さが、ごま油やごまが加わることで豊かな風味がサラダに加わるでしょう。

あとはボウルに入れた野菜に調味料をかけてしっかりと混ぜ合わせ、皿に盛りつけたら完成となります。コチュジャンとごまの意外な組み合わせによっていつもとはまた違う奥深い味わいを簡単に演出できるのは魅力的ですが、コチュジャンと相性のよいサラダの具材としては春雨なども挙げられます。ぜひ、春雨もコチュジャンで楽しんでみてください。

コチュジャンを使った人気のレシピとしては、炒め物も挙げられます。特にお肉をコチュジャンのピリ辛の味付けで炒めるのはかなり評判がよく、ご飯のお供としてもぴったりのメインのおかずを簡単に作れること間違いなしです。その作り方としては基本的に豚肉と好きな野菜をごま油で炒めてからコチュジャンを加えるだけなので簡単です。

おすすめの組み合わせとしては、玉ねぎやニラ、ピーマンと豚肉がおすすめです。玉ねぎはくし切りに、ピーマンやニラも1cm程度の大きさに切っておくとよいでしょう。それから玉ねぎやピーマンをしんなりするまでごま油で炒めて、それから豚肉とにらを加えましょう。それから、コチュジャン・酒・みりん・塩胡椒で味付けをします。

こうすることでピリ辛の美味しいコチュジャン肉炒めが完成し、白米が進むこと間違いなしです。コチュジャンが入っていることでかなりパンチのある肉炒めとなるのでそれだけでご飯を食べられるというのがこの肉炒めの魅力ですが、やや質感をマイルドにしたい場合には最後に片栗粉でとろみをつけるというのもおすすめの作り方だと言えます。

続いて紹介する家で簡単にできるコチュジャンを使った料理としては、きゅうりのコチュジャン和えが挙げられます。きゅうりといえば韓国料理でも定番として使われる食材のひとつですが、そんなきゅうりをシンプルにコチュジャンで和えることで間違いのない一品料理が完成し、ビールや日本酒などが進む絶品のおつまみとなること間違いなしです。

きゅうりを適当な大きさにカットしてコチュジャンをはじめとする調味料で和えるだけでももちろん美味しいのですが、きゅうりだけでなくたこも加えると尚美味しいでしょう。たこはぶつ切りにしてボウルにきゅうりと入れ、そこにごま油をかけて混ぜ合わせます。それからコチュジャンとすりゴマを入れてしっかりと混ぜ合わせていきましょう。

それで味が足りないと感じる場合には、ちょっと醤油を垂らすというのもアリでしょう。それから最後にレモンを絞って食べても、爽やかな風味に仕上がるのでおすすめだと言えます。きゅうりとたこのコチュジャン和えは甘さと辛さ、塩気が渾然一体となった美味しい和え物ですが、たこの旨味も後からしっかり感じられるのでおすすめなのです。

コチュジャンは和え物や炒め物などにも活用できる優れた調味料ですが、煮込み料理に使用することでよりコクのある滋味深い味わいすら楽しむことができます。コチュジャンを使用して煮物にする具材としてはまず大根がおすすめであり、味が染み込みやすい大根であればコチュジャンを普段はあまり使わない初心者でも美味しいものを作りやすいです。

大根はやや厚めのいちょう切りなどにしておき、ボウルに水と一緒に入れて浸けた状態で電子レンジで加熱します。箸が簡単に刺せるくらいの柔らかさになったのを確認するまで加熱しましょう。それから、ひき肉とナスをフライパンでごま油を使い炒めておきましょう。ナスがしんなりしてきたら大根を入れ、さらに煮込んでいきましょう。

それから、コチュジャン・酒・みそ・生姜を入れてよく煮込んでおきます。大根がしっかりと柔らかくなるまで煮込み、それから片栗粉を加えてとろみづけをしましょう。そして火を止めて完成となります。コチュジャンが加わっていることで和風で食べやすいだけの煮物ではなく、ピリッとしたアクセントがあり引き締まった煮物になります。

コチュジャンは本場韓国でも実にさまざまな形で活用されていますが、コチュジャンを使った定番料理のひとつとして知られているのがさんまのコチュジャン煮です。さんまのコチュジャン煮はビールのお供として間違いない美味しい煮込み料理となること間違いなしですが、生姜やにんにくも使用するのでかなり風味豊かな料理になります。

さんまは頭を切り落とし内臓もとってしっかりと洗った上で、5cmほどの大きさにカットしておきましょう。それからにらを1cm大に、ねぎをみじん切りに刻んでおきます。それから、しょうがとにんにく、酒・みりん・醤油・味噌・コチュジャンをよく混ぜ合わせて鍋で水とともに煮込みます。しっかりと煮詰めてから、さんまを加えます。

さんまを加えてからは落し蓋をして5分ほど煮込み、さらに火を弱めてから5分ほど煮込みましょう。最後ににらとねぎを加えてもう一度煮込んだら、完成となります。かなりしっかりと煮込むので、コチュジャンは他の調味料に加えてやや多めに入れたレシピでも美味しいです。もちろんご飯のお供やお弁当のおかずとしてもぴったりの料理です。

続いて紹介するコチュジャンを使った人気料理のレシピは、チャプチェです。チャプチェはしらたきなどのヘルシーな食材を使用している上に野菜なども摂取できて食べ応えがあるのでダイエット中でもおすすめのレシピだと言えますが、コチュジャンが加わっていることでデトックス効果も期待できるので、ぜひ一度試してみてください。

まずはえのきやしたらきを水でよく洗い、人参やピーマンなどは食べやすいように細くカットしましょう。それからしらたきを適度に茹でておき、フライパンで油なしで加熱して水気を飛ばしましょう。そこに野菜やえのきなども入れて炒め合わせていきます。鶏ガラのもととコチュジャン、ごま油、にんにく、醤油を加えて炒めていきましょう。

仕上げとしていりごまを加えて香りづけをしたら完成となり、あとはお皿に盛り付けて食べるだけです。ピリ辛の味付けにしてあるのでお酒が進むこと間違いなしですが、メインとしてご飯の代わりに食べるという女性も多いです。コチュジャンを使用した絶品チャプチェは、ぜひ自分好みの楽しみ方で心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか？

今回は、気になるコチュジャンと豆板醤の違いや自家製コチュジャンの作り方、そしてそんなコチュジャンを使ったおすすめ料理の数々をみてきました。豆板醤とはその原材料から違うコチュジャンですが、豆板醤と甜麺醤を混ぜ合わせてコチュジャン代わりに使える上に、定番の調味料を組み合わせて家で簡単にコチュジャンを作ることもできます。

そんなコチュジャンは唐辛子が含まれておりデトックス効果も期待できそうですが、辛さと甘さのバランスが絶妙なので、さまざまな料理のアクセントとして活用できること間違いなしでしょう。ぜひ、今回お伝えしたコチュジャンや豆板醤の違いやコチュジャンの作り方を参考に、自家製コチュジャンを家でも楽しんでみましょう。