2019年03月25日公開
2024年09月09日更新
「発酵食品」の効果!健康/美容に効果的な理由やおすすめ発酵食品も
発酵食品には、味噌やチーズ、キムチなどいろいろな物がありますが、どのような効果があるのでしょうか?発酵食品が健康や美容、ダイエットや腸内環境が整うなどいろいろな事に効果的な理由やおすすめの発酵食品を詳しく紹介していきます。また、発酵食品と組み合わせることで効果がより得られるレシピやおすすめの食べ方なども合わせて紹介します。その他にも、発酵と腐敗との違いについての話も交えて紹介します。
目次
発酵食品は健康や美容/ダイエットに効果的?
発酵食品は健康や美容そしてダイエットに効果的と言われています。では、どのような効果があるのでしょうか?健康や美容、ダイエットに効果的な理由を詳しく紹介するとともに、発酵食品のおすすめの食べ方やレシピなども交えて詳しく紹介していきます。
発酵食品の効果
発酵食品には、腸内環境が整うことでダイエット効果、美容効果、整腸効果があったり、ナットウキナーゼによる血栓溶解効果、メラノイジンによる抗酸化効果などのいろいろな健康効果があります。それぞれの健康的な効果について詳しく紹介します。
腸内環境を良くしダイエット効果
発酵食品には、腸内環境を良くしてくれてダイエット効果が期待できます。発酵食品の中には乳酸菌などの生きた菌がたくさん含まれていて、発酵食品を食べることで、腸に菌が届き腸内の善玉菌のエサとなってくれます。
そうすることで、善玉菌が増えて腸内環境が整い、便秘の解消につながったり、脂肪燃焼効果などのダイエット効果、美容効果にもつながります。腸内環境を整えるのに最も良い食品と言われています。
腸内環境を良くするための効果のある発酵食品の食べ方として、朝食に味噌や納豆、ヨーグルトなどを取り入れると良いです。朝食に取り入れることで腸を動かし、便が排出しやすくなり腸内環境が整いやすくなります。
老廃物を排出し美容効果
発酵食品の中のヨーグルトなどには乳酸菌が含まれていて、老廃物を排出してくれることで肌荒れなどに効果があり、美容効果につながります。乳酸菌には腸内の善玉菌を増やしてくれる効果だけでなく、コレステロールを排出してくれる働きもあります。
その他に、発酵食品の1つ納豆にも食物繊維が豊富に含まれているので、悪玉菌を抑えて善玉菌を増やす整腸作用効果があります。
腸内細菌を整え整腸効果
発酵食品には腸内細菌を整え整腸作用の効果があります。発酵する過程で酸素が作られ、食べる際の消化吸収を助ける働きなどがあります。
腸内環境を良くする腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類があります。この3種類の腸内細菌がバランスよく比率が保たれた状態で腸内にあるこが腸内環境が良い証拠となります。比率のバランスを崩すことで腸内環境が悪くなり体の不調へとつながってきます。
腸内環境が整うことで、肌荒れや、精神的な疲れ、身体の冷え、便秘や下痢、口臭体臭などの改善をすることができます。腸内環境整うことで美容効果や免疫力アップ、アレルギーの改善にもつながってきます。
ナットウキナーゼで血栓溶解効果
発酵食品に含まれるナットウキナーゼは納豆に含まれるネバネバの中に血栓溶解効果があります。血栓の成分となる所に直接働きかけることで、溶解する作用があります。納豆には腸内環境を良くしてくれる効果もありますが、その他にも、血栓を溶かす働きもあるので脳梗塞や心筋梗塞の予防にも役立ちます。
ナットウキナーゼの効果を得るための食べ方として、納豆を1日1パック食べると良いとされています。食べる時間帯としてのおすすめは血栓のできやすい時間帯が深夜から早朝になるので、その時間帯に働きかけやすい、夕食に食べると良いとされています。
メラノイジンで抗酸化効果
発酵食品に含まれるメラノイジンは味噌やしょう油に含まれています。メラノイジンには、コレステロール値を下げて、食後の血糖値上昇を抑える健康効果があったり、抗酸化作用があったりします。
中でも、発酵食品の熟成が進むことでメラノイジンの健康的な効果が高くなると言われているので、熟成した発酵食品の味噌やしょう油を使うことをおすすめします。
「発酵食品」とはどのような食品?
発酵食品とはどのような食品なのでしょうか?発酵食品とはどのように作られているのかなどを詳しく紹介します。発酵方法を知ることで、発酵食品がどのようにできているのか分かりやすくなります。
微生物がタンパク質や糖質を分解して生成される食品
発酵食品とはどのような食品なのでしょうか?発酵食品とは微生物が酵素の働きにより、食物に含まれるタンパク質や糖質を分解して生成される食品になります。
元から持っている食材の美味しさに加えて、微生物や酵素の働きにより栄養価も高くなり、保存性も良くなるのが発酵食品になります。納豆、糠漬け、ヨーグルト、チーズ、キムチなどの発酵食品を見ても、食材そのものよりも発酵食品になることで保存期間が長くなっていることが分かります。
「発酵」させるのは酵母・細菌・カビの3種の微生物
発酵食品に欠かせない三大微生物と言われているのが、酵母、細菌、カビになります。酵母は発酵する際に二酸化炭素を発生して生成し酵母として、よくパンを作る際の発酵などに使われることが多い菌となります。
細菌では、小さな微生物になり、代表的な微生物として乳酸菌や納豆菌などがあります。納豆やヨーグルトなどが代表的な菌からできている発酵食品となります。カビは、糸状の細胞を伸ばして広がったり飛んだりして拡散します。麹菌がその一つにあげられます。
「発酵食品」と「腐敗」の違い
発酵食品と腐敗とはどのような違いがあるのでしょうか?発酵してることで得られること、また発酵と腐敗を間違えて口にしないためにも詳しく紹介します。
動植物のタンパク質や糖を分解・変化させるということに変わりはない
発酵食品と腐敗は微生物から見ると、どちらも同じことになります。微生物から見ると、動物性のタンパク質や糖を分解、変化させることは変わりがないことになります。
人間に害があるものが腐敗になり、人にとって害がなく良い効果のもたらすものは発酵と言うことになります。
人間に害があるかないかで「発酵」と「腐敗」に分かれる
発酵と腐敗とはどのように違いがあるのでしょうか?発酵とは、人間が食べることのできる食品の菌のことを発酵を呼んでいます。また腐敗とは、人間が食べることのできない菌のことを腐敗と呼んでいます。
発酵した食品でも、発酵が進んでしまうことで腐敗になってしまうこともあります。発酵とは、人間にとって嬉しい効果の得られるものを発酵と呼んでいます。腐敗を判断するには、見た目や臭いなど、良く確認しましょう。
発酵食品「味噌」の力
発酵食品の1つ味噌にはいろいろな効果があります。かつおだしと一緒に摂ることでダイエット効果になることや、味噌に含まれる豊富なペプチドが血圧を下げる効果があること、抗がん作用があることなどを詳しく紹介していきます。
かつおだしと一緒にダイエット
発酵食品の味噌の力の1つとして、カツオだしと一緒に摂ることでダイエット効果につながると言われています。かつおだしと一緒に摂るとなれば味噌のレシピの味噌汁になります。
味噌汁には欠かせないかつおだしには、ダイエットには嬉しいグルタミン酸を多く含むので満腹感を与えたり、疲労回復や血行を良くして、冷えや肩こりを予防してくれる効果があったりします。
そして味噌には、脂肪燃焼効果や便秘の解消、糖分の吸収を抑えてくれる効果があるので、味噌とかつおだしが組み合わさることで、更なるダイエット効果につながりおすすめの食べ方の一つになります。
豊富に含むペプチドが血圧を下げる
発酵食品の味噌の力の1つとして、味噌に含まれる豊富なペプチドが血圧を下げる効果があると言われています。ペプチドは大豆たんぱくとみその成分の中に含まれており、高血圧防止に役立ちます。
味噌を使うレシピの代表的なものとして、味噌汁になりますが、味噌汁には野菜や芋類を入れることで、野菜や芋類に含まれるカリウムが血管を広げる効果があったり、海藻類にはマグネシウムが豊富に含まれているので、カリウムとマグネシウムの両方の良い成分も一緒に摂ることができ、おすすめの食べ方にもなります。
この成分は味噌汁の中に溶けだしますが、汁ごと飲む味噌汁はすべて摂ることができ、余分な塩分を体外に出す働きもあると言われています。
注目されている味噌の抗がん作用
発酵食品の味噌の力の1つとして注目されているのが、抗がん作用効果になります。味噌汁を毎日飲んでいる人と飲んでない人と比較してみると、胃がんでの死亡率が毎日飲む人よりも約50%も高いと言われています。消化器系のがんに特に効果があるそうです。
抗がん作用以外にも、心筋梗塞や肝硬変などの予防にも効果があると言われています。ただ、味噌には塩分が含まれているので、1日当たりの摂取量を考えながら食べるようにして、摂りすぎには注意しましょう。
発酵食品の効果的なおすすめの食べ方
発酵食品の効果的なおすすめの食べ方とはどんな食べ方なのでしょうか?発酵食品に含まれれるプロバイオティクスについて、交えながらすすめの食べ方について詳しく紹介します。
プロバイオティクスとプレバイオティクスを合わせて食べる
プロバイオティクスとは、消化などの身体によい影響を与えてくれる善玉菌の微生物のことを言い、プレバイオティクスとは、プロバイオティクスが増えるのを助けてくれる効果のある微生物になります。
プロバイオティクスは味噌やチーズなどの発酵食品に含まれていて、プレバイオティクスはジャガイモやごぼう、キャベツなどの繊維が豊富に含まれている物含まれています。
二つを組み合わせて食べることで、互いの効果にも良い影響を与えてくれます。意識してなるべく組み合わせて食べることをおすすめします。
プロバイオティクスとは?
プロバイオティクスとは消化器官などに定着している微生物になります。消化吸収を助けてくれビタミンを生成してくれたり、有害となる微生物を抑制してくれる働きをしてくれます。
プロバイオティクスは、キムチ、味噌、チーズ、ヨーグルトなどの発酵食品に含まれていて。発酵食品という安定した場所で微生物として培養することで、消化器官の中でも微生物として生き、消化を助けてくれます。
発酵食品の組み合わせレシピ
発酵食品と食材を組み合わせたおすすめのレシピを紹介します。発酵食品が持つ効果と食材が持つ効能が合わさることで、さらに体にも良い効果があります。発酵食品を使ったレシピを参考に作ってみましょう。
醤油+みりん+ごぼう(きんぴらごぼう)
- ごぼう200g
- にんじん50g
- ごま油大さじ1
- しょう油大さじ2
- みりん大さじ2
- 白ごま適量
- ごぼうはささがきにして水にさらしてアクをとります。にんじんは細切りにしましょう。
- フライパンにごま油をしいて熱し、ごぼうとにんじんを炒めます。
- しょう油とみりんをごぼうとにんじんを炒めた所に入れてさっと炒めたら出来上がりです。最後に白ごまをかけましょう。
発酵食品の組み合わせのレシピとして、大豆発酵食品でもあるしょう油とみりん、そして食物繊維がたっぷり入ってるごぼうが入っているきんぴらごぼうは人気のレシピの1つです。
味噌+キャベツ(厚揚げとキャベツの甘辛味噌炒め)
- 豚肉100g
- 厚揚げ1枚
- キャベツ1/6
- A味噌大さじ1
- Aみりん大さじ1
- A酒大さじ1
- Aさとう大さじ1
- A醤油小さじ1
- Aオイスターソース小さじ1
- A水大さじ1
- キャベツはざく切りにして、豚肉は1口大に切り、厚揚げは1cm幅の短冊に切る。
- Aの調味料を合わせておきます。
- フライパンに油をひいて、豚肉を炒めます。少し炒めたら厚揚げを入れて、キャベツを入れてさっと炒め、Aの調味料をかけて全体に混ぜながら炒めたら完成です。
大豆発酵食品の一つでもある味噌と食物繊維がたっぷりのキャベツが組み合わさることで、発酵食品の効果とキャベツの食物繊維の効果の両方の効果を得ることができます。レシピを参考に作ってみましょう。
チーズ(フォンデュ)+ジャガイモ
- とろけるチーズ400g
- にんにく1/2片
- 白ワイン1カップ
- 牛乳1/2カップ
- コンスターチ大さじ2
- バケット1本
- ブロッコリー100g
- じゃがいも2個
- ミニトマト100g
- フォンデュ鍋にニンニクを入れすりつけます。
- 鍋に白ワインを入れて煮立てて、ピザ用チーズを入れてとかします。
- 牛乳を加え、コンスターチを同量の水で溶き加えてとろみをつけます。
- パン以外の野菜を一度茹でます。
- チーズにつけながら食べます。
チーズフォンデュにはプロバイオティクスであるチーズとプレバイオティクスであるじゃがいもが組み合わさることで、2つの微生物としての効果が得ることができます。チーズフォンデュは2つの効果が発揮できるおすすめのレシピになります。
発酵食品を日々の食事に取り入れ、続けて食べましょう!
発酵食品について詳しく紹介しましたが役に立てたでしょうか?発酵食品には、健康や美容、ダイエットなど様々な効果があります。発酵食品に含まれる微生物の働きが、腸内環境を良くすることで様々な効果へと働き役立っています。
日々の食事に発酵食品がとり入れられるよう、おすすめの食べ方やレシピ、発酵食品との組み合わせが良い食材などを参考に、健康のためにも発酵食品を食べ続けてみましょう。